【OAHSPE考察2】ヤスナ第43章(1節-16節)

15節

アフラ・マズダーよ,私はあなたを恵み深いものと認めました。
それはウォフ・マナフを通して私のもとを訪れたときです。
トゥシュナーマティはこう言うように教えたのです,
「誰も多くの不義者を喜ばせようとするべきでない。
彼らはすべての悪人を義者だというのであるから。」

『アヴェスタ』ヤスナ第43章 15節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

3行目の「トゥシュナーマティ」は沈思黙考の女神と言います。
その女神が諭した言葉「誰も多くの不義者を喜ばせようとするべきでない。彼らはすべての悪人を義者だというのであるから。」とは「不義を重ねる者ほど悪人を正義と偽るので,そんな不義者を喜ばせるようなことをしてはならない」ということを言っています。

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