【OAHSPE考察3】仮説:荒吐神=偽神アフラについて

青森県の縄文遺跡群出土の土偶は,偶像崇拝の証

2021年,北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に登録されました。世界的にも知名度が上がったこの縄文遺跡群ですが,特に興味を抱いたのは『土偶』の存在です。
有名な「遮光器土偶」は,遮光器と呼ばれる眼鏡を頭につけた女性の人型土偶です。似たような土偶は各地で出土されており,何かしらの偶像崇拝が行われていたものと推測しています。

さて,パン大陸水没後に各地に分散したイヒン人のうち,イェスタに渡ったイヒン人は青森県津軽地方に上陸したものと個人的には考えています。(参照:パン大陸水没後に日本に渡ったイェスタのイヒン人について
イヒン人は創造主ジェホヴィを信仰しているため,土偶のような偶像を崇拝することはありません。ところが実際は偶像崇拝が行われていました。
ここで考察しなければならないのは,偽神アフラによる天界スーファの侵略です。
スーファは神フラガパッティの時代に,日本の天界の神として定められた管区です。ところが神フラガパッティの帰還後,Divaと呼ばれる神族会議が開催され,フラガパッティの弟子であった神ホーブの時代は特に問題なく治まっていた地球の統治も,ホーブの昇天後,偽神クトゥスが神族会議に対して反旗を翻し,地球を大混乱に陥れます。
クトゥスはザラツゥストラとイフアン人の神イフアマズダが確立した宗教(ゾロアスター教)を乗っ取るため,「アフラ」と改名し,神イフアマズダを全て自分の名(アフラマズダ)と変えました。
もともと神イフアマズダと創始者ザラツゥストラは,創造主オーマズド(ジェホヴィ)を唯一の信仰対象と定めており,それを前提とした聖典を編纂しましたが,偽神アフラは創造主オーマズドの存在を抹消し,神イフアマズダの名を神アフラマズダと変えて,その宗旨を改竄しました。(ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』について,何をどう改竄されたのかは,「ゾロアスター教について」を参照)
現在に伝わるゾロアスター教の聖典は,早いうちから偽神アフラの手によって改竄されており,アフラは自分の信徒を増やしつつ,創造主オーマズドを信仰する一派を次々と滅ぼしていきました。
『OAHSPE』には,地上のヘレステとジャパン(日本)の惨状について,次のように記しています。

ヘレステとジャパン日本にあった2つの天界の王国ギラクシGir-ak-shiスーファSoo’fwaは,他の全てよりも神を悲しませました。なぜならこれらの天界はアフラの牙城となり,アフラはこの2大管区にいた全ての信仰者ザラツゥストラ人を処刑するまで地上で戦争を続けたからです。
この国の定命の王は,偉大なる霊魂オーマズド(ジェホヴィ)を信仰する全ての人々の処刑を命じる法律を発布しました。
その法律は効率よく実行されました。
神はスーファの惨状に慟哭しました。
神は言いました。
「私の愛するジャパン日本は打ちのめされました!
どうしたらあなたたちに定命の種を戻せるのでしょうか?
あなたたちは遠く離れ,この地には創造主の御声を聞ける者は誰もいません!
私はどうやって彼女を連れてくればよいのでしょうか。彼女は冷たい足で横たわっているのに」

OAHSPE-21『真神の書』16章-4,5

『OAHSPE』は19世紀末に自動書記という手法で,神々の啓示を書き留めた新時代の聖書です。この内容を空想だけでほぼ矛盾なく描き切ることは不可能であり,本当に「奇跡の書」だと思います。
この『OAHSPE』の中に,はっきりと「Japan」と書かれているわけです。この「Japan」はパン大陸水没後にイヒン人の船団が辿り着いたイェスタの地も然り,そして偽神アフラの手に掛かり創造主オーマズドに対する信仰を禁止させられたこの時も然り。

偽神アフラの手法は,ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』を読めば,どう改竄されたのかが分かります。『アヴェスタ』には創造主オーマズド(ジェホヴィ)の名は一切なく,偽神アフラ(アフラマズダ)がこの世界を創造したかのように記されています。
偽神アフラの宗旨の中で,日本におぞましい惨状をもたらしたのは,正義のために戦うことを推奨していることです。そもそも創造主ジェホヴィ(オーマズド)は人間を殺めることをどのような事情であれ,禁じています。しかし偽神アフラのゾロアスター教では,正義のための戦いを奨励しています。そもそも正義は立場が変われば,人によって解釈をいかようにも変えられるため,「絶対的な正義」などありません。

つまり偽神アフラは,自分を信仰する者を「正義」とし,それに歯向かうものを「ドルジ」や「ダエーワ」などと決めつけて,その駆除を奨励したわけです。
『OAHSPE』の記述通り,ジャパン(日本)でこのような悍ましいことが行われたとすれば,創造主の信仰は偽神アフラが台頭した時代(紀元前6,000年~4,000年)に消失し,代わって偽神アフラを絶対神として崇める宗教が創始(もしくは宗旨変更)されたものと推測します。
女神クペンタ・アミジの降臨までの間に,津軽地方で培われていた創造主への信仰は偽神アフラの宗教へと変わったものと思われます。

全能神・荒吐神=偽神アフラの可能性について

紀元前4,000年頃,偽神アフラの自滅後,地球の神は日本とその天界に神の力を持たせないようにしたと言います。

神は日本にもヘレステにも拠点を作らせず,どちらの国やその国に所属する天界にも,神や主神を据える十分な力を持たせませんでした。

OAHSPE-21『真神の書』16章-12

その結果,日本は宗教が広まりにくい国となりました。例えば現在の日本では,キリスト教を信仰していないのに「クリスマス」を祝ったりするなど,宗教への信仰心が他の国よりも薄いように思います。もちろん,それが悪いわけでもなく,「信仰心」と「不信仰心」のうち,日本は「不信仰心」が強くなったのと同時に実証主義が根付いたことで,例えば中世のヨーロッパのような「魔女狩り」などは日本では行われませんでした。
そのため,偽神アフラの宗旨は,日本では消失したものと思いますが,全能神・荒吐神が津軽地方で唯一残り荒吐族の信仰神となりました。
荒吐族はその後,各部族の力を結集し,自国に侵略してくる敵対勢力を迎撃しますが,創造主はそのようなことを望んでいないため,荒吐神は創造主ではなく,正義を翳した偽神アフラだったのはないかと推測しています。

今後について

荒吐神が「偽神アフラ」の教義を残しているとすれば,ゾロアスター教の聖典『アヴェスタ』の教義と何かしらの共通点があるのではないかと推測しています。但し荒吐神はほとんどその実体が分からないため,遺跡より発掘された遺物や風習など,『東日流外三郡誌』に記述が残っている部分と照らし合わせて考察する予定でいます。

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