【OAHSPE-格言】異なる価値観がもたらす成長について

【解説】

紀元前4,000年頃に活躍したヴィンデュ(インド)の伝道師ブラフマの末子ホグに対して,創造主ジェホヴィが仰せになった言葉より引用しています。

ブラフマは7人の息子を授かりましたが,末子ホグだけは信仰心がなく,現実を論理的に割り切って考える性格でした。そのためホグ以外の家族は天使と会話できるのに対して,ホグだけは天使を見ることができませんでした。
創造主はホグのように信仰心を持たない者を「無信仰者」と呼びました。無信仰者は自分の力を信じて行動するため,成功を収めると大概の者は驕慢になる傾向にありますが,そういった者からも学ぶ価値はあると創造主は言っています。
反面教師的な価値もありますが,それとは別に「その存在がもたらす叡智」に価値があると言っています。
例えば,ブラフマ一家はホグが21歳の誕生日を迎え,天使と会話した時,天使が「この世の闇を教える」と言って天界の門を開けた時,ブラフマとホグを除く家族全員は闇に吞まれて恐怖に慄き,普段では想像もつかないぐらい発狂しました。ところがホグは冷静に物事を分析し,恐怖に慄くこともなく,この事態を裁きました。
このように無信仰者は,創造主の言葉を借りれば「物事を自分ではなく他人の目で見」なかったからこそ,つまり自分の目で見たものでしか理解しなかったからこそ,闇に呑まれても恐れなかったのだと思います。

価値観が異なっていてもそこから学べるものはあり,互いが互いを認め,相手のことを理解し,そしてお互いが「思いやり」を抱けるように成長していくことを創造主は望んでいるわけです。
これが創造主の思い描く「愛」の姿の一端なのだと思います。

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