【OAHSPE-格言】善と悪について

【解説】

ゾロアスター教の開祖ザラツゥストラと神イフアマズダの対話の中から引用しています。
悪とは何か,という問いに対する創造主視点による答えは,「成長しない者」になります。
成長とは「実体コーポ界における肉体の成長」ではありません。なぜなら実体界の肉体はいずれ喪失するからです。
ここで創造主が求めているのは,不滅の霊魂の成長です。霊魂として成長しない者は「悪」であり,成長する者は「善」ということになります。

例えば何もしないで飲食,快楽などを貪り,霊魂(または精神)の成長がない状態で死を迎えたとします。その者が昇天した時,霊魂の階級は生まれた時と死んだ時では何も変わっていません。これでは何のために現世に復活したのか分かりません。だからその者は『悪』となります。

例えば他人を蹴落とすことしかしない人がいて,奸智にけた状態で死を迎えたとします。その者が昇天した時,霊魂として成長しているかと言えば,おそらく「成長していない」でしょう。なぜなら神の使命が「人々が男神女神になろうと志こころざすまで一歩一歩成長させること(OAHSPE-19『フラガパッティの書』24章-28)」にあるのだとしたら,霊魂の階級は「人々の成長を促す」ことで上がっていくものであり,その視点で見た場合,奸智にけた者は「人々の成長を阻害している」ため,霊魂(精神)として「成長していない」ということになります。つまり,いくら奸智を磨いてもそれは人々の成長を促さない(もしくは阻害している)ので『悪』となります。

つまり人生における目標の一つには,確実に「人々の成長を促す存在になること」があります。
そして『善』とはこのような存在を指すのだと思います。

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