- ジェホヴィよ,あなたに祈りを捧げる私は何者なのでしょうか?
私は自分の弱さを知っていますか,それとも自分の考え方を理解していますか?
あなたは私に数多くの素晴らしい創造物を置いてくださりました。それらは私を感動させ,全能者への想いで溢れています。
創造物というあなたの作品を見ずに,どうやって私は物事を発明できたというのでしょうか?
私は創造主やあなたが生み出した創造物を思い出す以外に,どうやって生涯を通して『思考』という豊かな食べ物を見つけられるのでしょうか? - 私は地球を占有していますが,幸福でも完璧でもありません。
悲惨,犯罪,我儘が民草を覆っています。 - 私がそれを克服できないのは,どこに弱さがあるからなのでしょうか?
逆に私が地上の欲望に屈してしまう程度の強さしかないというのは,どういうことなのでしょうか?
私はあなたに信仰と勇気を抱きますが,私は自分の弱さを知る前に躓き,転倒します。
私は永遠に自責の念に駆られ,悔いるしかできないのでしょうか? - 私は出会った人にどう言うべきでしょうか?
「人間よ,純粋であれ,清らかであれ」
私の血肉は,罪なしでいられないと証明されているのではないでしょうか?
私は堕落し,正道から外れる傾向にあります!
創造主は日々,私の心に働きかけて,あなたが純心と真実において強大であることを証明してくださいました。 - あなたの素晴らしいお告げを評価すべく出発点に立ち,決して躓かない道を見つけられたのならばよかったのです!
しかしジェホヴィよ,あなたに不平を言うつもりはありません。
あなたは私の理解に限界を設けました。それにより私はあなたを想い,その御名を呼びます。
私は自惚れていたのです。知識は私のものだと勘違いし,あなたに対する見識が足りていなかったのです! - ジェホヴィよ,私はあなたがいなければ,いったい何だというのでしょうか?
また,あなたの尊いお姿に照らされる創造物の栄光をどこで見つければよいのでしょうか?
あなたは私に罪と暗闇の外に出て,光を纏うことを示されました。
あなたの偉大なる御業の中で,私などは小さな存在です。
あなたは私に地上を旅させ,獣やあらゆる植物とともに暮らさせておきながら,破壊の力以外に,彼らを凌駕できる属性を与えてくれませんでした。
あなたは私の上に大宇宙を置きました。星や月,太陽もです!
私は,あなたがはるか彼方にいらっしゃることを知っています。しかし私はあなたが創造した世界の一角に,僅かに佇んでいるだけです!
私には,あなたがいらっしゃる遥か彼方の場所に辿り着く力も,この広大な天界を知る力もありません。 - いいえ,私には自分の体の大きさを形作る力などそもそもありません。しかしあらゆるものは私が望む望まないに関わらず,形や次元を持っています。
あなたは世界に壁を拵え,その規模の大きさに私は困惑しています。その御手の威厳に私は恐懼しています。
私はなぜ,あなたの最高の創造物として無駄に定義されているのでしょうか?
私の失敗は,太陽の下で暮らす他の生き物よりも質が悪いことです。
鳥のように完全に家を建てられません。わたしの独創性では,蜘蛛のような網を作れません。鳥のように空を飛べませんし,魚のように水の中で暮らせません。蜂のように円満に暮らすこともできません。
子供の半分は幼少時に亡くなります。人族の多くは,口論や喧嘩,酔っ払い,物乞いです。最良の息子や娘たちは犬のように忠実ではありません。
広大な地球は全人類にとっての同じ部屋のはずなのに,私は戦争に駆り出され,兄弟を殺さなければなりません。私は飢えと罪,不合理な死を伴う地球を呪います。私の偉大さを自慢しないように自分自身を教育していかなければ,ジェホヴィよ,私はあなたの光に永遠に恥をかかせてしまうことになります。 - 私は自分が犯した不正行為に対して胸を開き,潔白であらんことを願います。
私は創造主の目から何も隠せません。
御父よ,お聞き遂げください! - 私は兄弟に対して武器を手に取りました。
彼らから略奪するため大軍で取り囲みもしました。 - 剣を一太刀振るえば,寡婦や孤児が増え,その口から飛び出る悲痛な叫びに対して,私の答えは兄弟の命を奪うことでした。
- 優れた殺戮技能を持った隊長や将軍のために,私は石と鉄で記念碑を立てました。
そうです,私は血塗られた勝利でその記念碑を上から下まで彩ったのです。 - 私は自惚れるままに,若者にこう告げました。
「見よ,偉人の栄光を。この偉大な記念碑を,彼らのために作ったのだ」 - 私たちの同族は,破壊することに意欲を募らせています。
私の手は戦闘の訓練のための模範となっています。 - 私の大佐と将軍に金バッチを与えました。わたしは未婚の女性にこう言いました。
「来たれ,偉大なる栄誉をあなたたちに与えましょう。
死をもたらす将校とあなたは踊れるのです」 - 蜜のように甘い私の言葉に彼らはつま先立ちして喜び,躓きました!
ジェホヴィよ,どうして私の凶悪さを隠してくださらなかったのでしょう。
兄弟から流れる血を,悪魔の味にしなかったのは失敗です! - 破滅をもたらす軍勢に,私は偉大なる栄誉と栄光を与えました。平和の実行という虚像の中で,私は血肉で道を切り開きました。
- 私は火のような,実体のない王国を作りました。
私は人々にこう呼びかけました。
「私たちは自分の王国を持たねばならない」
その理由は示せませんでしたが,私は武器を手に取り,愛国心のため続くように告げました。
それにしても愛国心とは何なのでしょうか?
ご覧ください,私はあなたと,あなたの「殺し合ってはいけない」という命令以上のことをしでかしたのです。 - 私は狡猾な言葉で兄弟が敵であり,兄弟とその人々を襲撃し,破壊することが偉大なる愛国心であると教えました。
- 王国の栄光のためという私の言葉に駆り立てられ,彼らは偉大なる破壊を成し遂げました。
- 私は戦争のために若者の教育機関としての大学を設立しました。そして,ここかしこに境界線を引き,こう言いました。
「ここは私の王国である。それ以外はすべて敵である」 - 私は若者の頭を撫でながら,こう言いました。
「戦争の犬ども。あなたに栄光あれ」 - 正義は私と国家のために尽力することにあり,そして私の兄弟と人々を破壊することにあると説きました。そのせいで彼らの判断は平和から遠ざかるようになりました。
- 無数の砦,城塞,武器庫が建設されました。
私は彼らにこう言いました。
「こっちに来て,見てみなさい。
あなたたちが建てたこの防御設備の素晴らしさを!」 - 彼らは私にお金と駐屯軍,軍艦,魚雷を与えて,こう叫びました。
「王国万歳!
私たちの信仰は創造主ではなく,こういった物理的な力こそそれに値します」 - こうして私は彼らを創造主たるあなたから遠ざけていきました。
死に至る道の中で,私は彼らの目を拒絶しました。私は軍隊の力で正義を見殺しにしました。 - 私は地球上を酒飲み,寡婦,孤児で覆いました。
困窮のため,私は彼らを減らしておきながら,彼らの誇りを刺激するようにこう言いました。
「見なさい,私たちの軍隊の素晴らしさを」 - 「戦争が永遠になくなれば,平和が訪れます」と神は人間に言いましたが,私は「なんて馬鹿げたことだ!」と嘲笑いました。
- 御父よ,私は自分の問題点を知っています。あなたの光から私の犯した不正を隠すことはできません。
私はこう言いました,
「戦争は人口過多となる世界を防ぐための必要悪だ!」
地球には広く,まだ誰の所有にもなっていない場所がありましたが,私はそこには背を向けました。
私の口からは偽りの言葉しか出ていないのに,私は御父の前に立ちました!
そう,私はまるでそれが正義であるかのようにこう言ったのです。
「正義のため,弱者を守るために私は戦った!」
同胞を破壊していく中で,わたしは殺戮者として成長しました。
私は御父が創造された人間を切り倒しながら,反対の立場から正義を見ずになおも反論しようとしました。
御父が創造されたこの楽園で,ブドウ園の剪定ナイフのように,私は自分を剪定していたのです。 - それ以上に私は息子や娘たちに,私のために戦うことが,天界の御父のために戦うことでもあるのだと説きました。
私の不敬により,私は彼らを破滅に追いやりました。
その日の戦争が終わったら,私はこう叫びました。
「見よ,あなたたちの栄光は,この国の栄誉のために殺すことにある!」
御父ジェホヴィの前で,罪に罪を重ねていきました。
御父の美しき楽園を破壊しました。
この行いに対して,私は御父の前で本当に弁解の言葉がありません! - ああ,御父ジェホヴィに誠実であらんことを!
しかし私は悪人の栄光のため神々を生み出しました。
とある場所で私は息子や娘たちにこう言いました。
「ブラフマ―になりなさい。ブラフマーはその名を信仰する全ての者を救います」
別の場所ではこう言いました。
「ブッダになりなさい。ブッダはその名を信仰する全ての者を救います」
別の場所ではこうも言いました。
「キリストになりなさい。キリストはその名を信仰する全ての者を救います」
別の場所ではこう言いました。
「ムハンマドになりなさい。神はただ一人であり,ムハンマドは彼の預言者である!
寛大さは罪をなくします」 - ジェホヴィよ,このように私は地球を分けました。
この4つの偶像を作り上げ,彼らの手であらゆる手段の破壊兵器を用意しました。
そして森の獣人たちの頃よりも,さらに禍々しい存在となりました。
ああ,永遠に続くとも思われるこの凶悪なる悪事を払拭したいものです。
ただ,どこにも救済の道はありません。 - 彼らは永遠にお互いを破壊しています。御父が「殺しあうな」と仰せになられていたにも関わらず,彼らはそれぞれが信仰する宗教のために紛争や殺戮を行っています。
御父は「隣人を自分自身のように愛しなさい」と戒めを残していたにも関わらず,彼らは自国を愛し,それ以外を嫌っています。 - 彼らは十分な真実の中で説法し,祈ります。しかし彼らの誰も,自分の理解できる範囲で平和,愛,美徳を実行していません。
宗教では,地上の全ての国や町から罪を救済することができないのです。 - 地球を楽園,人生における栄光,喜びにしようという御父の計画に対して,私は贖罪の術を探しましたが,無駄でした。
残念ながら,せっかくの1000年の見通しも,富裕と貧困という二極化がそれらを道化に変えてしまったのです。 - 1人の富裕者のために1000人の貧困者がいて,彼らの利害は永遠に終わらない衝突を生んでいます。労働者は痛みに喘いでいます。しかし資本主義は薄情にも彼らを倒していきます。
- 地上でのことは全て,国家のことは国家が,王のことは王が,商人のことは商人,消費者は製造者,人間のことは人間が対応します。
- 国家が腐敗していると,政治家はそこに胡坐をかきます。
社会が腐敗していると,弁護士と法廷が富と豪華な食事にありつけます。
人間の肉体が病んでいると,医師は治癒により収入を得ます。 - ジェホヴィよ,私はあなたのもとに行きます。あなたは人々に平和,調和,善行をもたらす秘訣を持っております。
私にあなたの光をください,御父よ!
進むべき道を示してください。
戦争,犯罪,貧困が,終わりの時を迎えますように。
平和と愛,美徳,真実の道を開き,あなたの子供たちが永遠に,その暮らしの中で喜び,あなたとあなたの創造物を賛美することを。 - これが人間の声です,ジェホヴィよ!
地球上の全ての国家で,この声があなたに伝わらんことを。
ジェホヴィよ,あなたがツァラトゥストラやアブラハム,モーセに語り掛け彼らを暗闇から導いたように,私にも語り掛けてください! - 人間はあなただけを信仰しています。
昔はあなただけで十分でした。
今日では,あなたが創造された物にも必要とされているのです。
語り掛けてください,ジェホヴィよ!
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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