【OAHSPE考察2】ヤスナ第46章(1節-19節)

12節

熱意をもってアールマティの家畜を増やすものが,
トゥーラーン人フリヤーナの名高い子孫たちの中に,
アシャとともに現れたとき,
彼アフラ・マズダーは彼らに支持を宣布するため,
彼らをウォフ・マナフと結びつけました。

『アヴェスタ』ヤスナ第46章 12節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

トゥーラーン人はイラン高原のイラン人(ペルシア人)と大陸していた遊牧民といい,イランと長きに渡る戦いを繰り広げたことで知られています。
ザラツゥストラが生まれたパーシー国(ペルシア国)と敵対していたトゥーラーン人の中からアシャ(正義)を持った人物が誕生した時,アフラ・マズダーは敵対していた部族であってもウォフ・マナフ(善思)と結びつけ,彼らを信者に組み込む,というのが本節の内容になります。

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