【OAHSPE-16】The Lords’ Fourth Book(主神の第4の書)

本書は,ジェホヴィの息子ソーの周期を記した『ソーの書』と同時代の出来事を綴ったものです。
後者は上天と下天について記していますが,主神の書は,下天と地球について記しています。
どちらの書も同じ時代を記したものです。

【1章】

  1. 祭壇や神殿、偶像や肖像、そして描かれた御印や彫られた言葉により,神は当代の知識が次世代に引き継がれることを予見しました。
    こういったものはすべて,実際には偽物ですが,書かれた言葉は言葉というよりは語られた主旨の心象イメージであり,こういった象徴シンボルによって神は生きた真実を伝えようとしました。
  2. 神は言いました。
    「ご覧なさい,わたしは聖人たちとともに,書き綴った言葉で自分を作りました。
    それは実現し,地球の全人種がわたしのことを知ることになるでしょう」
  3. 神は人間に,石像や木像,または彫像を作るように命じました。
    人間は自分たちの知識によってそれらを製作しました。
  4. 神は言いました。
    「あらゆる生き物に名前があるように,肖像イメージや彫像自体にも同じ名前が付けられるべきです。
    たとえそれは地上,水中,そして上空の空気であっても,肖像や彫像には実物のように同じ名前が付けられるべきです」
  5. 神は天使たちを人間のもとに遣わし,肖像と彫像の完成形についてお告げしました。
    こうして人間は神の命令を実現しました。
  6. これらは洪水以降で最初に書かれたものであり,イヒン族の間では秘匿されていたものです。
    この方法について同書にはこう書かれています。それはこうです。
  7. 人間の絵は人間でした。木の絵は木でした。鳥の絵は鳥でした。
    すべてはそれ自身の名前やイメージで表現されています。
  8. すると神は言いました。
    「あなたが絵に描いたのが槍ならば、それは槍なのです。
    あなたが人間の進むべき道を示したいと思ったのならば,槍のようなもの(訳注:原文はthe likeness of a spear。『槍に似たもの』ではなく,『人間にこう進んでほしいという象徴のようなもの』という意味)を彫像に加えるべきです。
    それが指し示す道こそが,人間の進むべき道なのです。
    あなたたちは地上と天界におけるすべてのものの進むべき方向を表現しなければなりません。
  9. こうして人間は『書ける言葉(a written language)』を地球の各地域で作りました。
    これらは多くの人間たちによって行われました。
    彼らの上に差し込まれた神の光により,何千という人間の種族が『書ける言葉』を習得しました。
  10. 神は言いました。
    「これは地上の心象イメージで作られているので,パニック言語(Ah-ce-o-ga:アセオガ)と呼ぶことにします。
    後の時代において,人間が最初に書き記した言葉を見つけたいと望む者は誰であれ,地上,水中,上空の大気中の絵を手繰たぐっていくことになるでしょう」
  11. 神は言いました。
    「昔、人間が自分の話した言葉や発声した音に従いすべての物に名前を付けたように,ソーの時代では,地上と天界のすべての物を『書ける言葉』で表すのです」
  12. 人間はすべての物の名前を書いた時,創造主の名前だけは書きませんでした。
  13. 神は言いました。
    「あなたは書かなければなりません」
    人間は質問しました。
    「主神よ,どうすれば創造主を表現する言葉を見つけられるのでしょうか?」
  14. 神は言いました。
    「わたしは地球にたくさんの種族をもたらしました。彼らは,創造主だけを除き,すべての物に名前を書いています。さあ,創造主の名前も同じように書きなさい」
  15. 人間は言いました。
    「神よ!
    わたしはすでに名前が付けられているもの以外の名前を知りません。もしもわたしが創造主の声を聞いたり,見ることができるのであれば,その御名を書き留めることができましょう」
  16. 神は言いました。
    「あなたたちは見たこともない風に(ウシュ!(wh-sh!)=Wind)と名前をつけました。ですから見たことがなくても創造主に名前を付けられるはずです。
    その御名は遠かろうが近かろうが,見えようが見えまいが,すべての物を包み込んでいるのですから」
  17. 人間は円を描き,それを「O」と呼びました。それは始まりも終わりもなく,その中にすべてを包有しているのを表現していたからです。(訳注:「すべての物を包み込んでいる」という神の言葉を受けて,「O」の文字を割り当てたという意味です
    それから人間は東から西へ進む光を表すために,東から西へ円を切る線を描きました。
    それから人間は下から上に向かって線を引き、その円を水平線と直角に交差させて,下から上に永遠に続く万物の一本の道を表現しました。
    最初の線を人間は「E」と呼びました。それは木の葉を吹き抜ける風の音と同じだったからです。
    しかし2番目の線は,万物を2つに引き裂く『見えない軸』を表現して「IH」と呼びました。
  18. 人間はその彫刻を完成させると『エオィヒ(E-O-IH)!』と呼びました。
  19. 神は言いました。
    「あなたたちはこの象徴シンボルの中に,真の正方形(真の十字架)と世界の4つの町に至る道を見つけました。
  20. あなたたちはその御名と心象イメージを,ラバとあなたの神との間で秘密にしておいてください。
    それは地球上で神聖な存在であるため,大声で呼んでもいけません。
  21. あなたとあなたの創造主の間には,天界と地球の主であるあなたの神がいます。
    ご覧なさい,わたしは生と死の鍵です。あなたの主神であるわたしを通して,あなたは天界と地球のすべての謎を解き明かすことができます。
  22. わたしのラバや預言者は,神である主神を除いて,いかなる霊魂の名前も呼んではいけません。
    わたしがコーポ的にもたらした言葉は天界に記録されており,わたしの記録を改変したり,上書きして捏造することはできません。
    しかし,時間の経過とともに,わたしは,定命の者たちが天界について知ることができる先見者と預言者を用意することはできます。
  23. わたしはあなたのためにジェホヴィにこのことを話すとこう仰せになりました。
    「人間は自分の上に置かれたあなたの手を測るでしょう。
    人間は自分に向けられたあなたの目を思い出すでしょう。
    人間は内にあるあなたの叡智を追い求めるでしょう。
    人間はあなたの善行に感謝しなければいけません。
    あなたを否定する者たちの小さな善行や,自作自演だと非難する者たちの傲慢さ,あなたの栄光よりも他の者の栄光を口にしておきながら,その者たちについて何も言及しない愚かさを考慮するように。
    なぜならこれらは叡智を獲得した結果だからです」

【2章】

  1. 主神は地球の人間のところに降臨し,2つの方法について語りました。
    それは,声を使って人間が話すことと,霊魂(spirit)によって精神体(soul)が心(soul)に答える方法です。
  2. 主神は言いました。
    「人間の声は『動いている空気(air in motion)』です。人間は口で知っている単語を発音します。
  3. しかし声の裏側,『動いている空気』の裏側,声を出している口の裏側には精神体(soul)があり,それが人間に話すことを思い起こさせているのです。
    精神体はすべての神の創造主という海の中にあります。
  4. 主神は言いました。
    「人間よ,あなたの精神に語りかけ,あなたに叡智と善行を教え,あなたの過失をとがめ,あなたを全創造物の栄光で魅了するそれは,あなたの創造主の声なのです。
    それは,あなたの神である主神があなたにもたらす道なのです。
  5. 主神は言いました。
    「ご覧なさい,人間は書かれた知識を獲得し,本を持ち,天界の天使たちのように記録することを学びました。
    神は人間のもとに天使たちを送り込み,心(soul)と声によって語り掛けます。さまざまな場所やラバ(rab’bahs)で彼らに神が人間に教えた厳粛な言葉(the graven words)や心象イメージを,皮や樹皮,布で本に残す方法を教えました。
  6. その頃,ジャフェス,セム,ハムの地には何百万ものイフアン族とガン族が住んでおり,彼らの間に存在するいくつかの国々にはイフアン族だけが住んでいました。
  7. 神はハムの人々にこう言いました。
    「ご覧なさい。あなたと同じ血族,あなたと同じ体格の人々が暮らす国が2つあり,彼らもまたガン族です。彼らははあなたたちと同じようにパニック語(Panic words)を話したり書いたりします」
  8. ハム人は質問しました。
    「この2つの国はどれぐら離れているのですか?
    彼らはどこにいるのですか?」
  9. 主神は言いました。
    「1000人の男女を集めなさい。そうすれば,わたしはあなたたちを同朋のところに連れて行きましょう。
    彼らの先祖たちも,小さな聖なる民イヒン族によって洪水から救われました。
    4年間の旅に堪えられるだけの牛や驢馬ロバなど必要なものをすべて用意してください。そうすればわたしはあなたたちを導きます」
  10. ハム人は神に命じられたとおり,準備を整えた1000人ずつで編成された2つの旅団で,ジャフェスとセムに向けて出立しました。
  11. 次に神はジャフェスの人々にこう言いました。
    「ご覧なさい。あなたと同じ血族,あなたと同じ体格の人々が暮らす国が2つあり,彼らもまたガン族です。彼らははあなたたちと同じようにパニック語(Panic words)を話したり書いたりします」
  12. ジャフェス人は言いました。
    「この2つの国はどれぐら離れているのですか?
    彼らはどこにいるのですか?」
  13. 主神は言いました。
    「1000人の男女を集めなさい。そうすれば,わたしはあなたたちを同朋のところに連れて行きましょう。
    彼らの先祖たちも,小さな聖なる民イヒン族によって洪水から救われました。
    4年間の旅に堪えられるだけの牛や驢馬ロバなど必要なものをすべて用意してください。そうすればわたしはあなたたちを導きます」
  14. ジャフェス人は神に命じられたとおり,準備を整えた1000人ずつで編成された2つの旅団で,ハムとセムに向けて出立しました。
  15. それから主神はセムの人々にも同じように語り、ジャフェスとハムのことを告げました。
    彼らも同じように2つの旅団を編成し,ハムとセムに向けて出立しました。
  16. こうして神は、今まで生き別れていた3つの人々が同時期に民族互いに行き来できるようにしました。
    神は彼らが出発する前にこう言いました。
    「途中の荒野にはイフアン族が住んでおり,非常に獰猛で野蛮です。ご覧なさい,彼らは人間と獣の肉を食べています。しかし彼らはイヒン族に危害を加えないでしょう。
    そこで愛する人よ,あなたの長い旅に20人のイヒン族を2組,連れていきなさい。あなたの神である主神は,イヒン族を通してあらゆる言語,野蛮人であるイフアン族の言語でさえも話すことができます。
  17. すべてを主上神の手に委ねてください」
  18. この通りに事は進み,各地の移民たちは目的の場所に辿り着きました。彼らは言葉を書いたり話したりして,お互いを知り,それぞれ自分たちのことを『ノエ弧の3人の子供たち(the three children of the arc of Noe)』と呼びました。
  19. 主神は彼らが辿り着いたそれぞれの国で,こう言いました。
    「この旅を世界の終わりまで記憶に残すため,神の働きを記録しなさい」
  20. すべての国で石と銅の肖像が作られ,そこには『洪水を生き残りしセム,ハム,ジャフェスの聖なる部族であるノエの子供たち』の彫刻も併せて作られました。
  21. 神は言いました。
    「これらはこの大陸で最初に書かれた名前として残されるでしょう」
    その通りになりました。

【3章】

  1. 移民たちは2年間,訪問した国に滞在し,各地を巡ったり,自分のことを紹介したり,自分の国のことを語りました。
  2. 主神は各地の移民たちにこう言いました。
    「さあ,出立の時間です。
    愛する人よ,集まってください。自分たちの国に帰って,あなたの神が示したあらゆる栄光を語ってください」
  3. 彼らは出発し,元の国に戻りました。
    この旅を終えるのに4年が掛かりました。
  4. さて、移民たちが旅をしている間、主神は毎日イヒンの司祭たちを通して彼らに語りかけました。
  5. 主神は言いました。
    「愛する者よ,一緒にいてください。
    わたしはあなたたちを導きます。あなたたちは道を見失わないでください」
  6. それにも関わらず,その旅はあまりにも長かったので多くの人は信仰を失い、神の言葉に注意を払わなくなりました。そして彼らの何人かは道を外れて野蛮なイフアン族の中に入り込み,消息を絶ちました。
  7. 6,000人の移民のうち、10隊が失われました。(訳注:ジャフェス,セム,ハムで2000人の移民を編成しているので,6000人
    男女合わせて386人。消息を絶ったのは同じ場所だったり,別の場所だったりとまちまちでした。
  8. 神は言いました。
    「あなたたちは消息を絶った選ばれしジェホヴィの信奉者のために哀悼の歌を歌ってください。なぜならこのこともまた、世界の終わりまで記録として残るからです。
  9. そうは言ってもあなたたちの神である主神はいつの日か,今日の神秘を明らかにします」
  10. 人々は自分の国に戻ると,彼らは全員で消息を絶った部族のために哀悼の歌を歌いました。
  11. 神は言いました。
    「わたしはあなたたちに遠く離れた人々を教えました。彼らのもとに到る道に目印をつけておきました。道は開かれたのです。わたしが教えたの偉大なる国家と交流しなさい。
  12. 11年ごとにの遠く離れた国に旅団を出発させなさい。もしも途中でわたしの選ばれし者を見つけたら家に連れて帰りなさい。
  13. そしてこの旅でのすべての野営地に,あなたの神である主神のための祭壇を建てなさい。祭壇を1つのサークルの中に建てなさい。そのサークルの中に群衆を集めて座り,その中央に司祭は座りなさい。
    そして司祭の口から,わたしは叡智と安らぎの言葉を語るでしょう。
  14. しかしこの旅の間は,イフアン族や野蛮人,人食い族から避けてください。彼らはわたしの命令を守らず,割礼によって自分たちの子孫を保護しなかったからです。
  15. しかも彼らはドルク族(地人)と混血し,闇(野蛮人)へと堕落しました。
  16. 愛する人よ、あなたたちを彼らを遠ざけてください。あなたたちのすべての旅で,イヒンの司祭,聖なる民,塚を築く者たちを連れて行きなさい。
  17. この旅の途中で,あなたたちは遠く離れた国で暮らす同朋と遭遇するかもしれません。彼らと見分けできるようにするため,聖なる符合パスワードとチャバ(chavah)(秩序オーダー)の儀式を秘密にしてください。

【4章】

  1. 人間よ,あなたの神の言葉を聞いて,あなたが言葉よりもむしろ霊魂によって古代の記録を解釈し学んだ僅かな知識に対して思いやりを持ちなさい。
  2. 古代の神聖な書物において「破滅に陥らないように」と何度も命じてきたにも関わらず,彼らは主神の命令に従いませんでした。
    ご覧なさい,今日のあなたの神の光を。
  3. なぜならイフアン族は洪水前から,最初の場所で永遠の生命を持って誕生したからです。彼らは永遠の生命を持つ霊魂の種が疲弊するまでドルク族と混血し,天界で自給自足できない子孫を生み出してしまいました。
    それ故,彼らについてはこう言われています。
    「彼らは闇落ちした」
  4. しばらくして,イフアン族から新しい種族が誕生しました。彼らは最初からすべての光と永遠の命を持つことができました。しかし彼らもまた主神の命令を守らず,ドルク族(地人)と混血し,(種族として)永遠に死への道を急速にちていきました。
  5. しかしあなたの神である主神は,上位の霊感を持つガン族という新しい種族を創造しました。
  6. 主神は同じ命令を彼らに与え,闇落ちしないようにするため,その子孫を下等種族から守りました。
  7. そのため主神は神の戒めに従って交わった者とそうでない者を区別できるようにするため,割礼に加えて,儀式と式典と符合パスワードを与えました。
  8. わたしが行ってきた叡智をあなたたちに気付いてもらうため,その証拠をあなたたちの前に置きました。なぜなら地球は年を重ねるにつれて,人間は低級から上級へと進化する法則があると言う人がいたからです。
  9. しかしわたしは言いますが,そのような法律などないのです。
    あなたの主神や神の働きや天使たちの介在なくして,人間の成長はあり得ないのです。
    しかし人間はその逆の道を進みます。
  10. そういった事象を示すように,ご覧なさい、わたしは下り坂を歩んでいる多くの国や民族を,今日まであなたたちの前に残しておきました。
    あなたたちには,過去に同じ国に高位の種族が暮らしていたことを示す物理コーポ的な記録があります。
  11. なぜならジェホヴィは山を登るのと同じように簡単に山を下れるように人間を創造したからです。
  12. ご覧なさい。
    あらゆる復活は上からもたらされるのです。
    あらゆる願望は主神とその天使たちからもたらされるのです。
    なぜなら人間の体は肉体でできているので,霊魂よりもむしろ肉体の欲望に傾いてしまうからです。
  13. 太陽の光が眠りを覚ますように,ジェホヴィの光は神々や主神たち,天使たちを通して人間の精神を,高貴な天界での永遠の生命の可能性に目覚めさせてくれるのです。
  14. このことはまた,あなたの主神であるわたしがこの世界で証明したことでもあります。
    父の光を失った者は調和と均整全体のバランスの美しさを失います。
  15. ご覧なさい,ソーの時代,人間は配偶者の容姿も,顔の造形も,声の聞き取りやすさも,機知も,会話力も考慮していませんでした。
  16. 神と主神たちは,あらゆる戦略,手段,儀式や式典によって,生命の木を通して復活の道を人間に意識付けようと試みてきました。
  17. しかし今でも,母親は娘を金持ちのもとに送り込み,男は金を目当てにした無駄な肉体の配偶者を求めています。
    そして彼らは罪深き子孫を生み出しています。
  18. 人間は叫びました。
    「このような者たちを創造する神が,善き神であるはずがない!」
  19. しかしわたしはあなたたちに言います。
    「あなたたちははわたしの命令を守らず,荒野に迷い込んでしまったのです」
  20. 人間よ,賢くありなさい。あなたの前にある物から,古代の時間と,あなたの神である主神の働きを思い出してください。
  21. ソーの周期サイクルの初期の頃,主神は地球上の人間種族を多くの方法で救済し,そのおかげで長い期間,人間は神の手の中で繁栄しました。
  22. その後,暗闇が人類を襲いました。
    何百万人もの人々が野蛮な状態に戻りました。
    闇落ちした天使たちが地上にやって来て、実体コーポの人間の姿に似せて定命の者たちと暮らし、そこで命令に反することを書いたり話したりしました。
  23. 3000年が終わる頃,地球の大陸は闇に覆われました。
  24. ジェホヴィは太陽の顔に服飾ベールを被せました。そのため何年間も太陽は輝きを失いました。

原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)

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