人類創造後の第2周期の神
【1章】
- 天界と地球の神と主神たちは,天界の支配を失った時,大気界と精霊界を絶えず特使が行き来し,精霊界のジェホヴィの王国に報告を上げました。
- 地球は精霊界のハイ・ア・バルキフ道のシュラパのジヤの渦巻きを通過中であり,アナカロンの東の原野に向かい,ヴェヘタイヴィのダンハの弧に入ろうとしていました。そこにはオリアン長ヒエウ・ウィの偉大なる王国があり,何百万もの男神女神と高位の精霊人がいました。
- ヒエウ・ウィの下に地球の天界から訪れた特使が,地球の住民に降りかかった悲惨で痛々しい話を伝えました。
- ヒエウ・ウィは言いました。
「ジェホヴィよ,私は赤い星,地球を見ました!
恐ろしい話を聞きました。
御父よ,いかがいたしましょうか?」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「あなたの配下の長アションを呼びなさい。アションにジェホヴィの意志を伝えなさい!」 - その後,ヒエウ・ウィは,地球から3000年の道程にある精霊界のアナカロン原野を統治していたアションを遣わすことにしました。
- アションが,何百万人もの男神女神が集うヒエウ・ウィの聖評議会の前にやって来ると,『あらゆる光』が玉座を太陽のように照らし,光の中から創造主の御声が聞こえてきました。
- 「私の息子ヒエウ・ウィよ!」
ヒエウ・ウィは返事しました。
「ジェホヴィよ,ここにあなたの僕がおります!」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「ご覧なさい,赤い星地球を。
愛しい星はアナカロン原野に入ります。
愛しい星はジヤの渦の中でずぶ濡れとなり,凍り付くでしょう。
地球の神と主神たちは闇の呪縛の中では無力です。地球と天界を救うため,あなたの息子アションを遣わしてください。
ご覧なさい,私が愛しい星の玄関まで連れてあげます」 - アションは言いました。
「ジェホヴィの御心のままに。
私は多くの精霊界を統率し,長らく敬意を抱かれてきましたが,まだ実体界とその天界を闇の時代から救済したことがありません」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「行きなさい,私の息子よ。
地球のために苦労をかけますが,彼の星を救ってください。
但しアナカロンの後継者だけは先に決めておいてください」 - 赤い星よりも古く,多くの実体界を見てきたヒエウ・ウィが言いました。
「あの星はこのまま今の軌道を進めば,きっと消えてしまうでしょう」
ヒエウ・ウィはアションに言いました。 - 「あなたを精霊界のワンとハイビガットに送るので,地球と天界の歴史を手に入れてください。
またジェホヴィの花嫁花婿の収穫物に関する記録も手に入れてください。
あなたが必要とするのであれば,何百万といる精霊界の天使を私の領内から呼び寄せてもかまいません。彼らを地球に行かせ,ジェホヴィの御業でこの場所とあなたが住まう場所との間に連絡網を作った方がよいでしょう。
あなたが必要とするのであれば,私はその願いを聞きましょう」 - アションは精霊界の王国アナカロンに戻ると,聖評議会の前でジェホヴィの御意思と自分の考えを伝えました。
アションは自分に同行してくれる6,000万人の有志を募集したところ,ヨハン,シーン,アレイス,ゴン・ルーや,アナカロンの各所から何百万人もの有志が駆け付け,アションが募集した人数はすぐに集まりました。 - アションはアナカロンのジェホヴィの玉座の後継者を決めると,精霊界の慣例に従って戴冠させました。
- 次にアションは,花嫁と花婿の贈り物に関する歴史を手に入れるため,地球に特使を派遣しました。
- アションは赤い星の方に目を向けると,6,000万の有志も同じ方向に顔を向け,『ヴィエタイヴィの弧』を進む星を見ました。
- アションは世界がどう進み,どう動くのかを知る技術に長けており,何百万人もの天使を集めると,ジェホヴィの支援の下で過酷な訓練を施しました。
彼らはすぐにオリアンのポート・ゴンを建造し,火の光とボルトで照らしました。
ジェホヴィの息子,娘たちは乗船すると地球に向けて急行しました。
アナカロンの郊外であっても50万マイルの場所にあり,彼らは,周回する月が垂れた精霊界の火の窓掛に触れてしまうぐらいにまで,地球の上空に接近しました。
地球で暮らす定命の者と天使たちが彼らを見て恐懼したため,その場所で停止しました。なぜならジェホヴィは異常な光景で人間たちを弱らせ,慄かせることで,新たな目的を植え付けられるように人間を作っていたからです。 - ジェホヴィの御声がアションに届き,こう仰せになりました。
「三日三晩,あなたは上空で待機し,地球と大気界に対して,私に選ばれし者の天界の力と威厳を示すように」 - アションは言いました。
「ジェホヴィよ,4日目に私はチンバットを越えて,5日目に地球に降下します。
御父よ,下天の使者たちを私の下に連れてきてくださいませんか。私は彼らと話がしたいです」 - ジェホヴィは地球と下天の天使をアションの下に派遣しました。彼らは落胆しながらも,ジェホヴィの意思を知るためにやって来ました。
- アションは彼らに言いました。
「御父の眷属が遥か高みの場所と栄光の地から訪れたのは,堕落した天界と地上の人間を救済するためです。
無力の者を愛し,ジェホヴィの讃美歌を教えることこそが私たちの仕事です」
この時,特使は答えました。 - 「『全人格』の果てしない愛の中で,あなたはその聖なる言葉に対する報酬を見つけてください,最も尊き神よ。
闇が降り,長く真剣に,地球の主神は天界の神と共に働いてきましたが,その王国は崩壊してしまいました。
ああ,下天を統治していた神は挫折し,屈辱を味わいました。上天の敵はジェホヴィの王国とその御名を汚せたことに大喜びで,私たちを嘲弄するようにこう言いました。
『ジェホヴィは今どこにいるのかね?
上天の光はどこから来るのだろうね?
『全人格』の果てしなき信仰者よ!』 - しかし今,高く輝く太陽である精霊界の火の船が現れたことで,地球とその天界の息子や娘たちは
恐れ慄きました。そしてあなたの光が現れた時,私たちは支援の希望を抱き,全速力で駆け付けました。
私たちの心は感謝で一杯です。
ジェホヴィの御名の下に100万人のトランペット奏者を雇い,地球とその天界に向けてこう宣言します。
『ジェホヴィ,ここに来たれり!』」 - 挨拶が終わると特使は出発しました。
アションは時期が到来するまで,降下に向けたあらゆる準備を進めました。
【2章】
- ジェホヴィはアションにこう仰せになりました。
「3日目の晩に,あなたは精霊界の船を地球に向けて移動させなさい。アラフォンに到着したら,もう3日間待機し,解脱した私の息子と娘たちの力と栄光で,あなたの偉大さを地球の人間と天使たちに見せつけて畏怖させなさい」 - アションは命令に従って進み,アラフォンに到着すると3日間停止しました。
その光景の壮観さは,地球の人間と大気界の天使たちの頑迷さを打ち負かしました。
再びジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「もう一度,進みなさい,息子よ。
地球までの半分ぐらいの深さに到達したら,もう一度停止し,そこに天高原を作りなさい。そうすれば7年60日後に訪れる夜明けまで,あなたの永住の地となるでしょう。 - 今後,私の精霊界の眷属は,1つの周期で8年以上,大気界に留まってはならないものとします。私があなたに与えるのはダンの夜明けのようなもので,1年という期間のいくつか,2年という期間のいくつか,または3年,4年,それ以上と,必要に応じて設定します。
- あなたは7年60日間,王国に住みなさい。その期間は『ダンの最初の夜明け』と呼ばれるでしょう。次のダンは『ダンの2回目の夜明け』と呼ばれ,地球が存続する限り,ダンを繰り返す都度,そう呼ばれていくことでしょう。
- ダンの夜明けから次のダンまでの期間を「ダンハ」と呼びます。4つのダンハで1平方と呼びます。これは1密度の合計,つまり地球の年に換算して12,000年に相当します。12平方で1立方と呼びます。これは地球の渦に何の変化も与えない第3空間の最初の割り当てになります。4立方はその大きさ自身が『偉大なる蛇』と同等なため,1合計と呼びます。
- アションは再び進み,地球から4,000マイル以内の場所まで移動すると,ジェホヴィの御声が聞こえてきて,アションに停止を指示し,必要なものを全てを使ってその地に新しい王国を設立するように命じました。
ジェホヴィは仰せになりました。 - 「あなたが今いる場所は,地球からある程度距離を置くことで,堕天使たちの攪乱により邪魔されないようにしています。同様に,地球や,接触した者たちを救済した際,その多くの者たちにとって,あなたの王国が地球から離れていると,地上に戻りにくくできます」
- アションは理解すると,ジェホヴィの仰せになった内容を宣言しました。
眷属が天高原に留め具を投げ込むと,精霊界の火の船と一緒に王国は地球とその大気界も道連れにするように回転しました。
ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「あなたが今いる場所の土台を強くして,1万本の火の柱を立ててください。また各方面に通じる街道と邸宅も用意してください。しかしその中心に『評議会の家』を建てて,夜明けの間,あなたの眷属をそこに座らせて統治しなさい」
- アションはジェホヴィの仰せに従いその場所を建設し完成させると,ジェホヴィはこう仰せになりました。
「その場所をイエシュアと名付けます」
『魂の救済の場所』という意味で,そう呼ばれました。
再びジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「私の息子よ,あなたの評議会員とあなたの副官を選びなさい。あなたがその名簿を作ったら,イエシュアに副官を残して,あなたと100万人の男女の評議員と一緒に出発し,地球とその天界に降下し,住民に目を向けなさい。なぜなら彼らは苦しみに喘いでいるからです。
あなたが地球の主神と神がいる場所を訪れたら,彼らを救済しイエシュアに連れて来なさい。なぜなら彼らは休息を必要としているからです。
天界にいるイヒン人の多くは有能なので,あなたと一緒に連れて行って,あなたの民草の世話をさせなさい」 - アションは仰せに従い,議員と副官を最初に選ぶと,アションとその眷属は仰せのままに地球に向かいました。
【3章】
- この時まで,地球の大陸の管区の古代名はまだ残っており,神とその主神たちは消滅したホレドから追い出された後,一時的にワガ,ジュド,ヴォフに住んでいました。
- 神と主神たちはワガに1国,ジュドに1国,ヴォフに1国と,各地に王国を持っていました。その天界の王国には,第2の復活が可能な2億人の天使と,1億人のエスヤンと学の無い見習いがいました。3つの天界の長はワガにおり,ジェホヴィの王国が海に降臨する兆候が上空の大宇宙に顕れると,すぐに神と主神たちは主席の役人を連れてワガに集まりました。
- ジェホヴィは神に仰せになりました。
「私の息子,そして共にいる主神たちよ,あなたの場所を用意しなさい。
ご覧なさい,私は火の世界に来ました。私を信じる労働者は安らぎと幸福を見つけるでしょう。 - アションがあなたの息子,娘たちを救済します。
そうです,彼は地球を,新たな精霊界の光と偉大な力で覆います。 - 神よ,あなたの民を呼び,喜び,楽しむようにお伝えなさい。なぜなら救済の時が近づいているからです」
- 神は主神たちにそのことを伝えると,主神たちもまた他の人々にジェホヴィの御言葉と天界の託宣を伝えました。
すると信者たちは大喜びし,それぞれの場所で集まりました。
しかし地上で定命の者たちと暮らす信仰心のない天使や,何億人も暮らしている他の場所では,次のようなことが起きました。 - 彼らは上空に現れた火の船に圧倒させられて,恐怖に駆られ四方八方に逃げ出したのです。その大半が定命の者たちの前で慌てふためいたため,定命の者たちも恐怖に駆られ,安全な場所を求めて逃げ惑いました。
神や主神たちは何百年間も,多くの闇の霊魂に王国に来るように依頼していましたが,一向に来ようとはしませんでした。しかし今回は違っており,主神の王国に入国したいと言ってきたのです。 - しかし神と主神たちは自分たちの場所を光の壁で囲み,信仰を持たぬ者たちを受け入れませんでした。
神は言いました。
「アションが到着するまでの間,この王国の秩序を維持します」
それは実行され,6日6晩,地球とその天界を覆った恐怖は地球が誕生して以来,かつてないものとなりました。 - 神と主神たちはエセナウルを連れ出して,ジェホヴィの御前で歌い踊りました。輝かしい服装を身に纏ったアションの眷属や楽団,伝令,そして大人数が近づいてくると,神や主神たちでさえその豪華絢爛な光景に圧倒されたのです。
- 神と主神たちは急拵えの玉座に座ると,精霊界の元帥たちがやって来て,最初は1列,次は2列,4列といったように5万の元帥たちと5,000の主任顧問官が席に着き,アションが入ってくる東側を除いて,四方を全て取り囲みました。
100万人の評議員が入って来ると,何千人ものエセナウルの楽団と一緒になってジェホヴィとその王国に対する讃美歌を歌い,あちこちに散らばりました。 - ワガ大陸とジュドとボフの一部の下天は,アションの眷属によって今まで大気界で見たこともないぐらい明るく照らされました。
地上と天界では恐怖と大きな混乱が生じていたため,これといった動きはありませんでした。 - アションは神と主神たちの玉座の前に来ると,ジェホヴィの2級の御印で敬礼し,こう言いました。
「ジェホヴィの御名において,その力,叡智,愛により,私はあなたたちを喜ばせるために来ました」 - 神は言われました。
「ジェホヴィの御名において,万歳!
アナカロンの長アション,万歳!」
神は玉座の足下に進み,主神たちもまた敬意を表するため進み出て,アションを迎えました。
エセナウルが歌うのをやめました。
アションは玉座に進んで座ると,神は王冠を脱いでアションに渡し,ジェホヴィより賜った地球の伝国の家宝ともいえる『三角形』を彼に渡しました。 - アションの周りにあらゆる光が溢れ出ており,その中心からジェホヴィの御声が聞こえてきました。
「私の名において祈りと信仰を以て行う限り,私はあなたたち全員と共にあります。
神代,私の息子が戴冠します。 - ご覧なさい,私はこんなに力強く,しかも迅速に駆け付けました。なぜなら地球に春が到来したからです。
私の息子セファスが地球に足を踏み入れています。彼は地球生まれの者を奮い立たせました。しかし私はこの天界に『私の光』を新たに植え付けようと思います」 - 私は『地球に永遠の生命の種をもたらした』と言ったことがありませんか?
わたしは上天の栄光について定命の者と霊魂たちに教えるため,神と主神たちを与えました。そして私は地球で生まれた者がこの地で私の神や私の主神となるように命じました。 - 私が据えたあなたたちは良い働きをしました。
ホレドとモーブが崩壊したから私が悪態をついているとは思わないでください!
私がこういった事態を事前に予測していなかったと思いますか?
ご覧なさい,私は人間が新たなものを永遠に作り続けられるようにするため,ありとあらゆる施しを与えています。
ホレドが存続していたら,今日,地球には再建のための天界はなかったでしょう。そうなったら神になった者はどこで学べばいいのでしょうか?
ただ,私がここに来たのは,私の働きについて教えるためではありません。
私は,私の民草が互いに教えあえる環境を提供します。 - どうして人間はこんなに思い上がっているのでしょうか?
それなのに私は人間を最も愚かな動物として蘇らせています。
人間は自分の力と知恵に誇りを持っています。私は自分の手札の中から最も弱い,日照り,雨,風といったものを送り込みます。すると彼らは何の力もない人間であることを示してくれました。
下天の神や主神たちも自分の力と叡智に自惚れています。しかし言葉のちょっとした変化で彼らの天界は崩壊しました。何十億人の霊魂にとって秩序ある1等地であった場所が,混乱と無政府の場所に変わり果ててしまいました。
私は人間と天使たちを混乱させているのです。この状況は一見悲惨に見えますが,善意を永遠に続く礎石とするために行っているのです」
御声は消えました。 - アションは言いました。
「ジェホヴィの御名において,私は地球とその下天を統治することを宣言します」 - 元帥たちは言いました。
「万歳!アション,天界と地球の神よ!
ジェホヴィの御名において,彼の御名を宣言してください」 - この言葉が発せられるや否や,全ての眷属の声が叫び声を上げました。
「万歳!神よ!ジェホヴィの息子よ!」 - 今や神となったアションが言いました。
「あなたの王冠を私の王冠とします。なぜならこの王冠の下で,ジェホヴィの力は勝利を掴むからです。そうしなければ人々はこう言うでしょう,『ジェホヴィの王冠には何の力もないではないか』と」
アションは王冠を頭に戴くと立ち上がり,引退した神と主神たちに敬礼した後こう言いました。 - 「私はあなたのためにとある場所を用意しました。そこはイエシュアと呼ばれています。
私の役人とともにそこに引き上げて,私が来るまでの間その場所で休息し,自由に寛いでください」
しかし引退した神と主神たちは言いました。
「私たちはあなたに祈りを捧げます。私たちにも働かせてください」
神は言いました。 - 「ジェホヴィの息子に辱めを与えるわけにはいきません。
あなたは私の下でどう働くというのでしょうか?
あなたたちはジェホヴィの神と主神たちではありませんか」 - 彼らは承諾し,挨拶の後,50万人の男女の護衛と一緒に,イエシュアに向けて出発しました。
- 神は言いました。
「マギ,ビンフォ,ネストを私のところに連れてきなさい。
ジェホヴィの御名において夜明けの間,彼らを私の主神とします」 - 三人は呼ばれると玉座の前に立ちました。
神は言いました。
「あなたたちを地球におけるジェホヴィの主神に任命します」
元帥たちは言いました。
「万歳!
マギ,ビンフォ,ネストよ。地球のジェホヴィの主神たちよ!」 - 集まった眷属の声でも宣言されました。
神は言いました。
「ジェホヴィの御名において,あなたの道を進みなさい,地球の主神たちよ」 - 主神たちは自分で王冠を戴くと敬礼し,すぐに出発しました。
- 神は言いました。
「私の所に大気界の元帥たちを連れて来なさい」
元帥たちは玉座の前に連れてこられました。
神は言いました。
「あなたたちに栄光あれ,ジェホヴィよ!
私は大いなる闇に耐えながらも信仰心を保ち続けたあなたの息子,娘たちを見てきました。
ジェホヴィの御名の下に,そしてその力により,私が彼らを救済します。
この中で長は私の質問に答えてください。第2の復活を待っている天使はどれぐらいいますか?」 - 元帥長のサウニが言いました。
「2億人です」
神は言いました。
「あなたと仲間たちは退出したら,ジェホヴィの収穫物である精神体を集めてきなさい。そうすれば私が彼らをイエシュアに送ります」 - 大気人が命令に従って実行すると,神は100人の特使と1,000人の精霊界の元帥を呼びました。元帥たちはアバトスを用意し,第2の復活に備えている眷属を命令通りイエシュアに出発させました。
- 神は言いました。
「今,わたしは精霊界の眷属と大気人を闇の中に残しています。後者については3日間残したままにしておいてください。私は精霊界の眷属を連れて世界中を旅し,各地の定命の者と霊魂とその気質を観察します。そして彼らに相応の沙汰と,それぞれの状況に応じた対処をします」 - 神と精霊界の天使たちはアバトスに乗り込むと出発し,誰にも気付かれないように定命の者たちが暮らす場所へと旅立ちました。
【4章】
- 100万人の議員が所属するイエシュアの評議会ではいくものグループがあり,そのグループはさらにいくつものグループにまとまり代表のグループが出来上がります。そのグループはさらに別のグループにまとめられます。
その結果,1,000人のグループに1人の代表者がいて,彼は1,000人の声を代弁することになります。
評議会では100人の代表者が集まると『1つの声』として扱われ,10組の声が集まると神の御前で披露できる『1つの声』となります。そして神は『全体の声』であり,ジェホヴィは神の声でした。
こうして評議会は全ての部門の代表となりました。
評議会での進行は以下の通りです。 - 神がある主題を提示しました。
議会では何千人もの議員でその主題について議論しました。各代表者は自分のグループの声に耳を傾けます。次に各代表者が何百にも集まって議論し,『1つの声』としてまとめます。そして10組が集まったら神に披露できる『1つの声』となります。
このように実行することで,神の命令は人間とジェホヴィの両方の叡智を兼ねるのです。
それ故にこう言われます。
「神が言い,神が命じたら,それは人間と天使に伝えた『ジェホヴィの御言葉』なのです」 - 神の眷属が地球と下天を訪れた後,彼らはイエシュアに戻り,定命の者と大気人の事案に関する評議会に出席しました。
- 神は言いました。
「ご覧なさい,天界と地球は何も生み出さない汚らわしく,ひどい庭になってしまいました。
私はここに『剪定はさみ』と焼き払う『火』を持って来ました」 - 神は言いました。
「私はドルジとドルク人から,ジェホヴィに選ばれし者の恩恵を取り除きます。
私は彼らを貧しいままにしておきます。
物乞いに叡智を与え,王に善行を励ませる者など何処がいましょうか?
溺れた者は泳ごうとします。しかし欲に耽溺した者はその心がジェホヴィを学ぶ前に滅びるべきなのです。 - 大勢の自惚れた大人を相手に奮闘し,1人の救済に失敗するぐらいならば,子供の時から苦労させて成人した時に正義を教えた方が良いのです。
自分でできるはずなのにそれをやらない者への慈善行為を嘲笑うのは誰ですか?
叡智と善行は『日々の食事』に過ぎません。良からぬことに耳を傾けないように説教してください。
叡智についての説教は,強制的に人間の心に働きかけるべきなのでしょうか? - ジェホヴィに祝福あれ!
ジェホヴィは人間に飢餓感を覚えさせました。そのため人間は食料を愛します。
飢えがなければ,人間は何も食べないでしょう。
ジェホヴィが食料を与えなければ,賢明な神は人間が無力だと分かっています。 - 愛する人よ,地球を追い求め,『あらゆる光』をもたらしなさい。
地球の下天の追い求め,『あらゆる光』をもたらしなさい。
私は1年間,地球と天界を闇の中に置き去りにします。彼らは泣き叫び,無言の風の中でその傲慢さは挫かれるでしょう。 - 天界の霊魂がホレドとモーブを略奪したのではありませんか?
悪の霊魂と悪人に『これを見ろ,たくさんある!自分たちで分けよう』などと言わせないでください。彼らは何も生産せず,他人の物で生きているのです。
『偉大なる霊魂』は,努力することで叡智と力が成長するように人間を創造したのです。 - 彼らは安らぎと快適さを求めます。無力な彼らはますます無力になり,やがて倒れていきます。
彼らは永遠に続く破滅の道にいるのです。
幸福とは,彼らの目を覚ますことができる神の下にあるのです」
【5章】
- 神は言いました。
「外科医のナイフには素晴らしい加護があります。その『火』は健康を回復させる元手なのです。
しかし愚か者はこう叫びます。『待って!待って!もう十分!あなたは苦痛を与える人だ』 - 誰がジェホヴィのような目を持っているというのでしょうか?
彼の鞭打ち柱は各所にありますが,その柱には明確な道があります。それなのに人間はその道に従おうとしません。 - 全ての善良な人間と善良な天使を引き上げさせたら,人格と呼べるものは何も残らなくなります。彼らは半分を欠いた状態になります。
腕や足がない者は一部の人間だけです。『全人格』を認識できない人間は,精神体が奇形なのです。
その者は自分の安らぎと栄光を求めて家を探します。
しかしジェホヴィの息子は仲間のために敢えて過酷な労働を追い求めるのです。 - イエシュアは私の故郷となります。
ここで下天の果実をもたらします。
ここに教育機関を設立します。私の奉仕は7年間であり,彼らはそこで精霊界での作法を学びます。
私は兄弟の家を建てて,働くと誓った『自発的な生徒』でその家を満たしてください。
彼らは,力と叡智を持つ神や主神になるでしょう。 - ご覧なさい,人間は工場を建てて,販売目的で布地を生産しています。
私は大学を建てて,ジェホヴィの息子と娘たちを輩出して献上します。
私に縦糸や詰め物になる材料を持ってきてください。ジェホヴィの布地は永遠に保たれます。
私はイヒン人の種と,彼らを世話する家を探しておきます。なぜなら彼らは私が御父の王国に昇天した後,地球生まれの者を救済するからです」
【6章】
- 最初に地球から連れ出されたのは大気人の中でも最良の天使たちで,学校や天界で必要なものを作ることができる工場がある『イエシュア』に住まわされました。
この者たちはイヒン人でした。 - 次に連れ出されたのは最良の霊魂でしたが,病院や保育園に入れられました。
- 第二の復活の準備に入っていた人々について,神はこう言いました。
「精霊界の船を建造したら,彼らを精霊界のティエステヴィに連れていきなさい」 - それは実施され,第2の復活を待つ階級35の2億人が昇天しました。
ティエステヴィは精霊界と7つのアジの間にあり,大気人の居住区の隣にある精霊界の天界の最下層に位置します。 - 神は言いました。
「私はイエシュアに,最良の天使と最良の霊魂を残しておきます。私が昇天した後,ここが新たな王国となるでしょう。ここから私は神と主神を育てていき,彼らが下天と地球を統治することになります。そして彼らは自分の後に続く者たちにも同じ方法で統治するように伝えていってほしいのです」 - こうして地球の果実の上に,ジェホヴィの第2の光が築かれました。神の精霊界の眷属は下天にとって,神や主神,元帥,エセナウルや全ての役人といった全ての男女を育てるための訓練学校のような存在になりました。
神は言いました。
「イエシュアはこれ以上,地球に近づかないように。そうしないと闇の霊魂が簡単に近づいてきて,またホレドのようになってしまいます」 - 神と主神,その仲間たちによって地球からイエシュアに1億の霊魂が連れてこられ,彼らはその能力に見合った場所に配置され,そこの神の眷属の仲間が運営する団体に組み込まれました。
神は全ての人々に,それぞれに適した勉強や余暇活動,音楽,規律,行進などの時間を割り当てました。
この場所は秩序と栄光に包まれた場所でした。 - なぜなら規律がなければ何も始まらないからです。そして規律は式典なしでは成り立たず,式典は儀式や形式,確立された言葉なしでは成り立ちません。
「見よ,私は賢い!私には規律も武器のマニュアルも必要ないからだ」と言う者は,愚かな兵士だと思いませんか?
この者に『無知の群衆の1人』以上に何の価値があると思いますか? - 神は言いました。
「私が天界で彼らを1つに纏めて訓練したように,あなたたちは定命の者たちに儀式や式典を与えれば,彼らが天界に来た際,昔の住まいに戻ったり,闇に堕ちたりしなくなるでしょう。
個人の行動で『協調』の方向に動こうとするものは何であれ,御父の影響を受けています。
その反対は『悪』からの影響です。
人間は全く行進しないよりかは,単調な言葉の『音』に合わせて行進する方が良いのです。
価値は『言葉』の中にはなく,『空虚だったもの』を『斉唱』することで生まれるものなのです。
ある愚か者が『私は祈る必要がない。祈りに何の力があるというのか』と言ったとします。
しかしその者の魂は,ジェホヴィの意に反しながらも成長していきます。
祈りや言葉において,ジェホヴィの御前での行進(聖なる踊り)以上に効果は無いのです。なぜなら協調を促す『精神の表現』で人間を纏めるものは何であれ,ジェホヴィの力が働いているからです」 - 聖なる踊りと儀式と式典はジェホヴィの御名の下にイエシュアで確立され,その新しい天界は喜びの場所となりました。
- 神は言いました。
「私の『選ばれし者』に,一生懸命に賢明に働き,元気よく踊り,力強く心を込めて歌うように教えなさい。
どんな男女でも,開花するために学ぶ以上に何があるというのですか?
天界において,足を引きずって歩く以上に惨めなことはありますか?」
【7章】
- 定命の者たちと暮らしていた下天にいた最初の善良な霊魂が全員連れ出され,イエシュアに住むことになった時,地上にはドルジ(闇の霊魂)だけが取り残されました。
一年間,神は地球をジェホヴィの光を欠いた状態で放置しました。 - 定命の者たちは賢明で聖なる精霊人よりも,天界をほとんど知らない自分の親類の霊魂と交流することを好みました。
- 神は言いました。
「次のようなことを言った男女はいましたか?
『ジェホヴィの天使たちよ,私がもっと善行を積むにはどうすれば良いのか教えてください。
なぜなら私は自分の叡智と力を尽くして仲間たちを助けることで,ジェホヴィにお仕えすることを渇望しているからです』 - むしろ彼らはそういったことから目を背け,放浪するドルジの物語に酔いしれ,自分を闇に包もうとするものです。
そのため彼らは天界と地球で闇を見つると,自惚れたまま病み,壊れていくのです」 - 闇の年が終わると,神は地球とその下天に剪定者を遣わしました。
彼は200万人の剪定者を送り出す際,こう言いました。
「定命の者に宿る邪悪な霊魂を幼児だろうが使い魔だろうが構わず全て見つけ,一か所に集めなさい。
次に洞窟や滝を住処としている霊魂や妖精を見つけたら,同じ場所に集めなさい。
次に戦場に宿る愚かで混乱をもたらす霊魂を見つけたら,同じ場所に集めなさい。
次に古城や荒廃した都市,『悪の家』に住むラスターを見つけたら,彼らが定命の者に憑りつくために出かけた時を狙って捕まえて,同じ場所に集めなさい」 - 精霊界人は,地球にいる悪の霊魂や闇落ちした霊魂を全て集めると,大気界に連れて行きましたが,その数は9億人もいました。
- 神は言いました。
「彼らをジヤのフーダウに連れていくための船を用意しなさい。そうしたら彼らに1つの王国を用意し,彼らに神と主神たち,役人を与え,ジェホヴィの王国に相応しい住民になるように訓練と教育を施してあげましょう」 - このように彼らは除去され,最初のダンの夜明けの2年目にイエシュアの神の命令により,地球とその下天は悪の霊魂から祓い清められたのでした。
【8章】
- イエシュアの2年目,神(アション)は学問や産業に関して必要なものは全て天界に設置し,そこには必要なことを全て教えるための十分な数の精霊人が教師として応募し,エスヤンたちに善行やジェホヴィの王国(宇宙)の一般的な知識を教えました。
- 神は言いました。
「地球と天界が悪から浄化された今,主神たちはアサフにエスヤンたちを引き渡しなさい。そして定命の者たちが戻るのを阻止するために,地球から少し離れた場所に築いた障壁『イエシュア』に決して戻らせないようにしてください」
ジェホヴィはこう仰せになりました。
「盲人が盲人を導こうとして苦しまないでください」 - これは実行され,定命の者たちは死ぬとその霊魂はアサフたちによりイエシュアに運ばれ,エスヤンたちはそこでできる労働に従事しました。
神は言いました。
「地球の主神たちにこう伝えなさい。定命の者たちに私の王国イエシュアについて,託宣やそれ以外の方法で教えて差し上げるようにと」 - これは主神とアシャールたちによって実行されました。定命の者たちの守護霊であるアシャールは『イエシュア』と呼ばれ,地上にその地位を確立させました。
神は言いました。
「コスモン時代に人間はこう言うでしょう。
『天界での名前は,何にちなんで名づけられるのだろうか?』
しかしイエシュアは誰にも知られていないので,いつの日かジェホヴィがその手を差し伸べて全てを明らかにすることでしょう」 - 定命の者たちは舌が厚くイエシュアと言えなかったので,イエスと発音していました。そのため多くの人間たちに付けられたイエスという名前,意味は『悪がない究極の涅槃』ですが,その由来はこういったことが元になっています。
- ジェホヴィは神を通してこう仰せになりました。
「夜明けの終わりには,解脱した私の息子と娘たちは復活者と一緒にそれぞれの場所に戻ることでしょう。しかし地球と下天が闇の中に取り残されないようにするため,あなたは私の名において統治し教育するため,神と主神たち,元帥,使者とその他の全ての役人を用意しなさい。 - あなたが用意する彼らは,地球の誕生から数えて大気界の周期に従い,200年間,400年間,600年間とその任に就くことでしょう。
- 精霊界の眷属が,地球や大気界のどちらかにダンの夜明けよりも長く留まることで苦しまないようにしてください。なぜなら私は一度地球を闇の領域に連れて行き,その後で地球を高みへと構築しようと考えているからです」
- 御声が途絶えました。
神は言いました。
「評議会でこの問題について議論し,御父の前で語ってください。なぜなら私は古代のホレドの場所で再び天界を用意するからです。そこはビスパと呼ばれることでしょう。なぜならそこは死者の霊魂がイエシュアに運ばれる前に準備するための受入場所となるからです」 - 時が経ち,多くの地球生まれの者が成長し,神は彼らの中から選び出し,その場所の住人としました。
彼はビスパを創設すると,ジェホヴィの命令でそこの管理をしました。
神はイエシュアで聖なる言葉による式典や儀式,行進,踊りを確立し,定命の者たちにも同じことをさせるように主神たちに命じました。
彼らは最初に計画していた全てを実行しました。 - ダンの夜明けの7年目,神は自分以外の神と主神,その他の役人たちを選出するように評議会に命じました。古代の方法に従い,評議会は最も学識があり,純粋で,神聖な人物を,神の地位にある者の中から選んでいきました。
この時の内容は記録され,イエシュアの図書館に保管されました。 - これは実行され,神は地球の主神たちを呼ぶと,彼は自分の後継者である神と主神たちを聖別する新月の最初の日を特別な日とし『マス』と呼びました。その名はコスモンの時代にまで残っています。
さらに神は地球でのその月の日(『マス』)を聖別の日に決めました。(これがミサの語源です) - 選抜された者たちが玉座の前に控えると,神は言いました。
「ジェホヴィの御命令により,私の下に来てもらいました。彼の御名において,息子の私があなたたちを聖別します」 - 元帥は最も高階級の者を玉座に案内しました。
神は言いました。 - 「ジェホヴィの御名の下,その力,叡智,愛により,私はあなたを天界と地球の神に任命します。私があなたに授けるものは,私を育ててくれた御父から授かったものと思ってください」
- 後任者はこう言いました。
「全ての力は御父に由来します。
全ての叡智は御父に由来します。
全ての愛は御父に由来します。
御父の名の下に,そして彼の息子により下された御父の命令により,私に課せられた全ての任務を拝命します。
御父の栄光に永遠あれ!」 - 神は言いました。
「御父よ,あなたの息子のために,王冠を賜りますように!」
聖なる光が頭上に降臨すると,神は手を伸ばしてその光で王冠を編み,後任者の頭に王冠を載せた後,こう言いました。
「天界と地球の神よ,私はあなたに王冠を授けます。あなたは地久の神々の家宝である『聖なる三角形』を受け取ったのです」
後任者はそれを首にかけ,こう付け加えました。
「地球やこの天界には神は1人しかいないので,私はジェホヴィの御名の下にこの王冠を外し,あなたに敬意を表します。
神よ,地球と天界の神よ!」 - アションは右側に立ち,後任の神が玉座に座ると,赤と青の光が上から降り注ぎ,神を完全に包んだので,彼は元気づけられました。
彼は言いました。 - 「後任の地球の主神たちよ,いと高きジェホヴィの玉座に来なさい!」
- 5人の主神たちが進み出ました。
神は言いました。
「手をつなぎ,御父からの贈り物を受け取りなさい。
私に与えられしジェホヴィの力,叡智,愛の美徳により,私はあなたたちを『最高の選ばれし者』として受け入れ,ジェホヴィの御名において地球の主神に任命します!
地上では手に入らない上天のこの王冠を受け取りなさい。その力により,あなたたちはイエシュアと,自分たちが従属する上王国と同調しながら活動できるでしょう」 - 神は王冠を作ると,地球の5つの管区の主神を戴冠させました。
神は言いました。
「あなたたちは退室し,使者と役人を選んだら,任地の王国に向けて出発しなさい」
主神たちは言いました。 - 「ジェホヴィよ,あなたの御名の下に,私に課せられた全ての任務を拝命します。私が持つ全ての叡智,力,愛を尽くしてあなたに仕えます。御父ジェホヴィよ!」
- 主神たちが退室すると,エセナウルが100万人以上の声で斉唱しました。
【9章】
- 人類誕生後,最初のダンの夜明けが終わりを迎えようとしていました。このことは,解脱したジェホヴィの息子や娘たちが何百万人も住む精霊界の天界にも伝えられました。
予想されたことですが,彼らは他の異世界の将来の教訓にしたいと思い,アションの働きをこの目で見るため各地から地球に降臨してきました。 - その結果,遠く離れた星々が大宇宙に姿を現れ,接近してきました。遠く離れた場所には何千年もアションの名で知られることにある精霊界の船がありました。
各地から来訪した彼らは次第に輝きを増し,徐々に大きくなっていきました。 - アションは仲間たちにこう話しました。
「愛すべき人よ,準備しておいてください。私とあなたたちの友人が迎えに来ます。
命じた通りの船を用意しておいてください。火の柱を灯し,帆を広げ,ジェホヴィの御名の下に讃えましょう」 - 命令を請け負った者たちが実行し,イエシュアの東の地にアションの精霊界の船が建造されました。その部屋はアナカロンの精霊人や,地球から救済された3億人以上の人々を収容するほどの大きさがありました。
- アションは言いました。
「友人たちが到着したら彼らと一緒に地球の各所を旅し,後の世に栄光となりうる場所を発見しに行きます。しかし私がジヤのフーダウに送った9憶人のドルジについては,アナカロンに行く途中で通過するつもりです」 - 遥か遠くの世界から降臨する精霊界の船や星々がますます明るく,そして次第に大きくなり,神々しくイエシュアに近づいてきました。
アションは神々の慣例に従い,玉座の足下に降りてそこに座りました。
神は玉座を降りるとその手を取ってこう言いました。
「自分を誰よりも矮小な存在と遜るジェホヴィの息子よ,立ち上がり,自分の眷属を連れてジェホヴィの船に乗り,何処にでも行きなさい」
アションは立ち上がりました。
エセナウルとトランペット隊が演奏を始め,歌いました。
アションは言いました。 - 「私には世界にもう一つの愛があります,ジェホヴィよ。
私はイエシュアから去りますが,私の愛はそこに残ります。
神よ,私は希望と愛を持って振り返るでしょう。なぜならあなたは私が育てたのですから。
それにあなたの主神に私はこれ以上,何を言えば良いのでしょうか?
それに,ここに残す全ての眷属についても,です」 - アションは神の右手に触れると,ジェホヴィの『エム』の第3の御印で敬礼した後,出発しました。
元帥はアションを船まで見送りました。 - アションと精霊界の眷属は光のカーテンの中から上昇しました。
まもなく船は停泊場所から解放され,浮き上がり,そこに天使たち全員が乗り込みました。
それから帆が広げられ,何千もの帆柱と弧を持つ船が火の世界のように見えるまで,外套を船の四方に下ろしました。
イエシュアの住民は神と女神の偉大なる御業に畏れ慄きました。船内のエセナウルは100万以上の声で歌い,イエシュアの人々もエセナウルの歌に合わせて,畏敬,愛,賞賛の念を込めて涙を流しながら溢れ出る心のままに歌いました。 - 同時に遥か遠くの世界から精霊界の船である男神女神の搭乗する星が降臨してきており,各方面から徐々に接近してくる様子は,まるで火の世界のように大宇宙を染め上げていました。
- まもなく精霊人は最初に1人,別の1人と,次々とアションの船に合流し,500船が合流して1つの強力な船となり,全員が見える位置にまでイエシュアに近づきました。
- 彼らが合体した時,何百万人もの天使が顔を合わせたのですが,彼らはお互いが何千年も見知った間柄だったということです。地球よりも前に誕生した者は地球の歴史を知っていました。彼らには自分と同じぐらいの年齢の仲間がおり,他の地域のジェホヴィの王国における実体界の地球や星,太陽についての経験が豊富でした。
- こうした男神女神の叡智は偉大で,地球の大気界内に入った男神女神たちは定命の者たちの心や祈り,そして地球に属する下天で暮らす霊魂の考えや願望を全て読み取ることができるのでした。
男神女神は全員がジェホヴィの声をいつも聞くことができ,その力は彼らの叡智と似ていました。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「実体人よ,私は同時に1つないし2つのことを聞く力を与えました。しかし私の神々は何万人もの会話を同時に聞くことができるのです。
それに神々はその全員に答える術もあるのです」 - 船の出発の準備が整うと,アションは言いました。
「イエシュアの上空を低く走りましょう。そうすれば私が創設した新たな天界を見聞きできます」
アションの仲間たちは言いました。
「ジェホヴィの御意志は果たされました」
彼らはすぐに出発し,イエシュアを訪れた後,地球に降下し,主神たちの場所を見て回りました。
彼らは全てを見終えて,アションの仲間たちから地球や,地球の天界の状態についての説明を聞き終えると,彼らは高く上昇し,アションが彼らを食事や交流の場として誘ったアナカロンに向けて出発したのでした。 - こうして精霊人は地球と大気界から去りました。
こうして次のダンの周期が始まったのです。
最初のダンの夜明けは終わり,過去のもとなりました。 - 今ではアドニアと呼ばれている地球の神や主神たちは,地球で生まれたような者たちでした。
地球の大気界を統治した神もまた地球生まれでした。
大気界の天使全員は地球から産み出されたものでした。 - ジェホヴィの御名の下に主神たちと神はそれぞれの任地を統治するため,その任に就いては戴冠することでジェホヴィの栄光に貢献する道具となるのでした。
- ジェホヴィは仰せになりました。
「私の名の下に仕える者は誰であれ,私の息子であり,娘です。
私の裁きの光は,時と場所に応じて彼らに下ります。あなたたちがそれらに敬意を表するのと同じぐらい,私にも敬意を払うのです。
野に咲く花を通して,私は色と香りを表現します。
ライオンとマストドンを通して,私は力と暴食を表現します。
子羊と鳩を通して,私は柔和と従順さを表現します。
人間を通して,私は言葉と行動を表現します。
あらゆる人間は,賢者や愚者でも私の表現となるのです。その中には舌が厚く,話下手な人もいるかもしれませんが,それでも彼らは私の可愛い息子であり,娘なのです」 - ジェホヴィは仰せになりました。
「セムの時代の後,私は精霊界の天界から息子や娘たちに地球を与え,定命の者たちと共に3000年間暮らしてもらいました。精霊人は地球にルーイを儲けるとこう言いました。
『あなたの任務は,男女が夫婦のように暮らせるように霊感で定命の者たちを導くことにあります。そうした環境であれば,その子孫は叡智や愛,力を父母よりも高められるでしょう』」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「わたしは後日,賢者を惑わせることになるでしょう。なぜなら彼はどうして人間の男女が獣のように無秩序に生きなかったのか分からないからです。
そうです,私になろうとする者たちが私に導かれるように,私を否定する者たちは無秩序の世界へと堕落していくのです。
私の功業に対して,早期の地球の教訓は,初期の頃から私の存在を示すことにありました。私のルーイによって,私とその功業を讃える息子や娘として育つように人間の男女に霊感を吹き込むことで,私は定命の者たちの間に足場を築くことができるのです。 - 私を理解し,私こそが最高で最良の勝利をもたらす信念を持っている者たちを,私は『信仰者』と呼ぶように命じました。最初から私は地球とその天界で暮らす者たちとの間に1本の線を用意していたのです」
- 第2周期が終わる時,大気界には60億人の天使がいました。彼らの多くは暗闇の中におり,自分が誰であり,何処に住んでいるのかも分からずにいました。
彼らは他の天界が何処にあり,どういう場所なのかを知ろうとも気にしようともしませんでした。 - 大気界で天使たちが,何千対何千,何百万対何百万といった規模で戦争を始めました。
- 地球の領地と定命の者たちを支配しようとして,何百万人もの『戦天使』が出撃しました。
戦争が始まると定命の者たちも戦争に巻き込まれ,天使に憑りつかれた者たちは町や王国を破壊しました。 - この大いなる邪悪が引き起こした戦乱により,他の天界の天使たちは学校と工場を捨てて,定命の者たちの下に降ることになりました。
- こうして神と主神たちの王国は再び消滅し,花嫁花婿の収穫は長らく途絶えることとなりました。
- 最初の収穫は200年後のことでした。花嫁と花婿は6億人であり,その階級は92でした。
- 第2の収穫は次の200年後で,その数は8億人で階級は89でした。
- 第3の収穫は次の600年後で,その数は20億人で階級は83でした。
- 第4の収穫は次の500年後で,その数は2億3000人で階級は74でした。
- 第5の収穫は次の300年後で,その数は6億人で階級は62でした。
- 第6の収穫は次の400年後で,その数は9億人で階級は51でした。
- そしてこれが最後の収穫となりました。なぜなら精霊界に住むのに十分な階級を持った天使が誰1人生まれなかったからです。
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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