【解説】
格言として引いた部分では,自分を最上位と思い込んだ者は「成長できない」ことを示しています。
「井の中の蛙」という諺がありますが,その後に続く「大海を知らず」というのは,世界はもっと広いので狭い世界で一番を気取るな,と警鐘を鳴らしていますが,その裏には「狭い世界で一番を気取っていると成長できない」という意図が込められています。
それでは,自分が知る限りの世界で一番だった場合はどうなるのでしょうか?
それが今回の引用した部分が提示する命題です。
自分が知る限りの世界,つまり地球とその天界ですが,そこを統治する地球の神や,自分の天界の領地だけを統治する主神は外宇宙を知らず,地球とその天界こそがすべてであると思い込んでしまった場合,「井の中の蛙」と同じでそれ以上成長できなくなります。
神の成長とは,光の強度を高める(階級(位階)を上げる)ことです。階級(位階)を上げることを怠った神は,地球自体の成長が停まってしまいます。地球の成長が停まると,地上の人間の精神年齢が低くなります。これは悲惨な状況です。例えば周りの人間が全て,外見は大人なのに精神年齢が低い(=幼児)と,会話もまともに成立しなくなります。
科学の発達が,逆にこのような事態を招いているとも言えるのかもしれません。何故なら,太陽系の惑星に探査用の宇宙船を派遣しても生命を発見できないため,自分たちは「宇宙で唯一の生命体」と思い込んでいるからです。
地球の神や主神,天使たちも同じ感覚なのだと思います。見渡す限り,宇宙に生命体が見当たらないため,自分たちが唯一の存在であると思い込んでしまっているのではないかと思います。
最近,世界情勢がきな臭くなり,混迷の色合いを強めています。地上を統治する為政者も「選挙」というシステムにより,さほど階級(位階)が高くなくても為政者になれてしまう時代がそうさせているのではないかと考えています。
愚かな世界に自分の精神が汚染されないように,さらにもっと自分の精神を磨けるように自我を保っていくことが,この狂った世界では大切なのではないかと思います。
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