- 人間を創造された創造神ジェホヴィはこう仰せになりました。
「あなたたちが私の手によって作られたことを忘れないようにするため,知識,力,支配の3つの力を授けましょう」
これが最初の時代でした。 - しかし人間は無力で腹這いで動くことしかできず『全能者』の言葉を理解できませんでした。
そこでジェホヴィは地球よりも古株の天使たちを呼んで,こう仰せになりました。
「真っ直ぐに立たせ,私の言葉を理解させなさい」 - 天界の天使たちは地球に降臨し,人間を直立歩行させました。
人間は地上を歩き回るようになりました。
これが第二の時代でした。 - ジェホヴィは人間と一緒にいた天使たちにこう仰せになりました。
「ご覧なさい,人間は地上で繁殖しました。あなたたちは彼らをまとめ上げて,町や国で暮らせるように教えなさい」 - そこでジェホヴィに仕えていた天使たちは地上の人間たちに町や国で一緒に暮らせるように教えました。
これが第三の時代でした。 - 同じ頃,獣人が人間の前に現れ,こう言いました。
「あなたが望む物は何でも手に入れなさい,なぜなら全ての物はあなたのものであり,それがあなたにとって良いことだからです」 - 人間は獣人を従えました。
やがて戦争が世界に到来しました。
これが第四の時代でした。 - 人間は精神的に追い詰められており,獣人に向かってこう呼びかけました。
「あなたがたはこう言いました。
『あなたが望む物は何でも手に入れなさい,なぜなら全ての物はあなたのものであり,それがあなたにとって良いことだからです』
だが見てください,戦争と死がわたしを四方から取り囲んでいます。
どうか私に平和を教えてください」 - しかし獣人はこう言いました。
「私は地上に平和をもたらすために来たのではありません。平和ではなく剣をもたらすために来たのです。私は男が父に逆らい,娘が母に逆らわせるために来たのです。
何であれ,明日のことなど考えず,あなたがたは食べ物を探し,魚であろうと肉であろうとお食べなさい」 - 人間は魚や肉を食べ,肉食になりました。すると暗闇が人間を覆い,ジェホヴィの声を聞くことも,信じることもできなくなりました。
これが第五の時代でした。
補注:肉食になると暗闇が覆うのは,体内に摂取した肉により,肉に宿っていた霊魂が人間の霊魂を破壊するため。 - 獣人は4つの頭領に分かれ,地上を領有しました。
そして人間は獣人に平伏し崇めました。 - 獣人の頭領の名前はブラミン,ブディスト,クリスチャン,モハメディアンでした。
獣人たちは地上を分割し,それぞれの支配域を決め,地上における支配力を維持するため兵士と常備軍を作りました。 - ブラミンは600万の兵士,ブディストは20000万の兵士,クリスチャンは700万の兵士,モハメディアンは200万の兵士を擁しており,人を殺すことを生業としました。
獣人に雇われた人間はその生涯における労働の6分の1を,戦争と常備軍に捧げ,生涯の3分の1は道楽と酒に費やされました。
これが第六の時代です。 - ジェホヴィは人間に悪事から手を引くようにと呼びかけましたが,その声に人間は耳を傾けようとしませんでした。
獣人の悪賢さによって人間の肉体は改造され,その精神体はまるで雲に覆われるように隠され,罪を愛すようになりました。 - ジェホヴィは天界の天使たちに呼びかけて,こう仰せになりました。
「もう一度地球に降臨してもらえませんか。
地球で暮らし楽しめるように私が創造した人間にこう言ってあげてください」
ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「第七の時代が近づいています。創造主は争いを好む肉食の体質から,平和を好む草食の体質に変わるように命じます。
獣人の4つの頭領は始末されます。
そして戦争が地球上で起こることはなくなるでしょう。 - 軍隊は不要になります。そしてこの時から誰も戦争を望んではいけませんし,あなたがたはそれに心を動かされるべきではありません。
それが創造主の命令です。 - あなたがたには,神も,主神も,救世主もいないでしょう。
しかし創造主ジェホヴィだけはいます!
今後,祈りを永遠に捧げなさい。
私はそれだけで十分です。 - 獣人の支配から解放された多くの人々と私とぞれぞれ契約を結び,地上における王国の基礎を授けます。
- 彼らは『選ばれし者』と呼ばれるでしょう。彼らと交わした契約とその言葉によって,今後,私の代理として知られることになります。
彼らは『信仰者』と呼ばれることでしょう。 - 私と契約を結ばない人間には大勢の獣人を与え,「破壊者」を意味する『ウジアン』と呼びます。今後,地上には信仰者とウジアンの2種類の人種が存在することになります」
- それから天界の天使たちは地球に降臨し,人間の前に姿を現すと,何十万の天使たちは人間のように話し,人間のように書き,ジェホヴィとその教義を人間に教えました。
- その33年目のこと,天界の天使の眷属たちの中から最高外交官がジェホヴィの御名において,人間に天界の王国の用意が整ったことを明らかにし,地球の人々の復活のため,創造主の魅力的な創造の計画について知らせました。
- このオアスペの書は完璧ではありません。しかしこの書の目的は,地球で暮らしている間,完全に意識を保った状態で創造主の声を聞き,その天界を見るにはどうすればよいのかを人間に教え,死後に待つ場所とその状況についての真実を伝えることにあります。
- このオアスペの書に記されている啓示は,人間にとって決して新しいものではありません。同じことを同時に,互いに離れてすぐに交信できない大勢の人々にも伝えられました。
- この光は,実体的なものと霊的なものを包含する包括的なものであるため,「コスモン時代の幕開け」と呼ばれました。
それは地球,空,霊魂に関係するため,オアスペと呼ばれました。
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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