紀元前4,000年頃,ヴィンデュ(インド)の伝道師ブラフマは末子ホグが21歳の誕生日を迎えた時,家族全員に創造主ジェホヴィの啓示があり,その年に創造主の言葉を綴った『ヴェーダ』と呼ばれる聖典が編纂されました。(ブラフマの伝記については『OAHSPE』第23書「神の第1の書」14章~23章を参照)
ブラフマは晩年,妻であり聖母でもあるユティヴ,そして息子のホグと共に各地を旅し,多くの人々に聖典『ヴェーダ』について説法しました。
この旅は,妻ユティヴの死で終わりを迎えました。
ユティヴの死後,ブラフマは妻の冥福を祈るため,子供たち全員を集めて祈りや歌を捧げていた時,一人の天使が出現しました。
以下,その件について『OAHSPE』より引用します。
彼らは4日目にユティヴを埋葬した後,聖なる輪の中に座り,彼女の精神体が涅槃(楽園)に行けるように歌い,祈りました。
彼らは儀式を終えると,光が輪の中央に降りてきて,白い天使が現れました。
それはユティヴでした。創造主オーマズドの栄光の下に,ユティヴの精神体がそこにいたのです。
ユティヴの天使がこう語り掛けました。
「実体人の頭から霊魂は生まれ,天使たちはその周囲に立ち,霊魂の毛布の上で死者の霊魂を受け取ります。
1日目,彼らは静かに霊魂を守りながら,納得と理解をさせます。
2日目,霊魂は地上の人々の祈りを聞きます。
3日目,霊魂は霊的な死と誕生を理解します」OAHSPE-23『神の第1の書』21章5-6
人間はこの世に生を享ける時,前世の記憶を消去され,現世で死を迎える時,それまでの記憶は天界に引き継がれます。(【OAHSPE考察】人間の思考は何処で行われているのか?)
霊魂は霊界の住人であり,霊界は精霊界と大気界が存在し,現世の人間は死を迎えると,まず地球に所属する大気界の天界に向かいます。
ユティヴの証言によれば,まず死者の頭の方から霊魂は取り出されるとのことです。
この時,天使たちが霊魂を取り囲んでおり,取り出された霊魂は毛布に包まれたと言います。
霊魂を取り出した天使は,現世に生を享けてから死ぬまで付き添ってくれる天使アシャールであり,毛布に包まれた霊魂はその後,天使アサフに渡され,天界に運ばれます。
ユティヴは天界に運ばれる前に,夫ブラフマや息子たちの前にサルギスの姿で現れました。
この後,ユティヴは自分が死んだことを天使から聞かされ,これから向かう天界についての説明を受けました。
まずこの証言から分かるのは,霊魂は頭の部分に宿っているということです。しかし霊魂は霊界の住人であるため,実体界の人間には見えません。しかし私は,人間の記憶領域は実体的な『脳』ではなく霊魂にあり,霊魂は体内の血管を通じて『脳』に送られる血液の養分により生命力を得ていると考えているため,ユティヴの証言は一理あると思っています。
霊魂は霊界の住人であるため,霊魂の栄養分は霊界の食事でなければなりません。その栄養分とは大地で育った草木などです。
大地で成長した木々,果実,花,穀物,種子,球根から,私は大気界へと絶え間なく収穫物を作り続け,天界で新たに生まれる霊魂の栄養分としています。
OAHSPE-4『セタンテスの書』3章-27
霊魂の栄養分とは,いわゆる野菜や果実など,大地で採れたものです。霊魂の栄養分が不足すると,人間は精神的に衰弱し,闇堕ちするのだと思います。(闇の霊魂に憑りつかれやすい)
霊魂の栄養分が途絶えた時,例えば脳が機能しなくなったり,血液が脳に運ばれなくなったりすると,人間は霊的な死を迎えます。一度,肉体から霊魂が離れてしまうと,特別な措置がない限り,元の肉体に戻ることはありません。
野菜が不足する最大のデメリットは,霊魂の栄養素的な部分だと考えます。
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