地球に誕生した真神はDiv,Diva,Divan法の名で知られるようになりました。
精霊界の『ローの弧』から『スペタの弧』を地球が通過するまで,地上ではザラツゥストラの時代からアブラハムやブラフマーの時代までの3,100年間,大気界(『堕落した下天』)において神として働きました。
【1章】
- ジェホヴィの息子の神は言いました。
「私の権限の美徳により,万物の創造主の御名において,平和と包括的な裁きが天使と定命の者たちにあらんことを」 - あなたたちは,世界に証明された僅かなことから学んできたように,地球に登場した政府や君主制について,地球に属する天界にも似たような有機的な組織が存在することを学ぶでしょう。
- 天界の場所や政府は,定命の者たちにとっては善い政府の起源や前触れでした。
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「地上の政府の長となる者を『王』と呼び,私の天界の政府の長となる者を『神』と呼ぶように」
これは仰せの通りとなりました。 - 私自身を代表する『神』は世界の啓蒙のために,地球や上天におけるあらゆる事物に対して,ジェホヴィの栄光と叡智があることをここに宣言します。
- ジェホヴィは,誰も永遠に王とならず後継者を用意しておくべきであると定めました。そして天界においても彼の神々や主神たちは一定期間が経ったら後継者を用意することが定められました。
- 全ての人間に永遠の復活の道が開かれたように,選ばれた全ての者もまた,現存する世界やこれから創造される世界の主神や神になるのです。
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私が息を吹きかけると全ての物が創造されます。それらは無秩序に去っていきますが,やがて秩序を持って有機的な集団となって戻ってきます。
そして個々の集団は木のように,それぞれの枝に完璧な花を咲かせるのです」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「あらゆる栄光を携えて私の下に戻ってきたこの集団は,私の神々によって礼節と規律により整備されます。なぜならそれが彼らの役割だからです」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私の神々は主に大気界(『堕落した下天』)で働くことになるでしょう。それでも私の神々や主神たちは,死者の霊魂に有機的な規律や調和を教えるだけでなく,定命の者たちが私の創造物の構造と栄光を学べるようにしていかなければなりません」 - フラガパッティの時代,天界はルーの周期の夜明けが訪れようとしており,ジェホヴィは彼の神と主神,そして主上神たちに有機的な議会を設立するように命じました。
- フラガパッティは『神族会議』と呼ばれる有機的な組織を創造し,長である神に『神族長』の称号を与え,定命の者たちの聖書に今日までその名で知られるようになりました。
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「世界を創成した初期の頃,私は(地球に住む)人族に,彼らを支配する独裁者を与えます。しかし私が彼らに,多くの声に支持された代表政府を与え,関与する権利を持たせたら,法律を作ります。
私は『堕落した下天』にも同様のものを提供します。
初期の頃,私は,それぞれの方法で独裁したり統治する神を用意します。しかし私が天界に議会を用意した後は,私の神や主神たちはそこに一緒に参加し,天使や定命の者たちの法律を制定していきます。
こうして制定された法律が『ディヴァン法』です」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「ご覧なさい,私の神や主神たち,その副神たちは地球や天界の様々な事柄について同じことを教えなければいけません。一人の主神が一か所で一つの事柄を教えたり,別の主神が別の場所で同じことを違ったように教えてほしくありません」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私の神や主神たちは,地上や天界で暮らす全ての人々が調和と規律を持って私に近づけるように,包括的に提供しなければなりません」 - 神は言いました。
「ジェホヴィの御意志により,彼の息子フラガパッティを通じて『神族長』となった地球の神である私は,創造主の御声を聞きました。それはこうです。 - 『私の息子神族長よ,オーマズドの法,イフアマズダの法,ザラツゥストラの法を宣言しなさい』」
- 神は言いました。
「オーマズドの法についてです。
創造主オーマズドは彼の創造せし物を顕現します。
彼は大宇宙に星々を据えました。これが全能者の本の言葉です。
彼は地球に物質を作り,万物をその上やその中に作りました。これが創造主オーマズドの言葉,ジェホヴィの言葉です。 - 物質は永遠に行き来します。ある姿から別の姿へと創造しては消滅します。これがオーマズドの法,ジェホヴィの法です。
彼の臨在という美徳により,万物は永遠に互いに語り合えます(印象付けられます)。これらが人間の心に語り掛け,刻んだ結果が,オーマズドの法,ジェホヴィの法により得られる人間の知識となります。
万物が天使の心に語り掛け,刻まれた結果が,オーマズドの法,ジェホヴィの法により得られる天使の知識となります。 - 神は言いました。
「これもオーマズドの法です。永久に成長すること。
実体がないものから生み出された人間がそれによって実体となるように,これはオーマズドの法によってもたらされます。 - 人間には永遠の生命という能力があり,永遠に知識と力を得る能力がありますが,決して全能者になることはありません。
人間は永遠に自由に走り続けられますが,決して終着点はなく,その旅を楽しみ続けられます。
これがオーマズドの法です。 - 実体界の物質の作用が光を生み出すように,光は特定の実体界の変化に対する表現や言葉であるように,人間の心を照らし,人間に彼の御方の存在を意識させ,彼の御方の印象を表現させるのが『光の管理者』にして創造主オーマズドなのです。
- 世界が誕生し,消滅しても,それでもオーマズドは残ります。
彼の御方は永遠であり,彼の御方の中で全ての創造物が創造されるのです。
これがオーマズドの法,ジェホヴィの法です」 - 神は言いました。
「次にイフアマズダの法について説明します。
神とその主神たちによって維持されている知識の学校は,定命の者と天使たちを教えるためにあります。 - 特定の規律や言葉は,人間や天使を集結させて,共に暮らし,調和と喜びの中で永遠に歩み続けるのに必要なものです。
- ご覧なさい,烏合の衆は無秩序と混乱に陥り,結果として不幸が生じます。そこに秩序と規律がもたらされて,烏合の衆に調和が訪れ,喜びに満たされました。
これを実現するのがイフアマズダの法です」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私は自分の下で創造主となる可能性を秘めた人間を創造しています。
私が人間の手に授けた最初の教訓は,自分と隣人に協調と絆を創り出し,多くの人間と協調して1人の人間のようになることです」 - 神は言いました。
「人間をジェホヴィ(オーマズド)の下で創造主となる可能性を持った人間を創造するのがオーマズドの法です。しかし神や主神たちを通して,人間や天使は調和と規律を創造し始めています。
これがイフアマズダの法です」 - 武器の教本が兵士たちにとって行動と一体化させるものであるように,イフアマズダの法は地上の定命の者と天界の天使の間に平和と秩序,団結を生み出し,それを教えるものです。
- イフアマズダの法により『堕落した下天』の天界の王国は維持されます。この法により,地上の偉大なる王国や国家は建設されます。
アシャールを通して神やその主神たちの規律が,全体を包括的に利益をもたらすように定命の者たちを支配する,それがイフアマズダの法です。
アシャールを通して神やその主神たちが上天へと昇格するため,全ての善良な定命の者や天使を守り,支配する,これがイフアマズダの法と呼ばれるものです」 - 神は言いました。
「次にザラツゥストラの法について説明します。定命の者には言葉を与え,神やその主神たちには支配権を与えるものです。
全人類の最終的な復活のため,神やその主神たち及び神聖評議会が法を施行し管理する天界の王国の子孫と構成員を繋ぎ合わせ,善良な定命の者たちを作ることです。 - 定命の者たちに啓示された天界の言葉。これがザラツゥストラの法です。
- その言葉は神と共にあり,神はその言葉となります。これがザラツゥストラの法です。
- なぜならザラツゥストラを通して確立された言葉は,肉体的に神の生命となり,世界の終わりまで永続するからです。
- なぜならザラツゥストラが忘れられ,その口からもたらされた言葉を覚えている者が地球全土でいなくなっても,ザラツゥストラの法(人間に与えられた神の啓示)は人間の心にいつまでも永遠に残り続けるからです。
- 人間が『至高の御方』を知り,1つになるを知ることを望むこと,これがザラツゥストラの法です。
どんな人間が努力したのかが問題ではなく,神の意志を知ろうと努力することが重要なのです。 - 王は徴兵する際,使者を派遣して『来たれ,王の軍の下に』と呼び掛けます。しかし神の場合は平和と正義のため,定命の者たちに主神や聖天使を派遣してこう言います。
『来たれ,神の王国に』
その者たちがやって来ると,聖なる日に儀式や式典を催します。こういった儀式や式典,神により啓示された言葉がザラツゥストラの法です。
儀式や式典の名前,神によって啓示された言葉,これがザラツゥストラの法です。
なぜならそれらは,定命の者たちが率先して神やその主神たちの働き手となるための動機になるからです。
【2章】
- 神は言いました。
「人間よ,あなたの主神やその天使たちの言葉に耳を傾けなさい。
我慢強くありなさい。そうすればあなたの神の支配を理解し,全能者の栄光に浴せるでしょう」 - 『神族長』は神族会議の長であり,主神とその役人は,この本で述べられている期間,神族会議を構成していました。
- 当時,神の軍隊に参加していた定命の者たちは,候補となる国や場所に従い,主神たちを通して守護天使の声によって選出されました。
- 定命の者たちの状態や居場所について,アシャールたちは主神に報告しました。天使たちについても同様に報告し,主神たちは『神族会議』でそのことを話しました。
- 神族長は定命の者や天使たちにとって最良と思われる法律と政府を宣言しました。
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私は光であり生命です。私を見てください,私はオーマズドです。
私が自分の考えを言語化する時,私はイフアマズダとなります。私は言葉です。
私の王国の言葉が定命の者たちに伝えられる時,私はザラツゥストラの法となります。私は『三位一体』なのです」 - 神族長よ,私はあなたや私の天使たち,そして定命の者たちに同じものを与えました。なぜならあなたたち三者は私の王国が発展していくために一つに団結しなければならないからです。
- ご覧なさい,あなたたちの働きは今後,真神(ディヴァン)と呼ばれます。
あなたの啓示を受ける者は聖職者(ディヴァス)と呼ばれます。 - 神は言いました。
「人間よ,あなたの判断で何が可能なのかに気付き,あなたの構成員と共に広範囲に活動するため,神の叡智について考えなさい」 - 神族長が宣言しました。
「誕生の儀式を定命の者たちに伝えるように。
彼らに子供が生まれたら,エスヤンが天界で洗礼を受けるのと同じ方法で,水の杖の下で彼らを神族会議に捧げるように,定命の者たちに教えるように。ザラツゥストラの法,イフアマズダの法,オーマズドの法に従い,儀式,式典,言葉によって」 - 神は言いました。
「定命の者たちの子供が洗礼を受ける際,私の主神たちは子供たちにアシャールを任命し,『全能者』の側に繋ぎ止めておくこと」 - これが最初のディヴァン(真神)法でした。
- 神族長は布告しました。
「ザラツゥストラの法,イフアマズダの法,オーマズドの法に従い,一夫一妻制の結婚を固く結ぶため,言葉と聖霊の発出により結婚の儀式と式典を執り行うように」 - 神は言いました。
「結婚の際,私の主神たちは男女に新たなアシャールを任命する。彼らの義務はジェホヴィの栄光のため,小さな王国のように彼らに仕えるものとする」 - これが第2のディヴァン(真神)法でした。
- 神族長は布告しました。
「ザラツゥストラ,イフアマズダ,オーマズドの法である『神族会議』に基づく言葉による葬儀,および葬式を確立するように」 - これが第3のディヴァン(真神)法でした。
- 神は言いました。
「誕生の儀,結婚の儀,葬送の儀に関して,主神の天使たちの記録が残っていました。今後,彼らはこの儀について天界の私の王国に報告しました。 - こういった儀式や式典を言葉で実行した全ての定命の者たちは,ザラツゥストラ人と呼ばれました。それにも関わらず,私や私の王国から霊感を得られなかった無感応者は多くいました」
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私は,神やその主神が自分たちを拒絶した者たちよりも,ザラツゥストラ人となった定命の者たちにその愛を多く降り注ぐことを責めません。
私は神やその主神たちが,お気に入りの選ばれし者に町や国家,帝国を建設させて,取り除くべき敵であるその他の町や王国,国家を滅ぼすことを責めたりはしません」 - 神は言いました。
「真神法に従うあなたたちは,その法に縛られず自由の身となります。しかし私や私の王国を拒絶する者たちには,その法に縛られるものとします」 - 最初の3つの真神法について,神は言いました。
「これらは定命の者たちに布告された聖なる言葉です。
『私はこれを神族会議に則り,良きザラツゥストラ人となるように願いながら,父や母からその子供に授けます』
結婚についてはこうです。
『私はこれを神族会議に則り,私は花嫁花婿により,私の伴侶たる良きザラツゥストラ人に自分を捧げます』
死にゆく者への聖餐式についてはこうです。
『良きザラツゥストラ人たる私は,オーマズドや,『神族会議』の天界の眷属たるその主神たちに,悔悟の思いを込めて告白します』」
【3章】
- 神は言いました。
「ご覧なさい,私は天界で行われていることを明らかにするために来ました。それは人間が地上で行ったことに対する原因を,人間に理解させるためです。 - このディヴァン法は天界で,当時の主神たちが定命の者たちに付された天使たちを通して制定されました。これにより定命の者たちは天界の出来事を顕現できるようになりました」
- これはつまり,こういうことです。
- もしもあまり弱っていない者がいたら,その者は全ての主神に悔悟を告白します。
一方で,言葉を発することができないほど弱っていたら,司祭は聖なる言葉を唱えている間,その者の右手を握り,告白させます。この間,アシャールたちは新たに転生する者を受け取るため,十分な数の霊魂を用意し,事前に選んでいた天界の場所に連れて行きます。 - 第3のディヴァン法では次のように定められています。
「もしもエスヤンがザラツゥストラ人となり,天界のその親族がドルジであるならば,その者は親類がいる天界に連れて行かず,30日間,その者に会わせてもいけない。しかし30日が経ち,その者がまだドルジであったならば,監視下でのみ会うことを許す」 - 第4のディヴァン法についてです。
「もしもエスヤンがザラツゥストラ人であり,天界の親族が有機的な天界で暮らしているならば,その者を彼らの下に連れていき,一定期間,そこで暮らすものとする」 - 第5のディヴァン法についてです。
「もしもエスヤンがザラツゥストラ人であれば,その霊魂は親族の定命の者たちの下に3日3晩以上,長く留めてはいけない。
その後,その者を天界の然るべき場所に連れて行き,アサフの保護下に入り,彼からあらゆる説明を受けるものとする」 - 神は言いました。
「定命の者が亡くなり,司祭が朝昼晩と祈りの言葉を唱えている間,アシャールは霊魂が生まれたその家に集まり,一緒に歌と祈りに加わること。なぜなら鎮魂し,その者に何が起こったのかを知らせるためである」
これが第6のディヴァン法となりました。 - 神は言いました。
「同法は男性同様にザラツゥストラ人の女性にも適用されるものとする」
幼くして亡くなったザラツゥストラ人の子供の場合については,神族長は次のように定めました。 - 第7のディヴァン法について。
「話すにはあまりにも幼すぎるザラツゥストラ人の子供は,例え司祭を通したからと言っても告白させてはならない。
定命の者である司祭はこう言わなければならない。
『光の管理者よ!
ご覧ください,私の子供が死にました。
そのか弱く,柔らかい霊魂をどうかお受け取りください!
喜びに溢れたあなたの天界にどうか連れて行ってください!』
アシャールは幼きエスヤンを天界の然るべき場所に連れて行き,アサフに引き渡す。
アサフはその者を調べ,もしも胎児であれば,それに見合った物を可能な限り提供する。
しかしその者があまりにも幼すぎる場合,アサフは十分な警護を連れて定命の者である母親や父親,その兄弟姉妹,その他の親類,もしくはアサフが適切と判断する者たちの下に連れ戻すこと。
その子供の霊魂は毎晩,その両親と共に寝かされ,永遠の生命へと成長するまで十分な物質を摂取させる。但しその霊魂を管理しているアサフは,朝になったら霊魂を天界に連れ戻すこと。
但しいかなる場合も,ザラツゥストラ人の子供は,争い好きな女性や酒飲みの男性に胎児を育てさせないこと」 - 神は1つの命題を出しました。
「もしもザラツゥストラ人が死んで,その霊魂が何年も喜び溢れる天界にいたとして,その妻が死に,その者がザラツゥストラ人でなかったらどうするべきでしょうか?」 - 神族会議の会員が全員で議論しました。
その後,神は第8のディヴァン法を制定しました。
「そのような女性の霊魂は夫の下に行かせないものとする。30日間,彼女は然るべき場所に留め置き,その後,監視下に置いた状態で夫との面会を許可する。
但し彼女がオーマズドの法を受け入れない限り,天界で夫や子供と暮らせないものとする。
もしも彼女に定命の子供がいるならば,監視下にある場合に限り,子供との面会を許可する」 - 第9のディヴァン法は同様の事例で,妻がザラツゥストラ人で,夫がザラツゥストラ人でない場合について書かれています。なぜなら夫は同法に縛られるため,彼がオーマズドの法を受け入れるまで,天界では別々に暮らさなければならないからです。
- 神は命題を出しました。
「もしもあるザラツゥストラ人がザラツゥストラ人でない妻がいて,彼女が事故や流産でその子を亡くしてしまった場合,その子供の霊魂についてはどうするべきでしょうか?」
これについて神族会議の会員が全員で議論し,神はこう布告しました。 - 「そのような霊魂は一定期間天界に連れて行くべきではなく,9か月間,日夜,実の両親の下で胎児として育てさせた後,アシャールにより然るべき儀式を経て,天界に送り届けるものとする。
その後,第9のディヴァン法の胎児と同じ取扱いとする」
これが第10のディヴァン法でした。 - 第11のディヴァン法は次の通りです。
「もしも生前に成熟したザラツゥストラ人がいたら,その霊魂のエスヤンとしての期間は2年とする。この間,その者が天界の家から離れる場合,同行するアサフは2人以下とならないようにする。そしてアサフはその者に,地球と第1の復活における現在地を知る方法を教えるものとする。
彼らはその者に,霊魂の教育に最適なあらゆる種類の食べ物について教えるものとする。
その者が仲間と一緒に旅する時は,アサフたちも彼らに同行しなければならない。
この2年間,その者には食事や衣類は天界の貯蔵庫から供給され,その者が自分で手配する必要はないものとする」 - 第12のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「2年間が終わる時,その者は準備が整ったグループに所属し,アサフは彼らを第1の復活の部門に送り届け,その名を『初心者』として,第1の復活における天界の図書館に登録する。
ここでの最初の教育は,衣服を作り,自分や他の者たちの食料を提供することである。もしもその者が音楽や踊り,行進,絵画やその他の芸術のように,『初心者』の余暇活動を望むのであれば,参加する権利を与えること」 - 第13のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「その者は少なくとも2年以上は『初心者』として働くものとし,もしもその者が十分が技量を獲得できていない場合,それよりも長く勤めるものとする。但しその者が成長していれば,『初心者』とは呼ばず『職人』と呼ぶものとする。そしてその者は天界の王国に貢献するため,その技量に見合った場所に連れて行くものとする。
その者は余暇活動として実体界や精霊界の知識及びその両者の取り扱いに関する指導を受ける資格を有するものとする。
その者は職人として7年間勤めなければならない」 - 第14のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「職人の試験が完了すると,その者は天界の保育所に戻り,アサフたちの助手を務めること。
その期間,その者は点呼に応じること。また教師たちはその者を定命の者たちの下に遣わし,実体界での見聞きの仕方を教えること。
彼らはその者に,胎児性や,定命の者へのドルジの執着を説明し,定命の者たちが手を染める嘘や盗み,密告,悪謀,殺人の原因をその者に理解させる」 - 第15のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「アサフの看護助手として3年間勤めたら,医者の助手として天界の病院に転身すること。
彼らはその者に混乱した霊魂や,狂乱した霊魂,奇形の霊魂,病んだ霊魂,悪臭に悩まされ自分で浄化できない霊魂,特に自分で堕胎したり,堕胎させられたりした女性の霊魂,偏狂の霊魂や,その他のあらゆる種類の病んだ霊魂の回復について教えること。
医者は定命の者に憑りついた胎児を取り除くため定命の者の下に赴く際,その者を同行させて,安全に切り離す方法について学ばせること。
彼らはその者を,定命の者たちが互いに殺し合い,混乱した霊魂や,まだ戦い続けている霊魂がいる戦場に行く場合,その者は彼らを実体界の場所から引き離し,回復させる方法,及び彼らが回復したら何処に連れて行くべきかを学ぶこと。
もしも近くの場所に群れがあれば,医者はその者を群れの場所に連れて行き,彼らがどのように結合し,自ら律し救われるにはどうすればよいかを教えること。
もしも近くに地獄があれば,医者はその者を連れて行き,地獄から解放され,そこの民が救われるにはどうすればよいかを教えること。
10年間,その者は医者の助手を務めること」 - 第16のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「医者の助手の役目を果たしたら,看護師の正員に昇進させること。そしてその部門で10年間勤めたら,その仕事から解放され,下天のあらゆる保育所がその者に開放され,その者が所属する管区の主神や神の仕事に対する特命を受けた時以外は,その者が望む場所に行けるようにすること」 - 第17のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「主神やその助手の試験に満点で合格したら,正式な医者の階級に昇進させる。そして天界の部門で50年間勤務する。その後,その者をこの勤務から解放する。下天の全ての病院は開放され,主神やその管区の神に特別に要求されない限り,勤務先を選べるものとする」 - 第18のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「その者が主神やその代行の試験に合格し,実体人と精霊人の構造に対する知識があることを自ら証明できたならば『初段者』として登録し,衣服やその他の有用な装飾品がついた織物の仕立てや製作に12年間従事する」 - 第19のディヴァン法は第18のディヴァン法と似ていますが,勤務内容が12年間,食料を集めたり輸送する点が異なります。
第20のディヴァン法は第19のディヴァン法と似ていますが,巨体を持ち上げたり,長距離を運んだりする点が異なります。 - 第21のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「創作の世界に入門した者は30年間創作の世界に従事し,創造について学ぶ」
第22のディヴァン法は第21のディヴァン法と似ていますが,ウズを学ぶため,12年間ウズで暮らし,そこで勤務する点が異なります。 - 第23のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「大学に入学した者は,その才能に応じて5年から40年間従事し,計測や距離,回転,速度,磁石,実体界,霊界,渦の流れ,渦の道を知り,螺旋の力による渦の測定方法や,渦の中心やその外周の確認方法を学ぶ。
その者が40年の全課程を達成したら,第18,第19,第20,第21,第22,第23の法を修めたものとし,その場所は永遠にその者に開放する。もしもその者がその中から行きたい場所を選んだならば,主神やその管区の神が他に新設した場所への異動を特別に指示しない限り,その要望は叶えられるものとする」 - 第24のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「建築に入門した者は,天界の邸宅や町の建築について学ぶ。その者は8年間従事し,審判の席や玉座の建築に昇格したら,さらに16年間従事する」 - 第25のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「光と闇の学校に通う資格を得た者は,それらに関する引力や推進力の関係性について学ぶ。その教育は実践と実験を含み,全課程に70年間従事する。
その後,光と闇の創出に熟練したら,その者は第24,第25のディヴァン法を修めたものとし,その法で許可された場所が永遠に開放される」 - 第26のディヴァン法は同じ霊魂に関するものです。
「天界の船や小舟を建造または操縦する者は24年間従事する」
第26のディヴァン法は似たようなもので,「大気界や地球,地球の海を50年間旅する」というものでした。
※訳注:後半の2段は第26ではなく,第27のディヴァン法についての説明と思われる。(原文のまま) - これが第1の復活における初等教育でした。
【4章】
- 神は言いました。
「初等教育を修めたザラツゥストラ人の霊魂は,次に何をするべきでしょうか?」
各議員は話し合いました。
その後,神族長はこう布告しました。 - 「その者はルーイの見習いとして200年間従事する。
その者は定命の者たちの生殖の知識に習熟するようになる。血統により子孫がどのようになるのかを占い,定命の者の霊的なものが,善か悪によって肉体がどのように支配され,子孫に対して性別や最終的な大きさ,健康,強さがどのように制御されていくのかを学ぶこと。 - それを学ぶためにも,ルーイは何千人もの定命の者たちがいる場所にその者を連れて行き,そこで観察したものを記録させ,子孫が生まれたらそれも記録し,生まれた者の性格や子供の素質,その子の母親を取り巻く状況も併せて観察させること。その子が成長し,結婚し,子供を儲け,それを第6世代まで追い続けること」
これが第28のディヴァン法です。 - 神族長は布告しました。
「その者が200年間仕えた後,主神やその代行者の試験を受け,第6世代までの占いに熟練していたら,月ごとに配置されるアシャールの『12×4のリスト』にアシャールとして登録する。しかし48人のアシャールは主神やその管区の神が特別に割り当てない限り,192人以上の定命の者たちに付されるアシャールにはなれないものとする。 - その者は4世代,133年間,アシャールとして仕えること。そして日夜,定命の者の被保護者を支配することを学ぶが,その臨在を彼らに知られないこと。これを達成するには,その者は被保護者が幼いうちから始める必要があり,眠っている間も共に居続け,その霊魂に語り掛け,教え,説法しなければならない」
これが第29のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「アシャールとしての任期を全うした者は,主神または代行者による審査を受ける資格を得るものとする。但しその者が天界にどのような類の果実を送ったのか,そのエスヤンの階級が基準となる成果についての新たな審査が開始される」
これが第30のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「アシャールとしての試験に合格した者は,次にアサフに昇進し,そこで66年間勤める。ここでの試験は自分に対する評価ではなく,その部門の収穫が評価される」
これが第31のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「その者は試験完了後,これまでの全ての部門や布告から解放され,主神やその管区の神による特別な命令がない限り,合格で得た全ての候補地より任地を選択する権利を有する」
これが第32のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「その者は『原初の精神の団体』に入会する資格を得るものとする。
最初の学課は実体と霊体の色と音に関するものである。
まず,3つの以下の組合せの灰色から始める。これを習得したら,4つ,5つ,6つと進めていき,100まで習得していくと,その者は様々な組み合わせの色があっても,全ての色,陰影,色彩,光の速度,放射される力(光線)を瞬時に識別できるようになる。この勉強はその者が霊界の中に実体的な事物を創造したり,実体の中に霊的な事物を創造できるようになるまで続ける。
音についても同様の方法で進めるものとする。
まず3つの組合せについて学ぶことで,教師が色々な3つの和音を発声した時,その者はその音を聞き正確な波長の速度を特定できるようになる。次に4音(音符),5音,6音,100音,さらには1,000音と学習を進めていき,同時に奏でられた音に対して全ての音,速度,強度を認識しなければならない」
これが第33のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「その者は実体と霊体の両方で,音から色を,色から音を創造する訓練を始めるものとする。
教師が光の爆発や,光がない爆発を起こしたら,その者は目と耳だけでその爆発の要素を識別しなければならない」
これが第34のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「その者は爆発から遠く離れた場所に行かなければならない。そして波長がその者の下に来た時,爆発音を聞くことができなくても波長だけでその爆発が光か闇のいずれで,何の物質で引き起こされたのかを識別できるようになるべきである。そうすれば光での爆発であれば,何色であったかが分かるようになる」
これが第35のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「その者は会話の音について指導を受けなければならない。
まずその者に,2名が同時に会話するのを聞き取らせ,聞き逃しがないようにする。次に3人,4人,6人,10人,100人,1,000人と進めていくが,これ以上の数では聞き取りさせない」
これが第36のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「声の波形を分析する者は,敢えて音を聞き取れないようにする。
教師は特定の場所にその者を配置したら,その者に届く光と音の波形を読み取らせ,話し言葉だけでなく,会話や思念の種類も察知させる」
これが第37のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「教師が,敢えて聞き取れない状態にした2人の会話の光と音の波形をその者に読み取らせたら,話し言葉だけでなく,どんな会話をしていたのかも理解させる。
3人,4人,8人,100人,そして1,000人と同じ方法で波形を読み取らせる」
これが第38のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「次にその者は,定命の者たちが死闘を繰り広げている戦場から,離れてはいるが音を聞き取れるほど近くない場所に連れて行かれるが,波形が届いたら,戦場で戦っている人数,使用している武器の種類,戦争の原因を察知させる」
これが第39のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「これをこなした者は主神同士や,主神と神の間の使者に昇進させる」
これが第40のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「100年間使者として仕えたら,任期が終わる頃,主神と神は記録を提出し,その者を元帥に昇格させる。主神や神による特別な要求がある場合を除き,ここまでに解放された布告や部門は全てその者に開放され,望みの任務を選べるものとする」
これが第41のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「200年間,40人もの主神や神,そして20もの天界の王国に元帥として仕えるものとする」
これが第42のディヴァン法でした。 - 神族長は布告しました。
「これをこなした者は主神に昇格し,定命の者たちの町や国,その町や国に所属する霊魂を支配する」
これが第43のディヴァン法でした。
【5章】
- 神は命題を出しました。
「もしも人間が死に,その者がザラツゥストラ人でなければ,どうするべきでしょうか?」
全評議員が話し合い,次のようになりました。 - 神族長は布告しました。
「その者は定命の者であるうちにザラツゥストラの法を受け入れなかったため,至高なる喜びの場所には相応しくない。なぜなら公的に優先されるべきはザラツゥストラ人だからである」
これが第44のディヴァン法でした。 - 神族長は同じく,ザラツゥストラ人でない霊魂について布告しました。
「その者の教育は主神や神の頭を患わせるべきではない。
その者は御父の建物の柱にはなれず,壁の何気ない煉瓦のようなものに過ぎない」 - 神族長は言いました。
「私は単に自分の時間を過ごし任期を迎える神を創造するわけではない。
私は地球や大気界を支配する主神や神となれる者について,遥か先まで見通そうとしているのである」 - 神族長は命題を出しました。
「次は,ザラツゥストラ人ではない霊魂はどういった方針を取るべきでしょうか?」
この命題を下に第46のディヴァン法が制定されました。
「その者はアサフに引き渡され,エスヤンの保育所に入り,そこで6年間養育され,初歩の力と表現を学ぶものとする」 - 神族長は第47のディヴァン法を布告しました。
「次に,その霊魂は製造や一般労働における見習いとなり,定命の者として生きている間,これらの指導を受けていなければ,12年間勤めるものとする」 - 神族長は第48のディヴァン法を布告しました。
「その後,学校に入り,器具なしで測量や計測し,地球から上昇する放射の種類,高度,密度を知る術を学ぶ。次に実体と霊体の調査と計数,ピーズメイザとオテヴァンの建造,矢船,その他の天界を移動するための乗り物の製造を学ぶ。
その者はこれらの仕事に30年間勤めるものとする」 - 神族長は第49のディヴァン法を布告しました。
「これをこなした者は,隊長,将軍,主神によって回復させられたドルジたちの看護や世話役に昇進し,40年間勤めるものとする」
但し48と49のディヴァン法は後に次のように布告されました。
「定命の者であった頃に行った奉仕については,霊魂では2倍の評価点を得るものとする」 - 神族長は布告しました。
「もしもその者が『偉大なる霊魂』に対して信仰心を抱いたら,創造物の大学に進学し,光と闇の創造について教わるものとする。
その後,サルギスの花,木,服を学び,音楽と表現の初等学課を受け,この分野で50年間従事する。その後,受験の資格を得て,第3階級の光に耐えられたら,『オムの花婿』に昇格させる」
これが第50のディヴァン法でした。
第51のディヴァン法は次の通りです。 - 「その者が『全人格』に対する信仰をまだ理解していなければ,その者が仕えてきた全ての場所や,主神や神々,全ての労働や教育からも解放され,名誉ある解雇となり,天界や地球のいかなる場所で,その者は好きなことを望むだけ追求できるものとする。
主神や神々はその者に対して,最低限の敬意と名誉以上のものは払わない」 - 『あらゆる光』の息子である神族長はこう言いました。
「これもまたディヴァン法の一部である。それはこうです。
『後者から偽神や偽主神が現れ,大気界において彼らの王国を創設する。彼らを第2以上の復活をさせてはならない』」 - ジェホヴィの御声が神の下に届き,こう仰せになられました。
「霊魂を信じない者がいなければ,定命の者たちは蛇を倒す勇気を見つけられないでしょう。
偽神や偽主神がいなければ,最低のドルジたちを働かせることはできないでしょう。説得しても改心しない者たちは,良心が乏しい主人の奴隷となり,強制的に働かすしかないのかも知れません」
【6章】
- 『神族会議』の12の月に,ジェホヴィの御声が神族長の下に届きました。
「私の主神と神は誤らないように。あなたたちはディヴァン法の基本を公布するのですから」
神はそれを認識すると,神族長の名において次のように布告しました。 - 「神々,主神たちよ,聞いてください!
ディヴァン法の基本についてです。神やその主神たち,主上神とその神や主神たちによる布告です。これはただ一人が布告するものではなく,全議員による布告であり,『あらゆる光』の息子である神族長の下,神族評議会により批准されたものです。
それはこうです。 - 天界の王国はディヴァン法により興亡します。地球の王国や国家もディヴァン法により興亡します。
ディヴァン法により功徳の積んだ者は評価,崇拝され,邪悪なる者は審判されます。 - しかしこれはディヴァン法ではありません。
創造された人間は生命を得て,地球で生き,そこで死に,天界に入ります。
これらを為すのは『永遠なる臨在』『あらゆる光』である創造主であり,神族会議ではありません。 - これはディヴァン法です。
闇から光に人間を導くためのもの。力無き者に安泰を与え,人間の精神体を永遠なる光へと高め,困窮している者に奉仕し,苦境にある者を救済し,利己の追求をやめることを教え,他者に尽くすことを教えるものです。 - しかしこれはディヴァン法ではありません。
種が成長すること。木が成長すること。蜘蛛が巣を張ること。
これらを為すのは『永遠なる臨在』全ての主である創造主です! - これはディヴァン法です。
最終的な復活のため,天使と定命の者たちの事柄を制限すること。
団体における調和の礎を築くこと。
協調しない者を集めて協調させること。 - しかしこれはディヴァン法ではありません。
地球に生命をもたらしたり,その地に生命を根付かせること。
上天や下天を創設すること。
実体や霊体を与えること。
これらを為すのは『永遠なる臨在』である創造主であり,上天の長を通して彼の御業により形作られるからです。 - これはディヴァン法です。
子供や全員の喜びのため,賢明な結婚をさせて番にすること。 - しかしこれはディヴァン法ではありません。
結婚に対する願望を抱かせたり,結婚を望んだりすること。
これらをもたらすのは『全人格』『光の管理者』です。 - これはディヴァン法です。
歩いている人間に対して,その手を取り,右や左に誘導すること。 - しかしこれはディヴァン法ではありません。
人間を歩かせること。
これを為すのは『永遠なる臨在』であるジェホヴィ,オーマズドです。 - 大工は家を建てますが,丸太や石を作るわけではありません。
神族会議は天界の王国や地上の王国を建て,有用で美しく整えます。それらが古くなり活気がなくなると,神族会議はそれらを見切り滅ぼします。それでもオーマズドは全体に必要なものを提供してきたし,これからも提供します。 - 神族長は布告します。
「これもまた天界と地球に布告します。
『天使と定命の者たちは神族長と神族会議を崇拝しないように』
なぜなら神族長が定命の王を任命しても,定命の者たちは神族長(真神)を崇拝するべきではないからです」
【7章】
- 第6の神族会議において,神族長はこう布告しました。
「ディヴァン法は『上位の法』とする。
あなたたちは法の写しを定命の者たちに与えること。定命の者たちの法は『下位の法』とする」 - 神族会議の議員の一人が言いました。
「もしも定命の者がある人物を裁く際,どの法で裁くのでしょうか?」
この問題について議員で長く話し合い,こうなりました。 - 神族長はこう結論しました。
「その者は上位の法を大枠しか捉えることができません。しかし下位の法はその者でも書物を通してはっきりと読むことができます。
それ故に,その者は下位の法で,しかし最高の解釈で裁くべきです」
神族長は自分の説明にこう付け加えました。 - 「ザラツゥストラ人の司祭は托鉢を持ち歩き,万事につけて清らかに暮らし,独身を貫き,創造主オーマズドだけに仕え,善行を施しているが,その心には上位の法,則ちディヴァン法があるため,彼らはそれによって裁くべきです。それでもどんな世界でも問題が起きないのは,正義を遂行しようとする努力ではなく,問題から逃げているからです。
その裁きが上位の法によって解釈されない時が来るはずです。その者は意固地になり言葉で正義を隠蔽しようと努めるでしょう。
天界と地球が荒廃してしまうのは,そのような人間や天使たちの仕業です。 - なぜならザラツゥストラを通して神の言葉が地球に確立されたように,言葉自体は消失し,新たな言葉で補われれば,やがて砂上の楼閣のように上位の方が廃れる時が来るからです。
永遠で,生ける全人類に理解される言葉など存在しません。
言葉というのは穀物を包む殻のようなものに過ぎません。闇の人間は殻についてとやかく言いますが,その中の果実にまでは言及しないものです」 - ジェホヴィは神族長に仰せになりました。
「人間は家を建てますが,それはやがて朽ち果てます。それでも次の世代は家を建てなければなりません。そうしなければ建築技法が失われるからです。
失われるのは建築技法よりも家の方がまだ良いのです。
私は全ての人間を働き,学ぶように創造しました。
私の神や天使たちに要求するものとしてそれ以下のものなどありますか?
言葉は消失してしまうからこそ,『言葉を編み出す』私の主神やアシャールはこの喜びの仕事を常に持てるのです」 - 神族長は言いました。
「愚か者は死語や朽ちた言語を追求するものですが,賢い者は物事の本質を表現する言語を追求します。後者はディヴァン法に依拠しますが,後者は1人のドルク人として束縛されます。
この点について考慮する必要があります。なぜなら下位の法で裁く定命の者は,言葉で束縛されるからです」 - このディヴァン法の写本は啓示かサルギスの姿で話した言葉で,主神やアシャールを通して定命の者たちに与えられました。
ジャフェスやセム,アラビーニャでは,定命の王はディヴァン法やザラツゥストラの法に基づいた定命の者たちの法や啓示を布告しました。 - 神族長は次のような命題を出しました。
「ある定命の男女がいて,いずれもドルク人で,悪辣で怠け者で毎日物乞いしており,それでも多くの子供を儲けていたとします。その子供もまた,怠け者で価値がなく,物乞いばかりしていました。
さて,時が経ち,その男女は死に,その後,その子供たちも死に,彼らは誰も天界で第1の復活を遂げず,依然として物乞いを続けており,彼らの古い巣窟で暮らし続けたとします。
彼らに対してはどうすればよいと思いますか?」 - 主神たちは全員がこの命題について話し合い,最後に神族長がこう布告しました。
「そのような霊魂こそアシャールは主神に報告し,主神は十分な数の軍隊を率い隊長を派遣し彼らを逮捕し,地球から遠ざけてそのような目的で建設された植民地に連れていくべきである」
これが最初のディヴァン条例となりました。 - 第2のディヴァン条例は次のとおりです。
「そのようなドルジには40日間,衣服と食事を与える。その間,もしも彼らが働く意志を示さないならば,努力しなければ食料が得られない別の場所に移動させるものとする」 - 第3のディヴァン条例は次のとおりです。
「この法はアシャールを通して定命の者たちにも適用され,彼らには寒く不毛な土地への移住を啓示するものとする」
神族長は言いました。
「ジェホヴィよ,あなたはとても素晴らしい計画を立てられました!
なぜなら天界と地球の全ての場所は掌握され,あなたの栄光に加わるのですから」
【8章】
- 神族会議はモウルに年3回集まり,前述の方法で多くの条例を制定しました。その数は非常に多く,天界の霊魂や地上の定命の者たち全員は,生まれる前から天界の花嫁花婿になるまで,最初から計画されていたのです。
- 天界と地球は1人の王が神のごとく統治する1つの国のようになり,その言葉は全てを支配しました。主神の王国は繁栄し,副神や副女神の王国も同じく繫栄し,この栄光は地球が誕生して以来,いまだかつて見たこともないほどでした。地上や天界では数多くの儀式や式典,余暇活動,試合,見世物が催され,それについて1,000冊の本を書いても10分の1しか伝えられないほどでした。
- 神は190年統治した後,天界の自領に降臨し,下天の主神や副神の支配域を訪問しました。そこで彼は自分が成し遂げた善行についてジェホヴィの前で喜びました。
- 全ての天界で神の前で大いに喜び,歌手が讃美歌を作曲して歌い,トランペットやハープ奏者はジェホヴィの臨在による栄光を奏でました。
- そして神は,精霊界の神々が偉大なる復活を遂げるダンの夜明けに来訪された時のことを考え,その数を調べさせました。するとジェホヴィの花嫁と花婿の数は160億人に上りました!
- その後,神は自分の火の船を地球に接近させるように指示し,定命の者たちやその王国を調査しました。彼は東西南北,地球の大国家の全てを訪問しました。
そこで彼の心は悲痛の叫びを上げたのです!
地球の多くの人々は独身者になっていたのです! - ジェホヴィの御声が届き,こう仰せになりました。
「私の息子,神ホーブよ,どうして悲しんでいるのですか?」
神は答えました。
「ご覧ください,地球には人がいなくなり,平原や山々は荒れ放題となり,荒野には猛獣が跋扈しています。ザラツゥストラ人はイヒン人と同じ道を辿っています。彼らは何も殺さず,精神体のためだけに生きています。下天の束縛を学んだ彼らは結婚せず,子孫を残さないでしょう」 - ジェホヴィは再び神に仰せになりました。
「アジやジヤを呼び寄せないでください,私の息子よ!
恐れないでください。10年後,私は地球にダンをもたらします。そこであなたは私の涅槃に収穫物を届けなさい」 - 神はもう悲しまず,モウルに戻り,次の神族会議で次の命題を出しました。
「ある1組の夫婦がいて,子供を儲け,彼らは両方ともザラツゥストラ人であったとします。この場合,どうしますか?」
議員は話し合いました。 - 神族長は布告しました。
「彼らにはザラツゥストラの命を受けたアシャールが任命されるように,儀式と式典を催す。
アシャールが霊的に行ったことは,実体人に対しても実体的に行うものとする」
これが最初のディヴァン法の付則でした。 - それぞれの主神たちの命令により,アシャールは子供が生まれるとザラツゥストラ人の家に集まり,地獄から救済された被災者を選別する方法に倣って,杖でその子の頭に水を掛け,洗礼を施しました。
天使たちは,司祭が杖で水を掛けて洗礼を施して自分たちと同じ儀式を行うように,定命の者たちに啓示を与えました。 - 神族長は布告しました。
「洗礼を受けた子供はザラツゥストラ人から生まれ,高い可能性を先天的に持っていることを示している。もしもその子が幼くして亡くなった場合,天界ではドルク人の子供たちと一緒にしてはならず,死後は両親が喜んで訪ねていける場所で受け入れるものとする」
これが第2のディヴァン法の付則でした。 - 子供たちは死後,喜びの場所に連れて行かれ,ドルジや悪の霊魂の影響を受けないように,幼いうちに洗礼を受けるのが地上の定命の者たちにとって一般的なものとなりました。
- 神族長は次の命題を出しました。
「もしもザラツゥストラ人の若い男がいて,若い女の方もザラツゥストラ人であり,この2人はいずれもオーマズドの法,イフアマズダの方に従っているとしたら,彼らの結婚の儀式や式典はどうするのが良いと思いますか?」
議員全員が話し合いました。 - 神族長は布告しました。
「彼らはラバの手で,親族や友人の立ち合いの下で結婚させるべきである。
ラバはこう言うべきである。
『オーマズドは永遠にあなたたちを1つにし,地上では平和と愛を享けて暮らしなさい。そうすれば死後も天界の喜びの場所で共に暮らすことができるでしょう』
オーマズドが結び付けた者は,何人も永遠に分かつことはできない。
定命の者の式典が催されている間,アシャールと同系の霊魂は同じ家で儀式と式典を催すものとする。これは新しい天界の王国の始まりとなる」
これが第3のディヴァン法の付則でした。 - この他に108のディヴァン法の付則が制定されました。これらは定命の者たちの生死や死後の復活に関するあらゆる事柄を網羅していました。
地上のザラツゥストラの宗教の影響力は非常に大きく,戦争はなくなり,種族や国家は平和に暮らすようになりました。
人々は大都市を建設しなくなり,世俗に固執することをやめました。 - しかし彼らは儀式や式典,祈り,オーマズドや神や主神,『完全に純粋なる者』ザラツゥストラザラツゥストラへの讃美歌を歌うこと以外,ほとんど学ばなくなりました。
こうして天界と地球でのホーブの統治は終わりを迎え,その偉大さは群を抜いていました。 - そしてジェホヴィはダンをもたらし,7艘の船を遣わし,神と160億人の天使という収穫物を受け取り,喜びの場所がある精霊界のニスクロサウォチャの涅槃に連れて行きました。
【9章】
- 神は人間が地球のものを愛さなくなったこの状況を嘆きました。
人間の意志と心は天界のことで占められたため,地球は雑草や茨が生い茂る荒廃した農地のようになってしまいました。
ジェホヴィは神の祈りにこう仰せになりました。
「ご覧なさい,私は地球を闇で覆います。私の息子よ,その後どうなるか見ていなさい。人間が地球での幸福を望むだけでなく,上天にいた天使までもがそれを望み,地球に降臨することになるでしょう」 - それは実行され,ジェホヴィは地球にジヤをもたらしました。地球は400年間,闇の状態となり,太陽は輝かず,まるで火でできた赤い球のようになり,定命の者は光も影もなくなりました。
- 人間の意志と心は実体界の性質に似てオーマズドや天界の約束事を見失い,地球での願望や肉体の快楽を求めるようになりました。
ジヤの間,地上に大気界の物質が永久に降り注ぎ,それは地球を構成する物質と同じ種類や性質を持っていましたが,大気の物質であり,ジヤと呼ばれました。 - ハライティとゼレドの天高原は地球に降下し,地上近くに迫りました。流星群は何千マイルも近づき,流星群の隕石が雨のように,しかし熱く燃え,窒息するような臭いを放ちながら地上にいくつも降り注ぎました。
この後,定命の者たちの考えは変化しました。彼らは新しい町を建設し,先祖が地上で培ってきた知恵を活かして偉大な狩人になりました。 - 天界の喜びの場所は破壊され,地上に堕ちていきました。天使たちは地上に追いやられ,オーマズドへの信仰を捨て,世俗事に喜びを見出すようになりました。
神とその主神たちは定命の者や天使たちに善行を勤しませようとしましたが,力及ばずでした。
しかし男女はたくさんの子孫を残し,大きく成長し,決意と力に満ちていました。 - ジェホヴィの御声が神に届きました。
「あなたは自分の王国を守りなさい。あなたの神や主神たちもそれぞれの王国を守らせなさい。
私の民が,私の功業を失望するようなことはあってはなりません。 - 私は定命の者たちに定命の世界での恩恵を与えるため,地上に闇を送り込み,そして霊界でも,私は天界の眷属に学びの場を与えました。
このことは彼らへの裁きでもなく,私が怒りや罰,誰かを利するために他の者を傷つけようとしたというのでもありません。 - あなたは私の声や命令に従いディヴァン法を授けたのだから,あなたの生徒の力と知恵を見ていなさい!
なぜなら私が大気界で創成する要素を支配する方法を学んだ彼らは,私の精霊界でも勝利を収めるはずだからです」 - 神はそのことを察すると,彼とその主神,副神たちは復活を求める天使たちを守るため,あらゆる手段で自分たちの王国を要塞化し,大学や工場,病院,教育の場を支援しました。
- それにも関わらず,多くの天使たちは光の新秩序が到来し,地球が彼らや神々にとって最高の場所になることを信じていました。その他の者は大気界で2~300年間暮らし精霊界に行かなくなったため上天を信じなくなり,ついにはジェホヴィさえも信じなくなりました。
- 200年後,神とその主神は天使や定命の者たちへの影響力を失っていました。後者は戦争を起こしたため,彼らの管理者であった天使は組織を持たない流離人や冒険者となり,真実や叡智に気を留めることもなく,自分の栄光のために定命の者たちに媚び諂いました。
- 地上の王や女王は,古代の神や主神の名を騙った使い魔のための神殿を建てました。
さて,次のダンの弧が近づき,神が昇天できる眷属を数えたところ,ジェホヴィの上天に献上できる花嫁花婿は120億人いました。 - 前任者よりもその数が少なかったため,彼は自分の弱さを恥じ入り,ジェホヴィに詫びました。
するとジェホヴィは彼にこう仰せになりました。
「嘆くのではありません,私の息子よ!
あなたは大いなる働きを見せたのです。だから次のダンまで留まってはいけません。なぜなら次はそれほど収穫できないからです」
神はこれ以上嘆かず,自分の後継者に王国を譲り,主神たちも同じように譲り,副神やその他の者たちは弟子を持ちました。
神はジェホヴィの花嫁花婿を呼ぶと,後者は精霊界の5隻の巨大な火の船を遣わし,神やその眷属たちを涅槃へと送り届けました。
【10章】
- フラガパッティの時代から1,200年後,ハライティの東の植民地では,かつてジェホヴィの眷属の主神であったクトゥスクが創造主ジェホヴィを捨てて,『全能なる神』アフラを僭称しました。彼は階級88の主神を3人,階級64の副神を12人,800年の復活を経た1,600人の生徒という,誰一人階級60を下回らず,花嫁花婿として申し分のない者たちを率いていました。
この学生たちは階級40以上の教師,職人,医師,看護師を3万6,000人引き連れていました。 - アフラは100の植民地,1,000万人の天使を私物化し,併せて大学,学校,工場やその他全てのものを手に入れました。3人の主神は自分の王国を手に入れ,統合によりアフラの王国の一部になりました。
さてこの3人の主神の王国は,ヴィンデュやジャフェスにおいて最大の数を誇る定命の者たちの居住地と,第1の復活における天使のための最大の天界とで構成していました。 - こうして獲得した領土をアフラは分割し,主神や神,そして1,600人の生徒の中から選んだ副神に統治させ,それぞれ同盟を結ばせた天界の王国を作りました。
その後,アフラは人口を調査させたところ,30億以上の精神体が天界にいました! - 神はアフラマズダの名を騙ったクトゥスクに使者を送り,糾問しました。
「私が愛し,私が手ずからジェホヴィの御名において戴冠させた主神は,どうして御父の王国を捨てたのですか?
あなたはジェホヴィに何か不満でもあるのですか?
それともあなたの神である私に不満があるのですか?
私の息子である主神よ,戻れなくなるほど遠くに行ってしまったとは言わせないでください!
私があなたに与えていないことを,私に求めているのですか?
いいえ,あなたが私を裁き,私が所有していた全ての天界や地球を望むのであれば,私はあなたに譲位し,あなたの卑しき僕となるか,私に命じる何にでもなりましょう」 - アフラは次のように回答しました。
「私はあなたに含む所は何もありませんので,私と王国はあなたから距離を置きます。
私はあなたや自分の王国を望みません。
見てください,私が見た所,あなたは純粋で神聖でした。それなのに天界や地球の王国は汚く,穢れていました。そこに最も賢い同朋の主神が来て,こう言ってきたわけです。
『純粋でもない神や,神聖でもない神の方が現状では効果的だと思います』
だから私は自分の道を歩むと決めたのです」 - 神はこう返事しました。
「見なさい,私たちは神族会議の一員なのです!
どうしてあなたは私に面と向かって話さないのですか?
あなたの偉大なる3人の主神も神族会議の一員なのです。彼らはこの件に関して口を閉ざしていました。神族長は賢明と思われる全てのことを布告したはずです。
私は闇の中にいたので,あなたの考えやあなたの主神たちが見えず,そしてあなたは私に恥をかかせました。精霊界に送られる私の記録はどんなものになることでしょう?
こう言った方がよいでしょうか?
『主神たちがこっそりと相談し,創造主を打倒するという結論に至った』と。
実際に彼らは自分の王国を築き,『至高なる者』と呼んでいます。 - 聞いてください,私はまだあなたに忠告し続けます。
あなたの使者は,あなたが『至高なる御方などいない。私は至高なる者になる!』と言ってジェホヴィを拒んで以来,何日もそのことを知らせてきました。
そしてあなたの使者は私に地図を見せて,『ご覧ください,全能にして至高なる神アフラマズダの王国の境界線がここです!』と言っていました。 - 私は地図を見て,その広大な領土から推測してみました。
その全土を統治できるのはとても偉大な神です。なぜなら私はあなたとその教育を知っていたからです。それは大気界ではどの主神よりも偉大です。
あなたは天高原を制御できないことを知っていました!
あなたは自分が手を出せば,アジやジヤ,星雲を止めることができると思っていたのですか!
あなたは風の流れ1つも満足に変えられず,土地を旱魃にすることもできません。
あなたは指1本動かしただけでこういったことを実現できる神々を知っています!
それなのにどうしてあなたは『全能にして至高なる神』を自称するのですか! - しかし私はあなたを叱責しません。なぜなら私はあなたの愛と助けを望んでいるからです。
私は自分にできるあらゆる犠牲であなたを取り戻します。
見ていてください,天界と地上には大いなる闇が覆っています。私に到らない点があれば,後世の者たちが私を非難するでしょう。
私はあなたが戻ってきて,私や王国をあれこれと強く言ってくれるのを望んでいます。
見なさい,あなたを失ってから,神族会議は崩壊しました。
あなたが天界から離脱してから,他の者もそれに続いてしまいました。
ああ,私は自分の心もまともに向き合えません。
私はあなたの愛と助けを望みます。それでも,もしも全ての善良なるものの中で最高の光が,あなたが正しいと示すのであれば,私の下には来ないでください!
こんなにも素晴らしい愛を失い,私の心が粉々に砕け散っていても,偉大なる霊魂は私を支えてくれるのを知っているからです」 - これに対してアフラはこう返事しました。
「もしもこれが最良で最善の施策でなかったとしたら,私がその考えを実行するとでも思いましたか?」 - 神は返事しました。
「雨の日に賢さの礎である忍耐力を定命の者が損なうように,あなたはジヤに長くいたせいで闇に取り込まれてしまったのです」 - アフラは次のように伝えました。
「私は我慢強く答えてきたつもりですが,はっきりと言います。
まず最初に,あなたは神々の中で,誰よりも純粋で,最も賢い者です。私は200年以上,あなたとその王国に忠実に仕えてきました。最初に偉大なる光があなたの下に届き,御声がその光から発せられました!
その時,私は恐れ,畏敬の念を抱きました。
私は創造主の近くにいるあなたを信じていたので,私にとってあなたの全ての言葉や振舞いは崇敬の対象だったのです。 - 結局,私は反省し,こう自分に言い聞かせました。
『愚か者!
女性の腹から生まれた人間を崇拝しているのか!
創造主だけを思い出せ!』 - しかし時代は変わり,ジヤは天界と地球に襲い掛かりました。私たちの栄光ある王国は大いなる闇に飲み込まれました。
その時,私は自分にこう言い聞かせました。
『見なさい,私たちが光の中にいた時,ジェホヴィは話し掛けてくれました。闇が訪れると,御声は届かなくなりました』
私たちは祭壇の円の中の神族会議の一員となり,御父からもたらされる光を願っていますが,それは届きません。
私は言いました。
『私たちには光よりも闇の中でも届く声が必要なのです。
100年間,私たちは御声を届ける光を見ていないし,御声も聞いていません。
あなたは心の中で聞いたと言っていました!
その程度のことも言えない者が天界や地球にいると思いますか? - 本心では,もう『全人格』を信じる気にはなれないのです。私よりも1,000倍偉大な神はいます。しかしそれで終わりです。
そうです,偉大なる神の何人かが私たちにジヤを投げ込んだのかもしれません。しかしそれが問題ではありません。
あなたには,あなたやその民草の部屋があります。
ここには,私や私の民草の部屋があるのです。 - ジェホヴィは神にこう仰せになりました。
「アフラにこれ以上返事しないでください。
ご覧なさい,私が彼のことを説明しましょう。
彼は自分がザラツゥストラに啓示を与えた者だと,天使や定命の者たちに説くでしょう。
あなたは悲しむかもしれませんが,彼をこのまま行かせなさい。
私は低俗な者から高貴な者までの全ての者たちに,彼らが望む物を与えませんでしたか?
ご覧なさい,私は遥か未来では悪人でさえも利用できるのです!」 - ジェホヴィはこう仰せになりました,
「長い間,アフラは正道を歩もうと努めたのです。しかし彼は私を切り捨ててしまったので,次第に自分をも切り捨ててしまったのです。
ご覧なさい,定命の者たちは立派に豊かになろうと励んでいるではありませんか。彼が豊かになれば,その富が火種となり競争相手との間に確執が生まれ,彼は私を切り捨てます。そうなると彼は後に引けなくなります。
アフラがそうなるでしょう。彼の王国,その属国,多くの役人は何百万人ものドルジを奴隷にするように彼に迫り,彼らは彼を逃げられない渦中へと巻き込んでいくことでしょう」 - 神はアフラにこれ以上答えるのをやめましたが,それでも彼の心は悲しみで溢れていました。
さて,神族会議の時期が訪れ,神は議員の半分以上が出席しないことを予想し,誰かが投げかけるだろう質問を恐れました。 - しかしジェホヴィは彼にこう仰せになりました。
「私の息子よ,恐れないでください。たとえ大半があなたの下を去っても,あなたはこの周期が終わるまでは神族会議を保たなければならないからです」
これは実行され,ジェホヴィは神族会議の全ての神や主神に,たとえアフラのことを知らなくても二度とアフラの話題を封じました。
しかしジェホヴィは彼にこう仰せになりました。
「私の息子よ,恐れないでください。たとえ大半があなたの下を去っても,あなたはこの周期が終わるまでは神族会議を保たなければならないからです」
これは実行され,ジェホヴィは神族会議の全ての神や主神に,たとえアフラのことを知らなくてもアフラの話題を二度としないようにさせました。
アフラはその後,色々な神や主神に調査人を送り,神族会議が自分に対してどのような行動を取るのかを把握しようとしました。しかし彼について何も言えないと答えると,彼は怒り,全ての天界の王国の中で最大の王国を築くと誓いを立てたのでした。 - 天界と地球は大いなる闇のせいで,神は全ての王国に希望と誓いを送り,主神と副神には,自分自身の信仰心は元より,自分たちの住民にも信仰心を保つように言いました。
さて,アフラの離脱から次のダンまで300年掛かることを,天界や地球の人々は知りませんでしたが,神はそのことを知っていました。
神はこれ以上の離脱を避けるため,盛大な余暇活動と奉仕を命じました。しかし100年でアフラの王国が『大いなる喜びの場所』についてかなり話を盛って,贅沢三昧な話で多くの人々を興奮させたので,人々は気楽で怠惰になっていました。 - アフラの主神は彼に言いました。
「あなたの王国は華やかに装飾するべきです。
あなたの玉座や首都クトゥスクは宇宙のあらゆる場所の中で,最も大きく華麗にしなければいけません」
アフラは説得を受け入れて装飾に精を出すようになり,主神も彼に倣いました。 - 次の100年で,アフラは副神とともに,次の国を天界の彼の王国に編入しました。
・エティシヴ:人口7,000万人の精神体
・ホウワック:人口100万人の精神体
・ヒン:人口2,000万人の精神体
・デニョット:人口8,000万人の精神体
・エレフロヴィシュ:人口1億9,000万人の精神体
・ギラクシの王国全土:人口600万人の精神体
・スーファの王国全土:人口800万人の精神体
これらの王国を全て下天で同盟させて,中心国としてマズダとなるアフラが長のクトゥスク王国を作りました。 - 神族会議はこれにより7議員が減りましたが,信仰心は保てました。
神はもう100年,復活の標準を維持し続けました。
ジェホヴィは天界と地球にダンの領域に送り込み,天界の最上位の眷属を火の船で降臨させて神とジェホヴィへの収穫物を受け取りました。
神とその主神に降りかかった災難にも関わらず,上天に昇天したジェホヴィへの花嫁花婿は60億人に上りました。 - 精霊界の眷属は復活のために訪れ,下天と地球に闇が覆っていることを知ると,伝令とトランペット隊を乗せたオテヴァンを地球に派遣し,復活が迫っていることを宣言し,選ばれし全ての者はハライティのモウルに行くように求めました。
この言葉はアフラの王国にも囁かれました。
「何て言うことだ!
本当はここよりも上天があるに違いない!
ああ,私たちが今まで信仰心を維持していたら,花嫁花婿だっただろうに!」
このことが契機となり,アフラへの不信感が強まり,5人の主神がアフラから離脱し,神とその王国に再び帰属しました。 - これが,神の後継者が即位した時の状況でした。
【11章】
- 次のダンは500年後にあり,神とその天界の王国はジェホヴィの加護の下で繁栄を謳歌しました。しかし地上の主神の王国や定命の者たちの王国や帝国に関しては,あまり光を得られずにいました。
- アフラは偽りのままアフラマズダを名乗り,主神たちが定命の者たちを支配する体制を構築しました。
この主神たちは神の主神たちとは反対の立場にあります。なぜなら後者は上天や全人格ジェホヴィ,定命の者たちの言葉によればオーマズドを教えていたからです。しかしアフラの主神はアフラのただ一つの天界,クトゥスクと呼ばれた『至高の聖なる天界』だけを教えました。 - 神の主神たちは定命の者たちに永遠の復活をお告げしました。アフラの主神たちはアフラの王国が最終の目的地と定命の者たちにお告げしました。
定命の者たちはスイスの能力があった司祭(ラバ)のために神殿を建てると,霊魂は神殿に集まり,よくサルギスの姿で現れ,公にいくつかの教義を教えました。
アフラに仕えるアシャールはクトゥスクの栄光と喜び,アフラの威厳と力を褒め称えました。しかし神の眷属に仕えるアシャールは,近づき難き『偉大なる霊魂』について啓示したり教えたりしました。 - 500年間,神の眷属は反対勢力の掃討に務め,定命の者たち,その中でも特にヴィンデュは2つの崇拝者集団に分かれました。神の後継者は即位前に,神族会議にこの問題について提議すると,全議員は長らく話し合いしました。
その後,神族長は布告しました。 - 「何かしらの形や姿を持つ物や人が崇拝の対象となっているものは,偶像である。偶像を崇拝する者は,それが石であれ木であれ,人間であれ天使であれ,創造主に逆心の兆候ありと見做す」
このことは全ての神の主神たちや,彼らを通してアシャールに伝えられ,お告げやその他の方法で定命の者たちに教示するように命じられました。 - ダンが訪れると,70億人の花嫁花婿がジェホヴィの涅槃へと旅立ち,神や主神の後継者が以前よりも改善の兆しがある中で統治を迎えることになりましたが,それも長くは続きませんでした。
- 神族会議は議員を14人に増やし,神の主神たちはジャフェス,ヴィンデュ,アラビーニャの主要な場所の王国を守ることに成功しました。一方で,偽神アフラの使者は偶像崇拝の王国を増やすことに最も注力しました。アフラは最後の神族会議の布告に対して最も狡猾な手口を見せました。その布告を禁じる代わりに,次のように読み替えたのです。
「何かしらの形や姿を持つ物や人が崇拝の対象となっているものは,偶像である。偶像を崇拝する者は,それが石であれ木であれ,人間であれ天使であれ,全ての創造物の聖なる息子アフラマズダにして『至高なる者』に逆心の兆候ありと見做す」 - 次にアフラは第2の天界を築くことを決め,彼の使者は次のように布告しました。
「見よ,ギラクシはヘレステの地に属する天の領域である。
我はクトゥスク以外で,他の天界よりも大きな天界を新しく創設する。ギラクシが創設された暁には,何百万もの強力な天使や神,主神たちを居住させる。その後,我が眷属が実体界の地球やパーシーやアラビーニャの地に降臨し,彼らは日夜定命の者たちに憑りついてヘレステに向かうように吹聴し,私や私の眷属のための大都市や王国を築かせる。 - これが実行されたら,我が眷属をユーロパに派遣し,そこにも天界の王国や定命の者の王国を築かせる。そこに王国が築かれたら,我が天界の王国が全土を領有し,地球を我が物とするまで他の国に派遣する。
- なぜなら我は全てを支配する神であり,我に仕える汝らは永遠に我が主神であり,副神だからである。我が王国と汝らの王国は未だ見たこともない栄光と華美を授けよう。
他の世界の神が我や我が物を襲ったり,我が民草を連れ去らせたりはしない。誰にも見聞きできぬジェホヴィの花嫁花婿と呼ばれし者をこれ以上持て囃す必要はない」 - アフラとその使者たちはこの布告を実現することに注力し,200年間でパーシー人とアラビーニャ人を何万人も,邪悪に満ちたドルク人や放浪者が暮らすヘレステの地に移住するように仕向けました。
アフラは移民たちにその地に住むドルク人を襲うように託宣し,彼らを滅ぼしました。ジェホヴィがモウルで仰せになったことが実現したのです。
「説得しても改心しない者は,徳の薄い主君によって目覚めさせた方がよいのです」 - なぜならアフラの眷属は何万人もの人々がヘレステに住むドルク人を殺戮し,神の天界の眷属がその霊魂を受け取り,他の大気界へと導いたからです。
- この当時,地上には以下の定命の者たちがいました。
最初は原初の信仰者イヒン人です。彼らは『聖なる民』と呼ばれるほどの予言や奇跡を可能にしました。イヒン人は他の人種とは離れて暮らしていました。それにも関わらず,彼らは地球の永遠の生命の種であり,他の人種に予言者や予見者を育てるための礎石でした。ザラツゥストラの母がイヒン人であったように,スイスやサルギスの能力を持って生まれた全ての男女も同じことが言えました。なぜならジェホヴィの近くにいた彼らは彼を,彼だけを信仰していたからです。
次の種族は古代人に等しいドルク人です。彼らは胃袋に関すること以外に霊感を持たない野蛮な悪党です。仮に彼らに「あなたは霊的な体を持っているのです!」と1,000回語り掛けたとしても,彼らはそれを理解せず,気にも留めず,すぐに忘れてしまうのです。彼らに「偉大なる霊魂はいるのです!」と語り掛けたとしても,それに耳を傾けようともせず,もしくは聞いても理解しないか意識しないのです。
第3の種族はイヒン人とドルク人から生まれたイフアン人です。この種族は早い時期に神からドルク人と結婚しないようにと掟が与えられ,『割礼の儀』が法として守られてきました。
このことがジェホヴィの信仰者に対する迫害の始まりだったのです。 - アフラは天界の王国を奪い,定命の者たちを司る守護天使を任命すると,全人格ジェホヴィの教義を滅ぼすべく全力を尽くすと決めました。
そこで彼は次のように布告しました。 - 「『割礼の印』を付けた者はそのことに信仰者としての誇りを持っているが,我は割礼を望まぬ。
第三世代(100年)後,その印を持つ者は我が敵である。その者を駆逐せよ。さもなければその者の運命に何の益ももたらさぬ。
信仰のために幼い子を傷つけるな。むしろその心に割礼を刻め」 - アフラは定命の者たちの結婚に何の制限も設けませんでした。そのためヘレステで殺されなかったドルク人はアフラの崇拝者と結婚しました。
- 同じ頃,ジェホヴィは200年間,地球を光の領域に連れて行きました。神族会議の開催中にジェホヴィの御声が神族長に届き,こう仰せになりました。
「アフラの罪のせいで私の息子たちを堕落させないように。むしろ最終的に良い結果となるように,賢く,そして邪悪に対して適切に対処しなさい。
なぜなら私の民がドルク人と結婚することを許していなかったため,アフラは割礼を禁じる法を作らざるを得ず,彼らが犯した過ちによりドルク人でさえ私や私の王国について学ぶ機会を得たのですから」 - こうして第4の種族が世界に誕生したのでした。彼らは黒い肌,背が低く,高潔でない混血でした。
イフアン人は赤や茶の肌で背が高く,威厳があり,イヒン人は背が低く,白や黄の肌でした。
ジェホヴィは種族が何千年も見分けできるように,民草に目印を付けたのでした。 - アフラはこのことに気付きました。主神の一人が彼にこう言いました。
「見てください,スイスの印が付けられました!」
アフラは次のようにジェホヴィに反駁しました。 - 「見よ,人間には霊体と実体の2種類が存在する。
一方が停止すれば,もう一方は活動する。これがスイスである。
汝らは仲間を集い,対策してみせよ。そのことを我は天界と地球において証明しよう」 - 50年間,アフラとその眷属は偉大なる予言者や予見者を世界に生み出すため,あらゆる手段を試みましたが,うまく行きませんでした。
アフラは言いました。
「我はルーイのやり口を知っている。あの者らはイヒン人の男を未婚のイフアン人の女子の下に誘うのだ。
だがジェホヴィはいないと誓う我がどうして聖なる民の下に行けるのか?
結局,予言者は我が王国に仇なす者となろう」
アフラはさらに50年かけてこの問題に取り組み,解決するように命じました。 - アフラの使者たちは混血の中から預言者や予見者を作り出そうと,何千もの実験を彼らに試みました。
ジェホヴィは,幼児の前葉を圧迫することでスイスの能力が得られることを彼らに発見させました。幼児は板に縛り付けられ,頭を偏平になるようにもう1つの板を前額に押し付けて縛り付けました。
毎日,頭の板を新しいのに取り替えて,実体界の判断を司る前葉が平になるまで強さを増しながら縛り付けていき,ついには頭頂部の脳が光の領域を認識するまでに高められたのです。 - こうしてアフラは予言者や予見者を育て上げ,彼にとって喜ばしい道具となりました。
彼は何万人もの天使を地球の管区に送り込み,このことを定命の者たちに教え,天界と地球を自分の王国に帰属させるという壮大な計画の礎としたのでした。 - ジェホヴィは神族会議にこう仰せになりました。
「これも許します。
ドルク人は,自分の同朋の予見者が言ったことの方が,私がイヒン人を通して同じことを100回言わせるよりも耳を傾けるでしょう」
【12章】
- 次の復活は60億人の精神体であり,神とその主神,副神は神族会議を維持し,アフラとその同盟国以外の天界や管区,王国のの全ての秩序を維持しました。
神とその主神は大学や学校,工場,病院,保育所や神殿の規範を定命の者たちとともに保護しました。
信仰を守り続けた定命の者たち,つまり高潔を守ったイフアン人は,ジェホヴィの栄光のため,神やその主神,アシャールたちの掟を守り続けました。 - しかし地上に急速に増加した混血たちは,アフラやその主神,アシャールの掟を守りました。
しかし残念だったのは天界におけるアフラの眷属の階級です!
1,000年も経たないうちに,地球や大気界の知識を得ること以外の大学や学校は閉鎖されたのでした。彼は他の世界の高みを目指すことを民草に教えようともせず,その後の没落に繋がる行為を始めるのでした。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「果てしなき知識獲得のために哲学を提供しない者は,私が創った流れ出る水を堰き止めるようなものです。
アフラに,彼が望むものを教えさせなさい。いずれ彼が私の創造物に対する出口を見出してくれることに感謝する日が来るかもしれません。
彼は私の人格を認めるよりもむしろ,精神体を地球に送り返して再生させると言うでしょう」 - アフラの天界の王国は60億以上の精神体がおり,その半分はドルジとほとんど変わらず,特定の主人に仕える奴隷であり,命令されたことはその理由を知ったり,知ろうとすることなく何でも実行しました。
- 次のダンの夜明けまで,まだ600年ありましたが,神とその主神,民草はジェホヴィの眷属が天界と地球を闇から救済するため上天より降臨すると信じていました。
- 一方で,アフラは若い頃の教育で周期について教えられていたにも関わらず,周期は存在せず,事物は存在し,これからも存在し続けるという説を天界と地球に広めました。
- 神の眷属は来るべき光を予言すれば,アフラとその眷属はそのようなものは来ないと予言しました。さらにアフラは次のことを天界や地球に教えるようにと主神たちに命じました。
「我は『完全に純粋なる者』ザラツゥストラに啓示を与えた者ではないのか?
我は彼に対面して話さなかったのか?
全ての創造物は我の物ではないのか?
我が再び世界を照らす以外のことを誰が知っていようか?
見よ,我は虚無なる者オーマズドであり,今はただのアフラマズダである。
我のみが生と死,復活が存在する。
『アフラマズダ,アフラマズダ!』と我が名を呼ぶ者は,誰であれ我が物であり,我が庇護下にある。
汝らの思考を,ありもせぬ物事に希望を抱く預言者によって惑わされぬように」 - 第6のダンの80年目,アフラの無数の天界の王国は,進歩を欠いた副神により動揺が生まれ,その中で60人が集まり,アフラにこう訴えました。
- 「至高なる神よ,あなたに敬意を表します!
私たちは何百年もあなたに仕えてきました。あなたが要求してきた貢物についても,私たちはお納めしてきました。
私たちはあなたの首都クトゥスクを装飾するのを手伝い,その都の道路を金剛石や真珠で敷きました。
あなたの邸宅を私たちは貴重な宝石で建てました。
あなたの玉座についても,私たちの中で,あなたの栄光に貢献しなかった者は一人もいません。
そうです,私たちは全てにおいてあなたに忠実であり,貢納してきたのです。 - 私たちは自分の知恵を気に掛けなかったわけではありません。私たちは昔,あなたが言ったことを覚えています。
あなたはあなたの神にこう言いました。
『見なさい,私たちはさらに崇高なる王国を育てると長いこと約束してきましたが,200年経っても何も発展していません』
あなたはこれを神の王国から脱退する時の議論に利用しました。
見てください,私たちはあなたとその王国に1,000年以上も仕えてきました。私たちは,自分に見合った知恵や力に相応しい王国へと高める方法を知るためにあなたの下を訪ねたのです。何処であなたに仕えれば,それを叶えられますか?」 - これについてアフラはこう答えました。
「寡黙で善良なる主神と副神よ,何故に汝らは我の下に直接来なかったのだ?
何故に汝らは秘密裏に会合をしたのか?
お前の主張では,私の首都,私の玉座の前こそが相応しい場所なのではないか?
もしも発展するための方法をお前が提案してくれれば,我はその要求に応えただろう」 - しかし彼の主神や副神は誰も現れず,こう返事をしました。
「あなたに仕えれば私たちを発展させると約束したように,私たちは自分のアシャールや元帥,長官にも約束しました。彼らは私たちにこう言ってきました。
『何百年も仕えてきたのですから,昇進させてください』
しかし私たちは彼らに何も与えられずにいます。
神よ,私たちが賢くないとか,飢えて物乞いに来ているとか,王冠や宝石,高価な玉座で私たちを満足させられるとか思わないでください。
あなたが与えてくださるのは約束であることを私たちは知っています!
私たちは広大な王国の隅々まで知っており,どの場所も満たされており,あなたが私たちを下に置いておきたいことは存じています。
では,私たちはクトゥスクの玉座の前で何を話せばよかったのでしょうか?
私たちの声は他の神や主神たちに悪影響を及ぼすだけだったのではないでしょうか?
私たちはあなたやその王国を傷つけるよりも,むしろ自分たちの振舞いの過誤を悟り,自ら罰する方を選びます。
聞いてください,アフラマズダよ。 - もしもこの天界が全てであるとしたら,果てしない進化への願望は何処から来るものでしょうか?
もしも僅かな知識が力を与えるならば,偉大なる知識は望ましくありません。私たちは自分の大学を破壊する際,こう言いました。
『私たちよりも高みには行くべきではありません』
覚えていますか,アフラよ。あなたが脱退した時,私たちは信仰者の神や主神の下で学ぶ生徒でした。あなたは私たちにこう言いました。
『あなたたちの進路に対する長期間の修練を用意しました。1,000年の教科です!
さあ,私と共に来なさい。私があなたたちにすぐに王国を与えましょう』 - 私たちはあなたの下に向かい,突然,大いなる誇りで胸が膨らみました。
見てください,外を見ると同じ星が私たちの上で輝いています。私たちはそこを訪れたことがありません。そんな遠い所にどうやって行けばよいのか分かりません。
遥か彼方には無数の精霊界があります。そこは住める世界とは聞いています。でも私たちはそれを知りません。この天界から離れる知識がないからです。だからやむなくこの穢れた地球に戻るしかないのです」 - これに対してアフラはこう答えました。
「汝らが取り乱しているのは明白である。この天界は十分に素晴らしい。もしも上天が存在するのであれば,そこを訪れるなり留まればよかろう。我は行かぬが。
されど実際のところ,今の考えの汝らを我が王国から追放せぬのは愚かな神となる」 - この問題はここで終わり,60人の副神はその後の方針を議論し,最後はモウルの神の下に次のような書簡を送ったのでした。
- 「ジェホヴィの信仰者たる神よ,あなたに敬意を表します。
私たちは王国の支部であり,自分たちの地位があなたよりも低いことを弁えています。
しかし私たちは外に,そして前へと進むため,あなたに帰属したいのです。
最初に,私たちには副神の地位にある者が60人おり,7億人の臣民を抱えています。私たちとアフラマズダとの間には不信感が芽生えており,彼からは疎んじられています。
私たちの悩みはこうです。
自分たちの眷属を統合して新しい王国を作るべきか,それとも強力な神の傘下に加わるべきか? - もしも私たちがあなたの傘下に入ったら,あなたはどのような栄達を与えてくれるのでしょうか?」
- 神は彼らにこう答えました。
「兄弟よ,これから言うことを我慢して聞き,よく考えなさい。
まず私は信仰者の神でもなければ,他の人々の神でもなく,御父より息子を通して私に割り当てられた在地の神に過ぎません。あなたたちは私に臣民を与えることはできません。なぜなら私はジェホヴィに仕えること以外,何も持っていないからです。私の兄弟姉妹には尚更です。 - 次の場所では,私は何の栄達も与えられません。私は与えたり売ったりする物を何も持っていないのです。
御父は私に叡智と力を与えてくださいました。私は他の人にそのことを伝えらえます。
その上で,あなたたちが臣民や宝石といった物を何も持っていないことを知り,他の人に伝えるべき叡智や力以外に何も望めないことを学ぶまで,私の学び舎に何の期待を抱いているのですか? - 最後に,あなたたちは既に自分の王国を持っているのですから,それを成長させて,私にあなたたちの価値を証明してみせなさい」
- これに対して連合の神々はこう答えました。
「何を言っているのですか?
神や天使は永遠に自分よりも他者のために働き,報酬を何も受け取らないというのですか?」 - 神は彼らにこう答えました。
「その通りです。あなたたちはたくさんの幸福を受け取り,それは永遠に残ります!」
この問題は丸2年で終わりました。副神たちはジェホヴィの王国の計画を理解しませんでした。しかし彼らの王国は統率する者がいなくなり,衰退していきました。何百,何千という臣民が王国を捨てて,実体界の地球に戻り,放浪者やドルジになりました。 - ついに副神たちはモウルの神の下を訪れ,次のように質問しました。
「他人のためであろうと,自分のためであろうと,神は神ではないのですか?
見てください,私たちはアフラの躍進を手伝いました。彼は強力な神です!
もしも私たちがあなたと手を組めば,あなたを躍進させられます。
そうです,私たちはあなたの玉座と偉大なる天界の町を装飾します。しかし私たちは副神なので,従者や下僕のようにあなたに仕えたいとは思いません。
そこでですが,あなたと私たちがそれぞれ栄誉と栄光を得るには,私たちは何をすればよいのでしょうか?」 - 神は答えました。
「あなたたちは私に仕えることはできません。
私は下僕がいません。あなたたちが仕えるのはジェホヴィただ一人です。
ご覧なさい,私たちは全員が兄弟であり,等しく偉大なる霊魂の息子なのです。
私の望みを叶えることに関して言えば,私を創造してくださった御方から,私の心からの願いを聞き遂げてくださることで十分なのです。
私の玉座を飾ることに関して言えば,あなたたちができるのは下天からその物質を持ってくることだけですが,それを私は望みません。
そもそもどうしてあなたたちは天界のモウルの町を飾ろうとするのですか?
ご覧なさい,ここは果てしなき光の王国に到るための偉大なる旅の休憩所にしか過ぎないのです。あと数百年で私や眷属たちは昇天し,もう戻ってくることはないでしょう。 - 最後に,アフラのように自称神となるには,可能な限り全てを所有し,それを手放さないことです。
私のような神になるには,何も所有せず,何も残さず,受け取った全てを無償で与えることです。
私は前から言っていませんでしたか。手始めに,あなたの眷属を高めてみなさいと。
あなたたちが臣民を求めたので,御父はあなたたちに与えました。彼があなたたちが彼らを追いやったり,交換することで赦すとは思わないでください。
あなたたちは彼らが放浪者になったり,ドルジとして地球に戻るのを許してはいけません。
あなたたちは自分に任された王国を育てていくことで,同じように自分を育てることになるでしょう。 - それでもジェホヴィの王国への帰属を望むのであれば,その門扉は開いています。あなたたちの最初の勤めは自分の眷属を集め,彼らと一緒に働き,あなたと同じぐらいの叡智,力,個性を教えることです。彼らの中で最底辺の者が育った時,あなたたちは御父の国に加入できるでしょう。あなたたちは何百年も自分の臣民から利益を得てきたのだから,彼らに奉仕で以て報いるべきなのです。
ジェホヴィは正義なのです!」 - これに対して副神はしばらく無言でいましたが,ジェホヴィは彼らの心を突き動かして叡智と正義を思い起こさせたところ,彼らは懺悔し,1,000年も奉じて来た王国を失ったことに激しく悲しみました。
しかし彼らには自分自身を救済するだけの力も学もなかったため,さらなる光を求めて神に嘆願しました。そこで神は彼らの帰属を認め,眷属とともにヴィシュヌを主神に任命しました。 - ヴィシュヌは30万人の教師,長官,医師,看護師,労働者を連れて,ヴィンデュの西の天界マイトライアスに行き,主神の管区を設立し,ハライティのモウルとの連絡を務める使者を置きました。
ヴィシュヌは副神の権限の下,十分な力を持った長官を派遣し,放浪者やドルジとして地球に戻る霊魂を逮捕させました。この間,ヴィシュヌは『主神領』を組織化し,天界に設置された最初の主神領となりました。これは地上の定命の者たちが軍事拠点を持つのと同じくヴィシュヌの主神領となったのでした。 - ジェホヴィの御声が神族会議の神の下に届き,こう仰せになられました。
「ご覧なさい,偽神アフラの属領が反乱を起こす時が来ました。彼らには,定命の者たちと暮らすため,地球に戻ろうとする何十億人もの奴隷がいます。彼らは闇の中で暮らしており,あなたは『パンの洪水』以前のように人間種が闇落ちさせないためにも,彼らを地球に戻してはなりません。そのためには主神領を設立し,十分な数の軍勢を用意し,地球の住民を守りなさい。
そしてあなたは私に代わり,ヴィシュヌをあなたの主神としなさい」 - アフラの天界クトゥスクに60人の副神が眷属と共にジェホヴィの王国に帰属したことが知らされると,他にもまだ800人以上も残っていた副神はアフラに対して全面的な不支持を表明しました。彼らには自領に20億人の天使がいましたが,全員が奴隷であり,何百年も苦役を強いられてきた狭い場所以外に他の天界を知らない者たちでした。
- ジェホヴィの御声が神に届き,こう仰せになりました。
「私の息子よ,アフラの王国に対する不満の火種を利用しなさい。
大いなる力を持ったオテヴァンを天界の王国全土に派遣しなさい。そしてオテヴァンにトランペット隊を乗せて,200年以内にダンの夜明けが訪れることを予言させなさい」 - 神は気付き,自分の職人に大いなる力を持ったオテヴァンを建造させました。そして彼はトランペット隊をそこに乗せるとこう言いました。
「あなたたちは10年,地球全土の天界を旅し,こう予言して回りなさい。
『200年以内にジェホヴィの精霊界の眷属が来訪します。
復活に備えなさい。
彼の王国は憂える者に開かれています。
彼の主神や神はあなたたちに休息をもたらします!』」 - アフラはこの予言を打ち消すための対策を模索するため,偽神の評議会を開催しました。
彼とその評議会は40日間,昼夜を問わず天界の首都にて協議しましたが,何の光明も見えず,自分の意見を述べるだけで終わりました。しかし40日が経とうとする時,アフラは自分の予言を送るという次の手法でこの問題の解決を試みました。 - 彼はオテヴァンを建造し,トランペット隊を乗せて次の言葉を伝えました。
「虚無の中で誕生した原初の息子であるアフラマズダは,至高なる天界の審判の席より宣言する!
我が言葉を聞け,神々よ,そして震えよ!
我が言葉を聞け,天使よ,そして平伏せ!
我が言葉を聞け,人間よ,そして我が命に頭を垂れよ!
見よ,我は火の船を派遣し,200年以内にダンの夜明けが訪れることを予言した!
だが汝らはそれに従わず,歯向かった!
我は全世界に誓いを立てた!
汝らは知るだろう,我が力を!
我は聖なる上天より降臨し,既にここにおる。
今こそがダンの夜明けなのだ!
最初に我がラッパ隊を派遣する。彼らに続くのが我が鞭打ち隊と捕縛隊である。隊長はディーヴァスであり,彼の神はアンラメイニュアスである。
我は我が物を所有し,永遠の業火を何千,何万ものドルク人やドルジャにもたらすだろう」 - アフラの神々は何百年もの間で彼と親しくなっており,その命令に慄いたりはしませんでした。彼らは心の中で,彼は自分が言ったことを実現できないことを知っていました。彼の予言が虚しい法螺であることも知っていました。
そうです,彼のラッパ隊は自分たちが宣言することを信じていなかったのです。
【13章】
ジェホヴィはアブラム,ポー,ブラハム,イー・ワー・ター誕生の道を用意しました。
- ダンの夜明けの180年前,つまりフラガパッティとザラツゥストラの2,920年後,ジェホヴィは精霊界のチェンゴサの涅槃から6,000人の精霊人のルーイを連れた特使を遣わしました。
- 特使は次のような言葉を携えていました。
「赤い星とその天界の神に,ジェホヴィの御名の下にご挨拶申し上げます!
ハオツサィティの涅槃の女神クペンタ・アミジの愛と叡智により,私たちは御父の御名に誓い,語ります。
神よ,そして副神,主神,主男神に主女神よ,あなたたちに平和と喜びを。
180年の闇があなたたちの王国に訪れます。闇が晴れる時,夜明けが平和をもたらすでしょう。
ご覧なさい,闇の時代に地球の国家は大いなる闇の中に堕ちていくことでしょう。 - しかし御父の臨在の光は滅びません。小さな種が定命の者たちの中に残ります。その種があなたの女神にとって都合良く育ち,その時が訪れたら,彼女は精霊人のルーイをヴィシュヌに2,000人,ジャフェスに2,000人,アラビーニャに2,000人,それぞれ遣わします。
- あなたの女神は次のように布告します。
『あなたの神々の中から1名を選んで昇格させて,私が派遣するルーイに同行し,一緒に働くように』 - あなたの神や私のルーイの仕事は,私が降臨した時に,子孫やその仲間を成熟した状態に育てることにあります。なぜなら彼らが育てた者たちを通して,私は御父に選ばれし者たちを,その時に彼らが受けている苦難より救済するからです。
- これに対して神はこう答えました。
「ジェホヴィの御名において,ハオツサィティの女神クペンタ・アミジにご挨拶申し上げます。
私はあなたのルーイを喜んでお迎えし,私のお気に入りの神イーマを任命します。彼は甘美な声の歌手ヴィアンフォの息子イーマと同名の神で,1,000年の教育を受けた者です。 - 特使は儀式を行った後,6,000人のルーイを残し出立しました。
神はイーマに使者を送り,補佐役に夜明けまで神の代理を任せ,すぐにモウルに来るように命じました。
イーマは神の玉座の前にすぐに現れると,後者は上天より命じられたことを全て彼に教えました。
イーマは先の王国に伝言を飛ばして1,000人の従者を招集すると,彼らもその命令に応じて駆け付けました。
その間,イーマはルーイたちに何か必要なものはないか説明してもらい,それについて相談していました。その後,彼らはピーズメイザを用意し,地球のジャフェス,ヴィンデュ,アラビーニャに降臨しました。 - イーマは3つの国の中間にある雲の上の最初の天高原にピーズメイザを配置し,その場所を地球の最初の天界の王国の名に肖ってホレドと名付けました。
彼はここに拠点を築いて命名し,ジェホヴィの息子である神にそのことを伝えると,神は大半が大学生で構成された500人の使者を与えました。
神は彼らがここに戻ってくるまでの流れを作ると,精霊人は自分たちの命令に対しても統制できるようにしました。 - イーマは24時間体制で監視し,毎朝日の出とともに半分は勤務で半分は休息というように交替でその任務に当たりました。
彼は手を下そうと思っている場所にいる定命の者たちの場所から全てのアシャールを呼び寄せ,彼らがホレドに集まるとこう話し掛けました。 - 「ご覧なさい,ダンの夜明けまで180年もあります。その時を迎えたら,涅槃のチェンゴサにいらっしゃるハオツサィティの女神クペンタ・アミジが御父の御名の下に,叡智と力を携えて来訪します!
- ですが残念なことに,その時までは天界と地球,特にこの地は大いなる闇に覆われていることでしょう。
アフラマズダの崇拝者である混血はこの地で勝利を掴むことでしょう。彼らは大都市や大王国を建てて,多大な損害を与えてイフアン人を統治するでしょう。しかしドルク人(原住民)はこの期間,永遠の生命を回復します。なぜなら混血は彼らと結婚し,その子孫は定命の身であっても光を受け取ることが可能になるからです。 - しかしこの混血は強大な野蛮人であり,この大いなる3つの地の全土で人食い人種となるでしょう。戦闘で殺された者たちは切り刻まれ,塩漬けにされて容器に入れられ,その肉は食料として保存されます。
- しかしザラツゥストラ人であるイフアン人は戦争をしないので,森に逃げ込んだ者以外は混血の奴隷となるでしょう。
禁欲と受難の末にザラツゥストラ人は甚大な被害と拘束を味わい,多くの者が落胆し,創造主への信仰を失うことでしょう。 - しかし彼らの種を保ち,拘束から解放するためにも,あなたたちはスイスの能力を持つ多くの者を育てなければなりません。そしてダンの夜明けが訪れたら,彼らは自分たちの敵から救済されなければなりません。
ご覧なさい,この地には,あなたたちと一緒にこの地から出立し,人々を調査し,人々の導き手のように大いなる光を提供する精霊人のルーイが臨在しているのです」 - イーマはアシャールに基本的な方針を支持した後,彼らをルーイたちに引き渡しました。彼らはアシャールたちを1,000人単位の中隊に分けると,ルーイたちはそれぞれアシャールの中隊を持ちました。
ここまでが完了すると,彼らは各地を巡察するためホレドを出立しました。 - 11日後,天界と地球にアジが降り始めました。隕石の帯から石が散っていき,その雨が地上に降り注ぎ,太陽が赤い火の玉のようになり,その状態が166年間続きました。アラビーニャ,ヴィンデュ,ジャフェスの人々は神聖さを失い,ザラツゥストラ人は何十万人も独身を捨てて結婚し,数多くの子供を儲けました。多くの女性は20人の子供を儲け,中には25人の子供を儲ける者もいました。何人かの男性は70人の子供の父親になったり,100人の子供の父親になる者も少なくありませんでした。割礼の印を刻んだ信仰者であったザラツゥストラ人でさえ混血と結婚し,ドルク人とも結婚したため,身分制は根底から崩壊してしまいました。
- アジの力は,イヒン人が何度も誓いを破り,聖なる町に入る資格がないような世界中の人々と密かに暮らし,数多くの子孫を残したほど非常に強力なものでした。
定命の者たちはまだアジを見たことがなく,町や神殿が大地へと沈んでいくかのように見えました。しかしそれらは沈んだのではなく,アジが落下し凝縮していたのでした。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私が実体界を成長させると人間は実体界の方に靡いていき,私が霊界を成長させると人間は霊界の方に靡いていきます。
アジの日々において,天使と人間はどちらも定命の者たちに霊的に語り掛けることができず,霊魂として組織的に成長できた者だけが耐えられるのです」
【14章】
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「ダンの夜明け間近でアジが訪れたら,私のルーイに任務を素早く片付けさせて,人間族について予見させます。
私はかつての神殿や町の古い基盤だけでなく,乱用されている人間の身分制の基盤をも壊します。
ジェホヴィはこう仰せになりました。
「ダンの夜明け間近でアジが訪れたら,私のルーイに任務を素早く片付けさせて,人間族について予見させます。
私はかつての神殿や町の古い基盤だけでなく,乱用されている人間の身分制の基盤をも壊します。
私の声は人間族の上にあります。今日,私はこう言います。
『人間の身分制を守るように。誰もが自分と同じ身分の者同士で結婚するように』
なぜなら私はそれが賢明であることを知っているからです。
明日,私はこう言います。
『私は身分制を敷きません。なぜなら種族は血に飢えているからです。此処でも彼方でも結婚しなさい!』
私は彼らにアジを与え,彼らの望みの限界を全て壊し,彼らを巨大で強靭な手足を持つ者へと成長させます。 - しかし当時,私のルーイが強大な力を持って駆け付けたので,種は私や私の王国に保存されたのだと思います。
私はたった一つの種族のためではなく,全人類のために訪れます。
私の霊魂によって全ての生命体を創造したように,私の手はあらゆる永遠を生きる彼らの上にあるのです。 - アジの雨が過ぎ去ると,私は上位神の男神と女神を送り込んで『私の子供たち』として一堂に集め,改めて私の叡智と力を彼らに宣言します。私のルーイにより選ばれ,保存された者たちが私の新たな秩序の礎となるのです」
- アフラは闇の時代を利用して地球と天界にジェホヴィに対する不信仰の種を蒔き,彼自身の王国の栄光のために収穫しました。戦争,殺人,淫欲が地上に蔓延っていた時,アフラは主神に命じ,そして主神はアシャールに,アシャールは定命の者たちに命じました。全ての男女に要求されたのは独身でもなければ,托鉢を持つことでも,いかなる献身でもなく,アフラマズダやその主神に対する祈りの言葉だけであり,彼らを讃美し望むだけで,死から3日後,人々はアフラの楽園に昇天しそこで暮らせるというものでした。
それにも関わらず,このことは真実ではなく,アフラの使者は新たに生まれた霊魂を捕まえては奴隷にし,アフラの天界の王国の栄光のため栄養と物質を集めるように彼らに命じたのでした。 - 夜明け前の40年目,御父の声が神の下に届き,こう仰せになられました。
「モウルは居住可能になり,ハライティは地球に向けて移動するべきです。ゼレドはもはや存在しません。この予言をアフラにもたらしてはなりません。彼は私の声を拒絶します。彼は聞かないでしょう。しかし私はクトゥスクを土台から取り除き,地中へと沈めます。 - しかし私の息子である神よ,私はこれだけは言っておきます。あなたの王国と昇天した息子や娘は闇の中でも守られると。彼らは私の花嫁花婿となる者たちです。私は大いなる栄光の場所を彼らのために用意しましょう。
- 神族会議を催しなさい。そして私は彼らの前で語ります。私の声は,私の声が届けられないアフラの天界を除き,全ての天界に伝えられます」
- 神は神族会議を招集すると,彼らは呼びかけに応じ,聖なる円卓の座に就きました。すると太陽のような光が神の頭上に集まり,こう仰せになりました。
「ハライティの上に来なさい。
見なさい,私は隕石を砕き,大宇宙の天空に新たな天高原を作りました。そこは天界の王国に必要なものが豊富にあります。あなたの主上神や主神,神を連れて来なさい。そこで私はあなたたちに見せましょう。その地を見たら,あなたたちは何十億という眷属を連れてその地を所有し,暮らし始めることでしょう」 - 光が話し終えると,翼を広げ昇天しました。神族長と神族会議も昇天し,追いかけました。
こうしてジェホヴィは彼らを天高原へと連れて行き,その地はクラオシヴィと名付けられました。「光に選ばれし場所」という意味です。 - 神と副神たちはその地を占拠すると,居住の準備を始めました。
その後,彼とその主神,神々は戻り,移転の方法について協議しました。 - この時,神の王国で暮らす40億人の信仰者がおり,その大半は賢くて正直で,純粋で善行に満ち溢れてた者たちでした。しかし神とその主神,主上神たちは,多くの天使を移転させる力はありませんでした。特に階級が50以下の者たちは上よりも下の方に引き寄せられていました。
そこで協議の後,神は20万人が搭乗できるアヴァランザを建造し,最上位の階級から始めることにしました。 - 神は,まもなくアフラの眷属に対して投じられるヴィンデュ,ジャフェス,アラビーニャへの洪水から定命の者たちを守るための十分な力をヴィシュヌとその主神領に与えるため,自身の叡智で予見しました。
そこで彼はヴィシュヌを呼び寄せると,ヴィシュヌは神の玉座の前に立つと,神は彼にジェホヴィの全ての言葉,アフラとその王国を地球に沈めることについて語り,さらに光が導く新たな天高原クラオシヴィについても語りました。
彼はヴィシュヌに自分の領地マイトライアスに戻り,自領を調査し,3つの地球の管区にいる定命の者たちを守るにはどれだけの力が必要かを算出するように命じました。 - ヴィシュヌは答えました。
「神よ,あなたの命令の後半部分については達成しております。なぜなら私はこのことをかねてから危惧しており,前もって準備していたからです。
私が必要とするのは,階級80以上の者を6億人です!
なぜなら定命の者それぞれに少なくとも1人の天使を付けなければいけないからです」 - 神はこう答えました。
「8億人を用意しましょう!」
すぐにヴィシュヌは立ち去り,自領のマイトライアスに戻りました。
神はジェホヴィの王国の大学や工場,その他の場所に能力の高い選別者を派遣し,ヴィシュヌが要求した8億人の天使を選定させ,できるだけ早くマイトライアスに送り込みました。 - マイトライアスに連れて行かれた天使のうち,6億人は副神の臣民となり,1億人は国を抜け出して放浪者やドルジャになっていましたが,ヴィシュヌは階級50以上の天使を3,000人見つけると,すぐに彼らに副神と協力して学校,大学,工場やその他,人間の成長に必要なものを建てるように命じました。
こうして彼は秩序を確立すると,副神を呼んでこう言いました。 - 「私があなたたちを見捨てようとしているとは思わないでください。
私はあなたたちを見捨てません。ただ,あなたたちは私の所有物でもなければ,私の眷属でもありません。
あなたたちは最初の地に彼らを求め,それにジェホヴィが応えてくれました。
私は秩序を回復しました。
あなたたちの中から1人を長官に任命し,他の者を統率させる時が来たのです。そして彼は『いと高き光』に従いあなたたちを振り分けるでしょう。
長官が決まったら,私はその者に審判の席と役員の紋章を与えます。あなたたちは共に評議会を組織しなさい。なぜなら階級50の者が過半数を超えたら,私はここに王国を作るからです。 - 副神は8日間議論しましたが,指導者としての責任を感じて誰もその地位を受けようとしませんでした。そこで彼らはヴィシュヌの前に来て,こう言いました。
「お願いです,私たちを解放してください。そして別の者を私たちの長官に任命してください」 - ヴィシュヌは言いました。
「ある男女が結婚し,子種を祈ったところ,彼はその祈りに応え,多くの子供を授けました。
その時,彼らは子供に対する責任を感じ,偉大なる霊魂にこう言ったのです。
『他の者に責任をお譲りしたいと思います』
あなたたちはこの者についてどう思いますか?」 - 私はあなたたちに言います。ジェホヴィは最初の祈りは聞いてくださいましたが,2つ目の祈りは聞いてくださりませんでした。
もしも私がジェホヴィにお仕えしているのだとしたら,あなたたちの祈りに応え,他の者を任命するなどどうしてできましょうか?
指導者や責任者に飛びつかないのは賢いです。しかしその者が善良であれば,こう言うはずです。
『私は全力を尽くしてジェホヴィの叡智と力の下に前進します』
私たちの上に君臨する神々はそのような者にこそ救いの手を差し伸べるのです。
すぐに行って長官を任命しなさい」 - ヴィシュヌがこのことを言うとすぐに副神は『いと高き光』が何を意味するのかに気付き,60人全員が手を上げてこう言いました。
「ジェホヴィよ,私はあなたちお仕えします!
私にあなたが望むものをお与えください!」 - そこでヴィシュヌは最上位の階級の者を長官に任命するように命じると,彼らはそれに従い,該当するのはスブドガでした。そこでスブドガは階級60の第一位となり,マイトライアスの首席長官となりました。
ヴィシュヌはスブドガのために審判の席を作り,役員の紋章を与えました。他の副神は各管区の長官となり,それぞれの配属場所で臣民の1人に組み込まれましたが,かつての臣民の前で誰も彼らを辱める者はなく,新たな労働の場で訓練官や教導官となりました。
かつての臣民はもはや臣民ではなく眷属となり,定命の者に戻る自由をなくした以外は,あらゆる事柄に対して解放されました。 - ヴィシュヌはこの問題の解決を図ろうとすると,8億人の眷属が定命の者たちの護衛として駆け付けました。ヴィシュヌは彼らを組織化し,マイトライアスの中央の玉座に配備しました。
彼はこの護衛を100万人単位に分け,各軍団には1人の元帥と1,000人の使者を付けました。元帥も眷属たちを1,000人単位に分割し,それぞれに1人の指揮官と専属の使者を与えました。 - 次にヴィシュヌはヴィンデュ,ジャフェス,アラビーニャの3大国を,彼が元帥を任命した数だけ分割し,その地は都市や町,国の場所が地図に落とし込まれました。彼らは元帥と指揮官の名を記した地図と管区の記録を作ると,天界の図書館に保管しました。
- ヴィシュヌの眷属は各地に送られると,任務に対する日々の報告を使者によりヴィシュヌの下に届けるように命じられました。
【15章】
- モウルでは,眷属たちをクラオシヴィへの移送するのに,神とその役人があらゆる力と叡智を注いでいました。力ある製造者や測量士,運搬者の需要があまりにも多かったため,神は偽神アフラの王国にもラッパ隊を送り込み,志願者を募ることを決めました。
- この目的のため神は12機のオテヴァンを各管区に派遣し,中にはアフラの首都クトゥスクを通った者もおり,彼らは自分たちの要望を大声で伝えました。すると1年以内にオテヴァンはアフラの王国から,階級70相当の天使を700万人集めることができ,それは必要な場所に足りるだけの人数でした。
- これはアフラの王国にとって痛恨の一撃となりました。なぜなら彼は民草の中でも賢く,力ある者を失ったからです。
この知らせは風の前の火のように広まりました。彼の副神は反旗を翻し,自分の王国の言い分を主張するようになりました。その多くは天界の地で彼に反する説法を行い,彼が偽者であり,大した力も持たない偽善者に過ぎないと非難しました。 - それにも関わらず,彼はアフラマズダの名の下に大きな力を持っていました。なぜなら彼はザラツゥストラに啓示を与えたイフアマズダと同じ神であると天界で信じられていたからです。この信仰に従って暮らし死んでいった定命の者たちもまた,他の考えを信じることができずにいました。
彼らの霊魂は定命の肉体を離れると,アフラの天使がクトゥスクの天界の町に連れて行き,そこで光り輝く荘厳な栄光を目の当たりにするのでした。彼らはアフラの玉座が見える場所に連れて来られるとそれ以上は近寄れず,玉座へと近づくためには長い距離を匍匐しながら進まなければなりませんでした。
玉座は永遠の火で輝いていました。彼らは町の外まで匍匐しながら戻りました。
その後,彼らには次の言葉が告げられました。
「見よ,我々は汝らにアフラマズダの天界の都市とその玉座の栄光を見せた。天界に入った全ての精神体に求められる奉仕を汝らが完遂するまでは,彼の御方の姿を仰ぐことはできない。
汝らが定められた期間,主神や管理者の下で奉仕を全うするまで,輝かしく荘厳なこの町に舞い戻ることはできない。
その後,汝らはここに戻り,永遠の平和,休息,幸福の中で暮らすのだ!」 - 彼ら霊魂は他の世界を知らず,仮にそれを伝えたとしても信じなかったことでしょう。彼らは何百年も奴隷の身に甘んじながら,動物の飼料を運んだり,主神や副神に仕える特定の管理者へのつまらない仕事をこなしたり,地上にいた時に行っていたように天界でも同じ儀式や式典を行っていました。
- しかしジェホヴィは最も賢い神々よりも賢く,あらゆるものを用意しました。
彼は各方面に扉を持った創造物を創造し,栄光と自由で満たしました。
地球と大気界を組み合わせて,彼は動物と植物の王国を創造しました。
彼は地球の塵と天界の空気というこの2つのものから,地球の木々と動物の肉体を創造しました。 - 彼はこういった可能性を持つこれらのものを創造し,死を迎えたら,それぞれの実体界の要素はそれぞれが所属していた場所に帰するようにしました。
しかしこの可能性について創造主は,植物や動物が死を迎えた際,大気界の一部が上昇する時,地球の塵のごく一部を一緒に運ぶように創造し,こうすることで彼の命令は実行されるのです。 - 彼はこういった可能性を持った創造物を創造しました。地球は何百年も大気界に物質を放出し,畑は不毛となり何も生み出さなくなります。ある動物は不能となり,何も生まれなくなり,その種族は絶滅します。
彼は人間を同じ力の下で創造しました。地球が放出期間にある時,人間は地球に対する願望をやめて,天界の光を求めて天界の御父に泣き縋るのです。 - 彼はこういった可能性を持った地球と,その地球の上にある天界を創造しました。
地球が何百年も上方に物質を放出する時間。
何百年も遠く離れた領域から物質に対して追加分を加えながら,大気界から受け取る期間。
こうして受け取る時,それはアジとよばれます。なぜなら落とされるもの(凝縮)がアジだからです。 - アジが地球に降り注ぐ時,ドルジャも来ます。地球が闇に覆われる日は彼らにとって喜ばしいのです。彼らの収穫物は豊富に降り注がれるアジの中にあります。それは彼らの怠惰や貪るような性癖に適しています。
彼らはやがて食べ過ぎた動物のようになり,彼らの管理者や偽神にとって無価値な存在となります。なぜなら彼らは働かなくてもこうした物質を手に入れてしまうからです。
アジは彼らにとって喜ばしいものなのですが,彼らは喜びのあまりワインを狂うまで飲み続けるような愚かな人間なのです。
ドルジャは盛大に飲み食いし,彼らの管理者に背きます。そして彼らは騒々しく,手に負えなくなり,無秩序,悪意,喧嘩腰な態度となり,自分を神か女神だと勘違いするようになるのです。
懐に十分なお金を持った物乞いが,規律を失い,自分の欲情を満たそうとしているのが,アジの期間におけるドルジャたちなのです。 - アフラはジェホヴィに頼らなくても自分の王国には大きな力があると思っていましたが,長期間のアジは天界に深刻な影響を与えていました。
彼の副神たちは貢物を献上しなくなり,500万人の伝令,500万人の音楽家,500万人の式典の閲兵を容易に手配し栄光に浴し,継続的に新しい衣装や新しい宮殿,新しい装飾を手に入れたのでした。 - そして副神の中で,最初の1人,次に別の1人と反乱を起こしていくと,アフラには彼らを服従させるだけの力がありませんでした。なぜならアジは濃密で,アフラが送り込んだ者は誰もがその饗宴を堪能するだけだったからです。
アジの時代が到来してから数年後,アフラの副神は60人以上が彼との繋がりを断ち切り,アフラの天界の地クトゥスクの近くにはまだ200人の副神が残っていましたが,緊急時に頼れるのは10人もいませんでした。 - この時,アフラは失地回復を決意しました。それは試合で大敗した者が一か八かの賭けをするようなものでした。
アフラは5万隻の行進用の船の建造を労働者に命じました。
彼は残った副神に言いました。
「見よ,全ての天使,定命の者たちが我に平伏し,崇拝させるべく,威厳と栄光を持って天界を横断しよう。確かにアジの時代は終わりを迎えるに違いない。その日,我は我に忠実であった者たちを思い出し,我に不忠実であった者を呪うだろう」 - 14年間,労働者はアフラの軍艦を建造しましたが,建造できたのは3万隻だけでした。なぜなら失敗は各方面に影響を及ぼしており,熟練工が大量に逃亡していたからです。しかしこの3万隻でアフラは大気界の天界を旅することを決断しました。
- 彼は次の者たちを呼び寄せました。
伝令500万人,楽団500万人,式典の管理者500万人,儀式の管理者500万人,元帥1,000万人,隊長2,000万人,将軍300万人,主神100万人,副神は150人,その従者は2,000万人,賞品の管理者1,000万人,照明係1,000万人,給水係1,000万人,灯火係500万人,護衛3,000万人。
これ以外に旗手,布告係,道路の整備係,測量士,演出家など5,000万人がいました。それでも旅の眷属は1億人おり,彼らの給仕は1億人いました。3万隻の船には全部で4億人以上の霊魂が搭乗していましたが,船は満員ではありませんでした。 - 船はピラミッドの隊列で航行しましたが,どの船も互いに付かず離れずの距離を保っていました。
ピラミッドの基礎部は400マイル四方あり,高さ400マイルでした。
ピラミッドの周りの光の帯は直径1,000マイルあり,地表から50マイル以内を航行するように重りが付けられていました。 - アフラは1年間大気界を航行し,行く先々でこう宣言しました。
「我は創造主アフラマズダなり!未知なる世界の唯一の息子なり!
見よ,我は来たれり。我こそが創造主なり!
我は天界と地球を裁くために来た!
我に与する者は涅槃へと導こう。我に仇なす者は地獄へと落そう」 - ピラミッドは旅の間,光を反射しており,地上にいたアフラの使者は全ての物が終焉を迎えようとしており,アフラマズダに対して従順か不従順により地球から追い払われ,天界か地獄のいずれかに霊魂は溢れかえることの証に利用しました。
- 一方で,アフラに反旗を翻した副神たちは彼を笑い,食べ過ぎて堕落したドルジャたちも彼を嘲笑しました。アフラは反旗を翻した副神の王国を訪れると,その忠誠心を取り戻すどころか,しっしっという威嚇の声で追い払われたのでした。
このような光景や見世物は地球とその天界で今まで見たことがありませんでした。 - アフラは大気界の王国の半分を訪れる前に,自分の計画が無意味であったことを予期しました。
自分の強力な王国が没落の憂き目に遭うことが彼の心を壊し始めていました。その名に対する熱意は衰え,かつての全盛期を取り戻すことは叶わなかったのです。 - さて,彼が王国の首都クトゥスクを離れている間,彼はフラヴァイティワガに統治を代行させており,玉座の秩序と栄光を維持していました。
フラヴァイティワガはハライティの神の植民地ハインネの裏切り者でした。その地は彼が200年間教育を受けた場所であり,主要な測量や建築の専門家でしたが,自分の能力以上に昇進を求めるせっかち者でした。
彼は300年間アフラに臣従し,ほとんど学ばず,飲み食いや戯れに興じ,長話や華麗な言葉でアフラにいつも媚びを売っていました。 - フラヴァイティワガが玉座に就き,アフラが回遊のために出立すると,ゼレドのヘスティナイの裏切り者オゥトゴゥスキが来ました。彼は150年アフラに仕えていましたが,暴飲暴食のせいでアフラに天界から追放され,流離の霊魂となり,色々な王国を渡り歩いたり,頻繁に地球を訪れては神託や定命の司祭にさえ近づき,自分が時にはアフラマズダ,時には神,時にはお気に入りの主神,時にはフラガパッティ,ソー,オシレに成りすまし,実際に彼が騙った名で定命の者たちに布告や命令を出すと飛び去って二度と戻ってきませんでした。
- オゥトゴゥスキがフラヴァイティワガの下に訪ねると,彼はこう言いました。
「神よ,アフラマズダの名においてあなたにご挨拶申し上げます!
見てください,私は創造主アフラにより,あなたの下に大急ぎで馳せ参じました。彼は自分に再び帰属した副神たちを交えて強力な評議会をヴィーツサォ州で催そうとしており,そこにあなたも出席するようにと命じました。
アフラマズダがあなたにどのような栄達を与えるのかは私には分かりません」
これに対してフラヴァイティワガは次のように答えました。 - 「あなたは誰で,どの王国から来たのですか?
何よりもどうして使者や従者を連れずに来ているのですか?」
オゥトゴゥスキはこう答えました。
「私を見てください!
私を知らないのですか?
私はスツヨサの神ハーロンです!
私以外に誰がこんなに早く駆け付けられるのでしょうか?
神々の王国を供も連れずに臆することなく駆け回れるのは,他に誰がいるというのでしょうか?」 - フラヴァイティワガは何日も酔っ払っており,見栄を張ったオゥトゴゥスキに心酔し,彼が本当にアフラの親友ハーロンだと思い込んでいました。
フラヴァイティワガは評議会を招集し,セムズを代理の神に任命し,使者を乗せた矢船で,アフラが旅した場所とは完全に異なるヴィーツサォに向けて出発しました。 - クトゥスクの代理神セムズは4日間,彼の職務を忠実に果たした後,トランペットの音が玉座から鳴るまでの間,余暇活動を宣言しました。
この間に放蕩者オゥトゴゥスキが内側の部屋の床に忍び込み,セムズを仲間に引き入れて,玉座の高価な宝石,宝珠を全て運び出してしまったのです!
そして首都に何もなくなると,略奪品を携えてどことも知れぬ場所に矢船で出航しました。 - 何日間も評議会の議員はトランペットの音を待ちましたが,一向に聞こえず,原因を探ろうとしました。そして必死に調査したところ,セムズは見当たらず,玉座は貴重品が略奪に遭った後であり,彼らは大混乱しました。
この2日後,玉座は破壊され,評議会は分裂して消滅し,クトゥスクの天界の町は暴動と略奪の憂き目に遭ったのでした。 - クトゥスクとその周辺には仕えるべき神も指導者も頭領もいない40億人の天使がいました。
こうしてジェホヴィはかつて予言していたように,アフラから玉座を奪ったのでした。 - こうした事態が進行している間,アフラはピラミッドの隊列を組んで旅しており,その行く先々では困難に見舞われていました。
しかし出立から212日後,使者が彼の下に来て,クトゥスクで起きていることを伝えました。 - アフラは直ちに首都に向かうように指示し,ピラミッドの隊列は全速力で駆け付けました。
数日で彼はクトゥスクに帰還すると,そこは暴動と略奪の渦中にありました。
しかし彼の隊列の荘厳さと輝きは人々を鎮静化し,とりあえず秩序を回復しました。
それにも関わらず,彼には玉座も評議会もなかったのでした。
【16章】
- アジが降り注ぐ間,神は主上神や神,主神,女神に次のように命じました。
「あなたたちが活動中の地球の物質から上昇中の大気界の部分を集めたように,今度は上方の栄養に目を向けるべきです。そこは地球の水のように,天界の中にあります。雨が降らないと,定命の者たちは井戸に行って,地中から水を汲み上げます。しかし雨が降れば,水を求めて井戸には行かず,容器を置いて雨をそこに集めます。 - ダンや,1/2ダン,1/4ダンの間,私たちの眷属は地球で栄養を摂取します。そこであなたたちは多くの労働者を雇います。
ご覧なさい,アジは180年間で十分すぎる量の栄養を降らすことでしょう。だからと言ってあなたたちの労働者が怠けるのを許してはいけません。なぜならこれは災いを招くからです。
すぐに彼らを他の職に就かせ,手隙にしないようにしてください」 - 数学者たちはヤトンテやグアタマの地にはアジが降り注がないことを発見しました。
そこで神は各管区から呼び寄せた天界の労働者をそういった領地に派遣しました。 - ヘレステとジャパンにあった2つの天界の王国ギラクシとスーファは,他の全てよりも神を悲しませました。なぜならこれらの天界はアフラの牙城となり,彼はこの2大管区にいた全ての信仰者ザラツゥストラ人を処刑するまで地上で戦争を続けたからです。
この国の定命の王は,偉大なる霊魂オーマズド(ジェホヴィ)を信仰する全ての人々の処刑を命じる法律を発布しました。
その法律は効率よく実行されました。 - 神はスーファの惨状に慟哭しました。
神は言いました。
「私の愛するジャパンは打ちのめされました!
どうしたらあなたたちに定命の種を戻せるのでしょうか?
あなたたちは遠く離れ,この地には創造主の御声を聞ける者は誰もいません!
私はどうやって彼女を連れてくればよいのでしょうか。彼女は冷たい足で横たわっているのに」 - 神が嘆いていると,御父の御声は届き,こう仰せになりました。
「私の叡智を聞きなさい,私の息子よ。
私はアフラが彼の地に行くことを許しはしません。
最も邪悪な者の監視を解きなさい。その者には好きな所へと行かせなさい。
アフラがスーファとギラクシを訪れる前に家に連れ戻します」 - 神は理解し,オゥトゴゥスキの衛兵に使者を送り,こう言いました。
「あなたたちは衛兵の隊長の下を訪れたら,オゥトゴゥスキに会話の許可を求めなさい。隊長は許可するでしょう。
そこでオゥトゴゥスキにこう言いなさい。
『私の息子よ,あなたはここに来て,私は7つの角(テトラクト)を持つサタンに憑りつかれているから私を監視してほしいと言いました。だから神はあなたに監視を付けました。しかし今日,神はもうオゥトゴゥスキを監視しません。彼は栄光のためにジェホヴィの王国に入り,正義のために働くからです」 - 使者がオゥトゴゥスキにこう言うと,後者は言いました。
「神は賢い。私は自分から監視下に置かれることを望みましたが,疲れました。
神とその主神,副神に言ってください,私はジェホヴィの王国に向かい,正義のために働くと。ただ,もう少しだけ休息と旅をします」
オゥトゴゥスキはわざと自由を得ると,既に記したように,自分から進んでアフラの玉座の礎を破壊しました。
アフラはこうして天界の旅を終えられないまま,帰国を余儀なくされたのでした。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「名前に何の意味があると言うのでしょうか?
彼らに創造主アフラマズダと,アフラマズダを創造主と呼ばせなさい。
彼は船や人間の姿で自分の力を証明できなかったから,見なさい,あなたが啓示を下す者たちが彼が永遠に臨在することを教えることでしょう」 - 神は理解し,その名の記録を作り,天界の図書館に加えました。
神は外を見ると,同じことがギラクシとヘレステでも起きていました。
神はここについても天界の図書館に記録しました。
そこで読んだことを翻訳すると次のようになります。
「セレステの地では,偉大なる霊魂の最も神聖にして崇高な御名は,マズダとして神によって布告され,同様の布告を日本でも行いました」 - こうして創造主を言い表すマスターの語源はこの2つの国から起こり,それ以外の管区では起きなかったことがその時から知られるようになりました。
この問題について神はこう言いました。
「何千年もこの言葉は,今日,この2つの地の天界に及ばなかった天界の戦争についての,定命の者たちへの証拠となるでしょう。
それはかつてそうであり,永遠に続くのです!」 - 神は日本やヘレステに拠点を作らせず,どちらの国やその国に所属する天界にも,神や主神を据える十分な力を持たせませんでした。
- 神族会議が集まると,神はこの問題について提起し,14人の議員が長らく話し合いました。
そこで神族長は布告しました。
「出席していた特使を通して,精霊界の女神クペンタ・アミジに対して,ジェホヴィの御名において神族会議から遺憾の意を表明します。
2つの天界の王国と2つの実体界の管区は偶像に取り囲まれています」
アジはまだ6年もあり,夜明けまで26年ありました。 - 30日後,精霊界ハオツサティから星の船ジーオネアが天界の上に姿を現し,最初に発見したのは『チンバット橋』の境界上でした。
神はすぐに上昇できるオミトルを派遣し,クラオシヴィに案内し,そこで彼は新たな天界の町を建設するために厳選した2億人を搭載した輸送船の一つで向かいました。
3日後,星の船は,来る夜明けに備えた100万人の労働者がいるクラオシヴィへの着陸を許されました。 - 挨拶を交わした後,精霊人の隊長オスは神に言いました。
「ジェホヴィの御名の下に私は天界のスーファ,ギラクシと地上のジャパン,ヘレステを支配するために来ました。この仕事は夜明け前に,そしてクペンタ・アミジの来訪前に達成しなければなりません。そこでその地を知る者を使者に寄越してください。そうすれば私は労働者として連れて来た眷属をそこに案内します」 - そこで神はオスに使者を与え,オスは上述の王国に向けて出立しました。このことはジェホヴィの叡智により,アフラが帰還し首都と玉座が壊滅しているのを目撃したのと同じ時期に行われました。
そのためアフラはオスとその眷属の活動を妨げることができませんでした。 - オスはスーファとギラクシ,そこに属する地上の管区を支配するため力を分散しました。
オスは実体界の礼拝堂,神託の場,霊魂に相談するための全ての場所を支配しました。
彼はジェホヴィや偉大なる霊魂,御父の御名を教えませんでした。なぜなら誰も受け入れなかったからです。
しかし彼が教えたことがありました。創造主マズダや,『完全に純粋なる者』ザラツゥストラに語り掛けた御声に対する称賛と啓示。善良な心と善行。自己否定と愛。正義と真実。心のいと高き全ての光に対する慈悲と従順さです。
【17章】
- しかし神々でさえ失敗はあります。なぜなら全ての人間は失敗をすることで高みを学ぶからです。
しかしジェホヴィだけは決して失敗しません。 - アジの最後の年の最後の月に,ジェホヴィの息子である神とその主上神,主神,副神たちは地球とその天界を無事にやり過ごせたと心から誇っていましたが,ここで厳しい試練に見舞われました。
この時,次のようなことが起きました。隕石が地球の渦の中に入ってきて,浮遊した漂流物のように川の渦へと引き込まれていったのでした。
隕石の物質は凝縮され,霧,塵,灰として地球に降り注ぎました。
地球と地上の天界は12日間の闇に覆われ,その闇は深く,自分の手さえも見ることができないぐらいでした。 - 闇の覆われた日々,アフラの天界には80以上の地獄が生まれ,彼もその一つに投じられ,30億人以上の天使に囲まれ,彼が所持していた者全てを盗まれ,奪われました。
彼の下に残っていた副神も地獄に捉われ,全てを奪われました。 - すぐに霊魂は(地上で暴君であった)王や女王の精神体の下に駆け寄り,捕まえて,地獄に連れ去り,鞭打ちや悪臭で報復しました。何十万人もの霊魂が悪臭を集めて地獄に放ち,強烈なガスが四方に充満し,誰もそこから逃れることができませんでした。
- 彼らを覆った絶望が狂気に変わり,駆け寄った拷問者でさえも狂気を装ったほどでした。
地上で敵対した者は全員が彼の下に駆け寄り,堕落した下天に連行し,他の者たちも手伝い,地獄の業火に放り込みました。
何百年もアフラとその神の下で奴隷であった者たちは手の届く範囲の全ての者たちを捕まえ,地獄に引きずり込みました。 - 神の使者が訪れ,何が起きているのかを伝えると,すぐに神はその地を転覆させるべく,可能な限りの力を送り込みました。ヴィシュヌは期待と勇気を十分に込めて自分の力の半分を神の支援に回したため,定命の者たちの3大王国ヴィンデュ,ジャフェス,アラビーニャの保護が危険に晒されました。
神は北と南のグアタマの天界の王国に使者を送り,その地の神にこう言いました。
「ご覧なさい,偽神アフラは業火に巻き込まれ,30億人の彼の眷属も同じ目に遭っています!
すぐに階級70以上の者を寄越してください」
ユーロバにも同じことを伝え,こう付け加えました。
「残念ながら,こんな時にクラオシヴィにいる10憶人の私の眷属を送り込むことになり,なんて私の知恵は乏しいのだろう!」 - クラオシヴィは新しい天高原であり,交通の便が悪く,必要な時に眷属を呼び戻すことはほとんど不可能でした。
神は御父の声を聞くため神族会議を招集し,議員はいつも通りに参集すると,ジェホヴィは神にこう仰せになりました。 - 「私の息子に平和を!
あなたはクラオシヴィにいる最も崇高な眷属を派遣したことを後悔しないでください。その地にあなたを導いたのは私ではありませんか?
私はあなたに言いました。
『この地を支配し,ここにあなたの眷属を送り込みなさい』
あの時,私が星雲と闇を送り込んだのを嘆かないでください。今回のことはあなたにとって,来るべき夏の収穫を押し流す春の洪水を定命の者たちが味わう以上のことだと言うのですか? - 不測の事態に備えることを学ぶのは叡智の為せる業です。それでも全ての叡智は人間の心や,私の神でさえも宿っていません。
この地獄が最終的にアフラの精神体にとって善なのか悪なのか,あなたにどうして分かるのですか? - もしもあなたが私の唐突な力を目の当たりにしたら,アフラはどれぐらいそれを感じないのでしょうか?
それでもあなたは彼を地獄から救い出し,あなたの眷属によって彼とその副神たちは救済されるでしょう。しかし彼の心の苦しみは,ドルジャが彼に与えるものよりも遥かに大きなものになります」 - 神はジェホヴィにこう尋ねました。
「アフラとその臣民を地獄から救済するのに最良で完全な方法はどうすることでしょうか?」 - ジェホヴィはこうお答えになりました。
「彼が軽蔑した者を派遣しなさい。
彼が虐待した者を派遣しなさい。
彼が卑しめた者を派遣しなさい。
あなたの主神と神が彼の地に来たら,彼が罵った敵に,あなたの主神や神の手を取らせなさい。そうすれば彼らはアフラが自分の栄光のために破壊を試みたオーマズドの名の下に,私に呼び掛けることでしょう。オーマズドの名の力で,あなたの眷属はドルジャの顔に燃え盛る火を突き付け,アフラが解放されるまで追い払うでしょう。そうすれば彼はオーマズドの名により解放されたことを思い知るでしょう」 - 神はアフラを地獄から救済するため,エチャドとオーエンを派遣し,彼らはそれを成し遂げるまで4年間働き,ついにアフラは解放されました。そして彼の眷属は数万,数十万に区分けされ,神は彼らを支配する将軍と隊長を任命しました。但し地獄や衛兵の火から逃れ,地上に舞い戻り,定命の者たちを苦しめ欺いた8億人のドルジャはここには含まれません。
- 結局,ヴィシュヌは悪の霊魂から地球の国家を守ることに完全には上手くいきませんでした。
ジェホヴィはヴィシュヌに対して慰みの言葉をお掛けになりました。
「あなたはアフラの救済に手を貸したのですから,悲しまないでください。
8億人はあなたに何の価値があるというのですか?」
そのためヴィシュヌはこれ以上悲しみませんでした。 - アフラを救済している間,地獄には少なくとも6つの『群れ』が作られており,そのうちの1つにアフラと副神たちが拘束されていたため,彼らは逃げることができずにいました。
しかしその外側の極めて大きい群れは最初に作られ,錯乱状態の霊魂は救済されるとすぐに火の壁の外へと運ばれ,監視下に置かれました。 - こうして少しずつアフラの地獄は解消されていき,救済者がアフラとその仲間の所に赴くと,彼らはアフラを除いて全員が混乱し,恐怖に怯えていました。しかしアフラは酷く怯えていたものの,取り乱してはいませんでした。
ジャフェスの主神オーエンがこう語り掛けました。
「神,そしてオーマズドの名の下に,私はあなたを救済しました。そのことをどう思いますか?」 - アフラは言いました。
「私はもう終わりです!
私には何もありません!
1人の神だけでは何もできないのです。あなたの望み通りにします。私はあなたの僕です」 - オーエンは言いました。
「あなたが僕となるのは,創造主オーマズド以外にいません。その御名は上天における合言葉であり,力なのです。
その御名によりあなたは神の仲間の1人となるのです」 - アフラは言いました。
「しかし最初に私を苦しめるのはあなたのはずだ!」
オーエンは言いました。
「どうしてですか?
私の仕事は倒すことではなく救い上げることです。オーマズドの神々は皆そうです。
過去にあなたが悪用したあなたの副神をご覧なさい!
彼らはあなたのためにオーマズドに祈りを捧げているのです! - これが天使と定命の者たちが創造主を知る方法ではありませんか?
もしも彼らが非難するのであれば,彼らは創造主の僕ではありません。
もしも彼らが中傷したり苦しめたり,互いに悪を語ったり,苦痛を与えたりするのであれば,彼らは創造主の僕ではありません。
それならば,私はあなたに善行を施したり,あなたの王国を回復するべきではなかったというのですか?」 - アフラは言いました。
「私に何かください。ただ王国は欲しくありません。なぜならあらゆる苦しみの中で,これが最も辛いからです」
オーエンは言いました。
「あなたは自分の臣民を酷く扱うのですか?
もしもそうだと言うのであれば,あなたに永遠の復活はありません」
アフラは言いました。
「そうです,私は永遠に彼らを見たくないのです!
永遠に彼らの声を聞きたくもないし,彼らを知りたくもないのです。
だからもしもあなたが私に悪ではなく善を施すというのであれば,私を遠くに連れて行き,そこで一人にして,永遠に私が味わった恐怖について瞑想させてください」 - オーエンは言いました。
「神と偉大なる霊魂オーマズドの御名において言うので,もう一度私の言うことに聞いてください。
あなたは自分を主とし,2,000年近く他人を仕えさせてきたので,
『あなたの平和と幸福は,あなたの下僕への償い,そして打ち負かしてきた者たちへの支援によってのみもたらされる』
というオーマズドの法から目を背けているのです。
彼らから遠ざけて,どうやってあなたを救済できるというのですか?
私があなたを遠くに連れていっても,あなたの記憶を救うことはできません。
何人も自分から逃れることなどできないのです。 - あなたに開かれている道は1つだけです。それはオーマズドの法の下にあり,あなたの王国を再建し,正義,知性,善行をもたらすことです。
創造主があなたに与えた彼らに善行を施すことでオーマズドに仕えてください。彼らの多くは1,000年以上もあなたに仕えてきたのです。その彼らに何の報酬も与えずに放免すると言うのですか?」 - アフラは言いました。
「オーマズドよ,あなたは正しい!
私はあなたの神々の叡智と人間の束縛を理解しました。
オーエンよ,この偉大なる光をもたらす道へと,私を導いてください」 - オーエンは言いました。
「創造主オーマズドの御名において,あなたに次の裁きを下します。
あなたをエチャドが選んだ安全な場所に連れて行きます。そこに,あなたにとって最良で最も高貴なる人々を連れて行き,仕事,学校,看護,病院を用意し,彼らを世話し,オーマズドのために勤勉と正義について教え,奨励しなさい。
あなたがこの方法で誰かを躾けたら,それと同じものをあなたの民にも施しなさい。そうすれば彼らは同じように躾けられるはずです。
これをあなたの王国全土に行き渡るまで施しなさい。 - あなたを成功させるため,私の主神や将軍,隊長も同行し,あなたやその眷属と一緒に働きます。
あなたとその民は何の装飾もしてはなりません。
神やその代理人による特段の命令がない限り,服は白灰色で,教師と生徒も同じとします。 - あなたとその眷属の威厳が階級50を超えた時,オーマズドの御名において戴冠させ,あなたの王国に玉座を用意します。あなたは上天の眷属の仲間の1人となるでしょう。それまであなたは自分の勤めを果たしなさい。
オーマズドの叡智と力があなたの下にありますように」 - アフラは言いました。
「オーマズドよ,あなたは正しい。
私はこれから自分の叡智と力を揮い,永遠にあなたにお仕えします!」 - エチャドとその従者は先導し,元帥,将軍,隊長は最初の更生者であるアフラの眷属を,70億人を収容できる天界のアイキンの地に連れて行き,そこにアフラのための新しい植民地を設立しました。
- オーエンとその眷属は,80の地獄を解放し,全ての霊魂を保護し監視下に置くまで,引き続き地獄の解放に従事しました。
【18章】
- こうして3,100年に及ぶフラガパッティの周期は終わりを迎えました。
この時,ドルク人やドルジャも含めて,地上や天界には永遠の生命を持つ人々はほとんどいませんでした。 - ジェホヴィは神にこう仰せになりました。
「私が永遠の生命を持つ者として,そして私の収穫物として創造し,初めて直立歩行し地球で暮らした人間たちが,地球と天界にどれぐらいいるのか数えてください。その数は天界の図書館に保管され,永遠に残ります」 - 神は数学者の会議を招集して定命の者と天使の数を調べさせて,その記録を天界と地球の賢者が読める天界の図書館に保管しました。
- フラガパッティの周期で生まれた者は920億人でした。そのうち90%は永遠の生命を持つ者として生まれました。残りの10%は太陽の前で水滴が蒸発して見えなくなるように消えていました。
- オシレの周期では,910憶人が生まれました。そのうち87%が永遠の生命を持つ者として生まれました。残りの13%は消滅し見えなくなりました。
- ソーの周期では880億人が生まれました。そのうち85%が永遠の生命を持つ者として生まれ,残りの15%は消滅しました。
- アポロの周期では,800億人が生まれました。そのうち72%が永遠の生命を持つ者として生まれました。
- スーの周期では,870億人が生まれました。そのうち62%が永遠の生命を持つ者として生まれ,残りの38%は消滅しました。
- アフの周期では,660億人が生まれました。そのうち54%が永遠の生命を持つ者として生まれ,残りの46%は消滅しました。
- パン大陸の水没前のネフの周期では,1,240億人が生まれました。そのうち21%が永遠の生命を持つ者として生まれ,残りの79%は消滅しました。
- これは人間が直立歩行し,地上で生きるように創造された人間の6分の1,つまり3兆6,780億人に相当します。
- しかし人類の草創期,永遠の生命として生まれたのはごく僅かしかなく,最初は1%だけでした。
- 神は,地上の全人種が永遠の生命を得ることができたので,創造主ジェホヴィに感謝しました。
- ワンの日以来,堕落した下天から生まれた地獄や群れの割合は次の通りです。
- フラガパッティの周期では,276の地獄があり,平均活動期間は30年でした。地獄に堕ちた天使は20億人でした。
群れは64あり,平均活動期間は2年でした。この群れに加わった天使は10憶人でした。 - オシリスの周期では,389の地獄があり,平均活動期間は400年でした。この地獄に堕ちた天使は70億人でした。
群れは212あり,平均活動期間は3年でした。この群れに加わった天使は30憶人でした。 - ソーの周期では,591の地獄があり,平均活動期間は600年でした。この地獄に堕ちた天使は90億人でした。
群れは436あり,平均活動期間は6年でした。この群れに加わった天使は40憶人でした。 - アポロの周期では,742の地獄があり,平均活動期間は800年でした。この地獄に堕ちた天使は100億人でした。
群れは604あり,平均活動期間は12年でした。この群れに加わった天使は50憶人でした。 - スーの周期では,1,273の地獄があり,平均活動期間は1,000年でした。この地獄に堕ちた天使は130億人でした。
群れは1,005あり,平均活動期間は30年でした。この群れに加わった天使は80憶人でした。 - アフの周期では,3,500の地獄があり,平均活動期間は2,000年でした。この地獄に堕ちた天使は280億人でした。
群れは2,000あり,平均活動期間は50年でした。この群れに加わった天使は250憶人でした。
パン大陸の水没からザラツゥストラの周期の終わりまで,数多くの霊魂が地獄や群れに堕ちました。しかしどの周期も夜明けでは,地獄や群れは精霊界の神々によって解放されました。
フラガパッティの周期を除き,彼らは大気界の神によってほぼ完全に解放されました。 - パン大陸の水没,一般的に洪水と呼ばれる事件の前に,最初に霊界に入った人々の半分以上が地獄や群れに堕ちて行きました。
どの時代にも,淫乱,復讐,戦争を楽しむ定命の者たちが現れるように,一定期間,地獄を楽しむ何千,何百万という霊魂はいるものです。
霊魂にとっての地獄は,定命の者同士の戦争とそれほど変わりません。
今日の定命の者たちは戦争において与えた被害の大きさで,自分や将軍,隊長を讃えていますが,それは昔も同じで,大気界では,地獄で最大の苦痛や恐怖を与えた者たちが,大いに自慢したり賞賛されました。 - 定命のドルク人が一時期,悪の道を離れ,正直で良心的になり,謙虚で正義を愛しましたが,その後,道を踏み外して淫乱に耽溺したように,霊界でも何百万,何十億という天使がそうなりました。
ある日,教師や医師は彼らが正義を口にしたことをジェホヴィの前で喜んでも,次の日には,信仰心を失い,地獄での快楽を求めて何百,何千という者たちが去っていくのを嘆くのでした。
こういった者たちは救出されたり,説得されたり,脅したり,誑かしたりして保育所や病院,工場,大学に連れ戻されました。 - こうしたドルジャを担当した教師や医師,主神,神が経験した苦労や苦悩,不安はジェホヴィを除いて知る由もありません。なぜなら,とても学び,高い地位にあった者が堕落し,野獣よりも低俗になるというのは地上ではよくあることですが,同じように天界でも何十万,何百万という高階級の者たちが躓いて,地獄の最下層や群れに堕ちてしまうものだからです。
- ジェホヴィは地球とその天界を,精霊界のソルク・ワッカの涅槃の道にあるスペ・タ弧にあるダンの夜明けに連れて行きました。
- さて,最後まで神とその主神たちは神族会議を維持しました。定命の者たちは,定命の王国や帝国を統治する天界のディヴァン法なるものがあることを,ある程度は理解していました。
神族長の言葉,神族会議,真神の正義は,人間の権力よりも大きな,天界の統合的な力として認識され始めました。
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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