【OAHSPE考察2】ヤスナ第33章(1節-14節)

13節

遠くを見はるかすアフラよ,助けのために
あなた方にとって比較できないものを私に示して下さい,
フシャスラの[報酬],ウォフ・マナフの報酬を,
スプンター・アールマティよ,アシャを通じて信仰を教えて下さい。

『アヴェスタ』ヤスナ第33章 13節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

本節は,信仰に対する報酬について記されています。
これも『OAHSPE』の教義と大きく異なる点です。
これについては,『OAHSPE』より以下の文を引用します。

60人の副神はその後の方針を議論し,最後はモウルの神の下に次のような書簡を送ったのでした。
「ジェホヴィの信仰者たる神よ,あなたに敬意を表します。
私たちは王国の支部であり,自分たちの地位があなたよりも低いことをわきまえています。
しかし私たちは外に,そして前へと進むため,あなたに帰属したいのです。
最初に,私たちには副神の地位にある者が60人おり,7億人の臣民を抱えています。私たちとアフラマズダとの間には不信感が芽生えており,彼からはうとんじられています。
私たちの悩みはこうです。
自分たちの眷属を統合して新しい王国を作るべきか,それとも強力な神の傘下に加わるべきか?
もしも私たちがあなたの傘下に入ったら,あなたはどのような栄達を与えてくれるのでしょうか?
神は彼らにこう答えました。
「兄弟よ,これから言うことを我慢して聞き,よく考えなさい。
まず私は信仰者の神でもなければ,他の人々の神でもなく,御父より息子を通して私に割り当てられた在地の神God of the localityに過ぎません。あなたたちは私に臣民を与えることはできません。なぜなら私はジェホヴィに仕えること以外,何も持っていないからです。私の兄弟姉妹には尚更です。
次の場所では,私は何の栄達も与えられません。私は与えたり売ったりする物を何も持っていないのです。

御父は私に叡智と力を与えてくださいました。私は他の人にそのことを伝えらえます。
その上で,あなたたちが臣民や宝石といった物を何も持っていないことを知り,他の人に伝えるべき叡智や力以外に何も望めないことを学ぶまで,私の学びに何の期待を抱いているのですか?
最後に,あなたたちは既に自分の王国を持っているのですから,それを成長させて,私にあなたたちの価値を証明してみせなさい」

OAHSPE-21『真神の書』12章-16-21

『OAHSPE』の教義に「報酬」に対する考えは存在しないのです。

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