かつて日本が倭国と呼ばれていた時代--。
倭国は「兄が傀儡,弟が実権を握る」という兄弟統治を敷いていました。これは内乱の火種となりうる,他に類を見ない王制であり,倭国の内政は極めて不安定な状況にありました。
やがて日本国が誕生し,兄弟統治に終止符を打った後,日本国はは二度と兄弟統治を復活させないため,『日本書紀』『古事記』といった歴史書からその痕跡を消しました。
当時としてはその政治的目的も理解できます。しかし『日本書紀』が舎人親王の監修のもと720年に撰定されてから1300年が経つ現在,祖先のルーツを見直すためにも,失われた倭国の歴史を復元することを本サイトでは試みています。