【解説】
ジャフェスの伝道者ポーに神イーマが説法した内容より引用しています。
人々を導く立場にある教師,司祭は独身でなければならないと言っています。理由は特定の誰かに愛を注いではいけないからです。
ところが創造主はブラフマに対して,堕落した司祭を嘆く発言を残しています。
私はザラツゥストラを通して降臨し,信仰心を持って私を呼びかける者たちを救済しました。彼らは一時,私に選ばれし者となりました。しかし彼らの心の中に悪が入り込み,神殿を建てたり,無駄に多すぎる男司祭,女司祭を用意して私の物質を浪費しました。
OAHSPE-23『神の第1の書』16章-13
現在では「聖母」と呼ばれる人が本来の司祭の立場であり,それ以外は司祭と名乗ってはいけないのかもしれません。しかし司祭に相応しくない人物が大勢その地位を名乗ってしまったため,ブラフマの時にはその立場を王や国に悪用され,混乱の時代を招いていました。
従って司祭のように人々を公に導く立場にある者は独身であり,それ以外の人々は結婚し,子供を儲け,次代に紡いでいく者たちとして,神によって選ばれたのだと,ここでは言っています。
なお,結婚については時代とその時の状況によって考え方が変わります。例えば古代の時代では,禁欲を奨励していましたが,ブラフマの時代は結婚を奨励していました。古代の時代は霊的な成長がないため,子供を儲けることで実体界への執着が強くなり,誰も第1の復活を望まなくなったから,それを防止するために「禁欲」を奨励しました。ところがブラフマの時代,霊的な成長をある程度遂げていたため,子供を儲けても第1の復活を拒む霊魂はいないという状況だったため,結婚を奨励しました。
このように,その時代と状況により,結婚に対する考えは変遷しているため,一概に禁欲や独身が正しいとはならないということだけ,念頭に置いておく必要があると思います。
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