【OAHSPE考察】肉食が禁止されている理由について

OAHSPE:考察

霊魂にとって最も栄養価が高い食べ物とは?

『OAHSPE』の第1書「OAHSPE」には創造主ジェホヴィが人間を創成した後,人間の歴史の概略を記しています。その中で「第5時代」にあたる時期に人間はジェホヴィの声を聞けなくなりました。そうなった理由が,人間が魚や肉を食べたことにあると記されています。(OAHSPE-1『オアスペ』10)

 人間には霊魂が宿っており,人間の肉体が生命活動を停止する(=死ぬ)時,霊魂はエスの世界(ここでは地球の天界。下天)に送られます。エスの世界に送られた直後の霊魂をエスヤン(es’yan)と呼びます。
 エスヤンとなっても栄養を必要とします。(決して食べなくても生きていけるわけではありません)
 エスヤンには,アトモスフェリア界のものを食べさせなければならないとのことです。(OAHSPE-4『セタンテスの書』3章-12)
 エスヤン(霊魂)にとって最も栄養価が高いのは,木や植物,果実です。逆に生きた魚や虫は異臭を放っており,霊魂の食事に適していないといいます。(OAHSPE-4『セタンテスの書』3章-19)

霊魂を乗っ取る闇の霊魂の存在

 人間は母胎に胎児が宿り,この世に「出産」という形で誕生する時,霊魂が宿ります。
 この霊魂には浄化作用があります。信じられない話ですが,人間に宿った霊魂は,死んだときにアシャールによりその人間の記録が取られた後,アサフに引き渡されます。アサフはその霊魂の状態や生前の記録を確認後,下天の施設や学校に送られ,霊魂の修復が行われます。(OAHSPE-3『ジェホヴィの書』7章-32,33)
 つまり霊魂は受胎の時,浄化された状態で人間の肉体に宿るわけです。ところがこの世には邪悪な霊魂が存在しており,自然な状態で宿った霊魂を追い出して,人間の肉体に宿ることがあるといいます。(OAHSPE-9『アフの書』5章-9)
 時にはその人間を見守っているアシャールを追い払うこともあるようです。(OAHSPE-3『ジェホヴィの書』8章-4)
 このように邪悪な霊魂は基本的に天界のルールを守りません。コーポ界での自由気儘な生活を愛するあまり,死んで霊魂が天界に召されてもすぐに地上に戻ってしまいます。こういった霊魂は浄化作業が働かないため,人間はますます闇落ちしていくわけです。
 邪悪な霊魂が宿った人間は,自己の利益を優先し主義主張を貫くため戦うことも辞しません。そういった積み重ねが戦争を引き起こしていきました。
 

OAHSPEで肉食を禁じる理由について

生命の息吹を持ち,血と霊魂を持つあらゆるものは食べてはいけません。血を流す者はどこであれ命なのです。その者の血を体内に入れると,霊魂を壊すべく,その者自身を招き入れようとします。

OAHSPE-10『主神の第1の書』1章-26

『OAHSPE』の中で印象に残った言葉の一つです。ヴィーガンの思想にも繋がると思いますが,「血と霊魂を持つものは食べ」てしまうと,食べた本人の霊魂を壊すべく,食べられた側の霊魂が宿ろうとするということなのだと解釈しています。
 霊魂が壊れると,自我を失うか,もしくは別の霊魂に憑りつかれることになるのだと思います。


 この他にも肉食に対する興味深い説話があります。

主神はアシャールを介してアサフたちに500人のエスヤンたちを引き渡しました。
神は言いました。
「あなたたちはエスヤンたちを連れて,食べさせ,着物を着せなさい」
アサフたちはこう答えました。
「わたしたちが食べているあらゆる食べ物を提供しましたが,彼らは食べようとしません」

神は言いました。
「コーポ界の人々がコーポ界の物を食べるように,エスヤンにはアトモスフェリア界の物を食べさせなければなりません
アサフたちはエスヤンたちを連れて出発しました。しかしそのうちアサフたちは神のもとに戻って来てこう言いました。
「私たちはあらゆる種類のアトモスフェリア界の木々や,美しく,とても香ばしい地球上に生えている種,植物を集め,エスヤンたちに与えましたが,彼らは食べようとしません」
神は言いました。
「定命の人たちが魚や虫を殺す場所に行き,これらを歯で砕こうとする時,その人の手と口から,その食べ物のアトモスフェリアの部分を奪い取って,エスヤンたちに与えなさい。しかし少しずつあなたたちは他の食べ物でも暮らしていけるように教えることを覚えておいてください」
それからエスヤンたちは,生肉を食べていた漁師と海女のところに行き,アトモスフェリアの部分を掴んで十分に食べました。
しかしエスヤンたちは漁師と海女に引っ付いて,離れようとしなくなりました

OAHSPE-4『セタンテスの書』3章-8,10,11,12,13,14,20,24,25

 天界で霊魂が生活するためには,アトモスフェリアの部分(大気中の物質)を食べる必要があります。地球上で生えている植物なども霊魂の食用となるようです。
 この説話では,その味に馴染めなかった霊魂が,生肉を食べていた漁師や海女のところに憑りついています。この説話では強制的に霊魂を切り離して解決しています。(OAHSPE-4『セタンテスの書』3章-26,28)

霊魂が憑りついたままだとどうなるのかしら?

浄化されないまま,この人に憑りついてしまうと思います

 天界も医師の数が限られているのだと思います。現世の人々に憑りつく霊魂の数が多くなれば,結局放置せざるを得なくなり,その結果,この世界は霊的レベルが低い人が多くなっていくのだと予想されます。
 浄化されない霊魂の中には闇落ちする者もいます。そういった霊魂が争いを引き起こしているのだと考えると,現世の人間にできることと言えば,まずは食事の改善ではないかと考えます。
 そうは言っても,これだけ肉食が流行ってしまうと,いきなりベジタリアンを宣言しても家族を納得させるのも難しいし,なかなか厳しいものがあります。
 結局は,個人レベル(周囲に影響を与えない範囲)で肉食しないように心がけていくところから始めるしかないと思います。

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