【OAHSPE-格言】霊魂の衰弱と,それが引き起こす症状について

【解説】

まず「一体化」について,です。
OAHSPEでは,「創造主と一つになる」というフレーズが頻出します。「全にして一」「一にして全」という言葉が『ジェホヴィの書』にありますが,これは,人間は個々として存在するものの,創造主と一体化した存在でもあることを意味しています。
逆に,元は創造主と同一の存在であったものの,個々の人間として分離した,つまり「一にして全」でもあります。
創造主と個々の人間はこういった関係であるため,「一体化」するためには,自分を創造してくれた御父,すなわち創造主と「一つ」にならなければなりません。その上で初めて他人と一つ,すなわち同調できると言います。

ところが霊魂が衰弱すると,創造主への信仰が薄れていくとここでは言っています。
霊魂が衰弱する要因は次の通りです。
・病気
・出生前(前世)の罪
・自分の力を過信する

ここで挙げた要因の中で,例えば「自分の力を過信する」人について例を挙げます。
いろいろと苦労を重ねていけば,自分一人では生きていけないことを痛感していくものです。ところがそういった苦労を物ともせず,自力で突破していく超人は,確かに存在します。そういった超人は神など不要だと考えてしまうものです。
その結果,大抵の超人は,自分よりも能力の低い人と協力して仕事をしようとは思わなくなります。
自分で何でもできると思っていると,神にすがる必要がなくなります。神に頼らなくなれば神への信仰心が薄れてしまいます。しかし人間には必ず霊魂が宿っています。霊魂は神のしもべである天使(守護天使。アシャール)が監視しています。どれだけ神に頼らなくても,霊魂は神の僕である天使の庇護下にあるわけです。
どれだけ超人が優れていても,「神など不要」と言い切ってしまうと,さすがに神も怒ります。そうなると神の僕の守護天使も超人に対する庇護を疎かにしていきます。
神や守護天使の庇護が得られなくなった霊魂は衰弱します。霊魂が衰弱していくと,超人と言えど,思った働きができなくなります。判断を誤るか,もしくは闇の霊魂の力を借りようとします。



闇の霊魂は神の庇護下から外れた霊魂です。当然ながら正義からほど遠い存在です。闇の霊魂の力を借りた超人は悪の道へと誘われます。
これが超人を悪行に走らせることになります。

この他にも,病気も霊魂が衰弱する要因になり,出生前の罪を得ている場合,生まれた時から霊魂が衰弱しています。
霊魂が衰弱したままの状態だと,そのままでは生きていけないため,闇の霊魂の力を借りようとします。
こういった人々も悪行へと走ることになります。

自省し,奢らず,毎日少しでも善行を心掛けることが,霊魂の衰弱に歯止めをかけるのではないかと思います。


 

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