【OAHSPE-格言】人間にとって価値あるものとは

【解説】

ザラツゥストラ(神イフアマズダ)がアヴォーサ王が治めるネキロの町を訪れた際,ザラツゥストラを通して神イフアマズダが説いた言葉より引用しています。

金貨により人間は物品の価値を可視化できるようになりました。しかし可視化された価値はその者の本当の意味での価値を表しているわけではないとここでは言っています。
例えば,会社員が勤め先から貰っている給料がその人の価値を表しているのかと言えば,違います。
例えば国政を担う議員が高額の給料を貰っているからと言って,その人の価値が安月給の会社員よりも価値があるのかと言うと,それも違います。
人間の価値は金銭では量ることができず,それは物品についても同様です。

ここでは本当の意味で価値あるものは創造主であると言っていますが,現世での生活に置き換えるのであれば,神イフアマズダが「私はあなたやその民草が死ぬよりも,むしろを喜びに満ちたあなたたちが見たいのです」と言っているように,「善なるものの中で,心から喜べるもの」にこそあるのだと思います。


給料のため,やりたくもない仕事に従事し,毎日不平不満をこぼす生活と,稼ぎは少なくても,心からやりたい仕事に従事し,毎日が充実した生活で過ごすこと,どちらが幸福なのか,ということが問われているのだと思います。前者に幸福を見出す人もいます。後者に幸福を見出す人もいます。人それぞれですが,幸福を見出せた方が,その人にとっての価値なのだと思います。
そしてその価値は金銭では量れないのです。



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