【OAHSPE-格言】人は何故成長しなければならないのか

【解説】

偽神アフラは自分自身を高めるために,他者を弱体化させました。その施策の一つが,属国に住む人々の学校施設の破壊でした。
「私たちよりも高みには行くべきではありません」
偽神アフラの周囲には,学がない人々しかいなくなり,そのお陰でアフラの権威はアフラが成長しなくても維持することができました。
ところがダンの夜明けが訪れ,上天より精霊界の上位神が来臨することが分かると,急に周囲は慌ただしくなりました。今更ながら成長することを怠ってきたことに対して焦燥感に駆られたのです。
今回引用したのは,そのことを詰った副神たちの言葉です。
他者を貶めて自分を高める,その結果,何が起きたのかと言うと,成長の停止です。そしていざ,外界との接触が余儀なくされると,その脅威に対して焦りを覚えるわけです。
安定した生活は成長を停めてしまいます。外に世界が広がっているのは知っていても,そこに踏み出す勇気(知識)がなく,その結果,今の安定した世界から離れられなくなります。

それが冒頭の「この天界から離れる知識がないからです。だからやむなくこの穢れた地球に戻るしかないのです」に繋がってくるわけです。
最初にこの言葉に触れた時,「茹でガエル」現象を思い起こしました。そうならないためにも,安定した生活に甘んじ続けないためにも,成長を停めないように挑戦し続けていかないといけないのだと思います。

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