【OAHSPE-14】The Lords’ Third Book(主神の第3の書)

本書はジェホヴィの息子アポロの書と同時代の書です。後者の書が天界に関するものであるように,主神の書は同時代の地球に関する書です。

【1章】

  1. ルプタ(Rupta)とモス(Mos)孤として知られた天界の時代のことです。
    主神は火の海の中にあった地球に降臨し,グアタマの地に降り立ちました。
  2. 主神は地上と水上に向かってこう話しました。
    「主神に選ばれしイヒン族よ,どこにいますか?
    おお人間よ,答えてください。あなたの神の呼びかけに応じて出てきてください」
  3. 神の呼びかけに応じた人間がこう答えました。
  4. 「100万人以上います。あなたの民は200万人以上,400万人以上います,おお主神よ!」
  5. 主神は質問しました。
    「わたしの民はどこにいるのですか?
    わたしが洪水の時に救った聖なる民,イヒン族の領土はどこにありますか?」
  6. 人間はこう答えました。
    「川の中,山川があるカカチャク(Ca’ca’tsak)川の源流(アマゾン)から。
    海のように広いテソンカ(Thes’onka)とオム(Om)(メキシコ)の山地。
    オワネ(Owane)(ニカラグア)湖のほとりにある,オワンガチェ(O’wan’gache)とナソン(Nathon),ネシェス(Neshesh),テスメスガド(Tesumethgad),ナファル(Naphal),イエシュア(Yeshuah)の大都市へ。ここに銅と銀と金で輝いているラコワナ(Rakowana)塔が建っています。
    そしてラクサ川(the river Raxaa)とその湖,ジョンガン(Jon’gan)のほとり。
    そしてゴマガット(Go’magat)(三日月)とタクシャン(Takshan)の台地を越えて,その場所に彼らは布の帆と桁を張った大きな船を建造しています。
    そしてウフシク(Uphsic)とエチャン(E’chaung)の北の土地の方に。そこは静かなエフス川(Eph’su)(運河)の始まりの場所であり,ヴィド(Vid)とサジンス(Sajins)(スペリオルとミシガン湖)の大海にまで流れ込んでいます。そこではイフアンたちが銅と銀を採掘し,船でイフアンの君主で良き守護者でもあるアヴァヤ(Avaya)王のもとに運んでいます」
  7. 主神は言いました。
    「あなたたちは,あらゆる場所の中で最も偉大な場所に名前を付けていません。
    あなたたちはまだ見えていません。
    あなたたちはまだ聞こえていません。
    それ故に探しなさい,そして賢くなりなさい」
    人間は言いました。
  8. 「わたしは神の前で恥ずかしかくなり,主神が語られたことについてもっと学ぼうと思いました。わたしは北に1年間旅し,南と東には数か月旅しました。
    わたしは本と話し言葉の両方をよく学んでいるラバ(rab-bah)を見つけました。今,大都市には主神の預言者たちが何人もいます。
    わたしは質問しました。
    『主神の選ばれし者がいる最も偉大な場所はどこですか?』
    するとわたしが主神に答えたのと同じことを,その預言者たちも答えたのです。
    それからわたしは,オナアウトシ(On-out-si)の谷にある毎年の踊りの場所,タズンカ(Ta’zuntqua)の町に来ました。そこには銅で覆われ,よく磨かれたラバの寺院がありました。
    そこでもわたしは同じ質問をしました。
    このようにわたしの中のチェバ(che’ba)は,すべての価値あるものを記録したいと望んでいるのです。しかし悲しいことに,わたしは自分がお話しした答え以外を持ち合わせていません」
  9. 神は言いました。
    「わたしの選ばれし者はどこにいますか?
    イヒン族の最も偉大な場所はどこにありますか?
    あなたはイフアン族の,大都市や王国,偉大な学び舎の場所を示しました。しかしすべてにおける最も偉大なものを,あなたは示していません」
  10. 人間は答えました。
    「わたしは知りません,主神よ。それはどこにあるのですか?」
  11. 主神は言いました。
    「イフアン族の中に,小さな聖なる民イヒン族がいます。イフアン族の大都市の郊外にある小さな町に,最も偉大な町があります」
  12. 人間は神に質問しました。
    「そんなことがありえるのでしょうか?
    見てください,イフアン族はイヒン族と比べて3倍も多いのです」
  13. 主神は言いました。
    「切り出した石で寺院を建てて,磨いた銅で外装する者たちは,わたしの民ではありません。
    兵士を擁して町を強化する戦士の王たちは,わたしの民ではありません。
    こういった者たちは偉大ではありません。
  14. 選ばれし者は,塚や木の壁,土の壁の町にいます。
    彼らはすべての民の中で最も偉大です。
    彼らはきらびやかな服を着ていないし,銅や銀,金で装飾もしていません。
  15. 彼らは学ぶ民です。
    彼らは運河の道を調査しています。
    彼らは広場と門を見つけます。
    彼らはイフアンを鉛や銅,銀が埋められている鉱山に導きます。
    彼らこそが偉大なる民なのです。
  16. 彼らなしでは,イフアンは自分の家を建てられませんし,運河を見つけることも神殿の広場を提供することもできません。
    イヒン族こそが偉大なる民なのです。
  17. 選ばれし者は,整った両足両腕を持っています。長く真っ直ぐな髪を持ち,白と黄色に成長します」
  18. 主神は言いました。
    「それに引き換え,イフアンにはさまざまな形や大きさ,あらゆる階級に分別,それも下は獣程度の無知な者まであります。
    ご覧なさい,イフアンは闇の子孫を生み出しているのです。
  19. 選ばれし者よ。さあ,主神のもとに来なさい。
    あなたたちはイフアンのために家と寺を建てましたが,それらが一体何の役に立つというのでしょうか?
  20. ご覧なさい,彼らは部族間,国家間で戦争状態にあります。
    彼らはもはやわたしが選んだラバや司祭たちの言うことを聞こうとしません。
  21. 今こそ姿を現し,神の神殿を建てなさい」
  22. その後,イヒン族は神の言葉の真意を尋ねました。
  23. 主神は言いました。
    「長い間,わたしは選ばれし者イヒン族を通して預言してきました。
    今,わたしは銅色の人種であるイフアン族の間で預言者を育てたいと思っています。
  24. これはあなたたちが天界の偉大なる霊魂とその王国のために建てる寺院です。
  25. 『わたしの審判の前には2つの人間がいます』と主神は言っていました。それは,神の声を聞かない者,または神を知らない者です。しかしそれ以外の人々はわたしを知っており,わたしの命令に従おうと努めています。
  26. 神はイフアン族のために苦労することに辟易しています。彼らは光よりも闇の道を追い求めているからです。
  27. 主神は守護天使たちを呼び,イフアン族をある期間だけ放置してみました。すると闇の霊魂が彼らのもとにやって来て,憑りつきました。
  28. 同じ頃,主神は選ばれし者に,彼らの股と短く整った腕の形を誇示させました。
    するとイフアン族は戒律に背いて彼らを誘惑しました。イフアン族は彼らを口説き落とし,イフアンの女性は勝ち誇り,より立派な子孫を生み出すことに成功しました。
  29. 時が経ち,彼らの子孫に男も女もいました。するとどうでしょう,彼らは預言を聞いたり,幻を見たり,天界の天使たちの声を聞くという贈り物を受け取っていました。
    彼らは,なりが良い人という意味の『オンウィーガン(Ongwee-ghan)』と呼ばれました。

【2章】

  1. 神は言いました。
    「選ばれし者の子孫が失われないように,オンウィー族にイヒン族との暮らしを我慢させなければなりません」
  2. オンウィー族はこの世界に突然誕生しました。東西南北,どこにでも何千人も次々と誕生したのです。
    彼らは長い黒髪で乱雑としていましたが,肌は銅のような茶色で,短い腕はイヒン族のようでした。
    オンウィー族はとても誇り高く,イフアン族と交わることはありませんでした。
    彼らは主神の命令のため,聖なる民とも交わることはしませんでした。
  3. オンウィーガン(Ongwee-ghan)はイヒン族のあらゆる調和と,イフアン族の凶悪性を持つ,世界の新しい種族となりました。そして肉と魚を食べ,下天の天使たちの支配下に置かれ,彼らは主上神を受け入れませんでした。
  4. 主神は言いました。
    「それでもわたしはきたるべき時に彼らを救済するために支援します」
  5. 主神はイヒン族に命じて,オンウィーガンに法律,儀式,儀礼を習得させました。
    これらは命令通りに実施されました。
  6. やがて下天の天使たちがやって来て,オンウィー族に,彼らの敵である長腕のイフアン族を宦官にする秘訣を教えました。
    槍や矢を使った弓,ダーツや釣り針,網の作り方を教えました。
    火打石で火を起こす方法を教えました。
    肉や魚をより美味しく調理する方法を教えました。
    洪水の時代以降で,これは初めての調理品となりました。
  7. イヒン族はオンウィー族が肉食となったため,主神がこの地に審判を下すのではないかと危惧しました。
    しかし主神は彼らに言いました。
    「あなたたちはオンウィー族に対するつとめを果たそうとして苦しんでいます。
    あらゆる土地には獣と蛇が満ち溢れています。それだけでは足りず,大いなる破滅がイフアン族や地人(the ground people),オンウィー族を襲うことでしょう。
    彼らの大都市は破壊され,土地は荒廃することでしょう。
    しかしわたしは今日以上に大きな栄光とともに再建します」
  8. イヒンの預言者たちを通して主神が話した通りになりました。
    3000年で,大きくハンサムな種族であるオンウィー族は,長腕のイフアン族や短足の種族を凌駕りょうがするようになりました。
  9. 神は言いました。
    「おお人間よ,聞いてください!
    あなたたちの神である主神がどれだけ苦労しているのかを理解しなさい。
    ジェホヴィは主神にこう仰せになりました。
    『あなたは地球に行き,人間を直立歩行(二族歩行)させなさい』
    主神はそれを果たしました。
    次にジェホヴィはこう仰せになりました。
    『あちらに行き,地球の人間の姿を整えてください』
    主神はそれを実現する方法を見つけました。
  10. あなたの神である主神のことを忘れないでください。
    あなたたちが天に召された時,このような苦労がたくさんあなたたちに降りかかるのですから。
    ご覧なさい,ここには何百万もの世界があり,毎日新しい世界が生まれているのです。
    思考を広げてください。叡智を駆使し全能者の栄光を実現するため,あなた自身,包括的(訳注:大局観を持つ人)になりなさい」

【3章】

  1. 神は言いました。
    「人間よ,主神の言葉を聞きなさい。
    あなたの主神がどれだけ苦労しているのか,あなたの乏しい知恵で考えてみなさい。
  2. ジェホヴィは,創造した世界で人間が新しい秩序のもとで発展するため,特定の時間と時期を割り当てました。時間や時期,そして地球の状態に合わせて,あなたの神である主神は人間の種族を創りました。
  3. 美しい創造物を理解できるように人間を育てて,人間がそこに同調していくことは,あなたの神にとって栄誉なのです。
  4. ご覧なさい,わたしはグアタマの地について話しました!
    地球のとある大陸が特定の法則によりわたしの問い掛けに答えられるようになったとしても,地球の他の大陸も同じ方法で解決できるとは思わないでください。
    あなたの神である主神は,滅ぼさなければならない猛獣や大蛇で溢れた場所を見つけることができます。
    主神はこれを駆除する人間の種族を用意し,その人間は特定の期間,神によって肉食となります。
  5. 他の国では,主神は旱魃と頻繁な飢餓を探知します。主神は人間にそれに対応するための知識を提供します。
    地球にも,人間がある状態から別の状態に変化させられる時期があります。地球の進歩に応じて,神は全能者の栄光のため,人間をそのような状態に追いやることで向上させているのです。
  6. 選択の法則について,あなたは誤解しないでください。
    選択に法則などないのです。
    人間には自分で自分の子供たちの容姿や知力を決める霊感などないのです。
  7. 創造主は肉体の欲求のために結婚します。人々の足が長いとか短いとか,戦士なのか愚者なのかといった問題は創造主にとってどうでもよいことなのです。
  8. 女性については男性よりも気にしません。それなのに後の時代では,男性も女性もこういったことに気を配り,いくらか自制する時期が世界に訪れます。(訳注:現在の状況。この状況は,執筆された19世紀末では想像がつかなかったと思われます)
    しかし彼らの努力はほとんど実りません。
  9. 世界の草創期,人間には2つの衝動だけが先天的に備わっていました。それは食べることと,同棲し欲情に溺れることでした。
    人間はそれが引き起こす結果について何も考えていませんでした。そこで主神とその天使たちは,人間を無意識下でその者の時間と時期を満たすように導きます。
  10. 今,わたしは地球上に天界と,あなたの神と人類の天使たちの統治機関(the government)を設立する計画のため,コスモン時代のあなたのもとを訪れました。(訳注:禊を行い自動書記を行った作者のもとに主神が訪れたという意味
    ご覧なさい,アポロの時代に,人間は現在の形で地球に誕生しました。地球の時間と時期はその日に終わりを迎えました。この日,あなたの主神が人間を,戦士の種族から平和の種族に変えるために訪れたように。
    なぜなら今がその結末に向けて最も適した地球の時間と時期だからです。
  11. アポロの時代,イヒン族以外で育てられた最初の預言者たちがいました。その日,肉を食べていたイフアンは初めて主神の声を理解し聞くことができるようになりました。
    そしてあなたの神は,協調,調和,音楽の神を思い出すことと,地球のあらゆる大陸で主神の像を建てることを人間に命じました。
  12. 人間よ,もっとよく探索してください。なぜならあなたはこの日,この世代において,地球上のあらゆる大陸でアポロ(Apollo)の伝説と歴史を見つけなければならないのですから。
  13. アポロの名前はどの言語でも同じ意味を持っています。
  14. ご覧なさい,グアタマでは主神は占い師たちを育て,彼らに猛獣や蛇を殺す方法を教えています。
    同じ頃,セム,ハム,ジャフェスの他の預言者たちも同じ目的のために育てられました。
    この偉大なスレイヤー(slayers)の名前は,今日までこれらの国々において定命の人々の歴史として保存されているのです」
  15. こうして主神は,地球上のあらゆる大陸で新しい種族を創造しました。そのあらゆる場所で,新しい種族はイヒン族とイフアン族から誕生しました。
    彼らが暮らした様々な国には,その痕跡を今日こんにちでも見つけることができます。
    その中で,あなたの神は,純血の全人類に,偉大なる霊魂であるジェホヴィ以外の,他の神や主神を主として仰がないように戒めました。
  16. それにも関わらず,アポロの時代,この種族は,地球で暮らしていた何億ものイフアン族,土人,イヒン族と比較して僅かしかいませんでした。
    それにイフアン族は1000年以上も戦争し続けていました。
  17. 彼らは大都市を建設し,強大な王国を築きましたが,建国してもすぐに戦争によって衰退するか,滅亡しました。
  18. 神は言いました。
    「今,わたしは人間に新しい命令を与えます。それは,前進し地球を従えること,人間の前に来るあらゆる猛獣,あらゆる蛇を殺すことです。
  19. 猛獣や蛇の肉や血を食べてはいけません。それは生命を含んでいるからです。
  20. 足が分かれていない獣の肉や豚(swine)の肉も食べてはいけません。
  21. 足が分かれた動物(cloven-footed animals)はすべてあなたに食用として与えます。なぜならやがてあなたたちは猛獣の代わりに,猛獣たちが食べたであろう肉を自分で食べなければいけないからです」
  22. 主神は新しい種族であるガン族(the Ghan)に割礼かつれいを施すため,イヒンの祭司を遣わしました。
    主神はガン族に同族内で結婚するように命じ,全世界を彼らの管理下に置かせることを約束しました。
  23. ガン族はイヒン族の流儀に従い,服を着始めました。
    イヒン族はガン族に儀式と儀礼を与え,ジェホヴィの前での祈祷と舞踊を教えました。

原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)

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