【解説】
天界の神々や天使は,人間の成長を陰で応援する存在だと思います。例えて言うならば「裏方」のような存在です。表舞台にも出ないし,その存在さえも分からない。しかし陰でいろいろと支えてくれたりする存在です。
自分の人生を振り返ってみた時,「あの時,この選択をしなくて良かった」や「あの時,こうしておけば良かった」と思ったことはあると思います。選択があるという状況では,自分の意志(理屈)で判断を決めることができる場合もあれば,第六感で判断する場合もあります。第六感で難を逃れた経験をお持ちの方は少なからずいると思います。
神々や天使の支援は,自分でははっきりと分からなくても存在しているのだと思います。(目に見えないのでそう信じるしかないのですが)
興味深い例があり,中国の三国志の時代,呉という江南に割拠した国に諸葛恪という宰相がいました。天才軍師・諸葛亮の甥に当たる人物ですが,王族の一人孫峻に宮中で暗殺されてしまいます。この凶事の日,諸葛恪が宮中に参内する際に飼い犬が着物を咥えて離そうとしなかったという逸話が『三国志』に収録されています。(『三国志』呉書・諸葛恪伝)
凶事の報せをどう扱うかは当人の決断によるのかもしれませんが,守護天使はそれとなく当人に凶報を伝えていたりするのです。
こういった支援は凶報だけでなく,何を学べばよいのか,誰と付き合えばよいのか,どう選択すればよいのか等,いろいろと道を指し示してくれたりしています。しかし諸葛恪の事例にように,気付かなかったりすると道を踏み外してしまいます。
気付かないだけならばまだ良いのですが,科学技術が発達し,ある程度のことは技術が補佐してくれるのかもしれませんが,そのせいで「神などいなくても自分たちだけで解決できる」と自惚れるのは非常に危ういと考えます。
例えば,マヤ遺跡には「頭蓋変形」と呼ばれる頭の尖った遺骨が発掘されたりしています。『OAHSPE』によれば,前頭葉に圧力をかけると『光』を見ることができると言い,偽神アフラの時代,その技術を創造主ジェホヴィはアフラにそれとなく伝えたと言います。(OAHSPE-21『真神の書』11章-22)
ところがこの方法は取り入れるべきでないと,創造主ギッチー(ジェホヴィ)はグアタマの伝道師イーワタに伝えています。(OAHSPE-23『神の第1の書』27章-24)
優れた技術も使い方を誤れば人を苦しめたりするものです。こういった技術は人間が独力で成し得たというよりも,天啓(神々の支援)によるものだと思います。神々への敬意を払わずに「人間が独力で成し得た」と勘違いすると,諸葛恪のようにせっかくの啓示も見逃してしまうことになります。それにも関わらず,「神は何もしてくれない」と批判しています。
「私は聖なる価値を知らない人間によって批判されている」
そう神々が思ったとしても仕方ないことだと思います。
神々や天使が下してくださる啓示をしっかりと認識するためには,綺麗ごとと思うかもしれませんが,まずは自分の心を穢れなきものにすることを心掛け,自分に付き添ってくれる天使たちに感謝の気持ちを抱くことが大事なのではないかと思います。
祈りも自分のために祈るのではなく,他人のために祈ってみるのも良いかもしれません。(神への祈りについて)
世界が闇に包まれても,自分の心の中の光だけは奪われないように大事にしていけば,この祈りは神々にも通じ,今よりも少しは明るい未来が訪れるのではないかと思います。
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