【OAHSPE考察2】ヤスナ第31章(1節-22節)

12節

嘘つきであれ,真実を語るものであれ,
賢者であれ,愚者であれ,彼の心と思考に従って声を上げるのです。
疑義があるところでは,次々とアールマティはマニユと相談します。

『アヴェスタ』ヤスナ第31章 12節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

前節と合わせて,この節では,心の声のままに上げることを説いています。
「賢者であれ,愚者であれ」,心のままに声を上げ,本心に従って行動することが推奨されていますが,とても知恵ある動物の行動とは思えません。本能(本心)のままに行動するのでは,知性のない動物と何ら変わらないからです。

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