【解説】
紀元前3,000年頃,下天の主上神アヌハサジが創造主ジェホヴィに創造主デユスと名乗って反旗を翻した時,神アフラはかつて自分の副神であったことからアヌハサジに忠告しました。
「あなたは定命の者たちや,経験の少ない天使でさえも騙して,あなたが真の創造主と信じ込ませようとしている。しかしあなたの神々はあなたが誰であるかを知っており,あなたの上に君臨する神々もまた,そのことを知っています」
創造主アフラマズダーと名乗り,ジェホヴィに反旗を翻したアフラだからこそ,この嘘がどれだけ重く自分に圧し掛かってくるかが分かっていました。
「そんなあなたもいつの日か,何十億年も世界を支配してきた真の創造主であると,自分の嘘を突き通さなければならない時が来ます!」
一度ついた嘘は,その嘘を嘘として自分が認めるか露呈するまで貫き通さなければなりません。その嘘が小さなものであれば大した被害はないのですが,大きな嘘であれば辻褄を合わせるのにさらに大きな嘘を突き通さなければなりません。
「これほどの嘘を誰が貫けるというのでしょう!」
嘘がこの世に存在する以上,全ての嘘が悪とは限りません。真実もまた同様だと思います。必要な嘘も存在します。そのため嘘をつくにしろ,真実を語るにしろ,それが善悪のいずれかによるものなのか,それによって得られる果実は変わると言います。
「収穫の善し悪しは蒔かれた種によるという法則」はそのことを指しています。恐らくその行為が善意から来るものなのか,それとも悪意によるものなのかは関係なく,実った果実が善か悪かで,自分が蒔いた種が善だったのか,それとも悪だったのかが分かるのだと思います。
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