【OAHSPE考察2】ヤスナ第32章(1節-16節)

6節

大いなる罪人は争いによって名声を求めます。もし争いによってそんなことが可能であるとすれば。
功罪の記憶者であるアフラ・マズダーよ,ウォフ・マナフを通してあなたはご存じです。
あなたの王国であなたとアシャの宣伝が広まるように。

『アヴェスタ』ヤスナ第32章 6節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

この節では,争いにより名声を求めようとする者たちを断罪する内容になっています。
『OAHSPE』でも争いは忌避することを推奨していました。
しかしアフラマズダはアヴェスタの「ヤスナ第31章-18節」では「彼らに武器でもって教えて下さい」と言っており,一方では戦いを促していました。
このように,聖典内でも教義に矛盾が出ており,アフラマズダは各地で闇の霊魂を指嗾して戦争を引き起こしているため,この節の言葉は偽りということになります。

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