【解説】
偽神アフラの副神であったアヌハサジがデユスを名乗って創造主ジェホヴィに反旗を翻した時,ジェホヴィは「あなたたち男主神や女主神を裕福な場所で甘やかしてしまった」ことが原因でデユス一味に加担し,自分に反旗を翻したと言い,
「人間は豊かな場所に身を置くと自分のことを偶像化していまいます」
と仰せになりました。
裕福な環境を構築できたのは自分の功績だと男神女神が思ってしまったことが,こうした反乱の一因とジェホヴィは捉えていました。
「私はこれだけの偉業を成し遂げたのだ。だから私は賢い」と勘違いして,結果的に自分を偶像化,つまり偉いと勘違いし,傲慢な振舞いに及んだ結果が,デユス一派の反乱でした。
これと似たような話で言えば,例えば出世してそれまで同輩だった人を見下すようになるのも,そういった性質が働くからかもしれません。出世して偉くなったと勘違いしてしまうことが原因だと思います。こういった振舞いをジェホヴィは「破滅の道」と表現しています。
平安時代末期,平家一門の盛衰を物語にした『平家物語』の冒頭の一節「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」は有名ですが,権勢を握って驕り高ぶった平家一門が貴族や各地の武士の反乱を招き,平家一門に対するクーデター未遂となった鹿ケ谷の変(1177年)から10年足らずで族滅してしまったのは,ジェホヴィが仰せになった「彼らは真っ逆さまに悲惨な方へと転落していくのです」の言葉通りの結果になったと言えます。

「賢明な人や裕福な人ほど謙虚でいなければならない」という言葉がありますが,その通りだと思います。
子供たちのことを思うのであれば,権力者は常に謙虚でいなければならないのだと思います。
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