6節
ダエーワどもはこれら二つを正しく区別しなかった。
『アヴェスタ』ヤスナ第30章 6節
騙すものが談合している彼らに近づいたので。
彼らは最悪のアカ・マナフを選び,
人々がそれによって生命を害するアエーシュマのもとに集まった。
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会
ダエーワとは悪魔を指しますが,その場合,闇の霊魂=悪を「悪魔」が区別できないという意味になるため,ダエーワ=悪魔ではなく,ここでは『OAHSPE』のドルク人を指していると考えます。
この節では,ダエーワ(ドルク人)は光と闇を区別できないと言っていますが,逆に光と闇を区別できたら善良な人間になれるのか,というとそうではありません。
闇の霊魂に憑りつかれた人間は,闇を闇として意識した上で悪事を働きます。区別できないから悪事を働くわけではありません。
光と闇を区別できないのは『胎児』と呼ばれる霊魂に憑りつかれた場合だと思います。
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