【OAHSPE考察】OAHSPEの人名,地名の表記について

名称を表記する場合のルールについて

『OAHSPE』では,古代の人名,地名を日本語に変換する際,同一人物でも’-’(:ハイフン)で区切る表記と,ハイフンで区切らない表記の2通りがあります。

例えば以下の例です。

バンの長男の名前は『La-ban-a-see』と言いました。

OAHSPE-23『神の第1の書』24章-11

『Labanasee』は序列第2位のスイスとして生まれました。

OAHSPE-23『神の第1の書』24章-12

『Labanasee』はグアタマのラカオーRakaooh族でスイスの能力を持って生まれた人物の名ですが,’-’(:ハイフン)で区切られた表記と,そうでない表記が24章11節と12節に連続して登場しています。
この2つは紛れもなく同一の人物を指しています。また’-’(:ハイフン)を除けば,使用している単語は同じです。

それでは,何故,同一人物を表記するのに,このような2通りのパターンを用いたのでしょうか?

その理由として考えられるのは,’-’(:ハイフン)で区切る場合,表音を意識していることです。
最初の例「La-ban-a-see」の場合,「ラ・バン・ア・シー」と発音することを意味し,それさえ守られる(=表音を意識しない)のであれば,’-’(:ハイフン)で区切らずに記しているのだと考えます。

パニック言語について

まず言葉とは,相手に自分の思念イメージを伝える媒体であり,正確に伝えるには,自分と相手が同じ思念イメージを共有している必要があります。そして文字は,言葉が確立しなければ絶対に成立するものではなく,言語の成立の順序としては,言葉→文字となります。

次にパニック言語の成り立ちについて考察します。
自分と思念を共有する集団(部族)があり,その集団の中で会話が成立するようになったとします。
例えば栗を見て,「くり」と発音し,それを集団内で共有できたとします。

そこに別の部族の存在を認知したとします。その部族は自分たちとは異なる言語体系が既に確立していた場合,会話が成立しません。
しかしその部族と交渉する必要がある場合,何らかのルールでその部族と思念を共有しなければなりません。
そこで編み出されたのがパニック言語です。
栗の例を続けると,自部族は栗を「くり」と発音しますが,相手の部族は「まろん」と発音したとします。
この場合,パニック言語のルールではそれぞれの部族の単語を合わせて一つの単語とします。例えば栗の例を続けると,「くり」と「まろん」を合わせて「くりまろん」(もしくは「まろんくり」)という発音になります。
パニック言語の場合,交流の範囲が広くなるにつれて文字が長くなる傾向にあります。当時の古代人もその弊害は知っていたはずで,長くなり過ぎた文字は短縮するようにしたものと思われます。

『OAHSPE』における表音文字について

『OAHSPE』は英語で記述されていますが,登場する人物や場所の実際の名前は,ほとんどが英語ではありません。また文字がない時代もあり,天使が発音を表音文字として記録したものと考えます。
天界の図書館では,おそらく当時の文字(表語文字)と発音も記録されていると推測します。各地の地形は現在の3Dマップ以上にリアルに表現され,そこには地名(発音含む)も記録されているものと思われます。
19世紀末に『OAHSPE』を神々の啓示を受けて編纂した際,天界の図書館の情報をもとに英語に翻訳し,記述したものと思います。この時,古文で見かける単語等が頻出するのは,神々が『OAHSPE』を編集するために参考にした英語の文法書が,何百年か前のものを参考にしたからではないでしょうか。
天界の図書館に記録された当時の発音を,’-’(:ハイフン)で区切って英語で表現したものが『OAHSPE』における表音ルールだと思います。

コメント