本書は,神に選ばれし人々の最初の救済について記されています。
【1章】
- クペンタ・アミジはスペ・タ弧にある涅槃のハオツサィティの女神です。
ビロソウィチウンのオリアン原野のアバロンの南平原の司令官として20万年。
オチアスの測量士として1万年。
オイサンの指導者として7万年。
ルガの森のゲリヤス道路の長官として2万年。
イサースの創始者にして統治者を3万年。
ハイグェス沼の掘削者として4,000年。
ノアの女神,ユーニジの女神,ポゥツの女神として,それぞれ1万年。
こういった肩書を持つクペンタ・アミジに,ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「私の娘よ,赤い星とその天界があなたの所に来ます。地球は4年32日を掛けてスペ・タ弧を通過します。
あなたのアバロン平野を開放し,40年間,好きにさせなさい。なぜならこれがあの星の最初の救済となるからです」 - クペンタ・アミジはこう答えました。
「ジェホヴィよ,私は赤い星地球を見ました!
大海を彷徨う船のように,彼女は私の領内に来ようとしており,若い地球は注意深くソルクワッカの道を旅しなければなりません。
彼女はたったの6万年足らずで,長きに渡る群れや地獄の拷問を乗り越えたのでしょうか? - ジェホヴィよ,あなたの叡智と力の下に,私はこの実体界に直接赴き,素晴らしい働きを見せた地球の神や主神たちを激励しようと思います」
- ジェホヴィは仰せになりました。
「あなたの評議会を招集し,『スペ・タ弧の祝祭』の開催を私の玉座から宣言しなさい」
そこでクペンタ・アミジはジェホヴィの1億人の息子,娘が所属する最高評議会を招集し,偉大なる霊魂の玉座の中央の自分の席へと登りました。 - そこに控えていたのは次の神々です。
・エンブラークのオイセの男神オベド
・ソラスティス平原のイプソーの女神ガヴァイニ
・リブ・セインの最初の聖者アブ
・ルー・ガムの男神ホロン・ホ
・エスドラスの女神ライシ
・ロネガのズスの男神ウィシュ・ティス
この男神女神は全員,精霊界で生まれてから10万年が経っており,人間が暮らし始める前から地球を知っていました。 - クペンタ・アミジの下を訪れていたのは次の神々です。
・オークス。
マイター・ランのオリアン長を5万年。ウィスキ・ルーの元帥を3万年。タープス道のツンシンの男神を9万年。
・シー・ワー・ゴン
スー・ロス弧のオリアン長を20万年。ベル平原のアフトンの女王を30万年。ル・ウォ・ルの操縦者を10万年。ゲム・キング山のエウネの女神。
・ハ・オ・ハ
オギー,シャム,ウィック・ア・ウィックの創始者。500万人の眷属と共に旅をするル・オッツ,エリ・ハガムにある12の涅槃の老神。 - クペンタ・アミジは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたの栄光のため,私は『スペ・タ弧の饗宴』の開催を宣言します。
来訪された眷属は赤い星とその天界の4年に及ぶ救済を楽しみましょう!」 - それに対してオークスとシー・ワー・ゴンと,ハ・オ・ハが長演説し,この招待を喜びました。
彼らはスペ・タ弧で起きた救済の時代に,男神や女神,オリアン男長や女長と共に他の星々を旅して,そこで起きた多くの冒険譚について語りました。 - クペンタ・アミジは元帥長にこう言いました。
「製造者の下に使者を遣わし,私に60級の速度が出せて,5億人が搭乗できるエアラヴァナを注文しなさい。その後,あなたは私の従者から1億人と,3億人のエギシを選びなさい。 - その者たちと客人で,私は20日以内に赤い星に向けて出立します」
役人が注意を払っていましたが,彼らが動き回っている間,赤い星地球は遠く離れた道路へと上昇したので,エセナウルたちはこう歌いました。 - 「彼の地には何があるのでしょうか?
赤い星です,ジェホヴィよ!
あなたの吐息が物語っています。あなたの声は静かに語っています。
あなたの果てしない力,ジェホヴィよ! - 彼女の周りには何十億という天使で溢れています!
あなたの御業は驚異的で限界が見えません,ジェホヴィよ!
彼女は太陽の周りを2億7,000万マイルも回るのです。 - 彼女と一緒に旅をするのは大気界です。その境界はチンバットです。
あなたが創造されたものはこんなにも恐ろしいのです,ジェホヴィよ!
あなたの場所の大きさよ!
小さな赤い星が世界なのです!
何十億もの天使は,どうしてそんな天界に留まっているのですか,ジェホヴィよ!」 - トランペット奏者が遠くから答えました。
「太陽を周回する彼女は,赤い星であり,地球であり,新世界,人間の精神体を生み出す者です。
神々は彼女を呼びましたが,彼女は聞かないでしょう。彼女の大気界は地球のために戦う天使で満ち溢れています。ただジェホヴィよ,あなたの御手は彼らの上にあります。
あなたのトランペット奏者がソルクワッカに到る道を線引きしましょう」 - 次にエセナウルが歌いました。
「ジェホヴィよ,あなたの御業はなんて愛おしいのでしょう!
ジェホヴィよ,あなたの場所はあまりにも愛おしすぎます!
ジェホヴィよ,赤い星地球はあまりにも愛おしすぎます!
ジェホヴィよ,あなたの子供たちは定命の姿でいる時は地球を愛し,死した後も愛しすぎます!」 - 管楽器奏者が『広大な東方の地』からジェホヴィに代わって答えました。
「愛すべき者がほとんどいなかったので,私は赤い星地球を創りました。
私は彼女に毒のある雑草や蔓,草,そして何百万もの殺傷力のある蛇を与えました。
次に私は毒の沼地や恐ろしい熱病を創りました。
痛ましい苦労や溢れる悲惨の中で,私は地上に人間を創り,より神聖な場所を目指させようとしました」 - 次にエセナウルが歌いました。
「あなたが創造された大気界の天界はあまりにも愛おしすぎるのです,ジェホヴィよ!
赤い星地球と共に旅する,あなたの捉われた天界。
定命の地球で育った霊魂はあまりにも多すぎて下天を愛せずにいます,ジェホヴィよ!」 - 管楽器奏者がジェホヴィに代わって答えました。
「私は下天を可能な限り闇と悪で満たすように創りました。
私はそこを狂気の場所,嘘と欺瞞の場所,地獄と苦痛の場所として創りました。
息を吹いて火を灯すように,人間に向上心を掻き立てるため,私は吐息を吹きかけて人間を持ち上げるのです」 - クペンタ・アミジはジェホヴィの玉座からこう語り掛けました。
「人間の救済とは何でしょうか?
それは母胎にあるのでしょうか?
それは実体界の肉体にあるのでしょうか?
それは実体界や大気界にあるのでしょうか?
御父は全人類に3つの誕生をお与えになりました。
最初,人間は母胎の中で骨格を形成したり,生まれる時を見計らっている時,何もすることはありません。
次に人間は定命の人生を生きますが,その間,人間は自分の進路を決めるといった多少のことはできます。
しかしその次は,人間は上天に向けて自分自身を解放するために働かなければなりません」 - クペンタ・アミジは言いました。
「創造主が創造した人間には3種類の救済があり,第1は母胎からの救済です。泣き,何も持たず,無力な状態で生まれてきます。
第2はテトラクト(地上での情熱や欲望),深刻で恐怖に満ち溢れた状態からの救済です。
第3は偉大なる霊魂の敵からの救済です。
これが『スペ・タの饗宴』です」
【2章】
- クペンタ・アミジは言いました。
「私は遠くから,地球とその天界が旅しているのを見ました。
私は定命の者たちの声を聞きました!
商人が自分の利益を計算しながらこう言いました。
『ここは天国だ!』
酔っ払いが一杯の毒を飲み干してこう言いました。
『ここは天国だ!』
淫乱な者が言いました。
『ここは天国だ!』
血で赤く染まった将軍が胸の勲章を数えながらこう言いました。
『ここは天国だ!』
あくせく働く奴隷を大量に抱えた暴君がこう言いました。
『ここは天国だ!』
戦争で血に塗れた群衆が,殺された者たちの屍の跡を指さしながらこう言いました。
『ここは天国だ!』
農夫が,未開拓の広大な土地に向けて両腕を大きく伸ばしながらこう言いました。
『ここは天国だ!』
玩具を持った幼い子供が言いました。
『ここは天国だ!』 - この時,ジェホヴィはこう仰せになりました。
『この者たちに対して,それは違うと説得できた者は誰一人としていません。
彼らはまだ救済の準備が整っていないのです』 - 私は霊魂,地球を旅する天使の声を聞きました。
何もすることがなく彷徨っている者は言いました。
『ここは天国だ!』
定命の者や他の天使に憑りついた者が言いました。
『ここは天国だ!』
妖精や蝶々の天使,取るに足らない者は,自分の姿を見るために水晶のような水面を永遠に眺めながらこう言いました。
『ここは天国だ!』
陽気で誑かす天使は定命の者たちに嘘を吹き込んでこう言いました。
『ここは天国だ!』
定命の者たちの大気中に潜み,主にその物質で暮らす吸血の天使はこう言いました。
『ここは天国だ!』
悪の天使は定命の者たちに憑りついて,殺人や放火,無力な生物を拷問しながらこう言いました。
『ここは天国だ!』」 - この時,ジェホヴィはこう仰せになりました。
『この者たちに対して,それは違うと説得できた者は誰一人としていません。
彼らはまだ救済の準備が整っていないのです』 - 私は遥か遠くの地球から聞こえてくる声を聞きました。
そして定命の者たちの祈りの声が聞こえてきました。
王が自分の王国や自分のために祈っていました。
将軍が戦争での勝利を祈っていました。
商人が莫大な利益を祈っていました。
暴君が絶大な権力を祈っていました。 - ジェホヴィは仰せになりました。
『その祈りに答えられるのは地球だけです』 - 私はもう一度定命の者たちの祈りを聞きました。
彼らは大きな苦難,恐ろしい病気,飢饉,戦争に見舞われていました。商人は破産し,そこには大きな苦しみがあり,彼らは救いを求めて祈っていました。 - ジェホヴィは仰せになりました。
『あなたが彼らを救済しても,かつての悪い習慣に戻るだけでしょう。
私はあなたに言います。商人は破産し,王は失敗し,将軍は失脚し,健康な者は一時期病気になります。彼らが私の力に気付かない限り,彼らは学べません。
彼らは苦難を味わない限り,他人に助けを求めようとしません。
人間は,ジェホヴィよ,降臨して病を癒していただけませんか,と言うでしょう。
人間は何よりも私の意志を認識し,私の力を知るべきではありませんか? - 酔っ払いにお金を与えることが善行だとでも言うのでしょうか?
私を認めない者たちに富と地上の繁栄を与えるのは,私の敵対者を作るだけです。
熱病を癒すのは,目に見えない大気中のものに対して私が何の力も持たないことを教えるようなものです。
こういった祈りにあなたは答えてはいけません』 - 私はもう一度,定命の者たちの祈りに耳を傾けました。
彼らは高位の光に応じて暮らしており,清らかな食べ物や毎日の入浴で肉体を清め,常に善行に励み,衣服や銀,金,地上のあらゆるものを蓄えていませんでした。
彼らは邪悪な舌,邪悪な目,邪悪な耳を捨てて,自分の考えを祓い清め,彼らの多くは王や暴君,定命の者たちの法に縛られており,彼らの何人かは病んでいました。
彼らは祈りながらこう言いました。
『ジェホヴィよ,私の苦難は甚大です。
私はあなたの目の前で正当な罰を受けていることを知っています』 - しかし私の祈りを聞いてください,御父よ!
私を強くしてください。私が疲弊した者のために重荷を背負えるように。
私に自由をください。私が永遠に貧しき者に手を差し伸べられるように。
私に叡智を与えてください。私が人々の前であなたの栄光を明らかにするために。 - ジェホヴィは仰せになりました。
『私の娘よ,彼らを救い行きなさい。
彼らはその準備ができています!
あなたは彼らの祈りに答えてあげなさい』 - 私は精霊界の上天のハオツサィティの涅槃にいる5億人の眷属を招集しました。
私たちは四方に響き渡る何百万もの音楽に応援されて,エアラヴァナに搭乗しました。
赤い星は高く上方に眩いばかりに輝いており,操縦者はジェホヴィの道を横切る流星のように,彼の星を目指して火の矢の進路を取り,私たちは幸せな心持で『ご機嫌よう』と先遣隊に挨拶して,心躍らせながら向かったのでした。 - 『立ち上がりなさい!立ち上がりなさい!
ジェホヴィよ,私に授けられた力により,私の意志の下にあらゆる要素は平伏しなさい!
立ち上がり,前進しなさい!
赤い星に向けて急行しなさい!
エアラヴァナよ,上昇しなさい!』」 - このようにクペンタ・アミジは話すと,その甘美な声ながらも天地に感応し,世界全体に届いたのでした。長い経験とジェホヴィの御意志への服従を学んでいた彼女は,その力と意志の下に一つになることを学んでいたため,ジェホヴィは進んで耳を傾け,力強い御手を差し伸べました。
炎が噴出し,神々の御業を学んだ技術の乏しい職人が作りだした浮力が回転して何百万もの火の渦を作り,巨大な船が揺れ,向きを変え,地面から上昇するまで推進すると,搭乗していた眷属は喜びの声を上げて,全てを支配する彼の御方への讃美歌を大声で歌いました。
それからゆっくりと渦状に,偉大なる渦の秘密の形や力が初めて人間に明かされ,世界の計画が示されたかのように回転しながら,その場所を保ちつつ,宇宙の調和と無限の創造を生み出しながら動き出し,偉大なるエアラヴァナは精霊界のソルクワッカの道に向けて針路を取り,若い地球である赤い星に向けて飛び出しました。 - まずオチェスの『オイクサアのスパース』近くで,女神の船が通過するのを目撃するため,1,000万人の観衆が道々に集まりました。彼らの旗は揺れ,音楽は最高に爽快に鳴り響き,エアラヴァナに搭乗していた眷属の歓声や流れるような航行で応えました。
彼女は停止すると,女神ユエティシブに敬意を表して挨拶した後,1,000マイルも急上昇しました。 - 先に進み,100万マイルの道幅を右に曲がり,アイラササクの沼地の女神ブルターニャに挨拶しました。そこは1,000年の教育を受けている7,000万人の生徒が天界の宮殿の玄関の傍に立ち,通過するオリアン女長クペンタ・アミジの祝福を受けていました。
そこで停止し,会釈するように頭を下げて,クペンタ・アミジは新たに作った花の雨を球体の上から降り注ぐと,今度は愛と称賛の言葉を何百万語も並べて喜びに溢れた彼らの合唱を聞いたのでした。 - エアラヴァナを上昇させてさらに先に進み,眷属が四方を眺めていると,この辺りで最も豊かで栄光に包まれたソルクワッカの地に出ました。そこは無数の虹の門と水晶のピラミッドの上に輝く,眩いばかりの豊かな沼地が広がる精霊界であり,オテソンの広大な王国の新たなオリアンの領域を広く見渡すことができます。
ここは『フアンの光』という計り知れない領域から来訪した何千人もの探検家が訪れる場所であり,何万通りもの方向へ絶え間なく旅をする10マイルから1世界分の幅までの火の船を何百万種類も見ることができ,それぞれの船には何百万年もの歴史,何十億人もの精神体があり,全員が何千もの世界の知識を豊富にありました。 - 音楽だけで船を進める者は,熟練工の手が音を奏でるだけで十分な推進力を生み出し,旅する領域に応じて旋律を変えました。
他の者は,音の波形で作られた色彩を生み出して何百万人もの天使を運んでおり,それぞれ完全に同調し,王の船に力と美しさをもたらしていました。この光景が東西南北と上下の各方向に広がるのが,オテソンの精霊界の原野ウェラゴゥティジの旅の領域でした。 - 何百億人もの霊魂を搭載した何百万もの船にはクペンタ・アミジのような偉大なる女神が搭乗しており,そのよく学んだ目を向けると,故郷は何処にあり,何処から来たのか,オリアンのどの牧草地,もしかしたら涅槃の川というのまで分かるのでした!
またはオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハといった偉大なる友人が今回の旅に付き合ってくれたように,艦隊の進路を読み取ると,互いに自分が誰であり,何千年前にどの長の下にいて,彷徨う星を共に手懐けたり,乱れた渦を鎮めたり,もしかしたらアジの森中を何百万マイルもある道路を調査したなどと伝え合っていました。 - エアラヴァナが然るべき役人の手で飛び続ける間,それぞれが自分の役割を果たし,眷属全員がさまざまな楽しみ方をしていました。なぜなら天界で高位に昇った人たちの労働とは,労働そのものが大変美味な娯楽になるからです。
ビロソウィッチェウン付近の交差路に来ると,そこには9,000万人の織工が暮らす小さな植民地があり,クペンタ・アミジが任命し,2,000年の神である監視人ホエウェルが監督していました。彼は彼女がここを通ることを知っており,敬意を込めて何十万マイルも道路を照らすと,彼女はエアラヴァナを旋回させて,長旗や旌旗を靡かせて敬礼しました。
ここでもクペンタ・アミジは愛する息子や娘たち全員に花と記念品を贈り,どの花にも地球とその天界の歴史と使命が書かれていました。
それからエアラヴァナは上昇し急速発進しました。 - こうして広大なジェホヴィの宇宙で,女神にして元首であるクペンタ・アミジは,何万種類もある精霊界やジヤの道路,上天の森を通り,あちこで何百万もの精霊人の船に会いながら,赤い星に向かいました。行き交う誰もが自分の使命と労働の場を知っていましたが,上位の男神女神は火の船から挨拶を交わし,自分が何の目的で何処に向かおうとしているのかを話しました。
- 高く上昇し,地球と同じ高さのチンバットと呼ばれる渦の境界に辿り着き,弧を描く月を越えて,回転する地球や大地や水,そして新たに死んだ者や聖なる天界に昇ることを望まなかった者たちが滞在している大気界の天界が見える場所で停止しました。
- すぐにクペンタ・アミジは状況を把握すると,エアラヴァナに指示を出しました。降下に針路を取り,居住可能な地球に向けて直行しました。
ゆっくりと旋回し,降下し,大渦の中を四方を見渡しながら,彼女は新しく創設された神の地クラオシヴィ天高原を調査しました。 - 涅槃のチェンゴサのクペンタ・アミジはすぐに仲間と眷属にその場所を説明し,細い手を火の流れのように前に突き出して,叫びました。
「ここに停泊しなさい!
私の船をここに泊めて。物憂げな神やその主神たちの私を呼ぶ声がそこから聞こえてくるのです。
ジェホヴィよ,あなたの叡智と力の下に,私が彼らを救いましょう!」
【3章】
- ジェホヴィは,大気界と地球を統治した神に仰せになりました。
「私の息子よ,よくやりました!
あなたの試練の終わりも間近です。
私は精霊界の上天のスペ・タ弧近くにあるハオツサィティの庭で,私と一心同体の娘,チェン・ゴサ領の涅槃人である聖なるクペンタ・アミジに話しました。 - 救済のため5億人の精霊人を乗せた彼女の船エアラヴァナはソルクワッカの地からあなたの領域,新たな天高原クラオシヴィに向かっています。
- あなたはイーマ,ヴィシュヌ,オスに,階級70以上のエセナウル,元帥,隊長,将軍を1,000万人同行させて,クラオシヴィに来るように伝えなさい。
- あなたは神族会議と,天界と地球の全管区の副神,主上神,主神に,階級50以上の人々を連れて来るように伝えなさい。そして,その日,クラオシヴィであなたと共にいる全員の名簿を元帥に渡すように。
元帥はクラオシヴィに集まった眷属全員を階級に応じて区分けし,東西南北の4列に並べてあなたの玉座に近づけるようにし,あなたの玉座が最も東になるように。 - 十字の中央に,元帥はクペンタ・アミジのエアラヴァナが着陸し,彼女の眷属が下船する空間を用意させなさい。しかしあなたの眷属の最後尾で,あなたは円を描き,照明係は光の柱を建てて,光の壁のように周りを囲み,その円の直径は地表までの距離と同じくなるようにしなさい。そしてその10分の1が,あなたの議院の天蓋の頂点となるように作りなさい。そこが女神クペンタ・アミジの神聖評議会となるからです」
- 神は言いました。
「仰せのままに,ジェホヴィよ!」
神は偉大なる霊魂の命令通り,使者に伝言を渡し,天界と地球の神や主神全員に招待状を送り,クラオシヴィに来るように命じました。 - 主上神,神,主神は知らせを受け取ると,自分の領地の代理人を任命しました。彼らは連れて行く天使の数に相応するオテヴァンを作り,大気界と地球のそれぞれの場所から上昇し,航路を学んだ専門家の案内によりクラオシヴィに向かい,神の元帥長と役人の出迎えを受け,階級に応じてそれぞれの待機場所を割り当てられました。しかし天高原は地球の渦では50以上の階級の者しかいなかったため,集まった眷属で階級50未満の天使は一人もいませんでした。
- ジェホヴィは神にクラオシヴィに集まった天使の人数を数えるように命じたところ,役人も含めて79億7580万人いました。
- 集まった彼らの人数が数えられたその日,ちょうど同刻にクペンタ・アミジの最初の船がチンバットに到着し,クラオシヴィの神の眷属にも彼女の光が見えていました。
彼女の来訪を見た彼らは,女長が下天に降臨する様子を見ていました。偉大なる栄光が目の前にあったため,彼らは70億人と一緒にジェホヴィへの讃美歌を歌ったのでした。 - ジェホヴィは神にこう仰せになりました。
「私の息子よ,玉座に登り,それぞれの場所に評議員と役人を配置しなさい。なぜなら私の娘がすぐに降臨してくるからです。
私の声は段の夜明けを迎えるその日まで,何年間も彼女と共にあります」 - 神は評議員と元帥,神族会議の面々をそれぞれの場所に配置させ,解脱された息子や娘たちを迎え入れる準備をしました。
やがて次第に輝きを増していく降下する星があり,ついには太陽のようクラオシヴィの天高原全体を照らしました。 - この雄大な光景に神々を畏怖の念を抱きました。なぜならエアラヴァナの光は眩く,下天のあらゆる光とは異なり,ほとんど全ての人にとって新しいものだったからです。
- 船の光が次第に間近にまで接近し,彼女の音楽がその下にいる畏敬と喜びに浮かれた者たちにも聞こえるようになり,彼らはその栄光に魅了され,自分たちの上に降り注ぐジェホヴィの光の力により同じ栄光の国歌を歌いました。
- エアラヴァナが接近すると元帥たちは道を開けました。船首には太陽の中心のように輝くクペンタ・アミジと,一緒に来訪したオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハがいて,船の下にいた眷属は,彼女がそのか細い手を差し出さなければ,ジェホヴィが遣わしたこの4つの偉大な光の存在にほどんどが気付けませんでした。
やがて帳幕が首都の高いピラミッドを横切り,次に透明な毛布と水晶の枠組みが横切り,30万本の碇が下ろされ,ゆっくりと巨大な船が徐々に降下し,ぶら下がっている碇が首都の床部に触れると,神やその眷属の前には神聖さで輝く,最上の上天の栄光たる精霊人たちが立っていたのでした。 - 従者は素早く絨毯を広げ,門の管理者はエアラヴァナの床と側面を開けると,そこには人々が座ったり立っており,まるで神の玉座がそこにあるかのように精霊界の評議員の中央部として準備されていました。
次に女長クペンタ・アミジがオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハに付き添われながら前に出て,玉座の前に立ち,挨拶と合図を待ちました。 - 神は玉座に座りながらこう言いました。
「御父の御名において,ジェホヴィの娘にしてハオツサィティの長よ!」
彼はスペ・タの弧の印を結びました!
クペンタ・アミジと3人の同伴者は周回の印で返しました!
それは地球のいかなる神も受けたことがない最高の賛辞でした。 - クペンタ・アミジは言いました。
「神よ,私はジェホヴィの命により,あなたの前にいます。
愛と叡智と力に従い,私は来ました。
私の声は世界の創造主である彼の御声でもあります」 - 神は言いました。
「私の玉座はジェホヴィの御名により作られました。来訪されたあなたにこれを授けます。
あなたと共にいる最上の男神女神の方々をこちらへお呼びください」 - 彼らが進み出ると,男神女神,男主神,女主神全員が立ち上がり,握手をして敬礼しました。
次にクペンタ・アミジが玉座の中央に座りました。
その間,エセナウルは感謝の讃美歌を歌いました。 - クペンタ・アミジはジェホヴィの御声に従いながらこう言いました。
「私が男女を創造したのは喜びのため,労働のため,余暇活動のためです。
私の創造物を思い出しながら,私の前で朗らかに,そして互いに喜び合いなさい。
私があなたに労働を呼びかける時,私の王国において彼らの復活を支援するため,私の手をあなたの上にかざすでしょう」 - 群衆はそれぞれの地位や立場を忘れ,互いに喜び合いました。玉座にいた者は全員が降りてきて,群衆の中に混じり,挨拶し,喜び合ったのでした。
【4章】
ポー,アブラム,ブラフマ,イーワタの誕生について。
- 丸2日間,クペンタ・アミジは人々に余暇活動を与えていましたが,3日目,彼女は玉座に登ると,その瞬間,光がその場全体に広がったので,人々はジェホヴィの御手が彼らの上にあることの意味を理解しました。
彼らは元の場所に戻ると,ジェホヴィはクペンタ・アミジを通してこう仰せになりました。 - 「ハオツサィティから連れて来た者たちがダンの夜明けの間,私の評議員となりますが,門扉は誰にでも開かれています。
- 私の評議員でない者は私の労働に従事する必要はなく,それぞれの神々の求めに応じて好きなように加入や脱会ができるものとします。
- なぜなら私に憧れる者は誰でも私の下に来ることを全員が知っていますが,それでも多くの者にとって最短の道は回り道をすることだからです。
階級が50以上のあなたたちは私に敵対したり離反した者よりも私に近づき尽くしてくれる者たちであり,あなた自身に同程度の責任が割り振られています。なぜなら私の王国の光は最初から高みに至るまでそういったものだからです。
子供には責任がなく,階級25の者は4分の1,階級50の者は半分,階級75の者は4分の3の責任しかありませんが,解脱した精霊人の境地に至ると,自分だけでなく,下の者たちにも責任を負うことになります。 - 私の上位の世界は最下層に対して責任を負い,私を通して互いが全ての復活のために尽くす義務があります。
- 今日,私は神々の救済のため,定命の者たちと共に地球を闊歩し,私の名の下に成長させるために地球に降臨しました。
- 私が成長させた者たちは,例え地球に身を置いていても下位の者たちに対して責任を持つのと同じ責任があります。なぜなら彼らの前で私の光と力を使い,そして私の名の下に行動するということは,下位の者たちは地球だけでなく,天界でさえも,自分の労働と言葉を捧げていることになるからです」
- 御声が消えると,クペンタ・アミジは自分の意志でこう言いました。
「御父が私に命じられたように,地球と天界を一周し,定命の者たちや,彼らと共に暮らしたり下天で暮らす霊魂の状態について私の目で見て,耳で聞き,自分の知識として知っていこうと思います。
私が戻るまで,あなたたちの神となる者がこの玉座に座り,あなたたちと共に暮らすことでしょう。 - クペンタ・アミジは玉座を降りてその足下に座り,彼女と一緒にオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハはそこに座り,神は下に降りてその手を取り,こう言いました。
「立ってください,女神よ。そして行ってください」
神は同様に他の3人も立たせると,彼らは敬礼し傍に立ちました。
さて,神が彼らを立たせるとすぐに,あらゆる光が彼の上に現れ,そのまま玉座を登り,中央に座りました。
クペンタ・アミジが神に言いました。 - 「ジェホヴィは地球の4つの管区に声を届けるように命じました。
神よ,あなたの光は何ですか?」
神は言いました。 - ジャフェスで私はポーという名の,イヒン人寄りのイフアン人の階級95の男性を育てました。
アラビーニャで私はアブラムという名の,イヒン人寄りのイフアン人の階級95の男性を育てました。
ヴィンデュで私はブラフマという名の,イヒン人寄りのイフアン人の階級95の男性を育てました。
グアタマで私はイーワタという名の,イヒン人寄りのイフアン人の階級95の男性を育てました。 - この仕事を成し遂げたルーイはまだ彼らの被保護者と共にいますが,あなたの来訪を知らされています。ご覧なさい,私はあなたの命令に答えるため,使者を遣わしました」
- そこでクペンタ・アミジは神が事前に用意していたオテヴァンに乗り込み,100万人の従者を連れて,眷属と一緒に出発し,地球に直接降臨しました。そして定命の者たちとその王国,王と女王,寺院と神託所を最初に訪れ,次にポーとアブラム,ブラフマ,イーワタに会いに行きました。彼女は後光を差しながら会ったので,彼らは彼女が『あらゆる声の主』であることを知りました。
- その後,彼女は地球に属する天界の王国の全てを訪問しました。最初に日本に属する天界の王国に行き,次にジャフェスのオーエン,エチャドといったように全ての王国を見て回りました。
- クペンタ・アミジがクラオシヴィに戻った後,鉱石帯の下にある全ての天高原を調査するため,十分に巡察しました。
- クペンタ・アミジが不在だったのは32日間でした。彼女が不在の間,神はクラオシヴィの受入の地を南に向けて12,000マイル拡張し,60の植民地を作りました。なぜなら今でさえも,そしてこれからも,来るべき4年で,第3の復活の準備が整ったジェホヴィの花嫁花婿の階級に到った何百何千という天使たちが毎日のように船に乗って到着するからでした。
- 毎日,クペンタ・アミジからの使者がクラオシヴィに来ていたので,神は彼女がいつ帰還するのかを知っていました。それに応じて,神は御父の御名において彼女を相応の式典で迎え入れようと,いろいろな準備を進めていました。
- クペンタ・アミジが神の玉座に登り,中央に座ると,太陽のように光が彼女の周りを照らしました。
仲間の男神女神も,彼女の左右の玉座に座りました。彼らが自分の席に着く間,エセナウルは讃美歌を歌い,この場の畏敬,荘厳さを極限にまで高めました。
【5章】
- 光がクペンタ・アミジの上に降り注いだ時,ジェホヴィの御声が届き,彼女を通してこう仰せになりました。
- 「私が地球とその天界を統べる神としてあなたを据えたことにとても満足しています。
私の手であなたは彼らを育て,あなたを通して私は今日まで神族会議を維持してきました。 - あなたはスペ・タの最初の功労者として,私の崇高なる天界において讃えられるでしょう。ただ,地球に降臨し,4年間,私の息子ブラフマと共に定命の者たちと歩むことでその栄光は有終の美を飾ることができます。あなたがその役目を終えた時,私はあなたとブラフマを救済しに来ます。
- 私の名において,あなたは自分の声を高め,人間たちの中で私を確立しなさい。
私は叡智と力の下にあなたと共にいます。
あなたの従者を連れて自分の仕事を遂行しなさい。あなたが望む物は何であれ,私は応えます。なぜなら私とあなたとの間を取り結ぶ使者を手配しておくからです」 - 神は敬礼し,退出しました。
次にイーマが来て,ジェホヴィは彼にこう仰せになりました。 - 「神と一つになり,彼と同じく働きなさい。地球に降臨し,私の名において準備された実体界の息子ポーの下に行き,彼と共に4年間,地球で歩みなさい。
あなたは私の名において語り掛け,『選ばれし者』が私の王国に届けられるまで,定命の者たちの間で私を確立しなさい。
あなたは彼らを定命の王から引き離し,私を唯一の王として教えていくのです」 - あなたは従者を連れて,自分の仕事を遂行しなさい。4年後,私があなたの後継者を任命したら,あなたを私の精霊界の王国に連れていきます」
- イーマは敬礼後,脇に立ちました。
次にヴィンデュとその天界において名声を博していたヴィシュヌが来ました。
ジェホヴィは彼に対してこう仰せになりました。 - 「神と一つになり,私の名の下に神と共にスペ・タにおける仕事を完遂させなさい。
あなたは実体界の地球アラビーニャに降臨し,4年間,私の実体界の息子アブラムと共に暮らしなさい。アブラムと共に日夜歩み,暮らし,私自身であるかのように語り掛け,働きなさい。あなたが王の民から『選ばれし者』を救済し,創造主である私以外に王などいないことを教えなさい。
あなたはアブラムに私の名を明らかにし,然るべき儀式と式典の秘儀を確立しなさい。
4年後,私はあなたの後継者を任命したら,あなたを私の涅槃へと連れて行きます。それまであなたは従者を連れて働きに行きなさい。
私は叡智と力の下にあなたと共にいます」
ヴィシュヌは敬礼後,脇に立ちました。 - 次に日本とヘレステの王国とその天界を救済するために精霊界のハオツサィティから派遣された後,神族会議の後継者によりその任が解かれたオスが来ました。
ジェホヴィはオスにこう仰せになりました。 - あなたは神とその王国の救済のため,闇の日に志願されたことに敬意を表し,私はスペ・タ弧における赤い星の最初の神とし,私自らの手であなたを戴冠させます」
- この言葉が発せられると,光が降臨し王冠を象り,彼の頭に載せられました。
そしてジェホヴィはこう仰せになりました。
「私はここにあなたを実体界の権力を持つ合法的な神族長にします。 - あなたは実体界の地球のグアタマに降臨し,ルーイが私の声に従い育てた息子のイーワタと共に4年間,日夜彼と共に歩み,私の失われし部族の生き残りを集め,彼らの発話に倣い名付けられたエゴキムという私の名において,偉大なる霊魂の信仰を確立しなさい。
- 4年後,私があなたの後継者を任命したら,私の精霊界に戻します。
あなたは自分の従者を連れて,働きに行きなさい。
私は叡智と力の下にあなたと共にいます」 - オスは敬礼後,脇に立つと,御声は消えました。
次にクペンタ・アミジが自らこう言いました。
「今この時,私は彼らの栄誉と栄光の下に神族会議を解散とします。
あなたたちが統治した王国は夜明けの間,私の王国となります。御父の名において,私が彼らとその役割を引き継ぎます。
平和,愛,叡智,力があなたたち全員にありますように。アーメン」 - 啓示を受けた4人の神々が出発し,事前に準備していた彼らの従者が外で待機しており,十分な装備が施されたオテヴァンに,各々5万人の従者と共に乗り込みました。
彼らがそれぞれ並んで地球に向けて出立する間,楽隊は敬礼を続けていました。 - クペンタ・アミジは光を少し弱め,5億人の精霊界の評議員の前で,3人の仲間オークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハが彼女の玉座近くに座りました。
- クペンタ・アミジは言いました。
「私は地球とその天界,地表近くの天界にも訪れました。私は自分に授けられた力により,地上とその天界にいる全ての主神,神,副神,副主神の責務を解放します。このことは私の使者が彼らに伝え,御父と一つになった私の愛と叡智を以て,彼らへの敬意と,4年後に起きる第3の復活を彼らと分かち合うため,すぐにクラオシヴィに来るように命じます。 - ヴィシュヌが設立した主神領マイトライアスの後継には,主神のユグサスと,彼が自分で選ぶ3,000万の精霊人の眷属を与えて任命します。
ユグサスを私の前に連れてきなさい!」
ユグサスがジェホヴィの玉座の前に現れると,クペンタ・アミジは彼に言いました。
「あなたは眷属を連れて,マイトライアスを修復しなさい。あなたはその地に着いたら,ジェホヴィの御名の下に占拠し,主神領のやり方で秩序を整え,必要に応じてその地に属領を用意しなさい。 - あなたは既にマイトライアスの天高原や,他の天界の管区や地球から送られてくる全ての天使が麾下にいます。あなたは御父への奉仕に従い,主に天使が地球に戻って定命の者たちに憑りつき堕落させようとするのを阻止するための王国を用意しなさい。なぜならあなたは破壊以外に望みを持たない何億人という天使を見つけるからです。彼らの多くは地上の戦争で殺された者たちであり,今でも復讐を求めており,地球に逃れようものならば,定命の者たちに憑りつき,町を焼き払ったり,人を殺したり,その他のあらゆる悪事を働くことでしょう。
- 主神よ,あなたの働きは彼らを改心させたり教えることではありません。なぜならその役目は他の者に任せるからです。あなたの役割はマイトライアスの者たちが定命の者の下に戻るのを徹底的に完璧に阻止することです。あなたを強くするため,私が設置する他の天界の王国から,私の命令を遂行するのに十分な衛兵を引き抜きなさい。
- 4年間,あなたはこの問題に取り組み,主神領と一つになり,あなたの後継者となる者を育てなさい。
さあ,眷属を連れて働きに行きなさい。叡智と力の下に御父はあなたと共にいます」 - ユグサスがクペンタ・アミジの眷属から自分の従者を選りすぐった後,ジェホヴィの玉座の前を敬礼しながら通過し,そのまま退出し,今回の問題に適応できるように整備班が仕上げた船に乗り込みました。楽団は敬礼し,彼らユグサスと眷属は喜びながら出発しました。
- 再びクペンタ・アミジは話しました。
「私が天界の王国をそれぞれ大管区に割り当てし直す時が地球に到来したのです。 - 日本は水没した大陸の残滓であるので,ここに天界の王国を設立し『スアス』と呼ぶことにします。
- ジャフェスは最初の言語がたくさん残っているので,ここに天界の王国を設立し『ハイ・ジー・ツェ』と呼ぶことにします。
- ヴィンデュは地球全土の中で最も神聖さが進んでいるので,ここに天界の王国を設立し『ブリ・ミジ』と呼ぶことにします。
- アラビーニャは地球を巡って旅するジェホヴィの移住民の基盤なので,ここに天界の王国を設立し『パラダイス』と呼ぶことにします。
- ヘレステは今回の弧の時にオスによって闇から救済されたので,ここに天界の王国を設立し『スペ・タ』と呼ぶことにします。
- ユーロバは女神が創設した最初の天界なので,ここに天界の王国を設立し『ヒンメル』と呼ぶことにします。
- 南グアタマは地球の全ての大管区の中で最も人が住んでいないため,ここに天界の王国を設立し『アデン』と呼ぶことにします。
- 北グアタマは様々な国が存在し,隣接する同士で境界線を引く必要があり,人間に対して天界と地球の啓示が下された地でもあるため,ここに天界の王国を設立し『コスモン』と呼ぶことにします。
- 南の全ての島々に対する天界の王国を設立し『フルー』と呼ぶことにします。
- 北の全ての島々に対する天界の王国を設立し『シン・ヨット』と呼ぶことにします」
- ジェホヴィの光がクペンタ・アミジを包み,彼女を通してその御声が届けられ,こう仰せになりました。
「私の娘を通して作られた10の天界の王国に対して,私は10人の主神を選び,それぞれに割り当てた王国に赴任してもらいます。
私の名において,主神たちは10の天界の地を,地球から昇天する死者の霊魂にとって喜びの地となるように仕上げなさい。 - そして主神はそこを学びの場,労働の場,そして地球から昇天した病めて無力な天使のための地とし,主神は彼らを育て,私と,私が彼らのために創造した世界の栄光を認識させ,彼らを叡智と純粋さと力において完璧な人間になるように導き,私の精霊界の天界に昇天し受け継げるように王国を設立しなさい。
- 主神は定命の者たちが実体界に生を享けた時,彼らにアシャールを割り当てて,そのアシャールは見張りを決めて,互いに労働と休息を交替で取れるようにしなさい。
主神は,私が創造した男女について様々な角度から学べるように,それぞれ別の100人の定命の者に対して100回の労働を受け持つようにアシャールを割り当てなさい。
そしてアシャールの数は地球で暮らす定命の者たちの数と同じになるようにしなさい。 - 主神は,地球で死んだ全ての霊魂を,彼らは私の名においてアシャールから受け入れるのに十分な数のアサフを天界に住まわせなさい。アサフはこのように受け入れた天使を,主神が彼らのために用意した地に連れて行きなさい。そこには彼らを管理するべく,十分な数の天界の教師や看護師,医者がいます。
- 主神は受け取った霊魂に規律を与え,私が神々を通して確立したディヴァン法に則って訓練させなさい。その適用範囲はエスヤンを超えて階級30の者にまで及ぶものとします。
- 主神は階級30に達した者に対しては,このクラオシヴィの地に船で送り,私の娘クペンタ・アミジや,いずれ地球とその天界を支配する彼女の後継者である男神,女神に引き渡しなさい。
- なぜなら天界の事物の代わりに地上のものを追い求めるのが人間の性であり,私の上天の代わりに地球でのことに懸命になるのがエスヤンの性だからです。
それ故にあなたたちは警戒を怠らず,天使や定命の者たちが堕落しないための礎を築き,彼らが私の聖なる領域への昇天を望むように啓示を与えていきなさい」 - 御声が消え,クペンタ・アミジはジェホヴィの御名において自分の言葉で言いました。
- 「私が呼び掛ける者は誰であれ,ジェホヴィの玉座の前に来なさい。なぜなら彼らは私が設立した天界の王国のために,私が聖油を注ぐ主神となるからです。
- リ・ツゥゾは日本の天界スアスの主神となりなさい。
- オ・ウォはジャフェスの天界ハイ・ジー・ツェの主神となりなさい。
- ルー・ガムはヴィンデュの天界ブリ・ミジの主神となりなさい。
- ハ・カッパはアラビーニャの天界パラダイスの主神となりなさい。
- ジャス・シーはヘレステの天界スペ・タの主神となりなさい。
- ヨ・ハンはユーロパの天界ヒンメルの主神となりなさい。
- ヒノ・ツェは南グアタマの天界アデンの主神となりなさい。
- アミは北グアタマの天界コスモンの主神となりなさい。
- ホラムは南の島々の天界フルーの主神となりなさい。
- プッシィは北の島々の天界シン・ヨットの主神となりなさい」
- 名前の挙がった天使たちは全員,呼ばれるとクペンタ・アミジの前に進み出て,ジェホヴィの玉座の横に立つと,『あらゆる光』がその場を覆い,御父の声がクペンタ・アミジを通して届き,こう仰せになられました。
- 「あなたたちはその地位に応じて昇進させる私の男主神,女主神です。4年間,あなたたちは夜明けを迎えるまで働き,あなたたちの後を引き継ぐ後継者を用意しておいてください。
ここにあなたたちと私にとっての最大の栄光があります。なぜならあなたたちの後継者は200年間,統治するからです。そして彼らは次の後継者を用意し,その次と順々に繰り返し,ボン弧を迎えるまでこれは続きます。 - 私は自ら王冠を織り,私の王国のためにそれぞれに戴冠させます!」
- 仰せになった後,様々な光が素早く集まり,10個の王冠が形作られ,男主神や女主神の頭に載せられました。
御声は消え,クペンタ・アミジはジェホヴィの御名において,自分の言葉で言いました。 - 「私の男主神,女主神は御父の愛,叡智,力の下に務めを果たしなさい。御父はあなたたちと共におり,あなたたちは彼の王国の栄光に貢献できるのです。
あなたたちは私の眷属から同行させる1,000万人を選び,その後,私が指示したように交換したり分割しなさい。
あなたたちが順番で選べるように,最初に任命された者が最初に選んだら,次の者が選ぶといったように,あなたたちが全員を選ぶまで繰り返します」 - いと高き光に属していた男主神,女主神は全員このことを知っており,既に似たような方法で従者を選んでいました。そのため合図を送られた群衆は立ち上がり,玉座の前に来て,1,000万人の10のグループを形成しました。
彼らはすぐに一列に並び,ジェホヴィの玉座の前を通過し,『地球のスペ・タの誕生』の印を結んで敬礼し,クペンタ・アミジは『ジェホヴィと下天』の印で返礼しました。 - クペンタ・アミジは言いました。
「この光景における栄光のため,眷属がジェホヴィの男主神,女主神が艦隊で出立するのを見届けられるように,私は休暇を1日与えます」
すぐに眷属は感謝と讃美の合唱を力強く歌いました。彼らは外に出て,喜びに浸った乗組員が船に乗り込み,大艦隊が出発するのを見て,ジェホヴィの上天の栄光のため,その愛の下に歌と歓声を彼らに送ったのでした。
【6章】
- クラオシヴィのクペンタ・アミジの2年目が始まると,アフラという名で暮らしていたクトゥスクから使者が来て,ジェホヴィの玉座の前で挨拶を言上した後,次のような知らせを申し出ました。
- 「クトゥスクはジェホヴィの僕アフラとなり,今はジェホヴィの正当な裁きによりアイルキンの神となり,偉大なる霊魂の娘にして,最も高貴なるクペンタ・アミジとの謁見を望みます」
- これに対してクペンタ・アミジはこう答えました。
「私の同朋アフラに愛を込めてご挨拶申し上げます。
ジェホヴィの恩恵と力により,あなたの従者を連れて私に会いに来なさい」
数日が過ぎ,アフラは100万の従者と楽団を同伴させて,上天の規律に従い伝令とトランペット隊と共にクラオシヴィに来ました。
クペンタ・アミジの眷属がアフラとその眷属を出迎え,首都の部屋へと案内すると,アフラはジェホヴィの玉座の前に行き,『第2の天高原』の印を結んで敬礼すると,クペンタ・アミジは『涅槃の道ソルクワッカで応えました。
彼女は言いました。 - 「偉大なる霊魂の御名において,その娘である私は愛と大いなる敬意を込めてあなたを歓迎します。
私はあなたの過去の記録を全て知っており,ジェホヴィの輝かしい太陽の一つを築いた者として見ています。
私はあなたが会いに来ることを長らく願ってきました。
私はあなたに会い,御父の御名においてあなたを出迎えることを強く望んでいました」 - アフラは言いました。
「何万年も高貴なる女長を務められたあなたよ,私ごときがあなたの前にどうして立てるでしょうか?
私はあなたがその時の多くの不出来な生徒を見てきて,何千年もその歩みを見て来たことを知っております。
あなたは私と私の眷属を待ち受ける全てを見ることができます。過去と未来はあなたにとっては1冊の開かれた本のようです。私はあなたの前に立ち,あなたを仰ぎ見たことで,この世に生を享けて以来,何よりも勝る祝福を受けました。 - ご覧ください,偉大なる霊魂の御手は私の前に現れました。
私は永遠の復活に到る唯一の道を理解しました。
私は全人格たる者は天使や定命の者たちにとっての主音のようにあらねばならないことを知りました。
彼がいない世界は舵のない船のようであり,その者の周りの海が押し寄せて,最後は破滅へと追い込みます。
人生の早い時期にこれを経験できた者は恵まれています。2,000年も試練を受けてきた者には恐怖で心が苛まれているのです」 - クペンタ・アミジは言いました。
「アフラよ,私はあなたの望みを知りました!
私はあなたがここにいる理由を理解しました。
あなたの叡智は実に素晴らしいです。
あなたは自分の天高原を地球から引き離す2度目の機会が訪れたことに気付いたのです。
あなたがかつて行ったように,あなたの眷属がジェホヴィを見捨てて自分の王国を奪おうとしていることを恐れているのです。
あなたは実体界の地球から自分の天高原を遠く引き離してほしいと私に望んでいるのです」 - アフラは言いました。
「もしもそれがジェホヴィの御意志であるならば,この目的のために私はここに来ました!」 - 大きな光が訪れ,太陽のように輝き,玉座を覆い,女神クペンタ・アミジを包み込み,ジェホヴィの御声が光の中から発せられ,アフラにこう仰せになりました。
- 「息子よ,息子よ,どうして信仰が足りないのですか!
ご覧なさい,私はここにいる娘と共にいるように,あなたと共にいるのです。
あなたに欠けているのは信仰心です。天高原に戻り,自分で対処してみせなさい。
私の娘があなたの下を訪れ,あなたに教えます。そうすればあなたは失敗しません。
私を信じるということは,私と一つになることです。
私への信仰心を欠くということは,私から遠く離れることです」 - アフラは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたは私に信仰の始め方を教えてくださいました。
始まりを見つけようとしたことが,私にとって障害となったのです!」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「始まりは私を試すことにあります。私の中のあなた自身の力を知り,あなたの中の私の力を知ることが,あらゆる力と叡智を結集させることに繋がるのです。
私への信仰を欠けば,人間は自分恃みとなります。私への信仰を欠けば,自惚れの強い神々は自分の王国を建てようとします。 - 人間の失敗は,私の力を気付かせる証拠となります。全ての王国の失敗は人間の信仰心の欠如を気付かせる証拠となります。こうして私の力は彼らの上に顕現するのです。
最初に,自我を放棄した後,信仰を通して力が絶えず顕現され,私と私の作品として群衆に手本としてもたらされるのです。 - あなたは自分の王国にかつての崩壊が再発するのではないかと恐れて,災難のための扉を開けました。
私は地球でこのことを証明しませんでしたか?
隊長の信仰は兵士を勝利に導き,信仰心の欠如は彼らを弱体化させます。
アフラよ,私の手本が神々よりも劣っているとは考えないでください。 - もしも私の娘があなたの王国を訪れて救ったならば,眷属があなたに向ける信仰心を弱めることになります。そのためあなたはアイルキンに戻り,自分の天高原を興すと宣言してください。何百万という者たちがそれを嘘だと思っても,あなたは自分の力だけでは成し遂げられなくても,それでも失敗を回避できた時,私はそれを以てあなたへの証明とします。
- アフラは言いました。
「ジェホヴィよ,私はあなたの叡智に気付きました!
あなたが私に課した使命について,あなたを通して私は成し遂げると知りました」
御声は消え,クペンタ・アミジは自分の言葉で言いました。
「あなたは,偉大なる任務を受けたこの日を宣言してください。そして私と私の眷属,男神や男主神,女神や女主神に招待状を送りなさい。
あなたは調査官と検査官を派遣し,自分の天高原をどこに興すか決めなさい。そうすれば必要な支援は私の眷属から提供します」 - アフラは敬礼し,精霊人はまだ余暇活動の最中であった首都の部屋の外に眷属と共に出て,船に乗り込み出立し,アイルキンに戻りました。
アフラは復活の日を定めた後,大気人を通して使者を送り,自分が何をするかを宣言し,神や主神たちに招待状を送り,従者と一緒にこちらに来て,自分と過ごしてほしいとお願いしました。 - ジェホヴィはクペンタ・アミジにこう仰せになりました。
「あなたはアフラの天高原の階級について数学者に算出させて,どれだけの力が必要かを知るために測量士を彼が選んだ場所に派遣しなさい。そしてあなたは,アフラが失敗しないように必要なものを密かに自分の眷属から供給してあげなさい。なぜなら来るべき時に,アフラは私の神々の中でも偉大なる一人となるからです」
【7章】
- アフラは自分の王国に帰還すると,この偉大なる役目にすぐに取り掛かりました。
- アフラには,ジェホヴィとその王国に反旗を翻した時の麾下であった副神,隊長,将軍がいました。
彼らはこの宣言を聞くと,心の中で「アフラはかつての遊戯をまたやろうとしてるのだろうか?」と呟きました。なぜなら彼らは彼が上天と連携していることを知らなかったので,そのちからを信じていなかったからです。 - ジェホヴィはアフラに働きかけて,王国中に員数調査員と階級評定員を派遣させて,信仰心を持つ者,信仰心を持たない者,そのどちらも持たない者を調査させました。
アフラはそれぞれの人数を調査,評価しました。時が来れば,彼らを何処に配置すればよいか分かるからです。
次に彼は無学で口が利けない者,欲望が旺盛な者を調べて,その階級を評価し,選別しました。 - 彼はこのことを実行すると,かつての副神アヌハサジが来てアフラに密かに言いました。
「アフラよ,私はあなたを愛しているから,こうして来ました。
あなたの企ては失敗と災難に見舞われるだけです。至高なる御方がクトゥスクの強大な王国に何度来て,あなたに失敗をもたらしましたか?」 - アフラは言いました。
「あなたの愛ゆえに,私はあなたのことを嬉しく思います。ただあなたには信仰心が欠如しており,私はあなたのためにそのことを悲しみます。
天使と定命の者たちの前で,御父やその王国を理解するのにどれだけの時間が掛かるのでしょうか?
ご覧なさい,クトゥスクの時代,私はジェホヴィのためではなく,個人的な目的を叶えようとして,自分と自分の誉れのため,そして自分の王国を偉大なるものにするために働いてきました。そのため至高なる御方は私の祈りに対して答えてくれませんでした。
今,この件に関して私は個人的な目的を叶えようとして,自分や自分の王国のために働いているのではなく,御父のために働いているのです。
彼が失敗させないことを私は知っています。 - アヌハサジは言いました。
「古代から現在に至るまで,祈りや信仰によって全ては可能になると言う者がおり,私たちにそのことを確約しました。それならば地球や天界でも成し遂げられるのではありませんか?
しかし成功よりも失敗の方をあまり見たことがないという者など誰がいますか?
アフラよ,私はあなたを失望させることを望みませんが,どの人間にも信仰心が欠如していることを分かっており,自分から乳離れすることは最も努力しなくてもできる才能です。それでも最終的には最大級の栄光が得られます。
しかしこれは私にとって都合が良い状況です。あなたのためにも,クペンタ・アミジとその眷属にこの復活を行わせるのです」 - アフラは言いました。
「どの考えも既に私は実行しているのです。女長を通して御父の声が聞こえ,この復活は自分の責任で果たすように命じられたのです」 - これに対してアヌハサジは何の返事もしませんでしたが,心の中で彼はテトラクトに苛まれており,アフラが御父の命を得て計画を進めていたことに嫉妬していました。しかしアフラはそれに気付かず,アヌハサジに言いました。
「アイルキンの眷属は人数確認を終えており,45億人います。エスヤン以上の階級として,17万の学校,23万の大学,40万の工場,20万の病院があります。 - ご覧なさい,復活の日に,自分の眷属のための『ハン・オド・ウォッチャの余暇活動』を催すつもりです。あなたにはアイルキン中にこのことを触れ回ることを命じます」
アヌハサジは言いました。
「ジェホヴィとあなたに許していただき,光栄です」 - こうしてこの件は終わりましたが,アフラは後で,アヌハサジが肯定的な返事をしなかったことを思い出し,疑念が過ったので,エヴァサンを呼び,同じ任務を彼にも与えました。
- さて,期日が来るとアヌハサジは自分の役目を果たしませんでしたが,エヴァサンは果たしました。その上でエヴァサンは全部門からの回答を持ち帰っていました。
- 復活の日の朝,アフラはアヌハサジを呼び,この件について尋ねました。
アヌハサジは言いました。
「いいえ,私はあなたの布告も招待状も送っていません。なぜなら私はこの件について考え,『もしも復活が失敗したら,知らない者には知らないままにしておいた方が良いだろう』と思ったからです」 - アフラは言いました。
「自分の役割を十分に果たすこと,それが最も尊ばれるのではありませんか?」
アヌハサジは言いました。
「その通りです。だから私は自分の目から見て,最も尊ばれると思ったことを行ったまでです」 - アフラは言いました。
「復活はあなたや私のためでなく,眷属のためなのです。あなたは前に,この天高原の復活は最善で実行すべきことだと認めていました。
あなたには実行できないと思っていても,それで手を引いてしまうのはよろしくありません。
あなたは変わらない善を遂行し,誰にでもあなたの不実を吹き込まないように努めるべきでした。
仮にそれで失敗しても,あなたの心は清らかなままでした。そのためジェホヴィは私の下に来て,あなたの代わりにエヴァサンにも同じ任務を与えるように忠告してくださり,彼は私の命令を果たしてくれました」 - アヌハサジは何も答えず,不機嫌そうに帰りましたが,この件については一応の解決を見ました。
- アフラは地球の全ての管区の主神に招待状を送り,従者を連れて来てもらうようにお願いしました。この時,招待状を送ったのは次の通りです。
・ハイ・ジー・ツェの男主神オ・ウォ
・パラダイスの男主神ハ・カッパ
・ブリ・ミジの男主神ルー・ガム
・スペ・タの女主神ジャス・シー
・コスモンの女主神アミ
・フルーの男主神ホラム
・シン・ヨットの女主神プッシィ
どの主神も100万人の従者と,さらに低階級の観客を数十万人連れていました。 - クペンタ・アミジは盟友のオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハと,500万人の従者,5億3,000万人の観客をクラオシヴィから連れて,今回のために製造されたアヴァランザに乗って来ました。
- アフラが受け継ぐと決めた移住先は,当時,大気界ではヴァラ・ピシャナハとして知られた隕石群の下の第2帯に当たります。そこはヴィンデュと『馬,牝牛,子牛の牧場』として知られた無人の星域の間にありました。アイルキンからヴァラ・ピシャナハまでは,階級25で14時間の道程があり,アフラの眷属の平均的な能力と同じでしたが,上の帯にまで広げると15~9になります。
- クペンタ・アミジとその眷属はアフラの支配域に最初に到着しました。彼女はアフラの計画を台無しにしてはいけないと心に決めていました。
彼女の助言に従い,アフラはドルジャが興奮して群れや暴動を起こさないようにするため,水の運搬者を配置していました。なぜなら闇の本質は地上でも下天でもそういったものだからです。親しみやすく,改善できる余地がある孤立した場所に行くよりも,都会や悪徳な場所近くで暮らそうとすることを低俗な喜びとするものなのです。 - ジェホヴィはアフラにこう仰せになりました。
「ドルジャたちに,あなたが彼らを地球から遠く離れた場所に移住させようとしていることを悟られてはいけません。自分の運命に関しては,賢明さだけを恃みにしなさい」
クペンタ・アミジはアフラに言いました。
「儀式と式典を伴う行進を催すため,ドルジャたちに1日の休日を与えなさい」
アフラはどのように事態が推移していくのかを察し,8,000万の眷属に行進の役を割り当て,眷属のドルジャのために儀式と式典に参加させました。このドルジャの中で,彼らは階級5以下は12憶人いて,右も左も分からず,1日掛けても5つも覚えられないような天使でした。さらに別の10憶人は階級12以下の者で,何も知らないに近く,野獣よりも賢くない者たちばかりでした。 - クペンタ・アミジはこの様子を見て叫びました。
「ああ,ジェホヴィよ,アフラはこの者たちを階級99にまで成長させるのにどれだけ尽くさなければいけないのでしょう!
神を自称する者たちは,自分たちに何が待ち受けているのかを知れたらよいのに!
このことを人間の指導者が知れたらよいのに!
定命の王や女王が自分に課される束縛を知れたらよいのに!
彼らが昇天する前に,下天での仕事が必要でしょう!
それでもジェホヴィよ,あなたは正しいのです。誰かがこういった不幸な者たちと共に働かなければいけないのですから。
人間が王や主神,神になることを望むのはとても良いことなのです」
【8章】
- 何十億もの人々が復活のために集まると,クペンタ・アミジはアフラの右に立ち,その隣にオークスが立ち,アフラの左にはシー・ワー・ゴンと,ハ・オ・ハが立ちました。この時アフラにジェホヴィの御声が届き,こう仰せになりました。
「『私の導線』を世界の四隅に広げなさい。そして私の御業に最高位のものを捧げなさい」 - この仰せに従い,元帥たちは天高原に導線を引き,精霊人の眷属は四隅に向かって等間隔で立ち,それぞれ円の1/4ごとに1,000万の密集隊形で並びました。円の中心から力の線が引かれ,その距離は実体界の地球のヴィンデュの幅と同じでした。
天高原の中心は高く盛り上がり,近くには評議会の首都があるその場所にアフラは立ちました。 - さて,嫉妬したアヌハサジは東列の12番目,アフラの左から13番目に立っていました。
クペンタ・アミジはアフラに言いました。
「ご覧なさい,列が崩れています」
アフラは言いました。
「あなたは『列が崩れている』とおっしゃいますが,私には何も感じません」
彼女はこう答えました。
「ジェホヴィの御業を為す者は,ジェホヴィが為されるのと同じように振る舞わなければいけません。あなたに協力する者だけであなたは働かなければいけません。そうしなければあなたの最善の努力は水泡に帰すことでしょう」
アフラは言いました。 - 「本当に素晴らしい先見の女神です!
私は心からの愛情と同情から,アヌハサジをこの列に加えました。彼は私の親友なのです」
クペンタ・アミジは言いました。
「あなたが知るべき親友はたった一人,ジェホヴィだけです」 - アフラは悟ると,列が崩れようとしているのを感じ取り,元帥長にアヌハサジをここに連れてくるように命じました。
アヌハサジがアフラの前に立つと,アフラは言いました。
「あなたは自分のことばかり考えているので,その列に加わるべきではありません。
気付きなさい,仕えるべきはジェホヴィだけなのです」
アヌハサジは言いました。
「あなたとその企みに成功あれ。
あなたは何もできないから,男神や女神の前で私を言い訳に使おうとしているのだ!」 - アフラはそれには答えず,ジェホヴィに向かって話しかけました。
「御父よ,あなたの子供のために,私に力をお与えください!
ご覧ください,私はアイルキンの土台を切り離し,長く伸びた紐でヴァラ・ピシャナハに縛り付けます。私にお与えになる力により,この地を成長させます。
あなたの御名において,私は眷属たちに命じます。
立ち上がりなさい!
上を目指しなさい!
進みなさい!
アイルキン!
立ち上がれ,上を目指せ,進め,アイルキン!
立ち上がれ,上を目指せ,進め,アイルキン!」 - 何億もの声が一斉に湧き上がり,第三の声となり,天高原は土台から切り離され動き出し,少しずつ向きを変え,ゆっくりと上昇し始めたのです。
天界の住人全員が大歓声を上げました。彼ら自身の普遍的な意志の下,偉大なる霊魂はその御手を差し伸べて,天界の大陸を持ち上げました。まるで彼に触れられた実体界の大陸が海の下に沈められたように,天界の地が涅槃の方へと上昇しました。
そうです,人々の上に偉大なる霊魂が宿り,彼ら全員が彼と一つになり,上昇することを望んだのでした。 - 神々は不屈の意志で実体界の地球のための1日であるかのようにその場所を守りました。たった一つの目的から一瞬でも目を背けたり,余計なことを考える男神や女神は1人もいませんでした。なぜならそれこそが自分の思考を制御する神の意志であり支配力だからです。
それでもこの団結した力を快く維持するため,監視中のドルジたちに競技や音楽の試合や大会を用意し,50億人近くのアイルキンの眷属全員に暇を弄ばせないようにしました。 - 偉大なる天高原は上昇しヴァラ・ピシャナハに向けて一直線に前進しました。
アフラは,まるで偉大なる管理者である神々のような眼差しを向けてくる大衆の中に立っていました。ただ一人,アヌハサジだけはジェホヴィの御業が失敗するのではないかと期待していただけに,落胆と悔しさでしばらくその場に佇んでいました。
結局,彼はあらゆる正義を失ったかのような痛みで彷徨うことになりました。 - こうして天界の地は復活し,もはやアイルキンではなく,アフラとその眷属の家ヴァラ・ピシャナハとなったのでした。
さて,彼らがその地にしっかりと固定されると,男神女神たちは列から離れ,全員がアフラに挨拶しに来ました。
ちょうど同刻,実体界の地球のブラフマ付きの神から使者が来て,次のようなお願いを使者を通してクペンタ・アミジに申し出ました。 - 「ジェホヴィの御名において,アフラに玉座と王冠を与えてください。そして私の名において,それをお願いします。
私は彼とそう約束したのです!」 - 光がクペンタ・アミジから発せられ,ジェホヴィが彼女を通して仰せになりました。
「アフラよ,私の御業を見なさい!
天界の物質で私は玉座と崇高なる国都を作りましょう。そして私が自らの手であなたに王冠を編みましょう。
今日,この時からあなたは私の神となり,私はあなたと共にいます」 - 尊いお言葉を賜っている間,クペンタ・アミジの手の前に崇高なる王都が現れ,そこには玉座もありました。上天から光と色が幾重もの弓のように降臨し,クペンタ・アミジの指の中で王冠が編まれ,アフラの頭上に載せられました。
眷属から賛辞と感謝の大歓声が上がりました。
700万人のトランペット隊が割って入り,しばらくの間お祈りを捧げた後,エセナウルが『ジェホヴィの団結した眷属たち!』を歌いました。 - こうしてジェホヴィの天界の王国ヴァラ・ピシャナハが築かれ,アフラは,反乱と脱退から永遠に無縁となった支配地を手に入れたのでした。
クペンタ・アミジはアフラに1,000人の使者を与え,クラオシヴィとの道路を開放しました。
アフラは玉座に登り,ヴァラ・ピシャナハの神となった彼に挨拶した後,従者と一緒に自分の任地へと帰っていきました。
【9章】
- 夜明けの3年目,ジェホヴィはクペンタ・アミジにこう仰せになりました。
「今回の旅に同行している眷属の中から役人を集めて,その仲間と一緒にあなたが任命した全ての地球の男主神や女主神を訪問しなさい。
それから記録係には地球とその天界の王国の事件を記録させて,涅槃の図書館に持ち帰り,保管するように。 - また花嫁花婿の回収係をクラオシヴィで働かせて,彼らにオテヴァンを与え,あなたの主神の王国に連れて行きなさい。そして次の復活に向けて準備している全ての天使を集めてクラオシヴィに連れて来させて,等級分けしなさい。
なぜなら来るべき復活に向けて,あなたは12機のアヴァランザを用意し,精霊界の天界に昇天する者たちを階級や等級に応じて区分けし,彼らの昇進に見合った場所へと送り届けなければならないからです」 - 今回のことに先立って,主神たちはクラオシヴィに多大な貢献をしており,第3の復活が可能な天使たちは既に200億人を超えていました。
クペンタ・アミジの今回の訪問は重要で,彼女が不在の間,玉座に座る者が地球と天界の次の後継者である神となることに繋がるからです。
この時,統治していた神は地球でブラフマと共にいました。クペンタ・アミジは彼に使者を送り,ジェホヴィの命令を伝えました。 - 神は使者を通してこう答えました。
「ジェホヴィの御名において,彼の娘にして女長クペンタ・アミジにご挨拶申し上げます!
女神よ,統治神は自分に代わってダンの夜明けの終わりに戴冠する者について,あなたに一任します」
これを受けてクペンタ・アミジは神の長になりうる者として,地球育ちの中から最も高位で最良でよく学んだ者を探すため,検査官を派遣しました。
60日間,検査官は仕事に取り掛かり,60日目の夕方に調査を終えました。
選ばれたのは実体界生まれで,5,000年を生きてきたペオラのテェレでした。 - テェレはユエソンで霊魂として生まれ,実体界では農夫となり,90歳で生涯を終えました。その後,エスヤンとして5年。工場に30年,保育所に90年,大学に180年,計画者として70年,調査官として65年,測量士として200年。
精霊界のエアラヴァナに搭乗して700年間旅をした後,地球の下天に帰還し,地球の主要な管区の主神に6回連続で選出されて1,200年。
チンバットの先のチェンシャヤの道路の清掃のため,ニヤガガハの女神オナヴィッサに呼ばれ,そこで600年従事しました。
再び地球とその天界に戻り,4人の神や主神に隊長,将軍として仕えること400年,元帥として仕えること700年,残りの時間は使者や特使として旅していました。
1,000の等級の中で,彼は999級でした。彼は地球全土とその潜在能力を知っており,10憶の声を同時に聞き,それらを理解し答え,天高原さえも創造できました。
彼は大気人が居住可能や居住不可能な天界,道路,海,星雲を知っており,上昇/下降する霊気を知っていました。地球の渦の様々な輪が持つ力を知っており,シーヴォルカンと,その到来の時間,場所を知っていました。 - クペンタ・アミジはテェレを出迎え,クラオシヴィの玉座の前に彼を連れて来るため,100万の天使の使節団を元帥長の護衛艦の下,私的なオテヴァンで送り出しました。この時に下した命令は次の通りです。
- 「ペオラのテェレ,ジェホヴィの御名においてあなたにご挨拶申し上げます。ジェホヴィはすぐにあなたがクラオシヴィの玉座に出向かれることをお命じになられました。
この天界の全ての栄誉の中で,あなたは候補者の中で最上位にあり,私たちの御父により,彼の娘にしてハオツサィティの女長を通して次の神に任命されました。
私はダンの夜明けまでに果たすべき仕事があるため,あなたはその間,私の代わりに玉座に就いてください。その後,あなたは地球とその天界におけるジェホヴィの神として戴冠することになります」 - クペンタ・アミジはテェレを知っていました。なぜなら彼は精霊界のオチアスに300年滞在していましたが,彼女はそこの測量士を1万年勤めていたからです。
彼がジェホヴィの玉座の前に来ると,クペンタ・アミジは個人的に再会できたことを喜びました。しかし彼女は最初に階級に則って挨拶した後,こう言いました。 - 「私の兄弟よ,御父の御名においてあなたを歓迎します。そしてあなたと共にいることを嬉しく思います。
ジェホヴィはあなたをこの玉座に招きました。あなたは彼の永遠の神殿の柱の一人になったのです。
私が御父の御名においてあなたに課す使命について,熟考してください」 - テェレは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたの御前において,高貴なる娘にしてハオツサィティの女長よりもたらされたあなたの御沙汰に従います。私が為すべきことは全て受入れ,創造されたことへの喜びと共に人間を成長させます。
ジェホヴィよ,私に与えられたあなたの力があれば,私は失敗しないことを知っています。
あなたの光が私にありますように!」 - クペンタ・アミジは大気人の中で最上位の強さにまで光を高めてからテェレに言いました。
「兄弟よ,ジェホヴィの玉座に来なさい,そしていと高き光の象徴のように正午の方に向けて手を翳しなさい。なぜなら太陽が地球や大気界の象徴であるように,ジェホヴィは人間の精神や精霊界の象徴なのですから。 - テェレは玉座の足下に足を踏み入れると,元帥が傍に立ちました。
全評議員が着席すると,エセナウルが甘美な音楽が奏でたので,場は荘厳な雰囲気に包まれました。
テェレは神殿の正午の場を向いて,手を翳してこう言いました。
「御父よ,私はあなたの意志と共にあります!」 - ジェホヴィはクペンタ・アミジの頭の上にあった光を通してこう仰せになりました。
「私の息子テェレよ,あなたは私の神です。あなたは200年間,地球とその天界を統治しなければなりません。
あなたが為すべきことは全て,私や私が為したことと同じです。
あなたの言葉は私の言葉でもあります。
あなたの働きは私の働きでもあります。
あなたは主神と王国,あらゆる天界の場所を持ち,その全てがあなたを通して私の場所となるのです。 - あなたの奉仕が満了したら,あなたと私に相応しい後継者を立てなさい。その者にも私と私の場所に対する同様の統治を認めます。同様に時が来ればその者の後継者を立てるといった風に,次のダンの夜明けまで繰り返します。
あなたはこの統治を喜びなさい。私の世界は歓喜,悦楽,平和,愛,正義,善行の場なのです」 - 御声が途絶え,クペンタ・アミジが自分の言葉で話しました。
「あなたを戴冠させる者はダンの夜明けの終わりに来ます。それまで『獅子の饗宴』を偲び,赤い帽子を被って統治しなさい。
審判の席へ来なさい,兄弟よ。私はジェホヴィの御名においてあなたに授けます」
次にクペンタ・アミジは霊気のような光の物質を何色も集めて赤い帽子を作り,テェレの頭に被せてこう言いました。
「『獅子の饗宴』を偲び,玉座に座りなさい。私はあなたに敬意を表し,私の眷属の前でこのことを嬉しく思います」 - テェレは玉座に座ると,評議会は『獅子は死んだ!』の御印で宣言しました。
それに対してテェレは『子羊の支配!』の御印で返答しました。
クペンタ・アミジは言いました。
「ジェホヴィの評議会よ,私の声が聞こえますか。
私は自分の働きのために新しい神を立てました。
神よ,私の声を聞いてください。新たな支配域をあなたの管理下に置きます。 - 1年間,私は地球の最初の天高原の男主神,女主神の下を訪問します。なぜならこれは御父の命を受けた私の仕事だからです。
私はこの仕事を片付けたら,現在ブラフマと一緒にいて地球を統治している私の神の下に戻り,彼とブラフマを連れて,この王国に戻ってきます。そうしたら精霊界の復活が始まります。 - あなたは私であれば沙汰するであろうことを必要に応じて行いなさい。そして前もって160日間で花嫁花婿の人数を数えておき,特使を精霊界の涅槃の原野とチャン・アス・ホーグの森に送り,ソルクワッカを通って精霊界のアバロンのハオツサィティに行き,60~90の階級に相応しい6つの領土を見つけなさい。
そしてあなたは私の妹でオームブユの女神チェ・イン・イスタに挨拶し,私たちの救済を頼んでください」 - こう言うと,クペンタ・アミジ,オークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハは立ち去り,クラオシヴィから出立し,エアラヴァナで下天まで降下し,下天の王国の主神たちを訪問しました。
【10章】
- 男主神や女主神はクペンタ・アミジにたくさんの仕事を与えませんでした。なぜなら彼らは他の世界では長い期間,高位の男神女神であり,自分たちの役割を十分に知っていたからです。
しかしそれぞれの天界で,クペンタ・アミジは前もって伝令を遣わし,男主神と女主神は順番に迎えの護衛を遣わし,順番にエアラヴァナに会いに行きました。
そして女長が到着すると,彼女は玉座に対する一般的な方法で敬意を払うように求められたため,彼女は全ての玉座に座り,自ら統治しました。そして彼女の臨在により,集まった眷属の評議会の前にあった光からジェホヴィの御声が届き,御声が地球全土を包み込むことがスペ・タ弧で実現できました。 - クペンタ・アミジはそれぞれの天界で出立しようとする時,いつも主神の玉座の足下に降りて,そこで佇みました。主神は降りて行き,彼女の手を取ってこう言いました。
「起き上ってください,女神よ。さあ行ってください。御父があなたを呼んでいます!」
この後,彼女は立ち上がり,他の男主神や女主神の所へと出発したのでした。 - クペンタ・アミジは今回の旅に,3,000人の書記と記録係の天使,3,000人の芸術家,3,000人の地質学者と鉱物学者,その他大勢の者たちを同行させていました。彼らの仕事は地球の土地や地球の水,地球上の空気を絵付きで記録した報告書を作成することでした。
- ジェホヴィはクペンタ・アミジにこう仰せになりました。
「あなたは地球の土地や水,空気,全ての生物について絵付きの報告書を作成したら,写しを2部作り,私の精霊界に持って来なさい。1部はハオツサィティの図書館に保管し,もう1部は審議用に,男長,女長団体のヒュペリィス評議会に送りなさい。 - なぜならヒュペリィス評議会はこれからあなたの報告書をもとに地球にとって何が善いことなのかを決議するからです。彼女は今の進路を変えるべきなのか,それとも分裂させて分けるべきなのか。彼女にはアジやダンが必要なのか。彼らは目的のために道路整備を行うべきなのか,それとも彼らの上にある私の光に従い壊すか支配するために,彼女の渦を打ち消すような渦を送るべきなのか,などです。
- この他に,クペンタ・アミジは1,000人の記録係を抱えています。その役割は主神の王国,その工場,大学,保育所,病院,もしあれば地獄,群れといった報告をすることです。
各天界の霊魂の階級とその数についても報告してください。
地上の王国と,王と女王,その臣民,その職業と階級,実体人の寿命,定命の者たちに憑りついている使い魔の割合,胎児,ドルジャの割合,アシャールとアサフについても同様に,そして定命の者たちが使用している神殿,神託所,祭壇,礼拝所についても報告してください。
についても報告してください。
地球にまだ暮らしているイヒン人の数,偉大なる霊魂だけを信仰する純粋なイフアン人の数,常に偶像や救世主を崇め,戦争をもたらすドルク人の体制についても報告してください」 - クペンタ・アミジは地球の主神一人一人,それぞれ4か所で月齢1か月滞在した後,地球の共住可能な全ての場所や,地球に属している天界に出掛けました。月齢10か月後,彼女は第1の復活を受け持っていた主神たちと共に仕事を完了させて,主神たちが昇天した者をクラオシヴィに送り,第2の復活に入るのを見届けました。この時,彼女の書記や記録係も自分たちの仕事を終えました。
- さて女長は客人のオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハと共にクラオシヴィにエアラヴァナに乗って帰還しました。しかし彼女は自分でピーズメイザを建造し,1万人の従者をと操縦手を連れて,地球の4大管区の神々と,ワタ,ブラフマ,アブラム,ポーを訪問するため地球に降下しました。そこで彼女はそれぞれ12日間共に過ごし,その後地球の唯一の主神領である天界のマイトライアスに行きました。そこはユグサスが3,000万人の眷属と共に統治していました。
ここでも彼女は12日間滞在し,住民たちは競技大会と祭典を開催しました。 - その後,クペンタ・アミジはクラオシヴィに向けて出立しました。なぜなら夜明けの終わりが迫っていたからです。
【11章】
- クラオシヴィの評議会で,ジェホヴィの御声がクペンタ・アミジの下に届き,こう仰せになりました。
「ご覧なさい,ソルクワッカの道に太陽と星々が昇る時間です。赤い星はアバロン原野に近づいています。偉大なるオテソンはヨサワカクの沈下とねじれを塞ぎました。何十億人という私の息子や娘がスペ・タの饗宴を見守っています。 - クペンタ・アミジよ,創造主の言葉に耳を傾けなさい!
あなたは私の眷属の食卓をハオツサィティでは見たこともないぐらい広げなさい。
あなたはオイセの男神オベド,イプソーの女神ガヴァイニ,リヴ・セインの聖神アブ,エスドラスの女神ライシ,ズスの男神ウィシュ・ティス,ヨン・ヨンの男神ハラヴァ,ゾゥの女神ヴラガ・ピェト,アタ・ボナスウィチャハハの男神ロー・チャンを遣わしなさい。
そしてクノー・チャン平原の男神女神を招聘しなさい。あとチ・ハ・ウォゴ道の男神女神,そこの涅槃の原野の男神女神全員,ジニハッシジ道の偉大なる長シュー・ロ,私の精霊界を支配している全ての男神女神も招聘しなさい。 - それでもあなたは自分の知識から多くの男神女神を思い出しなさい。そして男長,女長,聖神,男神,女神の中で喜んでいる者なら誰でも思い出せるようにするため,朋友のオークス,シー・ワー・ゴン,ハ・オ・ハにあなたと一緒に評議会の席に着くようにお願いしなさい。
- 私の名において,彼らにスペ・タの饗宴に参加するように命じなさい。なぜならこれは私の新世界の最初の饗宴だからです。
私の娘よ,彼らのために道を開き,場所を作りなさい!
下天の道を広く作りなさい。私の聖なる饗宴を栄光で飾りなさい」 - クペンタ・アミジは言いました。
「地球のダンはあまりにも広すぎます。あまりにも遠く離れており,扱いにくいのです,御父よ!
2私からあなたへの収穫物は0億人以上,40億人になります,ジェホヴィよ!
あなたのスペ・タにおける叡智は偉大で,50年という四半期の昇天の時が始まるのです。 - ジェホヴィよ,あなたの男神女神と,あなたの男長女長はこの弛んだ天界を健全な秩序へと縛ってくださることでしょう。
私は特使を遥か遠い精霊界へと派遣し,あなたの息子と娘をこの饗宴に連れて来ます」 - クペンタ・アミジは地球の天界よりも遥か上の広大な天界に,偉大なる霊魂の上位神である息子や娘を何万人も招待しました。
この時,彼女は測量士と食卓製作者をジェホヴィの玉座の前に呼び,こう言いました。 - 「夜明けの終わりが迫っています。
私は饗宴を催します。それも盛大な饗宴です。
あなたたちは精霊界のクラオシヴィからオーチ・ルー湖までの土地を調査し,その長さでフェテの形の横幅を作りなさい。フェテの道は12機のアヴァランザが並んで通れるようにしなさい。フェテの深さは地表からチンバットまでの距離と同じくしなさい。アバロンとビロソウィチウンの外周の高さの12シオ以内には境界となる炎を巡らしなさい。その炎は行きと帰りで二線とし,饗宴の食事は上位神に相応しいように各領域から持って来なさい」 - 饗宴の弧は地球全体を覆い,外側のクラオシヴィの帯まで伸び,東と西の2本の線は下に伸びていきました。下に伸びた線はコンパスの足のように,1本は固定され,もう1本は動きます。
弧から『動く線』の方に伸びている光は,救済されるアブラムの眷属の下にあり,それは人々の上に宿り,今後,彼らはクラオシヴィの御父の玉座から直接,光を引き出せるようになります。そして光は西に移動し,実体人の息子や娘たちにジェホヴィの光として受け継がれます。 - しかし東にある線は基軸の線であり中心でもあったため,そこから御父の光は救済されるブラフマとポーの眷属である息子や娘たちに降り注がれます。彼らはスペ・タ弧にいるため,地球の自分の管区に留まりました。
- 4分割された管区から収穫物が届けられ,弧の上位の両角は東西南北の4か所に立ちました。
- この時,ジェホヴィはクペンタ・アミジを通してこう仰せになりました。
「私は両角を照らします。そうすれば私の新世界,地球とその天界は永遠に私の道路の光の中にいられるでしょう。私の手本を持つ者は何人も私を見誤ることはありません。 - ご覧なさい,子供たちには1日1授業を与えます。若者であれば1日2授業。成人の場合は1日多数の授業。ただ,人類の草創期の場合,私はほとんど授業を与えず,人類が成長期の場合,より多くの授業を与えますが,人類が成人に達したのであれば,彼らの足下に私の光を置き,毎日私の授業を受けられるようにします。
- 時には人間を私と私の場所の知識を手に入れさせるため,死者の天使を遣わします。しかし人間が自分で考えられるようになったら,私はスペ・タ弧を用意します。そうすれば天界の大宇宙における蝋燭のように,私の声を除いて,そこからいかなる媒介もなく,私の光は人々の心に降り注ぎます。
- こういった理由で私の世界の一つがスペ・タに到達したならば,私は彼らを王や女王,司祭,天使から救済しに来ます。そしてその者が隣人を招き,この饗宴を広げていってくれたならば,父の家の成人した息子のようになるわけです。
- あなたの場所を広く開きなさい,クペンタ・アミジ!
大いなる喜びは私の精霊界にこそあるのです。
私の上位神である息子や娘たちは地球とその天界に大いなる栄光を持っています。
ご覧なさい,私は定命の者たちの世界で自分自身を宣言しました。最もよく育った4人の息子は天界の父を知ろうと学んでいるのです」
【12章】
- クペンタ・アミジは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたの手本を誰が理解できるというのでしょう!
誰もあなたの手本は理解できません,ジェホヴィよ!
あなたは食べ物としての『肉』と,血の物質の根源について定命の者たちに教えました。霊界や霊界の人々の前で1つの象徴のように,あなたはそれを受け取ったり与えられるように実体人を創造しましたが,それだけではありません。あなたは死をもたらす毒を創造し,人間にそれを受け取ったり与えたりしてはならないことを教えました。 - いと賢き御父よ,あなたは全ての創造物に必要最低限の食料を与えました。実体人には実体界の食料を。大気人には大気界の食料を。精霊人には精霊界の食料を。
私は自分の食卓を大きく広げます,ジェホヴィよ。
男神女神,上位長よ,スペ・タの饗宴の席に着いてください。 - 女長は『偉大なる蛇の道』付近の精霊界に50万人の特使を派遣しました。大気界には彼女の労働者である神や主神に1万人の使者を派遣しました。
彼女はそれぞれの招待客に100万人の従者を同行させる権限を与えました。 - 次にクペンタ・アミジは精霊界のイティスのクヴェンタグマ領にいる5万人の矢船の製造者を派遣し,式典用の盆と連結杖を用意させました。100億人が団結し,エアラヴァナの動いている彼女の玉座からジェホヴィの御声を聞けるようにするためです。これに対応する者として12人を下天に派遣し,あらゆる光が実体界の地球に届くようにしました。
- さて,彼女の1万年におよぶ経験を積んだ熟練工が敬礼しそれぞれの職場に向かうと,女長は評議会の前でこう言いました。
「地球とその天界に私の弧にいる間,御父の光が永遠に堕落した下天の定命の者たちに留まり続けるでしょう。
しかしご覧なさい,成人を迎えようとしている若者のように,自分の力への大いなる期待と自惚れを抱きながら独り立ちし,スペ・タの後にはたくさんの不幸や大いなる闇が地球とその天界に見舞われることでしょう。私はこの天界に私の弧を植え付け,神々に『あなたたちは自由です!』と言ったので,いずれ数多くの巨大な力を持った偽神が出現することでしょう。若者が自惚れを増長させるように,大気界の神々は自分が全てを知っていると勘違いして,自分の王国や自分自身に大いなる闇や悲惨さをもたらします。 - しかし私の弧の光は常にあります。蒔かれた小さな種のように育ちます。来るべき時に,天使や定命の者たちは,あらゆる光だけが中心に君臨し,全ての神々は小さな王冠に過ぎないことを理解します。地球の若者が自分の至らなさを認識するかの如く経験を積んでいくように,下天の神々はジェホヴィの栄光と,最終的な自分たちの救済のために,手綱を緩めて走り続けるのです。
こういったことから今後,神とその主神たちは規律による拘束がなくなります。
彼らが火と水で追い払うのは地獄と群れだけであり,説法と実践に対する手本だけが,各々の支配を維持していけるのです。 - 初期の時代,王は杖と暴君の法で統治し,成熟した時代では,王とその軍隊は人々に対する力そのものとなり,私の弧は,下天とそれに属する地球に自分自身を維持するために与えらえます。しかし私の弧は,下天における御父の上天の王国の土台であり,永遠に存在するものなのです。
- さあ,私はエアラヴァナに乗って地球に出立し,神オス,ヴィシュヌ,イーマ,主席神エラ・エリアを受け取りに行ってきます」
- こう言うと,クペンタ・アミジはジェホヴィの玉座の足下に降りると,光がテェレに降り注ぎ,彼は玉座から立ち上がって下に降り,彼女の手を取ってこう言いました。
「立ち上がってください,女神よ。創造主にして支配者の御父の声を聞きなさい!」
「ご覧なさい,地球とその天界におけるあなたの勤めはもうすぐ終わりです。あなたの断固たる決意に,私は敬意を表します,私の娘よ。 - あなたが私の神々を受け取りに行っている間,私はあなたと共にいます。そしてあなたは私を望むものは何でもあなたに与えます。
私の息子や娘たちは上天から来訪する眷属を出迎え,饗宴の場を彼らに用意します。
私の息子や娘たちは花嫁花婿を受け取り着飾ります。
私のトランペット隊は地表から遥か遠くのソルクワッカにまで,私の御業を通して私を宣言します。
そうです,私の光はクラオシヴィの玉座で聖なる火の杖を植え,その足はヴィンデュの地の地面に突き刺さり,私の地球の息子ブラフマを受け取り,救済するのです」 - 偉大なる叡智と力を持つ聖なる女長よ,行きなさい」
これが御父の声でした。 - クペンタ・アミジは傍に立つとこう言いました。
「私の愛する仲間オークスとシー・ワー・ゴンと,ハ・オ・ハには,御父の杖が地球に降臨した時,私の火の矢船に乗ってすぐに来てください。なぜなら実体界の地球から私の神々を昇天させる時間が来たことを知らせる合図だからです。私は地面を開け,私の息子ブラフマとその妻ユティヴの体を生き返らせます。そして彼らの長子はオシリスの法の酵母を持っています。
私は10人の私の主神の眷属を集め,彼らの手にディヴァン法の実現を担う後継者を届けます」 - 彼女の仲間たちはこう答えました。
「ジェホヴィの叡智と力に誓い,そこに行きます」
【13章】
- 今,ジェホヴィの光がハオツサィティ中に広がり,精霊界のソルクワッカの道に繋がり,ルー・チェ・ワンの『オリアンの貯蔵庫』からオチェスの『オイクサの翼桁』にまで広がっていきました。チ・エア・ワ・チョンの交差点とシャ・ツゥマチェ平原は海や,水晶の火の世界のようになりました。
差し込んだ光の中で,何百年も前からいる古代の神々はクペンタ・アミジの祈りに応えて,厳粛にそれでいて荘厳な態度で駆け出しました。 - チンバットの遥か上空に,世界のように広く光り輝く三又の矛,定命の者たちが夏の日に煌めく空気を見ているような無数の霊気の光線が地球とその天界の上に上がっていきました。しかし霊気の光線は全ての色,色調,色彩,反射と輝き,明確に区分けされた心があり,それはまさにジェホヴィの息吹そのものでした。
それはスペ・タ弧の体制の始まりであり,地球とその天界が自ら与え,自ら授かるため新たな形態へと解放されることが,数億マイル四方の近傍の男神女神のための祭典で批准されたのでした。 - その間,何百という精霊界で名が知られ,愛されていた上位神の仲間であるクペンタ・アミジは下層の地球におり,彼女はジェホヴィの永遠の王国のために礎石を築いていました。そこに4年間粗末な下天の飼料で生き延びてきた純粋なる女長の饗宴としてスペ・タ弧から火の柱が降りてきたのです!
- 不滅の光の手で触れられると,ブラフマはジェホヴィの方に目を向けるように訓練されていました。なぜなら彼の天使の妻が昇天した時,出迎えてくれた無数の高貴なる男神女神がいる王国の方に彼の視線を向けさせるように導いていたからです。
このような栄光に包まれた光景を見ながら,精神的に偉大な男は生き,実体的な部分は死んで地面に横たわりました。
その後,クペンタ・アミジと神は彼を連れ出すと,ブラフマの精神体を受け取り,聖なる目的に従い,3日間,定命の者たちと一緒に聖なる輪の中で安置しました。 - 4日目,女長は特使に合図しました。地球の渦を越えた所に霊波を繋ぎ止め,偉大なる弧全域に広げている精霊界の神々が配置されており,彼らはその神々が管理している
彼らは,霊波を繋ぎ止め,偉大なる弧全域に広げている精霊界の神々が配置されている風の流れに沿って,空高く上昇しました。 - それは光の柱に対する合図となりました。
定命の者たちは無意味に何の考えもなく物事を引き裂く電流に対して,弱く低俗な心象を抱いていますが,電流は小さくもなければ無分別でもなく,強力なものであり,ジェホヴィの全ての力の泉からもたらされ,技術や,何百年も経験を積み,学識あり,どんな祈りが不滅の球体からもたらされる答えに相応しいのかをよく知っている上位天使が指示することで使用できる道具なのです。 - クペンタ・アミジの名前,言葉,叡智は素晴らしい功績と共に多くの世界で長らく親しまれてきました。彼女のよく訓練された思考は創造主の目的に同調しており,何千人もの男神女神の居所と行政における霊的な基盤として調和を保っていました。
- 合図が上がると,光の柱が地球の渦を貫きクラオシヴィへの道を作りました。それはオークスとシー・ワー・ゴンと,ハ・オ・ハへの合図でもあり,彼らは矢船に乗ってすぐに出航し,全速力でクペンタ・アミジの所に駆け付けました。
彼らはまるで閃光のように飛び出していき,ジェホヴィの炎に案内されながらブラフマとユティヴの墓へと向かいました。 - クペンタ・アミジは自分の船の傍に立つと,心棒が下がっていくのを見て輪の中央に飛び出して,墓の方を指さしてこう言いました。
「ジェホヴィよ,こちらです!
大地よ,出て来なさい!
ジェホヴィの御名において大地よ!
私が命じます!」 - 稲妻が落ちてきて,新たな安眠の地に突き刺さりました。定命の者たちは涙を零し,精神の流れに力強さをもたらしました。風の息吹がたくさんの羽を動かすように,クペンタ・アミジの振った手が光を動かし,大地を吹き飛ばし,2人の愛すべきブラフマとユティヴの遺体を取り出すと,彼らは生き生きと,愛情豊かに,手と手を取り合って定命の聴衆の前で行進しました。
- この時,オシリスの信者である定命の末子ホグは復活した姿を見てこう言いました。
「こんなことが,こんなことが!
本当にブラフマだ!ユティヴも!
私の父と母だ!」 - 偉大なるブラフマはクペンタ・アミジや神の腕の中で息を吹き返し,ジェホヴィの玉座から愛する息子たちや,集まった定命の者たちに向けてほんの少し話すと,最後の別れを告げました。
クペンタ・アミジは,定命の者たちが玩具の船の縄と帆を掴むように,光の心棒の巻きの部分を掴むと,ブラフマとユティヴの地上の体の部分をしっかりと包み,彼女の船を一列に並べた後,上天から精霊界の潮流を集めました。 - 彼女が手を上げると,三又の矛の弧の偉大なる操縦手に知られた合図であったため,旅の炎の潮流が流れ始め,精霊人の眷属とブラフマ,ユティヴの体が上昇しましたが,1マイルも行かないうちに彼らは精霊化し,雲散霧消しました。そして2人の甘い愛の精神体は何百万ものジェホヴィの息子や娘たちと共に交流を深めながらクラオシヴィへの道を急いだのでした。
- クペンタ・アミジの仕事は達成されました。光の弧と仲間との交友の中で,饗宴は開催され,共感を抱いた何十億もの人々が何十億マイルも続く食卓に着き,1,000以上の世界からもたらされた精神体の食事を楽しみました。
- その間,神は自分の仕事を終えるためクラオシヴィの玉座に戻り,精霊界のアバロンのヨクォッツの工場から送られてきた12機のアヴァランザの受取に間に合い,ジェホヴィの御名において200億人の花嫁花婿を出迎えました。彼らは第3の復活に入り,地球の渦を越えて昇天し,精霊界のハオツサィティ領で解脱することになります。
- 艦隊の司令長官であるオームブユの女神チェ・イン・イスタは搭乗する人数について連絡し,各アヴァランザにつき1,000個の輪,合計12,000の輪を用意し,順番を迎えた艦隊は輪の中に入ると,輪はクラオシヴィの聖都と玉座に取り囲むのに十分な広さになりました。神とその役人,そして今や3,000万人を擁する天界と地球の聖評議員が降臨し,聴衆の中央に姿を見せるためです。
どちらを向いても肉眼で見る限り遠くまでジェホヴィの花嫁花婿が立ち,光と式典の前でも臆することなく,一点の汚れもない純白の装いで整列していました。 - 艦隊が着陸すると,司令官のチェ・イン・イスタは東から来て,玉座にいた神に対面しました。
彼女は言いました。
「神よ,あなたはジェホヴィの御名を呼んでいました。ご覧なさい,私は彼の御方より遣わされた彼女の娘です。あなたの意志と聖なる願いをお聞かせくださいませんか?」 - 神は言いました。
「ご覧ください,私は彼の息子です!
あなたは私の妹でもあります!
私たちの御父の名において,聞いてください。ジェホヴィの涅槃の王国のために,純粋で聖なる4つの収穫物と,地球から連れて来た200億人の天使がここにはいます」 - チェ・イン・イスタは言いました。
「彼の御方の名において,『完全に純粋な地』で暮らすだけの叡智と力が彼らに備わっているのかを見極めたいので,私の前で答えてもらいます。
御父と私は一心同体です。私の眷属は涅槃の牧草地を行き来しています。彼らは精霊界の上方より届けられる光以外に,下から送られてくる物質を食することはもはやありません」 - 神は言いました。
「私はあなたが私に与えてくださることを知っています,ジェホヴィよ!」 - 次に眷属の花嫁花婿はこう返事しました。
「私の知る信仰があれば,あなたの王国でも安心して暮らせます,ジェホヴィよ。
私をあなたの涅槃の世界に連れて行ってください。
私に,より大きな御業を叶えてくださる視野と力と叡智を与えてください」 - 続けて,第3の復活に向けた一般的な式典が催されました。それが終わると,クペンタ・アミジと,スペ・タの饗宴に参加していた他の上天の男長,女長により署名され,神が「ジェホヴィよ,精霊界であなたの息子と娘となる花嫁花婿のための王冠を,私に与えてください!」と言うと,クペンタ・アミジとその眷属が4人の聖人と200億人の天使のための王冠を差し入れると,それらはジェホヴィの花嫁花婿の手の上に留まりました。
- 神は次の200年の後継者となるテェレの方を向きました。
神は言いました。
「ジェホヴィの御名において,あなたに地球とその天界の王冠を授けます。その他にこの地の象徴である『三角形』と,インカと,三又の矛を譲ります。後者はこの世界で新たに生まれたものであり,スペ・タ弧の象徴となります。三又の矛の由来は『3つの光』,つまりジェホヴィ,その息子の神,定命の精神体がいる星であり,復活の象徴となります」 - テェレは言いました。
「ジェホヴィよ,あなたの御名において,私は次のダンが来るまで,地球とその天界の神となります。
御父よ,私と共にありますように!」 - そこで彼はテェレに王冠と宝石を置いて,こう言いました。
「地球と天界の神よ,万歳!
地球と天界の神よ,万歳!
地球と天界の神よ,万歳!」 - こうして式典は終わりました。
神は玉座の足下に降りて座りました。そして神となったテェレは降りてきて,先代の神の手を取り,こう言いました。
「立ち上がってください,神よ,そしてお行き下さい!」
彼は立ち上がり,出発の準備をしました。なぜなら式典は1日中続いていたからです。 - クペンタ・アミジは式典が終わるのを見届けた後,饗宴の閉幕を眷属に告げました。彼女のエアラヴァナは艦隊の上を通過し,司令官のチェ・イン・イスタに合図を送ってから上昇しました。
100億人の天使たちはそれぞれの艦隊に乗り込みました。
エセナウルとトランペット隊の音楽が奏でられ,100の世界の彼方へと鳴り響きました。 - 艦隊が上昇しました。
花を雨のように投げ落としたので,艦隊が去った後には花の香りが残りました。
偉大なる世界の光が空高くへと舞い上がり,地球の渦があるチンバットの境界を通過するまで上昇を続けました。
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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