【OAHSPE-格言】善と悪について

悪とは人間には悪だが,オーマズドには悪ではありません。善は人間には善でも,オーマズドには善ではありません。
オーマズドの前では2つの状態があるだけです。悪とか善とかではなく,成熟か未熟かです。
人間が悪と呼ぶのは『未熟』であり,善と呼ぶのは『成熟』なのです。
オーマズドは全ての創造物を『善』として創造しました。しかしそれでどうなったかと言えば,『何も起きなかった』のです。

オーマズドが外に向かって息を吹きかけるとどの生物も動きました。前に進む者は『完全なる善』であり,後ろに残っている者は『完全なる悪』です。

ザラツゥストラはイフアマズダに尋ねました。
「悪は悪であり,善は善ですか?」
イフアマズダは言いました。
悪とは人間には悪だが,オーマズドには悪ではありません。善は人間には善でも,オーマズドには善ではありません。
オーマズドの前では2つの状態があるだけです。悪とか善とかではなく,成熟ripe未熟unripeかです。
オーマズドにとって,人間が悪と呼ぶのは『未熟』であり,善と呼ぶのは『成熟』なのです。
イフアマズダは説明を続けました。
「ザラツゥストラよ,理解してもらうために,混乱しないために,あなたは『悪』は『悪』と,『善』は『善』と呼ぶべきです。
聞いてください,私の息子よ。
緑の果実がなければ,どれも成熟しないでしょう。
悪がなければ,誰も善にはなれないでしょう。
オーマズドは全ての創造物を『善』として創造しました。しかしそれでどうなったかと言えば,『何も起きなかったnothing to do』のです。まるで死んでいるかのように何も動かず,何もないかのようにそこにあったのです」
オーマズドが外に向かって息を吹きかけるとどの生物も動きました。前に進む者は『完全なる善』であり,後ろに残っている者は『完全なる悪』です。
このように創造主は『善なる創造物』イフアマズダと『悪なる創造物』アンラメイニュアスを創造したのです。

OAHSPE-20『神の言葉の書』9章-17-20

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