【OAHSPE考察2】ヤスナ第46章(1節-19節)

11節

カラパン僧らとカウィ族は,世界を滅ぼすため,
力によって人を悪い行動と結びつけました。
しかし彼ら自身の魂と自身のダエーナーは,
チンワト橋のあるところへ来たとき彼らを苦しめました。
永遠にドルジの家で客となる。

『アヴェスタ』ヤスナ第46章 11節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

本節を要約すると次のようになります。
「世界を滅ぼそうとする者たち(カラパン僧,カウィ族)は,死んで霊魂となりチンワト橋を渡ろうとした時,ドルジの下へと送られる」
アフラの時代,アフラの信者が死んだ場合,その眷属として霊魂はアフラの下に送られました。
アフラの眷属でない場合,死者の霊魂は主神や地球の神の下に送られ,そこから下天のいずれかの場所に送られますが,地上で悪事に手を染めてきた者は霊魂の浄化が必要なため,そういった者たちのたまえの特別収容所である植民地コロニーに送られます。
6行目の「永遠にドルジの家で客となる」というのは,そういった植民地の霊魂のことを指しているのかもしれません。

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