【1章】
- 全てでした。全てです。やがて全てになります。
『全なる者』の語ったことやその動作は,かつてそうであったこと,今がそうであること,やがてそうなることです。
完全体であり,『彼』または『彼に』とも呼ばれました。
あらゆる動作は彼の御方が話したことでした。 - 彼の御方はこう仰せになりました。
「私です」
彼の御方は『目に見えるもの』や『目に見えないもの』といった全てのものを理解しました。
全宇宙は『彼の御方』の一部である以外の何物でもありません。 - 彼の御方はこう仰せになりました。
「私は全ての精神体です。目に見える全てのものは『私自身』であり,私の体です」 - 私の存在により全てが存在します。
私の存在により生命があります。
私の存在により生物に生命がもたらされました。
私は『生命に息吹を与える者』であり『発起人』であり『創造者』であり『破壊者』です。
私が始まりであり,終わりでもあります。 - 私は,はっきりと分かる2つの要素から構成されていますが,それでも私は1人です。その要素とは,1つは『目に見えないもの』であり,それはとても強力です。もう1つは『目に見えるもの』であり,それ自体は無力で『実体』と呼ばれています。
- この2つの要素を使って,私は自分に似せて全ての生き物を創造しました。というのも,生命が強力な部分だとすれば,実体の部分は無力な部分だからです。
- 地球上で暮らす全ての生物の長として,私は人間を創造しました。
私は人間の男女を創造しました。
人間が私のことを見分けられるようにするため,私に名前を付けるように命じました。
私が人間に命令できたのは,私という存在があったからです。
そして人間は私に名前を付けましたが,別に天界や地球上の物から名前を採ったわけではありません。
私の意思に従い,人間は私のことを風を切る音より『エオヒ!』と呼びました。
今ではジェホヴィと発音され,綴られています。
【2章】
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私の存在によって,私は『目に見える世界』と『見えない世界』を創造しました。私はそれらに名前を付けるように人間に命じました。
人間は目に見える世界を『実体界』と名付け,目に見えない世界を『霊界』と名付けました。実体界の住民を『実体人』と呼びました。しかし霊界の住民は,時には『霊人』,時には『霊魂』,時には『天使』などと呼ばれました」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私は地球を創造し,造形し,大宇宙の中に据えました。
私の存在により,人間は生物として進化しました。
私は人間が『実体界』の物事を学ぶため『実体界の肉体』を用意し,人間が大宇宙に昇天し,私の『精霊界』を受け継げるように『死』を用意しました。 - 私は『霊界』に『実体界』の支配権を与え,『霊界』で大宇宙のあらゆる場所を満たしました。しかし私は(エスで大宇宙を満たしておきながら)実体を持った地球や月,星,太陽を創りました。
私はそれらを無数に作り,大宇宙であらかじめ決めておいた場所に浮遊させました。 - 私は霊界を2つに分割し,人間に名前を付けさせました。
人間は1つを『精霊界』と名付け,もう1つを『大気界』と名付けました。
これが私の創造した3つの世界です。しかし大気界には異なる密度を与え,精霊界にも異なる密度を与えました。 - 精霊界の物質に私は『霊気』という,最も濃厚なものを創造しました。
霊気以外から私は色々なものを創りました。
私は霊気をあらゆる創造物の中で最も精巧に作り,霊気に力と地位を与え,特に力については,霊気自身だけでなくあらゆるもの,実体界にさえ浸透しうる存在にしました。
私は霊気に関しては,大気と実体の両方の世界に対する支配権を与えました。 - あらゆる最上の場所で私は精霊界を創造し,すべての形状,大きさにおいて実体界と同質に作りました。しかし私は精霊界の内側と外側の両方に居住空間を用意し,何千マイルも高くて広い円弧と曲線の中に出入口を作り,そこは様々な色や動きを見せる裂け目や山々があり,絶えず変化と輝きを放っていましたが,それらをあらゆる完全な機構で抑え込みました。
私はそういった精霊界に動きと軌道と進路を与え,他の世界の上に力と威厳で君臨できるように独立した存在として創造しました。 - 私は1つの精霊界を,大きさや密度,構成要素の部分で,他と異なるように創造したわけではありませんが,結果として他と異なり,比類なき栄光を持つ世界に仕立て上げることに成功しました。
- 私は大気界も大宇宙の中に創造し,それ自身に場所と円弧と曲線を与えました。しかし大気界は精霊界と実体界の中間に存在する世界であり,凝縮や消滅といった工程を採っているため,特に決まった形はありません。
私は3段階の密度で大気界を創造し人間に名前を付けさせると,人間は『アジ』『ジェイ』『星雲』と呼びました。 - それらはすべて地球に似た物質で構成されていますが,複雑です。
地球上,または地球の中の鉄,鉛,金,水,油,石にさえその物質は1つも存在しませんが,大気界には同じものがあります。
地球に光を与えたように,私は大気界にも光を与えました。私はそのすべてに『惑星群』と呼ぶよう人間に命じると,人間はそう呼ぶようになりました。 - 私はまた実体界の周囲に大気界を創造しました。
私はそれぞれを一緒に創造しました。
【3章】
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「コスモンの光により,人間は地球の国々に向けて次のことを宣言しました。 - 『人間は天を仰ぎながら祈り,地上と天界におけるあらゆる創造物の仕組みを知りたく存じます』」
ジェホヴィはこうお答えになりました。 - 「旋風を,私は自分が創造した世界の仕組みを人間に知らせる兆候として作りました。あなたが思っているように,旋風の力は地球の塵を集めて一緒に動かしていますが,私は天界の大宇宙の中でアジやジェイ,星雲を一緒に動かしています。
旋風の力で私は実体界の太陽や月,星々を創造しました。
私は人間に精霊界の旋風に名前を付けるように命じると,人間は旋風の形に因んで『渦』や『痛痒』と呼びました。 - 回転の力で先端の部分を素早く回すことで,私は大宇宙に浮遊している大気界を凝縮すると,そこから実体界ができます。
『渦』の中心で私はそれらを作り,渦の力を使ってその軸上で回転させて,私が割り当てた軌道にそれらを乗せます。
私は惑星の月群よりも広い範囲に『渦』を作り,月群を運んでいきます。 - 実体界のいくつかの周囲に,私は星雲の『帯』や『輪』を与えました。人間は『渦の世界』の回転について理解できるかもしれません。
- 全ての実体界では,私は最初に渦を作りました。
そしてその回転と,それが移動する大宇宙の場所によって,私は渦を引き起こして実体界を生み出しました。 - 私は太陽のために巨大な渦を作り,この渦の中に,そしてそれに従属させるように実体界の多くを創造しました。
私は太陽の渦を回転させ,その中に他の渦も運ぶように力を加えました。それらは,その密度と位置により太陽の周りに運ばれてきます。 - 人間よ,私が『空』という『不毛な荒野』とか『役立たずの空虚』を創造したと思わないでください。実体人が実体界の地球に適応するように,精霊人は精霊界に順応しているのです。
私は人間たちに,実体界,大気界,精霊界という3つの偉大な世界を授けました」
【4章】
- 人間は世界の基本構造を知ると,次に天界についても知り,両目を開きたいと望みました。
ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「空に浮かぶ雲は,風のいろいろな状況によって突然視界に入ってきます。
私は『目に見えないもの』を人間の感覚に対して見えるように,そして感知できるようにしました。同様に私は実体界を作るよりも前にアジやジヤ,星雲を先に作り,精霊界を作り上げました。 - 全宇宙の中に,私は『目に見える世界』を支配するために『目に見えない世界』を作ってきました。雲の形を地上の人にも見えるように,いつかは人間も『目に見えない世界』を見ることができるようになるのかもしれません」
- 人間は理解すると,次に『存続期間』についても知りたいと願いました。
ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「ご覧なさい。大地より芽を出し,最後の時を迎えた木を。それは朽ち果てると地上に還ります。しかしあなたたちに見えない風をご覧なさい,決して吹くことをやめません。
それでもすべてのものの相対的な『存続期間』は同じです。
人間よ,実体が消えるからといって消滅するとは思わないでください。水滴が蒸発し,目に見えない蒸気となって空気の中に溶け込むように,実体界のすべての実体は大地,石,金,銀,鉛でさえ,時間が経てば天界の大宇宙の中で『無』になるのです。 - 人間に見えるものには『始まり』と『終わり』があるように私は作りました。しかし『目に見えないもの』には無限の命を与えました。
- 実体界の人間を私は『目に見えるもの』として創りました。しかし『霊的な人間』を私は『目に見えないもの』として創り,『永遠の生命』を与えました。
- 実体界の人間が実体を見ている時,『霊的な人間』は実体界の実体が蒸発したような存在になっています。実体界のものを『実体を持つ者』が感知できるように,霊界のものは『死者の霊魂』に感知できるのです。
- 私が水を蒸気として気化させ,上空にその場所を与えていることが,大気界において,下天の霊魂が暮らす場所が他にもあることへの兆候でもあり,証拠にもなるでしょう。
- 私は雲がどこまでも上昇しないように制限したように,大気中の様々な物質が存在する場所に対して,極めて繊細で強力に,そして地球に近づくほど密度を濃くし無力にする制限をつけました。
- 地球に近いか高いかに関わらず,人間の霊魂は大気中の様々な『天高原』の状態に従い,『最初の天界』に入ります。その者が地球で暮らしてきた食事や欲望,振舞いに応じて,その者に相応しい『天高原』で霊的に暮らすことになります。
- 私は人間が過ちを犯さないようにするため,正道に引き寄せるように,その目の前であらゆる物を明らかにする『魅力』を作りました」
- 人間は『進化』について教えてほしいと願いました。
ジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「人間よ,目を開けてください!
全ての人間には,幼年期,成長期,老年期,死期があります。実体界の全てをそのように創りました。 - 最初は蒸気として,渦がそれを運び,凝縮させます。
そして摩擦によって熱が発生し,溶けて,天界の中で巨大な火の玉のようになります。それから新しい世界が誕生し,私はそれをあらかじめ用意していた軌道に乗せます。 - 次の時代では『セム』をもたらします。それが熟して生物として進化すると,私は植物と動物の王国を与えます。
- 次に生物が老境にさしかかり,生殖可能な年齢が過ぎると『ホツ』を投入します。
次に『アド』を投入しますが何も発生しません。
次に『ウズ』をもたらし,『見えない世界』へと連行します。
私はこのように惑星,太陽,月,星を創造し,消滅させました。 - 私が行ってきた実例はすべての人間の前に置いてあります。
私の存在を証明する者は数多くいます。
私は大地から木を育みます。
私はそれに果実をもたらします。次に不毛にします。次に死と消滅を与えます。
私は発展するため『豊かな土壌』の土地を用意し,古い土地は使い尽くします。
人間は全世界の進歩と運命の重さを知ることでしょう。 - 人間よ,マンモスとイクチオサウルスの大きさに驚かないでください。
マンモスやイクチオサウルスにも繊毛虫類のような時があったのですから。 - 人間よ,私はあなたたちに蜜蜂の女王のような,細胞の変化が訪れると他の蜂のように同じゲノムから次の女王を産む兆候を与えました。
従って賢くありなさい,そして地球は昔のように大宇宙の場所にいないということを覚えておいてください。
これがあなたたちにとって,地球の成長,変化,苦難の証明となりますように。 - それでも人間よ,『目に見えるもの』や『目に見えないもの』は私の一部なのです。
私はすべての『統合体』なのです」
【5章】
- 人間は実体界の偉大さと栄光に気づきました。
人間は言いました。
「ジェホヴィよ,私はあなたの偉大なる働き,叡智,力について語らせてください!
私はこう言います!
私はあなたが創造された天界に広がる数多くの星々,太陽,月を見上げています!
あなたは何百万年もの間,終わりなき大宇宙でこれらを運用してきました。強大な世界の内や外,その周囲が全て,あなたの息吹によってすべて繋がっているのです! - 至高の創造主よ!
私のつまらない恥を隠してください!
私はどんなに小さくても生命を創造することはできませんし,毛髪の色を変えることもできません。
創造主から見て,私はいったい何者なのでしょうか? - 創造主よ,教えてください。生命はどこから来たのでしょうか?
私にとって『見えないもの』をどのように知覚すればよいのでしょうか?
全ての生物がどのように生命を持つに至ったのかを教えてください」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「まずは『セム』を理解しなさい。
私はいつの時代でも,まずゼリー状の魚と緑の水泡を発生させました。
人間よ,地上と沿岸,水中にも大気と実体の両方で混成された物質に覆われた『セムの時代』があったことを理解してください。
この物質は『セム』と呼ばれ,私が野菜や動物といった全ての生命に注入しました。
セムはゼリー状の魚や緑の水泡のことではありません。
今日ではセムは大量に生産されていませんが,ゼリー状の魚や緑の水泡があることが,地球にそういった日があったことの証拠となるでしょう」 - ジェホヴィはこう仰せになられました。
「私は生きているもの,かつて生きていたものに生命を吹き込みました。 - 私は男性であり女性でもあるので,私は自分の分身をそのように作れます。
私には生命を生き返らせる力があるので,私は自分の分身であれば進化の力とともにそのように作ることができます。
注釈:「my likeness」という単語を「私のコピー」と訳しているが,ジェホヴィは,精霊界,大気界,実体界の三位一体であり,「見える部分」と「見えない部分」を合わせて1つという存在である。そのため,ここでの「my likeness」というのは,「見える部分」または「見えない部分」のどちらかの存在(分身体,コピー)による作用と解釈した。 - 私はそれぞれに割り当てた場所に1組だけではなく,何百,何千,何百万という男女の番を用意し,生物を創造しました。
- 私はそれぞれの生物に割り当てた場所とセムの光により,そこで暮らせるように息吹を吹き込みました。
- 私は地球上のすべての生命を,他のものからの転用ではなく,独自に新しく創造しました。
- 人間は「何も分からない」と言いますが,人間は1つの動物が別のものに変化するとは信じていないことこそが,『他のものからではなく独自に創造した』という私の言葉の証拠となるでしょう」
補注:この言葉が正しいのであれば「サルから人間へ」はあり得ません。そろそろダーウィンの進化論からの脱却が必要な時期だと考えます。 - ジェホヴィは,異なる動物が,父にも母にも似ていない新しい動物に進化するように許可を与えましたが,その新種は子供を産みませんでした。
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「これこそが,私が創造した全ての人間は人間以外に存在しないことの証明となります。 - 私の性質や霊魂は永遠に続きます。そしてセムの時代から新しい世界がもたらされる時,個々に割り当てた場所や環境に従いながら,生命に物質をもたらしているのは『わたし』という存在です。
私は自分の肉体と霊魂のために,異なる種族に進化をもたらしました。
私はそれ自身に「私」という存在を与えましたが,自我があるとはいえ,それらは全て私に所属します。 - 地球がかつて液体の火の玉であったことを思い浮かべてください。
そこにはいかなる種子もありませんでした。
しかし私はいくつもの時期を経て地上にセムを降り注ぎ,私の力によってあらゆる生物に生命を植え付けました。
種子がなければ,私は生物の体内に生命を創造しました」
【6章】
- 人間は地球を理解すると上空を見上げました。
その様子を見たジェホヴィは人間が心から望んでいることを知りました。
ジェホヴィは息子のウズを遣わしました。
ウズはこう言いました。 - 「人間よ,聞いてください。
天界と地上の謎について,私はあなたたちの前で明らかにします。
あなたたちは至高の存在であり,全ての王国で長になれます。
偉大なるジェホヴィから叡智を学べば,あなたたちを否定する者は誰もいないでしょう。 - 人間よ,大宇宙における御父の王国とその玉座の偉大さをご覧ください。
私はあなたたちを天界に連れて行かないと,あなたたちにその場所を理解させられないのです」 - その時,人間の霊魂は肉体から分離して結晶化し,大宇宙へと昇天していきました。
ウズとエスは人間とともに昇天し,御父の声で語りかけました。
「人間よ,ご覧なさい。大宇宙のあらゆるものには秩序があり,それでいて個々に存在しているのです」
次にエスはこう言いました。 - 「人間よ!農夫がトウモロコシをある場所に蒔いたら,小麦,根,亜麻は別の場所に蒔きます。それと同じように,ジェホヴィは鉄,石,植物,動物,石油,砂といった物質について,世界の成分のあらゆるものを,ジェホヴィが天界で割り当てた場所に格納しています。これらはあなたたちが見たアジ,ジェイ,星雲なのです。そしてそこにはセムがいるのです。そこには水素と酸素しかないことを誰にも言わないように。
ジェホヴィが創造された物質の区割りは,人間が作るようなものではありません。
全ての要素は手近な場所や,遠い場所にも存在します。 - 御父が天界で何か物事を進めようとする時,あらゆるものを十分に集めます。実体界がまだ若く新しければ,ランダムではなく意図的にそれぞれの物質に適した領域に運び,物事を進めることもあります。
それ故にセムの時期があり,その次に星雲が落下して森とセムの層を深く埋める時期が訪れ,それ以降は石炭と肥料を提供する時代となります。
地球が大宇宙の領内を通過する時,砂と石油の雨が降ってその上を覆い,次の世代のためにガスが弾み閉じ込められる時代となります」 - 人間はこう言いました。
「私はジェホヴィの御業の前に恥じ入る思いです」
私は上を見ながら「空を見てください,そこには何もない!」と言いました。
それからこう言いました。
「確かに実体界は凝縮された星雲から作られました。しかし私はあなたの御業の叡智と栄光を見ていません。
私はあなたの存在を『謎』や『偶然』として片づけました。
『目に見えない世界』が見えるようになり,非現実が現実となりました。 - 私はあなたのことを忘れません!
私はあなたのことを遠ざけたり,法や命令を想像しなかったことはありません。
ジェホヴィよ,私に教えてください!
人間の起源はどうだったのでしょうか?
あなたが創造された生物の最初はどのような感じだったのでしょうか?」 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私は過去に自分のことを宣言せず,私の御業について予め何千年も提供してこなかったのでしょうか?
私が実体界のシステムを示した時,人間よ,あなたたちはそのシステムが大宇宙の中で最も強力であることを知っています。 - 私は木に生命を,人間には生命と霊魂を与えました。
私が作った霊魂は実体界の理とは別物でした。 - 私はセムから人間を作りました。しかし私が作った人間は木のようであり,ハックの中で暮らしていました。
私はそんな彼らをアダムと呼びました。 - 私は自分が創造した広い天界を見渡して,地球が誕生する前に,他の実体界で生きて死んだ死者の霊魂が何百万もあることを見つけました。
- 私は大宇宙に呼びかけると,その声は果てしなく遠くまで届きました。それから私の呼びかけに対して,地球までの天界の通り道を伝って無数の天使からの応答がありました。
私は彼らにこう言いました。
「見てください!これが私が作った新世界です。ここに来て,楽しんでください。あなたたちが暮らしていた他の世界の過去が,実はどのような感じだったのかを学ぶことができます」 - 何百万もの天使が天界から新しい地球に降臨しましたが,その多くは幼児期に死亡したせいで実体界の生活に十分馴染めておらず,その天使たちは繁殖や実体界の生活を理解していませんでした。
- 私はこう言いました。
「暗闇からアスを救い出しなさい,アスもまた,私の精霊界を受け継ぐ霊魂となるからです」 - その頃,地球はセムの後期にあたり,天使たちは自分の実体界の体を簡単に手に入れることができました。
彼らは地球の要素を取り込んで,独力で肉体と骨を身にまといました。そしてアスたちの傍で彼らは実体界の実体を手に入れました。 - 私は言いました。
「あなたたちは先に行って,地球上のすべてのことに取り組みなさい。しかし生命の木に関わると生殖者となり,あなたたちがここに来る前のように天界で死んだ状態になってしまうので,そこには関わらないように」 - 実体界を学んだことがない彼らはその知識が不完全であったため,ジェホヴィの言葉を理解できず,アスたちと一緒に暮らし,魅了され,生命の木の果実を食べてしまいました。するとなんということでしょうか,彼らは自分たちが裸であることを知ってしまったのです。
そして最初の種族(アス)から人間と呼ばれる新しい種族が生まれました。
ジェホヴィは地球からセムを取り除いたので,天使たちは実体界の肉体を諦めました。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「あなたたちは天界の共同相続人になる人々を育てたので,自分の血肉を分けた子孫のために,自分の足で大地を踏み,生まれたばかりの者の傍らで歩き,その守護天使となりなさい。 - 私はあなたたちの種の果実を私の霊力とともに活性化しました。人間は私の精霊界に出生権を持って生まれることでしょう。
- 私は最初に生まれた者の種を活性化したように,地球の果てに至るまで,すべての種を活性化しましょう。
私は,生きとし生けるすべての男女の子供を新しい霊魂とともに活性化し,受胎の時に私から出てくるようにしましょう。
また私は,母体や母体の中の胎児に高位や低位の天界の力が入り込む余地をどの霊魂にも与えないし,再生もさせません。 - 実体界の地球はいずれ消滅します。それと同じように最初の種族であったアスも消滅するでしょう。しかし私が消滅しないように,人間の霊魂も消滅することはありません」
【7章】
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「天界の大宇宙におけるダンハについて地球の住民が理解できるようにするため,御印を与えましょう。
それというのも,私が生物を創造するための時間と,定命と不死の最初の果実を食べてしまった天使たちのための時間を遺したように,特定の時間と時期に人間は,天界の私の眷属たちから証拠を受け取るからです」 - ジェホヴィは地球と,ある軌道上を400万7000年かけて周回する太陽群を発生させました。
ジェホヴィは3000年間隔で,第二の天界から実体界に到来する天使たちが地球にたどり着くための精霊界の光を配置しました。天使たちは最高外交官として,数百,数千,数万の単位で訪れ,至高者の精霊人の眷属と呼ばれています。 - 彼らは個人として来訪するのではなく,1人の定命の者のために来訪するわけでもありません。
- ジェホヴィはこの御印を地上の人間に与えました。つまりダンハの光の始まりでは,新たに死んだ霊魂は実体界の肉体で外見を飾り,姿を現して人と直接会話する力を持ちます。
3000年毎にジェホヴィは,霊魂の力と能力を学んでいる地球の定命の者たちにこの御印を与えました。地球上の人間の起源に関する証言も聞けるかもしれません。
ジェホヴィはこう仰せになりました。
「これらの兆候が顕れるダンハが,いずれかの時代で到来した時,人間は至高者の眷属たちがすぐ近くにいることを知るでしょう。
賢くなろうとする者に,私の蛇の偉大なる光を列挙させなさい。なぜならそのような時,私は古きを追いやり,新しきを選び直させるからです」 - 地球上で,人間が定命から不滅の命へと進化していた時,地球にはセムがなくなり,天界の天使たちが実体界の者たちとともに残りました。天使たちの外見は人間ではありませんでしたが,霊魂として,彼らの美徳に基づき,ジェホヴィの前で人間を賢く,直立させようと努めました。
そのような天使たちは何百万もいました。
そういった天使たちにジェホヴィはこう仰せになりました。 - 「あなたたちが手塩にかけて育てた姿を見なさい!
私は,あなたたちが精霊界の居場所を失うといけないので,地球と天界の知識である『生命の木』以外であれば,地球上のすべての果実を食べてもよいと指示しました。 - 今,あなたたちには地球上に息子や娘がいます。彼らに注がれる愛により,あなたたちの霊魂は下天に縛られてしまいました。
あなたたちは第六世代まで彼らに叡智と力で贖罪するまで,わが涅槃に戻ってきてはなりません。 - 役目を終えるには,あなたたちはシステムと秩序において互いに僚友となるべきです。
私の名において,あなたたちは有機的な肉体となり,地球とともに旅をする『地球の天界』もしくは『下天』として知られるようになりなさい。 - 私はあなたたちのために,天界の王国を築いた経験豊かな元首を送り込みましょう。その者はあなたたちの中から士官,伝令,アシャール,アサフ,エセナウルを任命し,他の世界の下天のようにあなたたちに労働と住む場所を提供し,分かち合うでしょう」
- 元首であるその者は,この天界と地球の『神』と呼ばれ,わたしは彼の創造物にそれらを付与します。
- 神は天界の町の中に評議会と玉座を持っており,その場所は大宇宙における神の最初の王国にちなんでホレドと呼ばれます。
- 神は玉座の上で統治し,評議会は神とともに統治します。
私の名において,神と評議会は天界と地上の人々を支配しています。 - 神は,定命の者たちとともに地上に降臨する元首たちを任命します。その元首たちの仕事は定命の者たちの再誕にあります。
元首たちは,私が任命した神の中で最も低い地位の神であるため,主神と呼ばれます。 - 神と主神たちは200年から1000年,またはそれ以上まで統治するでしょう。しかし3000年以上にはなりません。私が地球にもたらしたダンの光の範囲が,神と主神たちの職務の期間となるからです。
- 神と主神は後継者を作るため士官を立てます。神と主神たちによって,彼らは私の名のもとに任命され,戴冠します。
- 神と主神たちの統治が終わるとき,私の精霊界の王国に復活するため,叡智と力で準備された全ての天使たちのように,彼らは私の天界に一堂に会します。
- 神と主神たちに花嫁と花婿を添えて,私はダンの時に精霊界から船を降臨させます。
精霊界の男神女神たちによりその船は天界に降り立ち,神と主神たちを花嫁と花婿とともに受け取り,私が彼らのために用意した高貴な領域へと運びます。 - 昇天する全ての者は,神と主神たちを通して,私への奉納と呼ばれます。奉納の時は各ダンに応じて,200年,400年,600年そして500年があります。それらは私が下僕たちに与える預言書の時代であるため,『小周期』と呼ばれます。
- それ以外の時や,また異なる方法を用いても,私の奉納が精霊界の涅槃に届けられることはないでしょう。
私は各ダンハのために7つのダンを作り,それぞれのダンに6世代の人間を割り振りました。 - 天使たちは精霊界の天界の知識によりジェホヴィの指示を理解していました。
他の惑星の天使であり,幼少期に死んで霊界で成人した彼らは下天の王国での訓練に際し,創造主を理解していませんでした。そのため彼らの知識は不完全でした。 - ジェホヴィはこう仰せになりました。
「私はあなたたちがアスたちと共に生殖者となったことを責めません。あなたたちは私に2つの貢献をしました。1つ目はあなたたちは身をもって実体界の出来事を私に教えてくれたことです。あなたたちは実体界の人間について理解し,察してくれるでしょう。
2つ目はあなたたちは地球を不死の可能性を持つ人々にしてくれたことです。 - 見てください,地球上で何が起きているのかを。まるで叡智と美徳を兼ね備えたあなたたちの肉体と子孫ですが,アスたちは下等な生命に過ぎません。
最初の者は永遠に子孫を遺しますが,2番目の子孫は闇落ちするでしょう。 - 神と主神たちがあなたたちに指示する事柄の主権において,あなたたちは霊感やそれ以外の方法で永遠の生命に対する定命の者たちの振舞いの制御について学ぶでしょう。
その学びがあなたたちにとって厳しくなりすぎないように。
私は大宇宙にダンとダンハを用意し,あなたと交流するために来訪する他の世界からの天使たちによって,監視から解放されるでしょう。 - これもまたあなたに課します。
あなた自身の意志で定命の者たちを美徳で縛り,すべての物事を制御しようとするのは,私の考えに反しています。
もしもあることを強要されたとして,それがその人にとってどのような栄誉があるというのでしょうか? - しかしあなたたちは定命の者たちに,迷いなき私の光を与えようとしています。ただ,人々にとっては,不従順という刺し傷を知らずに成長するよりも,多少傷を知った方が良いのです。
- 見てください,これであなたたちの傍にいながら,私に奉仕することを厭わなくさせるようになります。なぜならあなたたちは唯々諾々とあなたたちの子孫である「定命の者たち」の守護天使になるので,地球上のあなたたちの恋愛には制限があるからです。しかし私はあなたたちにそれ以外の掟を作りませんでした。あなたたちの恋愛は定命の者たちが霊界で生まれても,きっとその霊魂と一緒になろうとします。その時,その霊魂もまた定命の者たちの子孫の守護天使になろうとするのでしょう。
- しかしこれらの霊魂は決して私の上天を知らないので,アシャールの任務に耐えられないでしょう。彼らは盲目を導こうとする盲目でしかないからです。
- それを防ぐため,神と主神たちは最初の復活でこれらの霊魂に住むべき場所,教育者,そして教育の機会を提供しています。私が彼らに望むのは,地球に縛られたままでいるのではなく,昇天し,私の精霊界の王国を受け継ぐことです。
- あなたたちは彼らを統治し,彼らに選択と完遂のための自由とともに,私の天界の光を与えようとする際,慎み深くなるべきです。そうでなければ彼らは天界におけるただの奴隷となってしまいます。彼らの弱さや強さに応じて,あなたたちは私の霊界に入るための新しい霊魂を育てていかなければならないのです。
- 神と主神たちにより定命の者たちの守護天使として任命されたあなたたちはアシャールと呼ばれます。アシャールは各時代の地球の局面に応じて,それぞれの主神たちに報告してください。多くの観察対象の中に,アシャールはいなければなりません。
- 死者の霊魂を受け取り天界への同伴者として任命されたあなたたちはアサフと呼ばれます。アサフは主神たちとその王国に報告しなければなりません。
- 定命の者たちが亡くなりその霊魂をアシャールがアサフに引き渡す時,アシャールはその者がどの程度の叡智と善行だったのか記録を作ってからアサフに引き渡さなければなりません。
霊魂とともにその記録を受け取ったアサフは,叡智と善行の度合に応じて決められた天界に運び,私が用意した復活の場に応じた労働と学校に送られます。 - あなたたちは首都,都市,州の病院,育児所,学校,工場といった施設で,支配者,教師,医師とともに天界の主軸となっていくように,最終的には地球上の人間に同じことをさせていくのです。
- 定命の者たちを統治するために立ち上がった定命の者たちは,王とも,皇帝とも呼ばれます。神や主神たちを私の息子と呼ぶように,王や皇帝は神の息子と呼ばれます。その者を通して彼らはふさわしい場所に導かれ,私の栄光への支配権が与えられます」
【8章】
- ジェホヴィはこう仰せになりました。
「神は天界に,自分の支配域と主神たちの記録を保存しなければいけません。そして神と主神たちは同様の記録を保存することを永遠に後継者に守らせなければいけません。 - 私への奉納の時期に,これらの記録の写しが精霊界の私の王国に運ばれ,地球と天界の住民の進捗と管理について審議するため,偉大なる蛇の道を通って私の配下のオリアン長と大天使に提出されます。
- 天使たちよ,あなたたちの後継者や,地球上で誕生する子孫の復活が,簡単で,約束されたことであり,災難や悲惨な暗闇などないなどと思わないように。
- あなたたちの配下の天使たちは,時に反抗的で挑戦的であり,あなたたちの法や命令を軽んじることもあるでしょう。彼らは天界の居場所を捨てて,何百,何億という単位で地上に降り立つことでしょう。彼らはアシャールたちを追い払い,定命の者たちの守護者であろうとします。しかし彼らは太陽の下で正道を行えませんが,定命の者たちに戦争と破壊を吹き込みます。こういった天使たちはあなたたちの天界で,あらゆる手段を使って戦争と悪をもたらそうとします。
- 不浄な大気の中で,彼らは戦争の武器と悲惨な場所を作ろうとします。こういった要因により,彼らは互いに混乱をもたらしながら息苦しい地獄を作っていきます。
- 戦争で殺された定命の者たちは,戦場の混乱の中で霊魂が誕生します。そして混乱したまま霊界に入ります。そういった霊魂は(まだ地上にいると思っているように)自分が死んでいることを知らないまま,右に左にと戦い続けようとします。
- 敵は天界で敵を捕まえて,彼ら自身が築いた苦痛の場所に放り込みます。
彼らが平和や叡智を知ることはないでしょう。 - あなたたちの天界における働きは灰燼に帰してしまいます。あなたは地獄と混乱した霊魂を送り出すことでしょう。そしてあなたは消耗していき,きっとあなたたちは地球に来て住んでいることに叫びたくなるでしょう。
- これもまた,天使たちと定命の者たちが天界と地球の要素を知り,愛と苦難を学ぶための,私が課した試練です。
- 私の構成要素や,私が作った悪や善行の極限を知らずに,人間や天使たちに叡智を授けることなどできないのです。
- 大いなる闇が地球と天界に訪れる時,私はダンハを地球にもたらし,霊界の住民が私の名の下に訪れ,彼らを救済することでしょう。
- 他の周期に向けて,彼らは教訓を残すでしょう。しかしそれらは再び灰燼に帰します。しかし私は彼ら霊界の住民を再び地球に送り届けます。私の男神女神たちを通して,私は彼らに創造物の偉大さを理解させることでしょう。
- あなたたちが大気中を天界から天界へと旅する時,あなたちは実体界の船を建造し,大海原に漕ぎ出すように定命の者たちに促すべきです。そうすれば地球上の異なる地域の住民は互いを知るようになるかもしれないからです。
- 地球が『家』として完成し,各国は東から西へと市民の交流が確立した時,私は地球を『コスモン時代』へと導き,私の天使の大使たる男神女神たちが天界の王国の記録に捧げられることでしょう。
- こういったことを通して,今日からコスモンの時代に至るまで,私は世界の創造,神と主神たちの歴史と統治について定命の者たちに明らかにしていきます。
- そしてジェホヴィは大気の天使たちを集め,地球上の天界の最初の王国を組織します。その場所はこの世界の最初の神が永住したことにちなんでホレドと呼ばれました。
- ホレドはウルの東,ユゴキにあるアオタン山脈の上に位置し,その国はパン大陸と呼ばれました。
- こうして地球と大気は無機的な世界に幕を下ろしました」
原文:OAHSPE – The 1882 Edition (English Edition)
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