【OAHSPE考察2】ヤスナ第35章(1節-10節)

1節

アシャのラトゥであり,義なるアフラ・マズダーを我らは祭る。
よく支配し,寛大なアムシャ・スプンタ諸神を我らは祭る。
霊界と地界の,義者のすべての世界を我らは祭る,
良きアシャへの敬意をもって,
マズダー崇拝者の良き信仰への敬意をもって。

『アヴェスタ』ヤスナ第35章 1節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

本節は,アムシャ・スプンタ諸神に対する賛歌です。
3行目の「霊界」と「地界」が,OAHSPEの「天界(heaven)」と「地球(earth)」に相当する言葉になります。但しこの時代の「霊界」の概念が,アムシャ・スプンタ諸神が暮らす天界を指しているのか,死者の霊魂が還る場所を指すのかは不明です。
なお,OAHSPEで「霊界」と表現する場合は,「目に見えない世界(es world)」を指しており,天界とは別物です。

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