【解説】
紀元前4,000年頃,グアタマ(現在のアメリカ大陸)の伝道者イーワタが各地を説法して回った時,創造主イゴクィム(ジェホヴィと同義)の教えの一つが,今回引用した格言です。
「女性が出産する時,その時間を敬わなければなりません」
母胎の中で生命が宿った時,胎児に霊魂も宿ります。この霊魂は下天(the lower heaven)で第2の復活を待っていた霊魂です。第1の復活を終えた死者の霊魂が下天で再教育や労働を受け,第2の復活を受けるのに値すると判断された霊魂が現世への転生を待っており,そして現世で,女性の体内に胎児が宿るとそこに宿ります。
最近は胎児を宿った状態で中絶する方もいますが,それは胎児に宿った霊魂も殺していることになるため,非常に罪深いことをしていると言わざるを得ません。
それはさておき,母胎で成長を遂げた胎児が出産する時,赤子として晴れて転生し,第2の復活を完了します。
出産とは,かつて現世で肉体を喪失し死者となった霊魂が転生できたことを意味するわけです。だからこそ「その時間を敬う」必要があるわけです。
「重荷を背負わせてもならず,怒りの言葉も発してはならず,彼女を心配させてもなりません」
母胎に胎児が宿っている状態では,母胎に負荷を掛けることはその身に宿っている胎児にも影響を与えます。そのため母となる女性に心配させないように気を配らなければならないわけです。
「彼女に従順になり,彼女がしてほしいとお願いしたことは何でもしてあげなさい」
母胎に宿った胎児はまだ第2の復活を終えていない状態です。この状態で夭折してしまうと,胎児の霊魂(fetal)として下天に召還されてしまいます。
現世に転生した時,霊魂は前世の記憶を消去されてしまいます。つまり胎児の状態で召還された霊魂は前世の記憶を持っておらず,知性も理性もありません。守護天使(アシャール)が無事に天界に送り届けられればよいのですが,闇の霊魂や悪魔(サタン)が胎児の霊魂を奪い取ることもあります。
また胎児の霊魂は現世に執着し,天界から地上に戻ることもあります。その霊魂は現世の人間に憑りつき,色々な悪さをすることもあります。
胎児に辛い目を遭わせないためにも,母親が無事に出産できるように「彼女がしてほしいとお願いしたことは何でも」してあげる必要があるとイゴクィムの法は言っているわけです。
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