【OAHSPE考察2】ヤスナ第32章(1節-16節)

15節

これらの行動のためにカラパン僧らとカウィ族らは滅びましたが,
思うままに生命を支配できない者たちも一緒に。
彼らは二柱の神によってウォフ・マナフの家に運ばれるでしょう。

『アヴェスタ』ヤスナ第32章 15節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

この節では,ドルジ(闇の霊魂)を選んだカラパン僧や,不義者を支持したカウィ族だけでなく,「生命を支配できない者」つまり「霊魂として全うできない者」たちも一緒に滅びたという旨が記載されています。
この者たち(カラパン僧,カウィ族)は悪事によって滅んだということになりますが,何故,悪事が身を亡ぼすことに繋がったのかはどこにも説明がないため,分りません。

この者たちは滅びた後,二柱の神(ハルワタートとアムルタート)によりウォフ・マナフ(善思の神)の家に運ばれると言っています。

まず「霊魂として全うできない者」とは,『OAHSPE』で言うところの「第1の復活」を終えていない者たちが考えられます。
ウォフ・マナフの家とは下天を指しているのだと思います。下天で,霊魂としてリハビリを行い,第2の復活へと進みます。

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