【OAHSPE-格言】信仰の始め方

【解説】

偽神アフラは地獄を味わい,その後,かつての臣民と共にアイルキンの天高原で暮らしました。
この時,アフラは自分の臣民が創造主への信仰を捨てようとしていることに気付き,女神クペンタ・アミジに,自分の臣民に地球への未練を断ち切らせるため,アイルキンの天高原を地球から遠ざけてほしいとお願いしました。ところが創造主ジェホヴィはアフラの願いを信仰心が足りないと一蹴し,引用した部分のように回答しました。

信仰心が足りない者は,自分の力を恃みにしている者だと言っています。自分で何もかも行うことは個人の技量としてはとても凄いことなのかもしれませんが,自惚れが強くなり,何でも自分で出来てしまうと勘違いしてしまいます。
アフラは独力で解決しようとして「それは無理」と判断していました。ところが創造主はそれを戒めました。信仰心の欠如を理由にしていましたが,それは「独力で解決」しようとしていた部分にあると考えます。
それでは,アフラの場合,どのように解決することを創造主はのぞんでいたのでしょうか?

全てにおいて独力で実行できる者は一人もいません。誰かの協力を仰ぎながらでなければ,生きていくこともできません。
自分にできること,そしてできないこと,まずはそれを知る必要があります。それが引用した部分の「私の中のあなた自身の力を知る」ことになります。
次に自分にできないことを実行する創造主の力を感じ取ります。自分にはできなくても,他の人ならばできることは当然ながらあります。他の人の協力を得られるということ自体が神のごとき力なのだと思います。

自分ができないことに対して,それをどんな形であれ,叶えてくれる力を認識し,そういったところから信仰は始まっていくのだとここでは言っています。
アフラの場合,独力で解決しようとせず,自分にできないことでも他人や神々の力を借りてでも解決するように取り組むことだったのかもしれません。
信仰とは,そういった力に気付くことから始まり,アフラに足りなかったのは,そういった気付きだったのだと思います。

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