【OAHSPE-格言】人間にとって価値あるものとは

価値は人間同士の交換の比率で決まるのではありません。
価値というのであれば,一切れのパンや,亜麻,羊毛の方にこそあります。
なぜなら人間は価値がないものに価値を置いているからです。その者は偽りと死の中に家を建てているのです。

イフアマズダは王に言いました。
「私はあなたの敵ではなく,悪の敵です。
私はあなたの王国を奪い取ろうとしているのではありません。あと数日で私はここを去ります。そうなればあなたの王国には何の価値もなくなります。
私は御父のために別の王国を建てようと思います。
私は罪と邪悪を打倒し,善なるものを構築するために来たのです。それを為すことで,精神体は不滅であることを人間は知らなければいけません。
私はあなたやその民草が死ぬよりも,むしろを喜びに満ちたあなたたちが見たいのです。
あなたはオーマズドの法を理解していると言いましたが,王の法も存在することを認識しています。
王の法は地上の世界のためにあり,悪人を罰し,勇者に報いるためのものです。
オーマズドの法はザラツゥストラ人のためにあるもので,王が必要とするものではありません。
あなたの臣民は戦争や略奪のために存在しますが,『偉大なる霊魂』の臣民は善行や愛,慈悲を為すためにいるのです。
オーマズドの法が王の法よりも強いことを示さなかったでしょうか?
強い法を支持する方があなたにとって賢い選択となります。
あなたは宝物を集めてそれを自慢しています。なぜなら頭皮と頭蓋骨を交換する法をあなたが作ったからです。どうでしょう?
あなたはそれらを価値あるものにしたからでは?
誰かがあなたに頭皮を持ってきたら,あなたはその者にパンを与えます。
私はあなたに宣言します。価値は人間同士の交換の比率で決まるのではありません。
人間が石の山を集めて「ご覧なさい,これらは価値あるものです!」と言ったとします。もしくは鉄,金,銅を集めて「これらは価値あるものです!」と言ったとします。
価値というのであれば,一切れのパンや,亜麻,羊毛の方にこそあります。

なぜなら人間は価値がないものに価値を置いているからです。その者は偽りと死の中に家を建てているのです。
価値あるのはオーマズドただその人のみです。最高の『あらゆる光』を持つ者は最も価値があるのです。なぜなら御父の光により,あらゆる正義が簡単に遂行できるからです」

OAHSPE-20『神の言葉の書』25章-21-24

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