【OAHSPE考察2】ヤスナ第31章(1節-22節)

14節

今近づいているものと将来来るであろう[報酬]について
あなたにお尋ねします,アフラ・マズダーよ,
義者から与えられる贈り物の報酬,不義者から与えられる報酬,
それらの決算はどうなるのですか。

『アヴェスタ』ヤスナ第31章 14節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

この節では,善行に対する「報酬」という概念が述べられています。
実体コーポ界に住む人間には分かりやすい表現だと思いますが,当然ながら『OAHSPE』の教義とは異なります。
善行に励むのは,自分の霊魂の成長のためです。善行とは「光」の源であり,善行に励めば光の強度を増すことができ,その結果として自分の霊魂が成長します。霊魂の強度は死後の世界(天界)にも引き継がれるため,ある意味,永遠の贈り物なのかもしれません。しかしそれが「報酬」なのかと言うと,違うように思います。
アフラの考えは,善行に励んだらご褒美が貰えるというものです。裏を返せば,ご褒美が貰えなければ善行に励まないとなります。

このような考えが蔓延っていたため,アフラの反逆後,後に改心して神族会議に帰属しようとした神々が,神族長(地球の神)に対して見返りを要求したのかもしれません。(OAHSPE-21『真神の書』12章-16-20)

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