【OAHSPE考察2】ヤスナ第32章(1節-16節)

8節

これらの罪のためウィーワフワントの子イマさえも悪名高い。
彼は我ら人間を喜ばせようと牛の肉を食べさせたのです。
マズダーよ,私は今後これらからあなたのお蔭で離れていましょう。

『アヴェスタ』ヤスナ第32章 8節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

この節も前節同様に吟味する価値はありませんが,2行目の「人間を喜ばせようと牛の肉を食べさせた」という点が興味深く,肉食を断っていた人間に「牛の肉」を食べさせた罪も「悪名」に繋がる点が印象的です。
『OAHSPE』でも当然ながら生命あるものを食べることは禁じていますが,食べたからと言って,ここまで「悪名」として謗られるような記述はしていません。

コメント