【OAHSPE考察2】ヤスナ第29章(1節-11節)

5節

「我ら二人,私の魂と乳牛の魂は,熱心にアフラを喜ばせようとして両手を伸ばして,
マズダーに問いを発します。
不義者の中で正しく生きる者や牧者に未来はないのですか。」

『アヴェスタ』ヤスナ第29章 5節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

本節は,人に見立てた「牛」の管理者である牧者や正義を遂行する者の未来について語っています。
「不義」が横行するこの世界の中で,正義を遂行する者への恩恵(未来)はないのかと訴えています。

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