【OAHSPE考察2】ヤスナ第47章(1節-6節)

2節

この最高のスプンタ・マニユの最高のことを
善思に従う舌の言葉によって
敬虔さをもつ手によって実行すべきで,
「マズダーはアシャの父である」と気づいて。

『アヴェスタ』ヤスナ第47章 2節
引用:『原典完訳アヴェスタ ゾロアスター教の聖典』訳:野田恵剛 国書刊行会

本節では,まず前半(1~3行目)で,最高のスプンタ・マニユ(恵み深い霊)が善思(ウォフ・マナフ)を言葉にする時,それは敬虔に実行しなければならないということが記されています。
この部分は前節の1~2行目と繋がっています。
そして後半部分(4行目)で,その言葉を実行した時,「マズダーはアシャの父である」ことに気付くと言っていますが,その真意は,全ての正義の行ないにはアフラ・マズダーがいるということを唱えています。
そしてこの真意こそが,本章での主張の根底にあります。

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