11節
カラパン僧らとカウィ族は,世界を滅ぼすため,
『アヴェスタ』ヤスナ第46章 11節
力によって人を悪い行動と結びつけました。
しかし彼ら自身の魂と自身のダエーナーは,
チンワト橋のあるところへ来たとき彼らを苦しめました。
永遠にドルジの家で客となる。
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会
本節を要約すると次のようになります。
「世界を滅ぼそうとする者たち(カラパン僧,カウィ族)は,死んで霊魂となりチンワト橋を渡ろうとした時,ドルジの下へと送られる」
アフラの時代,アフラの信者が死んだ場合,その眷属として霊魂はアフラの下に送られました。
アフラの眷属でない場合,死者の霊魂は主神や地球の神の下に送られ,そこから下天のいずれかの場所に送られますが,地上で悪事に手を染めてきた者は霊魂の浄化が必要なため,そういった者たちのたまえの特別収容所である植民地に送られます。
6行目の「永遠にドルジの家で客となる」というのは,そういった植民地の霊魂のことを指しているのかもしれません。
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