【OAHSPE-格言】贖罪について

【解説】

偽神アフラが地獄の業火から救出された後,アフラは誰とも関わりたくないと言った時,主神オーエンは偽神アフラに対して「何人も自分から逃れることなどできない」と言ってさとしました。
この言葉は,他人との関りを断ったとしても,罪を犯した自分との関りは断つことはできないので,どこかで自分の罪と向き合い,その罪に対して贖罪しなければならないということを言っています。

この世界では,現世に捉われて成仏できずにいる霊魂が『堕落した下天hada』で待ち構えており,現世で憎しみを買った者はその霊魂に襲われて地獄に引きずり込まれたり,同じ想いの霊魂が憑りついて『群れknot』を作るようです。群れに巻き込まれてしまうと逃れることができず,神々の救済を待つしかないと言います。
現世の感覚で言えば,偽神アフラの行為は極悪非道であり,とても許されるものではありません。しかし偽神アフラは,かつて自分に仕えた者たちへの奉仕を罰として与えられました。
一見,緩いように思うかもしれません。しかし『OAHSPE』では一貫して他人への善行,他人への奉仕が説かれています。アフラを赦すことで,アフラが他の人々を成長させるのであれば,最終的には人々を善化させることができるからです。

人を傷つけてしまった場合,その人を癒すことでしか償えません。人を殺めてしまった場合,その人から奪ってしまった『生きる権利』と『生きていれば享受できたであろう幸福』を回復することでしか償えませんが,奪った相手は生きていないため,それを行うことは現世では不可能です。この場合,天界で償うことしかできないのです。

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