【OAHSPE考察2】ヤスナ第33章(1節-14節)

2節

不義者に対して言葉で,あるいは心で,
あるいは両手で害をなす者,あるいは
客を善行へと気づかせる者,
彼らはアフラ・マズダーの意思を成就し,満足させます。

『アヴェスタ』ヤスナ第33章 2節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

1行目は,不義者に対して「言葉」や「心」で改心させることが記されています。
問題は2行目であり,「両手で害をなす者」とは,不義者に対して「危害」によって罰を下すことを伝えています。
そもそも『OAHSPE』では,創造主より創造された全ての人間に対して「危害」を加えることを許していません。
そういった行為を許している点が,偽神アフラが他の天界を侵攻することに繋がったのだと考えます。

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