【OAHSPE-格言】自己研鑽について

私が進化を与えたのは石でも木でも動物でもありません。ただ人間にだけ進化を与えたのです。

人間よ。あなたたちは『私の創造物My creations』における栄光の中でも主たるものなのです。私は人間を,地上を歩いたり,空を飛んだり,水中を泳いだり,地をったりする動物として創造したわけではありません。こういった動物は霊的な生活を望んだり,霊的に積み重ねていく能力がありますが,ただあなたたち人間だけは霊的な実体に集積していく力があるのです。
私が動物に授けたのは,水で満たされた容器のようなものです。そこにはそれ以上のものは入れられません。その容器は壊されれば,水は海に逆流します。
私は自らの手で彼らに生命の息吹を与えますが,私が手を離すと,彼らは消滅してしまいます。
水滴は太陽の前では何の力もなく,蒸発して何も見えなくなります。それが,『私の光the light of My countenance』により創造した全ての動物の霊魂なのです。
しかし私は,あなたたち人間に『永遠の生命』という力を与えました。それにも関わらず,人間が一滴の水を小瓶に入れてそれを長い間保管するように,私は『高貴なる天使たちMy exalted angels』に,突然死んだ魚や動物の霊魂を取込み,一定期間,肉体の外見にまとう力を与えました。
しかしそれはまだ想像上のものでしかありません。人間は手を離すと持っていた石を地面に落とすように,天使たちは『霊的な動物たちMy spiritual animals』から手を離すと,その霊魂は『私の体My body』という海の中にちて行き,二度と見ることができなくなります。
それでも数は少ないのですが,私は木や苔,そして地表から生える全ての植物を創造しました。そして私は『高貴なる天使たちMy exalted angels』に木や灌木かんぼく,植物から霊魂を取り出して,それで実体的な事物の外見をよそおう力を与えました。しかし私は『高貴なる神々』にも同じ力を与えましたが,一つの植物だけでなく,森全体や,動物,魚,蛇に対してその力をふるえるようにしました。彼らがこの力を大気アトモスフェリア界に対して行使した時,それらは想像上の『天界heavens』と呼ばれるのです。
こうした状況で,古き時代,闇の霊魂が定命の者たちのもとに戻った時,彼らは,天界は地球と同じであり,全ての動物は人間と同じように永遠の生命があると言いました。
おお人間よ,そのような霊魂から目を背けないでください。あなたたちもまた1人の霊魂なのですから,私の『縛られた天界』に長く留まってはいけないということを彼らから学んでください。なぜならあなたたちが食べた動物を自分の精神体に定着させてそれらと暮らすようになると,あなたたちが下天で自分のつとめを終えるまで,神々はあなたたちを私の涅槃ねはんに引き渡せないからです。
私は人間が永遠に進化できるように,全ての人間に『偉大なる光』を授けました。
海の水は蒸発し雲を作ります。雲は雨となって降り,川となり,やがて海へと流れ込みます。それを何千回,何万回も繰り返すのです。それでも水は水のまま,何も進化していません。
私が進化を与えたのは石でも木でも動物でもありません。ただ人間にだけ進化を与えたのです。
人間よ,賢くありなさい。次の世界であなたたちを拘束させないためにも,進化しない物に自分を縛り付けたり,自分の精神体に定着させないように。

OAHSPE-19『フラガパッティの書』21章-14-19

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